kisetsu-o-mederu 季節を愛でる

茶道のお稽古 vol.54【立礼 初炭手前】


立礼3回目。今日は初炭手前をさせていただきます。
炭手前はほとんど初心者なので、しっかり予習をしていきました。
見るとするでは大違い。
けれど、何でも挑戦させていただけてありがたや。

 

床には、生徒さんがお持ちくださったお花が加わりました。
ちらちらと咲く姿を見かけるようになりました。

ホタルブクロ、アジサイ、ナデシコ。

床柱には、柏葉紫陽花。

水屋には季節毎のお道具が並びます。
今日は、朱が雅やかな中次の薄茶器がありました。

 

初めて見る模様なのでお尋ねいたしますと「海松文様」と教えていただきました。

 

海松(みる)は、浅い海の岩石に自生する海藻の一種で、濃緑色の幹が多数枝分かれしたもので、平安時代より、波や海藻を配し模様化したもので、着物などにも多く使われるのだそうです。

 

『淡々斎好写、溜面中次』

上の写真は立礼で使わせていただいた炭斗とほぼ同じものです。

裏千家用で『11代玄々斎好写、杉折曲十六角、松唐草の炭斗』です。
立礼棚(点茶盤)の炭斗としてよく使われるそうです。

 

先生のところには本当にたくさんのお道具が揃っています。

目にして手にしてお稽古できますこと、ありがたや。

 

こちらの杉折曲松唐草の炭斗の使用の際には奉書紙を敷き、炭を組み入れます。

その中央に釜釻を合わせ目を下にして立てかけ、羽箒をのせます。

香合は香木を3個入れて香合台の炭の上にのせて準備が整います。

 

炭の組み方や羽箒の使い方は言葉ではよくわからないので、↓の本を購入して予習しました。

前回、前々回にさせていただいた薄茶、濃茶のお点前もとても詳しく説明があるので、助かりました。

 

(淡交社刊:立礼の点前と茶事より)

 

以下備忘録です。

準備:

・点茶盤の中央勝手付に風炉を据え、釜をかけて蓋の向こうを切っておきます。

・中央向こう寄りに杓立(飾火箸、柄杓(差通し))、その前に蓋置を仕組んだ建水、客付に水指を置き合わせ、中棚に仕組んだ炭斗を荘っておきます。

手前:

1、帛紗をつけ茶道口を入って、踏込畳に立ち、一礼する。

2、紙釜敷を懐中して席に入る。

3、点茶盤前にすすみ、円椅の客付からまわりすわる。

4、中棚の炭斗を両手で取り出し、水指の前に置く。

5、一度立って円椅のうしろにまわり、足を持ち風炉正面に置き直し、あらためてすわる。

6、風炉の仕付釻の客付のほうを下ろす。

7、風炉の仕付釻の勝手付のほうを下ろす。

8、羽箒を炭斗の前、斜めに下ろす。

9、香合を右手で取り、左手で扱い風炉の左前に置く。

10、杓立の火箸を抜き取り建水の左のほうを通し、左手で扱い炭斗の中に入れる。

11、帛紗を捌いて、釜の蓋を閉める。

12、釻を取り、釜の釻付にかける。

13、懐中の釜敷を取り出し、左手で持ち、勝手付斜めに置く。

14、釻を持って釜をあげ、紙釜敷の上におろす。

15、釜を少し下座に引き、釻をはずして重ね合わせ、釜の左に置く。

16、羽箒を取って、初掃きをし、羽箒を元に戻す。

17、火箸を上から取り、扱って持ち直し、下火の手前一つを取り、二つの向こう側へと置き換える。

18、火箸に左手を添えて胴炭をしっかり持ちつぐ。

19、丸毬打、割毬打、丸管炭、枝炭と順についでゆき、最後に点炭をつぐ。

20、火箸を炭斗に。戻す

21、羽箒を取って後掃きをし、羽箒を今度は炭斗の上にのせる。

22、香合を取って、香をたく。

23、正客から香合拝見の挨拶を受ける。

24、客付斜めにまわり、香合を拝見に出す。

25、半東は香合を取りに喫架にすすみ、正客に取り次いで円椅に戻り控える。

26、風炉正面に戻り、風炉に釜をかける。

27、紙釜敷を取り、炭斗の上ではらい、懐中する。

28、釻付から釻をはずし、釻を炭斗の中に入れる。

29、羽箒で釜の蓋の上を掃く。

30、羽箒を炭斗の上に戻し、火箸を取り左手に渡す。

31、羽箒を右手で取り、火箸を二度掃く。

32、左手を打ち返し、火箸を一度掃く。

33、火箸を右手に持ちかえて、杓立に戻す。

34、風炉の仕付釻の客付の方を上げる。

35、風炉の仕付釻の勝手付の方を上げる。

36、帛紗を捌いて、帛紗で釜の蓋を切る。

37、円椅を元の位置に戻し、今一度すわる。

38、炭斗を両手で持ち、客付のほうからまわって水屋に下がる。(懐中している釜敷も出しておく)

39、半東は拝見が終わった香合を返す。

40、半東は一礼して水屋に下がる。

41、亭主は半東と入れかわりい席に入り、香合正面に向いてすわり、客からの挨拶に答える。

42、香合(左掌にのせ右手を添える)を持って水屋に下がる。

43、香合を水屋に置いて、改めて茶道口で一礼をし、主客総礼で終わります。

| kisetsuomederu | 茶道 | 17:24 | comments(0) | trackbacks(0) | -
茶道のお稽古 vol.53【立礼 濃茶】


【別是一壺天】べつにこれいっこのてん

 

後漢の時代、汝南(じょなん・河南省)の市中に薬を売る一老翁(いちろうおう)あり。

いつも一つの壺を店頭に掛けていたことから壺公と呼ばれていました。

不思議なことに、壺公は夕方店をしまうと、壺の中に身を隠してしまいます。

城の望楼からその様子を見た市の役人、費長房(ひちょうぼう・後の仏教学者)は、「これはただのお方ではない」と尊敬の念を懐き、次第に親しくなりました。

その心中を察した壺公は、あるとき「私について来たまえ」と言い、ヒラリと壺の中へ飛び込みました。

費長房がためらいながらも飛び込むと、なんと壺の中は広大でうららかな別天地が開け、目を見張るばかりの立派な宮殿がそびえていました。

壺公はここの主人で、費長房は美酒佳肴(びしゅかこう・おいしいお酒と料理)の歓待を受けました。

壺公は実は仙人で、過失のためしばらく人間界に流謫(るたく・罪によって遠方へ流されること)されていたのです

小さな壺の中にも素晴らしい別世界がある。

ですから私は恵まれていないとか、どうして苦労ばかりするのかと思う必要はない。

つまり、日頃自分が気がつかないけれども少し離れてみると、そこにもう一つの考え方、生き方がある。
それは逆に素晴らしい幸運であるかもしれないという発想の転換を示しているようです。

茶花は、今日も床柱に荘られていました。
お稽古は立礼で、お客様は椅子に座って目線が高くなりますからね。

鉄仙、姫シャガ、桧扇、都忘れ、リョウブなど。
ヒオウギの雅なオレンジ色が光ります。

花入れは『桂籠』と呼ばれるものと、先生が教えてくださいました。

千利休が、京都の桂川の漁師から魚籠(びく)を譲り受けて、花入に見立てたものといわれ、桂川籠(かつらがわかご)とも呼ばれているそうです。

以下 立礼お点前備忘録(点茶盤使用)

○点茶盤に皆具を(水指、差通しの柄杓、火箸を仕組んだ杓立、蓋置を仕組 んだ建水)荘りつける。
○水指中央に茶入を荘る。

○客が揃ったところで半東が菓子を運び出し、正客の前に置いて一礼し、水屋に下がる前に「どうぞお菓子をお取り回しください」と言う。

1.何も持たずに席入りし、総礼し、(客も立ち上がって一礼する)水屋に下がる。
2.茶巾、茶杓を仕組んだ茶碗を持ち出し円椅に座り、点茶盤の左隅に二手で置きする。
3.茶入を右に少し動かし、茶碗を三手で、その左に置き合わせる。
4.建水を両手で取り、左片手で点茶盤の左手前角に置き、蓋置を取り出し、杓立の前に置く。
5.主客総礼をし、居ずまいを正す。
○半東はこの頃、席に入って控えている。
6.茶碗を右、左、右の三手で中央向こう寄りに置く。
7.茶入を右手で、茶碗の前に取り込む。
8.茶入を仕覆から取りだし、茶碗の前に置く。
9.仕覆を打ち返して、建水の上座に置く。
10.ふくさをとり、四方捌きをし、茶入を清め、水指の前左寄りに置く。
11.ふくさを捌き直して茶杓を清め、茶入の上に置く。
12.茶筅を取って、茶入の右に置きあわせる。
13.水指の蓋が共蓋以外なら、ふくさで蓋を清める。
14.茶碗を右手で少し前に寄せ、茶巾を水指の蓋の上に置く。
15.ふくさで釜の蓋を取って蓋置の上に置き、.ふくさは建水の右横に仮置きする。
16.柄杓を杓立から取り、湯を汲んで茶碗に入れる。
17.柄杓を釜にあずけ(置き柄杓)茶筅通しし、茶筅を元の位置に戻す。
18.建水に湯を捨て、茶巾を取って茶碗を拭く。
19.茶碗を前に置き、茶巾を釜の蓋の上に置く。
20.茶杓を右手で取り、左手で茶入を横から持つ。
21.茶杓を握りこんで茶入の蓋を取り、茶碗の右横に置く。
22.茶碗に茶をすくい入れ、茶杓を茶碗にあずけて、残りを回し出しで全部あけきり。
23.茶入の口を拭き清め蓋をし、元の位置に戻す。
24.茶杓で碗中の茶をさばき、茶杓を茶入に戻す。
25.水指の蓋を右、左、右の三手で開ける。
26.釜に水を一杓さし、すぐに湯を汲んで茶碗に入れる。
27.柄杓を釜にあずけ(切り柄杓)茶筅で茶を練る。
28.茶碗に茶筅をあずけて湯を汲み、茶筅を持ち上げて、その穂先にそそぐように入れ、柄杓を釜にあずける。(置き柄杓)
29.茶を練り上げ、茶筅を元に戻す。
30.茶碗を取り正面を正して右手で
喫架に出す。
○半東は出された茶碗を正客の前に運ぶ。
31.正客の一口でお服加減を尋ね、客付にまわる。
31.正客からの挨拶に答え、末客の喫み切りで居前に戻る。
32.柄杓を取って、釜に水を一杓さし、柄杓を釜にあずける。(引き柄杓)
33.ふくさを腰につける。
○半東は末客の茶碗を正客に取り次ぎ、拝見の終わると、それを亭主に返す。
34.戻った茶碗を取り込んで主客総礼。
35.湯を汲んで茶碗に入れ、すすいで建水に捨てる。
36.茶碗を置いて、お仕舞いの挨拶をする。
37.柄杓を取って、茶碗に水を入れ、柄杓を釜にあずける。(引き柄杓)
38.茶筅を取って茶筅通し、建水に水を捨てる。
39.茶碗を持ったまま茶巾を入れて茶碗を置き、茶筅を取って茶碗に入れる。
40.茶杓を取って建水を左手で中棚に下ろす。
41.ふくさを捌いて茶杓を清め、茶碗に伏せて置く。
42.ふくさを建水の上ではらって、腰につける。
43.茶入を取って、水指の前右寄りに置く。
44.茶碗を右、左、右の三手で茶入と置合わせる。
45.柄杓を取って、釜に水を一杓さし、湯返しをし、釜の蓋を閉める。
46.水指の蓋を右、左、右の三手で閉める。
47.正客より拝見所望の挨拶を受ける。
48.蓋置を取って扱い、少し向こうに置き直す。
49.茶碗を右、左、右つと三手で点茶盤左前角に割り付ける。
50.茶入を取って客付きに回り、点茶盤に置く。
51.ふくさを捌いて茶入を清め、喫架に出す。
52.ふくさを腰につけ、居前に戻り、茶杓を取って客付に回り、棗の下座に出す。
53.再び居前に戻って仕覆を取り、左掌にのせたまま客付にまわって、茶杓の下座に出す。
54.居前に戻り、建水を持ち水屋に下がる。
○半東は、拝見物を正客に取りつぐ。
55.再び席に入って、茶碗を持って水屋に下がる。
56.水次を持ち出して腰掛け、水次を前に置く。
57.水指の蓋を右、左、右の三手で開け水を注ぎ、水指の蓋を閉め、水次を持って水屋に下がる。
58.建水を持ち出して、円椅にかけ、両手で建水を前に置く。
59.蓋置を建水におさめ、両手で杓立の前に荘り水屋に下がる。
○末客まで拝見が終わると、半東は拝見物を取って亭主の喫架に戻し、水屋に下がる。
60.拝見物正面に進んで円椅にかけ、客の挨拶に答える。
61.拝見物を持って、水屋に下がる。
62.あらためて席に入り、主客一同起立して総礼をする。

立礼 薄茶

 

 
| kisetsuomederu | 茶道 | 06:46 | comments(4) | trackbacks(0) | -
茶道のお稽古 vol.52【立礼 薄茶】


5月、風炉の季節になりました。
風炉は柄杓の扱いが変わるので、薄茶平点前をお願いするつもりでした。
お願いのメールを先生にいたしますと、立礼をしますと返信があります。

茶会後、足の不自由さに正座は厳しい方もいらしたので、立礼のことが話にあがっていました。
お稽古でさせていただけるなんて思っていなかったので、感激です。

先生のところにはお道具が色々あって、何でもさせてくださいます。
ありがたや。

お茶碗は、菖蒲の絵や端午の節句の絵付けのものが並んでいました。

また、私より先にみえていた先輩は、炭手前をされましたが、シダの絵が側面に描かれた曲げの炭斗を使っていらっしゃいました。

並べられた水屋のお道具の中に初めて見る棗を発見したので、使わせていただくことに。

裏千家四代 仙叟好『河太郎棗』
夏に使う棗で、蓋の甲がへこんでいて、河童のお皿に似ているところから、そのような形の棗を、「河太郎」と呼ぶそうです。

お軸は、『薫風自南来来(くんぷうじなんらい)

薫風の清涼さは単なる感覚的清涼さではなく精神的な清涼さとして、是非、善悪・利害・得失などの相対的な考え、思想にとらわれないさばさばとした境涯であり、一切の煩悩の垢の抜けきった無心の境地を表す語である。

今日はお客様が座る畳には、椅子と小机。
目線が高くなるので、花は床柱に荘られていました。
露草とリョウブ。

以下 立礼お点前備忘録(点茶盤使用)

○点茶盤に皆具を(水指、差通しの柄杓、火箸を仕組んだ杓立、蓋置を仕組 んだ建水)荘りつける。
○客が揃ったところで菓子を運び出し、正客の前に置いて一礼し、いったん水屋に下がる。

1.何も持たずに席入りし、総礼し、(客も立ち上がって一礼する)水屋に下がる。
2.棗、茶碗を持ち出して、水指の前に置き合わせる。
3.建水を両手で取って、点茶盤の左前角に置く。
4.蓋置を取り出し、杓立の前に置く。
5.居ずまいを正す。
○半東はこの頃、席に入って控えている。
6.茶碗を右、左、右の三手で中央向こう寄りに置く。
7.棗を取って、茶碗の手前に置く。
8.ふくさを捌いて棗を清め、水指の前左寄りに置く。
9.ふくさを捌き直して茶杓を清め、棗の上に置く。
10.茶筅を取って、棗の右に置きあわせる。
11.茶碗を右手で少し前に寄せる。
12.ふくさを茶碗の前右寄りに仮置きする。
13.柄杓を杓立から抜き取り、ふくさで釜の蓋を取って蓋置の上に置き、ふくさは建水の右横に置く。
14.茶碗から茶巾を取り出し、釜の蓋の上にのせる。
15.茶碗に湯を入れ、柄杓を釜にあずける。(置き柄杓)
16.茶筅通しし、茶筅を元の位置に戻す。
17.建水に湯を捨て、茶巾を取って茶碗を拭く。
18.茶碗を置き、茶巾を釜の蓋の上に戻す。
19.茶杓を取って、客に菓子をすすめる。
20.棗を取り、茶杓を握りこんで蓋を開ける。
21.茶杓を持ち直して、茶碗に茶を入れる。
22.棗の蓋を閉め、棗、茶杓と元の位置に戻す。
23.水指の蓋を右、左、右の三手で開ける。
24.茶碗に湯を入れ、残りの湯を釜に戻して、柄杓を釜にあずける。(切り柄杓)
25.茶筅を取って茶を点て、茶筅を元に戻す。
26.茶碗の正面を正して出す。
○半東は出された茶碗を正客の前に運ぶ。

27.正客の一口でふくさを腰につける。
○半東は拝見の終わった茶碗を戻す。
28.茶碗が戻ると、右、左、右の三手で正面に置く。
29.湯を汲んで茶碗に入れ、柄杓を釜にあずける。
30.建水に湯を捨て、順次茶を点てる。
31.客よりお仕舞いの挨拶があれば、それを受け、茶碗を置いて、お仕舞いの挨拶をする。
32.柄杓を取って、茶碗に水を入れ、柄杓を釜にあずける。(引き柄杓)
33.茶筅を取って、茶筅通しをする。
34.茶筅を戻し、建水に水を捨てる。
35.茶碗を持ったまま茶巾を入れて、茶碗を置く。
36.茶筅を取って、茶碗に入れる。
37.茶杓を取って建水を中棚に下ろす。
38.ふくさを捌いて茶杓を清め、茶碗に伏せて置く。
39.ふくさを建水の上ではらって、腰につける。
40.棗を取って、水指の前右寄りに置く。
41.茶碗を右、左、右の三手で棗と置合わせる。
42.柄杓を取って、釜に水を一杓入れて湯返しをし、柄杓をかまえて、釜の蓋を閉める。
43.柄杓を杓立に戻し、水指の蓋を右、左、右の三手で閉める。
44.客より拝見の挨拶を受ける。
45.蓋置を取って扱い、少し向こうに置き直す。
46.茶碗を右、左、右つと三手で勝手付前角に割り付ける。
47.棗を取って客付きに回り、点茶盤に置く。
48.ふくさを捌いて棗を清め、拝見に出す。
49.ふくさを腰につけ、居前に戻る。
50.茶杓を取って客付に回り、棗の下座に出す。
51.居前に戻って建水を持ち、水屋に下がる。
○半東は、棗を正客の前に取りつぐ。
52.席に入って、茶碗を取り、水屋に下がる。
53.水次を持ち出して腰掛け、水次を前に置く。
54.水指の蓋を右、左、右の三手で開け水を注ぎ、水指の蓋を閉め、水次を持って水屋に下がる。
○拝見が終わると、半東は拝見物を取って返し、水屋に下がる。
55.拝見物が戻ると、建水を持って入り座り、両手で建水を前に置く。
56.蓋置を建水におさめ、両手で杓立の前に荘る。
57.道具正面に回って、客の挨拶に答える。
58.棗、茶杓を持って、水屋に下がる。
59.あらためて席に入り、主客起立して総礼をする。

 

立礼 濃茶

 

 
| kisetsuomederu | 茶道 | 15:52 | comments(0) | trackbacks(0) | -
茶道のお稽古 vol.51 茶会 台目切小間 濃茶

梅ヶ丘羽根木公園内茶室、星辰堂にて本日は茶会です。

今のお教室では、初釜以外茶会というのはなかったので、様子がわからずに戸惑いもありましたが、朝からミサイルが発射されたですとか、気持ちのいい青空は荒れた天気になるという予報があったのにもかかわらず、爽やかな晴れ間は変わりなく無事に時が過ぎていきました。

羽根木公園は梅のメッカですが、先日茶室見学に伺った時に小さかった青梅は順調に成長していました。

お庭ではツツジが華やいでおりました。

本日は、先生のご友人のお教室との合同茶会で、8畳広間では薄茶席、そして小間では私達の教室が濃茶席を担当します。
こちらの茶室は、以前良く使わせていただいたので勝手がわかるのですが、路地や待合を利用するのは初めてで、改めていいお茶室だと感じました。

待合からこちらへ。

たっぷりと水がたくわえられた蹲。
手と口を清める行為も今日は学びとなりますが、茶事を行うための茶室という特別な空間に向かうための結界は、なんだか禊のようでもあります。

にじり口から小間へと入ります。これも貴重で神聖な体験。
天気が良くて良かったです。

にじり口正面の床にかけられたお軸は『洗心』
心の塵を洗いおとすこと。心の煩累を洗い去り浄めること。また、改心すること。

茶花は『芍薬』

香合は『隅田川』

台目切四畳半小間。
七名がこちらに入らせていただき、濃茶をいただきます。
茶入は丹波肩衝、茶杓は『喫茶去』仕覆は、薩摩間道。
すべて羽根木公園内茶室でお借りしたもの達ですが、素晴らしいものが揃っています。
けれど、今回お点前をさせていただいた私は、初めて手にするお道具や点前座に戸惑いました。

お菓子は、東宮御製『牡丹』
「西のきぬかけ、東の東宮」と云われた先代の後もこの美しくて美味しいお菓子を世田谷千歳船橋の小さなお店で2代目が創作なさっておられます。

こちらから見える10畳広間が点心席。

お庭を眺めながら

本日の点心をいただきます。

京都銀閣寺三友居『瓢弁当』
旬の筍をメインに桜の葉に包まれたふっくらとした鮭。だし巻き卵、小芋の唐揚、穴子の八幡巻、海老のかき揚げ、鶏のねぎ巻、生麩の田楽など。
筍ごはんに奈良漬。
どれもお味がよろしくて、美味しくいただきました。

お茶を嗜む方々に人気のお店で、銀座松屋、吉祥寺東急で購入可能ですが、今回は高輪の仕出し専門に注文させていただきました。
配達の若い方は、畳にあがる自分の足元を気にされるなど、礼儀もととても行き届いておりました。
| kisetsuomederu | 茶道 | 16:23 | comments(4) | trackbacks(0) | -
茶道のお稽古 vol.50 台目切 濃茶

いよいよ今週末、お稽古でご一緒させていただいている曜日の皆さんと初めてのお茶会があります。

私は新参者なのでお点前担当。
茶会では、お点前をする者よりもお客さまに目配り気配りできる半東さんの仕事の方が大変なのでございます。

本日はもちろんその茶会の練習をさせていただきます。
茶会はお遊びで何回か経験がありますが、すべてが薄茶席でした。
今回の茶会を催す会場は台目切の小間席なので、ちょいと勝手が違います。

仕付棚には棗を荘り、水指は据置きで位置は、仕付棚の下、少し左寄りです。
茶入れを置く位置も畳の中心、水指より少し手前になります。
建水は外隅のライン上。仕覆はその上の畳に置きます。

四方捌きはゆっくりと、左膝元上、少しふくさを立てて行いましょう。

お茶は三人様分点てます。
最初のお湯の量が肝心です。
今日はそこんとこ失敗でした。

とにかく、お客様に美味しくお茶を召し上がっていただくこと。何よりもこのことが大事です。
お客様が、社中なら濃い目がお好みでしょうが、外からのお客様には緩めに点てましょう。

お軸は画賛。
北宋の詩人、唐庚(とうこう)の詩の一節。
山靜似太古、(山静にして太古に似たり、)
日長如小年。(日長くして小年の如し。)

山は静まりかえり太古のようで、
日は一年もあるかのように長い。

「日常の生活は時間に追われる毎日であるが、一人山中にわけ入れば、そこには太古のままの静寂があたりを支配しており、ゆったりとした時間が経過している。時流の中にあって、時が時流を越えた自然に帰ることがもとめられている。

お茶室にはそういう空気が漂います。
お客様にもそういう雰囲気を感じていただけたら茶会は花丸です。

茶花は、みやこわすれ。
お教室の先輩がお持ちになった一寸菖蒲、立浪草も素敵でした。
紫色の花は、端午の節句がイメージされます。

写真は建仁寺の茶室。
秀吉の北野大茶会のサブの茶室であったそうですが、台目切です。

先日訪れた国立博物館『茶の湯展』で再現展示された古田織部の茶室『燕庵』
やはり、台目切茶室でした。
台目切は、千利休が三畳台目で初めて試みたといわれているそうです。

台目切
| kisetsuomederu | 茶道 | 04:14 | comments(0) | trackbacks(0) | -
茶道のお稽古vol.49【棚点前】桑小卓


目に青葉でございます。
お軸は『青柳』4月の銘にも使われます。

茶花はイチリンソウ。
花が一輪でイチリンソウ。
ニリンソウもありますが、花はひとつずつ咲き、ふたつめがつぼみの時もあり、しかも花が1〜3輪のものもあるそうです。
ちなみに花が三輪でサンリンソウというものもあるそうです。

来週は茶会前で、濃茶お点前を復習させていただこうという魂胆から、
今日は、棚で薄茶をさせてくださいと先生にお願いしましたら、
見るのも初めての棚が置かれていました。
渋い感じが素敵です。

使用した棚は桑小卓(くわこじょく)といい、地板と中板がとても近いもので、4代家元の仙叟が好んだと言われている棚だそうです。
桑小卓は地板が矢筈になっていて、柱が矢のように長いので子供の日にちなんで使われることがあるのだそうです。

先生は来る子供の日を意識なさってわざわざ出してくださったのかとも思いました。

色々させていただけることに、本当に感謝でございます。

桑というのは細工が難しく、棚では数が少ないのだそうでございます。
また、この桑小卓を使用する時によく使われる平建水でお点前をさせていただきましたが、口が広いこともあって着物の袖を浸してしまいました。

 

小さ目の水指を中板に、棗を天板に荘りつけ、茶碗を持ち出すところからお点前を行います。

 

釜は透木釜がかけられていて、柄杓の合を釜にかけるところは忘れずにできたのですが、久しぶりにさせていただく薄茶点前、茶碗や茶杓を持つ位置、茶巾で茶碗を拭く際の指の形、お茶を茶碗に入れる際の棗は動かさない!など、細かい注意がありまして、またあの言葉を思うのでした。

「稽古とは一より習い十を知り、十よりかえるもとのその一」

千利休の教え[茶の心得]である利休百首のひとつ。

ああ、私は一で失速しております。

 

さてさて桑小卓に話を戻します。
 お点前は、通常と変わりなく進みますが、最後の荘りつけに特徴があります。

●三荘り(写真が荘り終わった画です)
1 柄杓を荘る時は、合を伏せて左手を棚の柱の外側から回し、左の柱2本を使って斜めに渡します。
2 蓋置は柄杓の足元、水指の左前に置きます。(仮置き)
3 茶碗を勝手付に仮置きし、棗と茶杓を拝見に出します。
4 建水、茶碗を水屋に戻し、水注を持ち出します。蓋置を地板の手前中央に置き、水指を棚から出し水を注ぎ、元の位置に戻します。
5 清めた建水を持ち出し、棚正面に置き、蓋置を取り出して建水の中央に入れ、建水ごと地板に荘ります。
6 拝見が終っていたら、客付にまわり答え、棗、茶杓を持ち、今度は棚正面に回り、茶杓を水指の蓋の上右側に仮置きし、棗を右手で天板中央に荘ります。

7 その後、水指に仮置した茶杓の下を右手で持ち、左手で節を持ち、右手で再びその間を持って帰ります。

 

そしてもう一つ
●三荘り〜総荘り
1 お茶碗を持って入り、勝手付に仮置きします。建水を両手で取り出し、いつもの位置に置きます。棗をおろし、茶碗と置き合せます。
2 蓋置を左手にのせて外隅ねらいまで回り、いつもの位置に置きます。
3 柄杓を取って鏡柄杓し、蓋置に引きます。その後は通常のお点前と同じです。
4 仕舞いの茶筅通しをしたら茶巾で茶碗を拭きます。(茶巾で茶碗を拭くということは、茶碗を荘るという意味を示し、拝見はかからないということを意味します。)茶碗を置いたら茶巾を取り出して、端と端を持って広げ、両端を合わせて折り畳み、更にもう一度折り畳み、建水で絞ります。再び端と端を持って広げ、畳みます。
5 柄杓を荘り、蓋置も柄杓の足元に仮置きします。
6 置き合せした茶碗と棗を同時に両手で天板に荘ります。
7 建水を持ち帰り、清めて持って入り、蓋置を入れて地板に荘ります。
8 帛紗を畳んで水指の蓋の上に置きます。

桑小卓

| kisetsuomederu | 茶道 | 04:27 | comments(0) | trackbacks(0) | -
茶道のお稽古 vol.48【台目切 濃茶】透木釜


今年は桜を待ち遠しく感じる年です。
こんなに思いを募らせる花は世界中どこへ行ってもないはずです。
外国の方も日本の桜の美しさには魅了され、同じ思いを託すようです。

日本にはそういったものを具象化して楽しむ習慣がありますが、それは花のように旬があるものです。
桜に限っては日本の国花ということで、着物着用の際に許されるものであるということも聞きますが、やはり季節のものとして扱うのが日本らしい雅やかさだという風に感じます。

先生はこをな素敵な設いを床の間にしてくださっていました。
水屋には、桜の絵柄のお茶碗、桜の花の蓋置、桜が描かれた淡々斎好み祇園棗などが揃えられていました。

祇園棗は、京都の円山公園の有名な枝垂桜が、昭和の始めに枯れて、その古木で好まれたお棗だそうです。

お教室では、今月の29日。
お茶室を借りて、茶会があります。
それに向けて、今ご一緒させていただいている御稽古日の生徒さんと準備をしています。
もちろん私は新参者ですので指示に従うだけですが、こちらのお教室での初めての茶会なので楽しみです。

今までは薄茶でもてなす茶会でしたが、今回は濃茶席を私達が担当します。
濃茶はあまりふるまう会がないので、初めて召し上がる方はその美味しさが少しわかりにくいかもしれません。

先輩からは今日、座られたお客様がお洋服なら、少し薄目に点てて差し上げた方がいいのでは?
と、アドバイスをいただきました。

お点前は当日お借りする濃茶席の小間が台目切の茶室なので、その予習としてお稽古をさせていただきました。

最初に設える水指の位置、茶入の位置が異なります。
脱がせた仕覆は、建水前に置きます。
水指の蓋は右、左、右の三手で開け閉めします。

台目切(だいめぎり)とは、小間の茶室の炉の切り方のひとつで、点前畳(道具畳)に接した外側の畳に切る出炉(でろ)のうち、点前畳が台目畳(一畳の四分の三の長さ)で、点前畳の長辺を二等分した位置から上座側に切られ、点前畳の炉の先が小間中(京畳四分の一間、四分の一畳)になる炉の切り方をいいます。

釜は今日透木釜がかけられていました。
お一人が炭手前をされたので拝見しましたが、透木の扱いがあり持ち方や向きを変えることなど、なかなか難関でした。

私は、頼りない正客でしたが、
香合を拝見し、「お香合は?」「お窯元は?」「お香銘は?」「お香元は?」とお聞きいたしました。

お点前の時、柄杓は釜の蓋に合をかけます。

透木釜(すきぎがま)は、茶の湯釜の形状のひとつで、平たくて羽がついている形の釜です。
透木釜は、五徳を用いないで風炉または炉に釜を掛けるとき、通風をよくするために風炉または炉と釜との間にすきまをつくるために、風炉または炉の縁に置く拍子木形の木片のことを透木(すきぎ)といい、釜の羽をこの木の上に乗せて釜を支えるところから、透木にあててかける釜のことをいいます。

| kisetsuomederu | 茶道 | 14:49 | comments(0) | trackbacks(0) | -
茶道のお稽古vol.47【炉 長緒】春の曙

何度やっても駄目なのです。
長緒の扱い。
駄目なので、何度でも、先生にやらせてくださいと、お願いします。
先輩は慰めてくださいます。
「長緒は難しいから何度でもやったらいいのよ」と。

ながーい緒をひくところからはじまりますが、そこで捻れていると、もうグダグタです。
そこはこう、それはこう、そう言われて、はい!と、応えますが、やるは難し。
手の運びは、なかなかうまくいきません。

前回"卜伴(ボクハン)"というおしべが花弁のような椿を教えていただき虜になりましたが、今日は"春の曙"が床に荘られていました。
あけぼのは、3月の季語でもあります。

「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる」:清少納言

春は夜がほのぼのと明けようとする頃(が良い)。(日が昇るにつれて)だんだんと白んでいく、山際の辺りが少し明るくなって、紫がかっている雲が横に長く引いている様子(が良い)。

いにしえの方々の観察眼に畏敬の念を抱きます。春のあけぼの、それは美しいのでございます。

先生は仰います。
「11月には待ち遠しく感じる椿は、3月でおしまい」
冬の間大活躍の茶花である椿は横綱級。
椿はお茶の花とも親戚で、冬の間は茶室に欠かせないお花です。

シャネルが好んだカメリアはなんという種類だったのでしよう?
この椿は、卜伴の横にあっていただいてきた椿ですが、
赤い花びらを白く縁取った姿が美しい五島が世界に誇るという椿"玉之浦"のようです。
艶やかで、とても印象に残る椿です

以下、備忘録、【炉 長緒】のお点前です。

[準備]
《仕覆の緒の結び》
A. ひと結びする。
B. 左の緒を半分に折る。
C. 右の緒の端を小指に掛けたまま、左の緒の上を通って奥から手前に通す。
D. 形を整え、小指に掛けていた端を右に出た緒の上に重ねる。
E. 結んだ緒を斜めに立てる。

水指→茶入を正面に荘って「どうぞお入りくださいませ」と迎えつけをし、襖を閉める。
主客の前にお菓子を置き、退室し、
「どうぞお取り回しください」と言い、襖を閉める。

[お点前]
1.襖をを開け、茶碗を持ち運び、茶碗左1手で勝手付に置く。
2.茶入を水指の右前、茶碗左、右、左で水指の左前に置き合わせる。
3.建水持って入り、襖を閉める。
炉口の内隅中心に座り建水を置く。
4.柄杓構えて蓋置き出し、炉口の右角に置き、柄杓引き、総礼し、建水あげる。
5.茶碗を左・右で膝前、茶入を右で取り茶碗と膝の間に置く。
《仕覆の脱がせ方》
a. 最後に重ねた端を持って引く。
b. 端を握って緒を口の中央に載せる。
c. 半月に持って90度左に回す。
d. 中央の緒を下ろし、打留を少し出し口を広げる。
e. 半月に持って左掌に載せ、緒の端を小指と薬指で挟む。
f. 仕覆の口を右・左と広げる。
g. 茶入を取り出す。
h. 仕覆を横にして口の右端を左手で持ち、緒をしごく。
i. 右手で緒の口寄りを持ち、口のところで2つ輪を作る。
j. 輪に緒の端を通し、輪を右に90度捻ってから口の中へ入れ隠す。
k. 打留と同じくらい緒の端を出し、牛の角のようにする。
l. 打ち返して、敷板の向こういっぱい、水指との間に置く。
6.四方捌きをし、茶入れをふき、水指と炉の間に置く。
《茶入の扱い方》
蓋を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左掌に置き、帛紗を持ち替えて拭き清める。
口を拭く時と拝見に出す時も左掌に置く。
胴を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左手で胴を囲み帛紗を胴に当てて拭き清める。
茶入を置くとき:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左手で半月に持って置く。
7.帛紗を捌き直し、茶杓を拭き、茶入れの上に置く。
8.その横に茶筅を出し置き、
9.水指の蓋を帛紗で拭き、茶碗を引き、茶巾を出し、水指の蓋の上に出し置く。
9.帛紗を指に挟んで柄杓構え、釜の蓋開ける。
10.湯を汲み、茶碗に入れ、釜の蓋閉める。
11.茶筅通しをし、湯を捨て、茶巾取り、茶巾で拭く。
12.茶碗置き、茶巾は水指の蓋の上に置く。
13.茶杓をとり、左手で茶入を取り、茶杓を握りこんで蓋を取り、茶碗の右横に置き茶を3杓くみ出し、茶杓茶碗に仮置きし、回しだしし、茶入れの口を向こう、手前とふき、蓋をして置く。
茶をさばき、茶杓を茶入の蓋に置く。
14.柄杓構えて釜の蓋を開ける。ふくさは左膝前に置く。
15.湯を汲み、茶筅で練る。
16.茶筅左にもたせて、もう一度湯を汲み、茶筅を持ち上げ、湯を入れ練り、出す。
17.客の一口で「お服加減はいかがですか?」
と聞く。
18.柄杓構えて釜の蓋を閉め、柄杓を建水にふせ、蓋置を建水の後ろに置く。
19.客付きに回り茶名、お菓子についてのやり取りをする。
客:「お茶名は?」
点主:「敬智の昔でございます」
客:「お詰めは?」
点主:「小山園でございます」
客:「先程は結構なお菓子をありがとうございました、菓銘は?」
点主:「鉢の木の桜まんじゅうでございます」
20.吸いきりの音で点前に戻り、蓋置を取り、柄杓構えて釜の蓋を開け、柄杓をふせて中じまいをとく。
21.茶巾を釜の蓋の上に移し、
22.水指の蓋を2手で開け、水1杓汲み釜に入れ、帛紗を腰につける。
23.茶碗を返されたら取り込み総礼する。
24.湯を汲み、捨て、「おしまいいたします」と挨拶する。
25.水を入れ茶筅通しし、水を捨て、茶巾を納め、茶筅入れ、茶杓持って建水をさげる。
26.水指の右前に茶入れ、左前に茶碗をおきあわせる。
27.釜に水1杓入れ、釜の蓋閉める。
28.柄杓蓋置きに置き、水指の蓋閉める。
客:「お茶入、お茶杓、お仕覆の拝見を」
29.受けて、挨拶し、柄杓を建水にふせて、蓋置き持って正面に回る。
30.茶入れ持って客付きへ回る。
31.帛紗を捌きふく。
《茶入の扱い方》
蓋を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左掌に置き、帛紗を持ち替えて拭き清める。
胴を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左手で胴を囲み帛紗を胴に当てて拭き清める。
帛紗置いて蓋を取り、縁を拭く。
蓋をして帛紗を置き、親指と人差指で胴を持ち、半月に持って置く。
32..帛紗を腰につけ、正面に戻り茶杓を取り、点前から出す。
33.点前から左手で仕覆をとり、客付きから出す。
34.正面へ戻り、柄杓、蓋置き、建水持って下がる。
客:茶入れ、茶杓、おしふくとりこむ。
35.茶碗持って下がる。
36.水指持って下がり、襖を閉める。
客:道具拝見(茶入、縁外に置き一 礼、蓋をとって中をを拝見、一礼して縁内の客との間に置く。
茶杓、縁外に置き一礼、拝見、縁内の次客との間に置く。
仕覆、縁外に置き一礼、拝見、次客との間に置く。返す。
37.襖を開け、客付き正面へ座る。
客:「お茶入のおなりは?」
点主:「肩衝きでございます」
客:「お窯元は?」
点主:「瀬戸でございます」
客:「お茶杓のお作は?」
点主:「坐亡斎お家元でございます」
客:「ご名は?」
点主:「あけぼのでございます」
客:「お仕覆のお裂地は?」
点主:「定家緞子でございます」
客:「ありがとうございました」
38.右手で仕覆の底を持ち左手にのせ、お茶杓のせ、右で茶入をもち下がる。
39.柱付きに茶入、茶杓、仕覆を置き総礼し、襖を閉める。
| kisetsuomederu | 茶道 | 16:20 | comments(0) | trackbacks(0) | -
茶道のお稽古 vol.46【徒然棚】貴人清次

今年はなかなか暖かくなりません。
北風はつめたいけれど、陽射しは春めいて目には緑が映るようになりました。
ですから今日は菜の花色の長着、桜色の帯を締めてお茶のお稽古に向かいます。

床に荘られた掛けものは、消息のようです。
「美味しいお菓子をいただいたので、香合でも造ろうか」と、いうようなことが書いてあるようです。
先輩はこう仰いました。
「お茶室に相応しいお軸ですね」と。
こういう気の効いた言葉をさらりと言えるようになる。そういうことも修行のひとつのようです。
想像力も茶の湯の学びです。

茶花は、《貝母》(ばいも)とクリスマスローズ。
貝母は、花の形が編笠に似ていることから別名《編笠百合》(あみがさゆり)というそうです。

お点前は、前回登場した徒然棚(つれづれだな)で薄茶を点てたくて、先生に、所望しておりました。
前回は濃茶点前だったので、棚の戸を開けて、棗を取り出すという雅やかな所作を体験してなかったのです。
以下、備忘録です。

徒然棚は、「業平棚」(なりひらだな)ともいい、裏千家十四世 淡々斎(たんたんさい)が好んだ棚だそうです。

徒然棚は、桐地春慶塗と桑木地の二種があり、菱形で三本柱の二重棚で、天板の下が二枚引の袋棚で、二枚の戸には磯馴松の絵が描かれ、菖蒲皮紐の引手が付き、袋棚の下に、客付に一段、勝手付に二段の業平菱の透しのある腰板が付いた小棚です。

炉のみに用いられます。

貴人清次の薄茶をさせていただきましたが、棚の扱いを中心に記録いたします。

準備
●戸袋の中に棗を入れ、地板に水指を置きます。
点前
1.茶道口建付けに茶碗を置いて総礼をします。
2.茶碗を持ち出し、棚正面に進み座り、茶碗を勝手付きに仮置きして、左戸を左手で開け、右手で右戸を開けて、棗を取り出します。
3.棗を左掌に乗せて、右戸を閉め、棗を右手で 上から持ち、左戸を閉め、棗を棚の前右寄りに置きます。
4.茶碗と棗を置き合わせ、水屋に下がって建水を持ち出し、襖を閉め
5.居前に進み座り、柄杓をかまえて蓋置を出し、柄杓を引きます。

■以下、お茶を点てて出すのは、棚の炉薄茶点前と同じです。
炉/貴人清次/薄茶

6.水指の蓋を閉めた時、拝見の所望があるとこれを受け、
7.湯返ししてあった柄杓を取り扱って、天板に斜め手なりに荘り、
8.蓋置を取り、左掌にのせ棚正面に回り、左手前に荘ります。
9.茶碗を勝手付きに割り付け、棗、茶杓と拝見に出し、
10.建水、茶碗と水屋に持ってさがります。
11.水次を持ち出して、棚正面に進み座り、水指を地板いっぱいまで引き出し、蓋を右、左、右の三手で開けて、水指前に立てかけ、水を注ぎます。
12.水指の蓋を三手で閉め、水指を元に戻し、水次を持ってさがります
13.拝見物が戻ると取りに出て、挨拶に答え、棗、茶杓と取り、
14.棚正面に回って、茶杓を水指の上にあずけ、
15.右戸を右手で開け、棗を右手で上から持ち、左戸を左手で開け、戸袋の中に仕舞います。
16.右手で右戸を閉め、左手で左を閉め、茶杓を三手扱いで持ち、茶道口に下がり、建付けに置いて、総礼して終わります。
| kisetsuomederu | 茶道 | 16:49 | comments(0) | trackbacks(0) | -
茶道のお稽古vol.45 炉 濃茶 重茶碗

今日から三月。
来ていく着物もなんとなく明るいものを選びたくなるような陽射しを感じます。

けれどまだまだ外の空気は冷たく、長着には一枚何か羽織らないと寒さを感じます。

 

茶花には桃が加わりました。

生徒さんがお持ちくださった桃は、鮮やかなピンクでこの時期に咲くのだそうです。

桃の花は桃の節句の後に咲くものだと思っていましたが、開花の様子を愛でながらの雛祭りは雅やかですね。

床飾りにかけられていた絵のことを先生に伺わず、遠くからぼんやりと、吉野の桜かと思い込んでおりましたら、撮った写真を拡大してみますと、平安の時代の装束の方々がおられるではないですか!

先生に家に戻ってからお聞きしましたところ、

「雛祭りに子供の成長を祝い描いたもので、昔からお家に伝わっているもの」だそうです。

 

vol42での大津絵も、とても興味をそそられたのですが、こちらもまたユニークです。

vol.42 の お稽古

雪柳、桃、そして卜伴(ボクハン)という名の椿です。

おしべ全体または葯(花粉の入った袋)が小さな花弁に変形した唐子咲きの椿で特徴があります。

そして、そして今日は、菱型の地板の徒然棚がお目見えしました。

残念ながら、私は濃茶だったので、上段の引き戸の奥に隠れている棗を扉を開けて出すことはなかったのですが、その様子がなんとも素敵で、来週はこの棚で薄茶のお点前をさせていただきたいとおねだりしました。

 

お茶碗もお雛様が描かれたもので、蓋置はぼんぼりです。

う〜ん、季節を愛でる!私の大好物です!!

 

お点前は今日【炉 濃茶 重茶碗】をさせていただきました。

以下、備忘録です。

 

◆楽茶碗とこの時は萩の広口の茶碗(茶碗2つ重ね上の方に茶巾、茶筅、茶杓をおさめる)を用意

 塗蓋の水指を棚に荘り、茶入には人数分の茶を入れ、水指前に置く。

◆菓子を主客の前に置き、さがって「お菓子をどうぞお取り回しください」と言って一礼、襖を閉める。

 

点前


1、襖を開け、両手で扱いながら茶碗を運び、勝手付きに置き、茶入、上の茶碗を置き合わせる。
2、建水を持って入り、襖を閉める。
3、炉縁の外隅中心に座り、建水を置く。
4、柄杓構えて、蓋置き出し、炉縁の右角(3目)に置き、柄杓置き、総礼をする。

5、建水くりあげ、居前を正す。
6、茶碗を両手で膝前に、茶入は右で取り茶碗と膝前の間に置く。
7、仕覆の紐をほどき、茶入をとり、仕覆は右手にもちかえ右横を持ち、釜のある方向に返し、左手にのせ右横を持ち左底をとり、棚上段に置く
8、四方捌きをし茶入れを清め、水指と炉の間に置く。
9、帛紗を捌き直し、茶杓拭き、茶入れ上に置く。

10、その横に茶筅取り置く。
11、帛紗を指に挟んで柄杓構え、釜の蓋を開ける。

12、茶碗下げ、茶巾は水指の蓋の上に置く。
13、湯を汲み、釜の蓋を閉める。

14、茶筅入れ、茶筅通しをする。
15、湯を捨て、茶巾取り、茶碗を拭く(3回半)。

16、茶碗置き、茶巾を水指の蓋の上に置く。
17、茶杓を持って左で茶入を取り、茶杓を握りこんで蓋を取り茶碗の右横に置き、茶を3杓くみ出し、茶杓茶碗に仮置きする。

18、茶をさばき、茶杓を茶入に置く。
19、柄杓を構えて釜の蓋を開ける。

20、帛紗を左膝前に置く。

21、湯を汲み、茶を練る。

22、茶筅を茶碗の左にもたせかけて湯を汲み、茶筅をまわしながら湯を入れ、さらに練る。
23、茶碗を出す。
●客:取り込み、一礼し、正面を避けていただく。
24、客の一口で「お服加減はいかがですか?」
●客:「大変結構でございます」

25、左手で2碗目を取り、膝前に置き、湯を汲み回し、捨て茶巾でふき、茶巾は釜の蓋の上へ置く。

26、お茶を3杓くみ出した後は、回し出す(通常通り)湯を入れ、同じように練り、古帛紗を添えて出す。 (茶碗の右に輪が客から見て右側にくるように出す)
●客:茶碗と古帛紗を持って下がり、古帛紗を右膝に置き、茶碗を取り込む。古帛紗を左手の平に広げて乗せ、茶碗のその上に置き、いただく。
27、客の一口で「お服加減はいかがですか?」
客「結構でございます」
28、水指の蓋を開け、水一杓釜に入れ、帛紗を腰につける。

29、茶名のやり取り。
●客:「ただいまのお茶名は?」
亭主:「金王山でございます」
●客:「先程は結構なお菓子をありがとうございました、どちらの御製ですか」

亭主:「東宮の桜餅でございます」
30、一つ目の茶碗が返されたら、茶碗を取り込み総礼。
31、湯を汲み捨て、「一応おしまいいたします」
32、水を入れ、茶筅通しをし、水を捨て、茶巾入れ、茶筅入れ、

33、茶杓持って ふく。(建水は下げない)
34、水指の右前に茶入、左前に右、左、右前で茶碗を置き合わせる。
●客:2つ目の茶碗と古帛紗を返す(客から見て茶碗の右側にこふくさを輪が左に来るように置く)
35、古帛紗、懐中へおさめ、茶碗を取り込み、総礼。(二碗目でいただいた方々と)
36、湯を汲み、捨てる。

37、茶碗を右手で扱って、建水の上(勝手付)に置く。
38、建水を下げる。
39、釜に水を一杓入れ、湯返しし、釜の蓋を閉める。

40、柄杓を蓋置きに置き、水指の蓋を閉める。
●客:「お茶入れ、お茶杓、お仕覆の拝見を」
41、受けて、柄杓を建水にふせて、蓋置を持って正面に回る。
42、一つ目の茶碗を勝手付の二つ目の茶碗に重ねる。

43、茶入を持って客付きへ回り、清め、出す。
44、帛紗を腰につけて正面に戻り、茶杓を持ち点前座から出し、

45、仕覆をとり左手にのせ、客付きから出す。
46、正面へ戻り、棗を動かし、柄杓、蓋置きを荘り、

47、建水を持って下がる。
●客:茶入、茶杓、仕覆をとりこむ。
48、茶碗両手で持ってさがる。
49、水次を持って入り、水指正面に座り、水を注ぐ。下がり、襖を閉める。
●客:道具を拝見する。

50、襖を開けて入り、客付き正面へ座る。
●客:「お茶入のお形は?」
亭主:「肩衝でございます」
●客:「お窯元は?」
亭主:「瀬戸でございます」
●客:「お茶杓のお作は?」
亭主:「鵬雲斎大宗匠でございます」
●客:「ご名は?」
亭主:「春霞でございます」
●客:「お仕覆のお裂地は?」
亭主:「青海波緞子でございます」

●客:「お仕立ては?」
亭主:「友湖でございます」
●客:「ありがとうございました」
51、右手で仕覆の底を持ち左手にのせ、茶杓のせ、右横で茶入をもち下がる。
52、柱つきに茶入、茶杓、仕覆置き、総礼し、襖を閉める。

| kisetsuomederu | 茶道 | 16:46 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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