昨年コロナ禍にひとりで行って、着物好きが集まる様子にとても刺激されたので、
昨年もお誘いしたんだけれど、カラダの調子が良くなくてNGだったM子さんと一緒に、
『東京キモノショー2023』に出かけました。
ところは日本橋人形町あたり。
昨年は、季節的に袷の着物だと暑いと感じる時期だったので、
この3月の終わりの週を選んだそうですが、
今年は異例の早い春のはじまりで、この日も袷の長襦袢&袷の着物では、汗ばむ陽気でした。
まずは、人形町界隈で行われるイベントの茶席をめがけて綿商会館へ。
昨年は、エコバッグがイベント会場への入場可能になるお印でしたが、
今年は、このバンダナでした。
チケットは、オンラインで購入。
QRコード読み取りで、簡単手続き完了です。
お茶に飢えているので、
お点前を拝見するだけで、刺激になります。
11時、初回の茶席に参加させていただきました。
『綺麗さび』の遠州流。
わたしの習っていた裏千家のお点前とは、だいぶ異なります。
ふくさは柄がついていて、捌き方も違います。
お道具たちはとても繊細で位置や清め方も独特でした。
撮影は禁止だったので、ご紹介出来ませんが、美味しくお茶をいただきました。
お茶のお点前を拝見した後は、同じビル内で行われているマルシェを見て歩きました。
すぐに、二人して、草履の販売のところでひっかかり、お買い得なのをGETいたしました。
着物小物だけでなく、普段お目にかかれない面白いものがたくさんあって、
こちらを見て歩くだけでも楽しいです。
M子さんは、真田紐の三部紐とうさぎの帯留もご購入でした。
会場を移動します。
こちらは、着物の展示になります。
若い方に人気の昭和を軸に
『ネオ昭和レトロ』
再構築された昭和のおもしろさを各コーナーで体感できる楽しいものになっていました。
気に入ったものだけをカメラに収めました。
デザイナー渡辺雪三郎のカサブランカの訪問着。帯は、横山大観図案だそうです。1949年
銀幕の女優さんが着用した姿を想像しました。
日本人で初めてパリコレに参加した中村乃武夫の比翼の振袖。
中村乃武夫さんは、美智子様が妃殿下であった時にデザイナーでした。
山本寛斎の鶴の振袖
きらびやかなお着物ですが、近未来的なところは、デビッド•ボウイの"TOKYO POP"をデザインした時期と同じ頃なのでしょうか?
大内順子の扇面の訪問着
よく見ると扇面がとても大胆に配置されています。
大内順子さんは、モデルを経て、ファッション評論家として活躍した方ですが、
素敵な方で憧れでした。
山口小夜子、無地の振袖
近くで見ないたとわからない楊柳の素材、
小夜子さんがお召しになったらさぞかし着物が引き立てられたと思います。
ここまでは、本邦初DCブランドの着物を一堂に集めた企画でした。
ここからは、自由な展示になります。
『酔狂』というタイトルがついていました。
『ドリーミングガール』
ジャズのビッグ・バンドをお持ちのお客様にと帯のセットで染められたお品だそうです。
地紋にも音符が織り出されています。
裾模様は、マンハッタン?
今年、姪が袴で卒業式に出席したので、目についてしまいました。
マスク解禁で、外出する度に袴姿のお嬢さんにたくさん遭遇しました。
セレモニーで出逢う着物。
そこだけで終わらないでいて欲しいと願います。
有栖和〜る どVI
(アリスワールドとお読みするのかな?)
大島泥染めを、トランプ絣にしてあります。
献上博多帯もトランプ柄です。
地味だけど、贅沢。
染めを生業にする業者の出展作。
夏らしい水玉流水文様を鮮やかな緑色で染めています。
帯は芭蕉布だそうです。
アンティークの振袖たちで、この展示は終了です。
会場での展示のバリエーションは、着物の伸び代の大きさを感じるのですが、
来場のお客さまの着物姿にも大いに刺激を受けました。
キモノは、基本的に同じはないんです。
それぞれの好みや着こなし、小物選びで違う表情があるのです。
それが楽しみで親しんでおりますが、
今回のキモノショー2023は、
パワーアップしていて、
イベント、マルシェ、スタイル展、
とても楽しく参加することが出来ました。
東京キモノショー2022
東京キモノショー2023 オフィシャル