今日の朝までに返さなきゃいけないレンタルDVDを昨晩、2本、一気に観ました。
途中、犬の散歩に行ったり、お料理したりしたのに感情移入しました。

少し前観た【バードマン】。
この作品はオスカー獲った作品ですけど、賛否両論あったので、肩の力抜いた感じで観たんですけど、実に好きな作品でした。

カメラワークや音楽、ストーリーの組み立ての飛び抜けた感じに興味が湧いて、
舌をかみそうな監督の名前を呪文のように唱えて覚えました。
その監督作品なのが、ブラピとケイト・ブランシェットが出演した【バベル】
なんとなく難しい作品と聞いていたので、観る機会がなく過ごしてしまいましたが、この監督の作品ならと、すぐ借りて観ました。

日本人女優の菊池凛子さんが話題になりましたけど、とにかく、やるせなさと共に感動しました。
話はそれましたが、
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督が創る作品は、心を揺さぶる作品なのでした。
そういう、心の動き、そういうのを描いた作品が私、好きなんですね。

で、昨晩観た【ラブストーリーズ】が、
刺さる作品でした。
“コナーの涙“、“エリナーの愛情“は単体の作品です。
“コナーの涙“が男の視点、“him“
“エリナーの愛情“が女の視点、“her“

どちらを先に観るか?

まったく予備知識なく、観ないで返しちゃおうかなくらいに思っていたので、行き当たりばったりでした。
手に取ったのが“him“の方でした。
結果、正解だったと思います。

何が原因で二人の関係がおかしくなったのか?
何が原因で、お互いが悲しみの中でもがいているのか?
段々に明らかになり、
2つの作品を観ることで、そうだったのか!と気づくことができます。

また、W主演の二人
コナーを演じるジェームズ・マカヴォイとエリナー役のジェシカ・チャステインが巧いです。

脇の俳優も素晴らしい!

“him“の父親をキアラン・ハインズという俳優が演じていますが、ニューヨークのレストラン界での大物というリッチでクラッシーな風貌が違和感なく、渋い声で素敵な台詞をはきます。
「流れ星は、一瞬で消えてしまうけど、その瞬間に出逢えたことは素晴らしい」
「人は皆悲しみと共に生きている」みたいなことをさらりと語ります。カッコいい!
ハリポタに出演しているらしいのですが、記憶にありません。

コナーの店で働くシェフ役のビル・ヘイダーもいい味を出していました。

エリナー編では、復学して聴講するクラスの教授役ビオラ・デイヴィスが魅力的でした。
“ヘルプ“でオスカー授賞した女優さんでしたか。
それと、父親役、ウィリアム・ハート、心理学者であるのに娘の自殺をどうすることもできなかった苦悩を見事に主張することなく地味に演じていました。

巧い役者が脇を固めると、さらに磨きがかかりますが、控えめに光っているところが、またいいです。

愛し合いながらもすれ違うあるカップルの別れと再生への道のり。
二人だけでなく、人は皆、悲しみと切なさを経験して乗り越えて行く。
時にそれはかみ合わなくても、愛かあれば…みたいな…。

《追記》
バベルは
『旧約聖書』の「創世記第11章」にある町の名。町の人々は天まで届くバベルの塔を建てようとしたが神はそれを快く思わず、人々に別々の言葉を話させるようにした。その結果人々は統制がとれずばらばらになり、全世界に散っていった。これを背景に、「言葉が通じない」「心が通じない」世界における人間を描く。


このところ私のブログは、病気の愛犬のことばかり。
出掛けることも儘ならないので、自宅でDVD鑑賞の時間は増えています。

また、素敵な映画に出逢いました。
【マダム・マロリーと魔法のスパイス】です。

監督は【ギルバート・グレイプ】【ショコラ】【サイダーハウスルール】などの秀作を撮られたラッセ・ハルストレムです。
ですから、映像の色の使い方、ロケーション、画面内の美術の細やかさ、
観ている最中に感心の連続です。

ロードショー公開時から注目していた作品でしたが、製作にスティーヴン・スピルバーグとオプラ・ウィンフリーが参加していることは、ノーチェックでした。
ミニシアター系の小品かと思っていましたが、どうやら違っていました。

冒頭で、インド人の青年(マニッシュ・ダヤル)が登場します。しかもそれは、これからの展開が楽しみな魅力的なシーンでした。
その彼が主役かと思いますが、
タイトルにあるマロリー夫人がこの映画の主役です。
オスカー女優ヘレン・ミレンが演じています。
巧い女優さんですから、作品自体の格が上がります。

もう一人、青年の父親役がまた印象的、いい味を出していました。
マダムと対立するインド・レストランのオーナー役、オム・プリ。
インド映画界ではベテランの俳優さんで、ハリウッドやイギリス作品にも出演されている方だといいます。
【ガンジー】にも出ているらしいのですが、どんな役だったのでしょう?

舞台は南仏。
マダム・マロリー(ヘレン・ミレン)が経営する“ミシュラン1つ星”のフレンチ・レストランの真向いに、悲運から一念発起して、インドからイギリス、そして南仏にたどり着いた家族が、インド・レストランをオープンします。
ミシュランの星を獲得しているプライドの高いレストランオーナーマダムは、異文化の空気が我慢できません。
しかし“絶対味覚”という天才的才能を亡くなった母から受け継いだインド青年のハッサンの料理をあることがきっかけで知ることによって、魔法のスパイスがマダムの心を開いていくのです。

インド料理とフランス料理、その先には分子料理まで登場し、味覚の脳も刺激してくれます。
青年ハッサンが恋するフレンチの副料理長、マルグリットは若い頃のウィノア・ライダーに似ていましたが、
『イヴ・サンローラン』のミューズ、ヴィクトワール役で注目を集めているシャルロット・ルボンという期待の若手女優さんだそうです。
心が清らかで優しいだけでなく、仕事に対する上昇志向も持ち合わせているという役柄を魅力的に演じていました。

映像の美しさや物語の展開の面白さだけでなく、人としての生き方、家族愛に溢れた豊かな作品で、演じる俳優さんたちも素晴らしい作品でした。
インド映画をご存じの方なら感じる、あの空気感も味わうことができますね。

マダムマロリーと魔法のスパイス


先日記事にした【ゴーンガール】
想いをつのらせて、失踪した女を助けてあげたのに、利用されるだけされて、
喉をかっ切られて死んでしまう役、
どこかで見たことのある俳優さんだと思っていました。

今朝、ふと、あっ!と、ひらめきました。
「もしかして、彼って、アカデミー賞の授賞式のホストを努めた人?」
って…。
ビンゴ!当たっていました。

私、オスカーの司会者は、いつも注目しているんです。
だいたい、パトリックスミスのように、テレビドラマで活躍してアメリカで人気のある方はわからないのですが、アカデミー賞でのホストの抜擢にはそれなりの訳があるはずです。

実際、スゴいイケメンとか日本でオンエアされたドラマでウケたとかいう以外は…なかなかマスコミに取り上げられません。
ちなみに、シャーロック・ホームズのドラマがNHKで放送されて、世の御姉様方から、ベネディクト・カンバーバッチはブレークしました。

もう、随分前になりますが、ヒュー・ジャックマンが、踊りや歌、MCの才能まであると知ったのは、オスカーの司会者をやったことからでした。
Xメンはいろいろな引き出しを持っている…。
そんな風に感じました。

その後、その豊かな才能は【レ・ミゼラブル】で、発揮されました。

でも、知らぬはわたしばかりなり、かもしれませんが、
皆さん、舞台などで!経験を積まれているんですよね。
同じくレミゼに出演したアン・ハサウェイは、長い間、そして今でも、ボイストレーニングをしているといいます。

しかし、ハリウッドの役者さんたちは凄いですよね。
皆さん、唄える。
巧すぎる演技で、オスカーノミネートは毎年?のメリル・ストリープ。
このところ、唄っています。
最近では、キーラ・ナイトレイも、美声を披露して話題になりました。
はじまりの歌

先日【舞妓はレディ】を観て、出演者の歌の不味さにガッカリしましたが、
やっぱり、レベルが、違うということでしょうか。


さて、ニール・パトリックスミスですが、ゲイなんだそうです。
で、パートナーと双子ちゃんを育てているということでも話題になったとか…。

ハリウッドという特殊な世界だからかもしれませんが、カミングアウトしたゲイが、アカデミー賞の司会をやる、って、いうことも、
LGBTが芸術の分野で優れているという傾向が認知されているといはうことかもしれません。

(LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)またはGLBT(ジー・エル・ビー・ティー)とは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、そして性転換者・異性装同性愛者など(トランスジェンダー、Transgender)の人々を意味する頭字語である)

ニール・パトリックスミス


日曜日観たDVD。
すごく印象に残って忘れられないので記事にします。

実はこのDVDを借りて観る前に、マリークレールに載っていた川村元気さんのコラムを読んでいました。
アニメは得意ではないのですが、大好きな”おおかみこどもの雨と雪”
”電車男””告白””悪人””モテキ”など幅広いジャンルの映画プロデューサーで作家やディレクターとしても活躍、最近では”億男”という本屋大賞ノミネート作品を世に送り出した方です。
活動がすごい!そして、映画批評が面白い。で、良く読んでいます。
そのコラムは【ジタク映画祭】というタイトルで、DVDを主にしたコラムであると思われます。

それで知ったのですが、
この【ゴーンガール】という映画、
リース・ウィザースプーン(主演作:キューティー・ブロンド 確か貴族の血を引いているとかでブルジョア)が映画化権を取得して、自身が主演をするつもりだったのだそうです。
けれど、映画化を名乗り出た今作品の監督、デビッド・フィンチャー監督が、
主役のエミリー役、彼女のキャラには合わないと考えていたそうです。
聡明なリース・ウィザースプーンは、プロデューサーとして参加することになり、
そこで、今回オスカーにもノミネートされたロザムンド・パイクが主役を演じることになったいきさつがあるのだと言います。

映画は原作はもちろんですが、俳優の良し悪しで作品の出来が決まります。
とにかく、エミリー役のロザムンド・パイクが凄かった。
2015年の主演女優賞のオスカー獲得は、若年性アルツハイマーを演じた、ジュリアン・ムーアでしたが、
レベルの高さがうかがえます。

【ゴーンガール】
ロザムンド・パイクによって煌めきました。
相手役のベン・アフレックが霞んだという意見もありますが、私は、逆に彼女によって活きている感じがしてます。

キャスティングもエエです。
ベン・アフレック演じる夫役の双子の妹、捜査官、弁護士、エミリーの父母。
みな、それぞれにいい味出して存在感があります。

さて、映画ですが、結婚5年目の日、夫演じるベン・アフレックの前から妻が失踪します。
妻は殺され、その殺人を犯したのは夫では?いう展開になります。
実は 謎解きのようなシナリオは、浮気をした夫をこらしめるための、妻が仕組んだリベンジ劇でした。
失踪中、ある事件をきっかけに思わぬ方向にむきますが、その展開が恐ろしい。

シナリオ通りに生きていきたい妻の行動、実に猟奇的です。
ブラックユーモア的な要素もあり、突拍子もない流れは怖いけれど笑えます。

失踪した妻が主役として出てくる組み立ても異色ですが、夫を殺人容疑者として仕立てる物語も面白い。

デヴィッド・フィンチャー監督作品は優れものが多い中、興行成績が一番だったことも頷けます。

また、このかた、CMなどの映像作家だったこともあってか?予告編がとても評価されています。
映画【ノッティングヒルの恋人】のテーマ曲だったエルビス・コステロの“She“の原曲が使われているのですが、
実は、あのロマンチックなストーリーから想像されて、ウェディングにも良く使われる曲で、私もだいだい大好きですが、
本当はとっても意味深な詞なのだそうです。

曲は、本編では使われておりません。
興味のある方は、YouTubeをクリックしてみてくださいませ。

注目の女優、ロザムンド・パイクさま。
007のボンドガールとして、ハル・ベリーと共に出演したそうですが、
夫を追い詰める一直線な姿、本当に素晴らしかった!
今後、注目します。

ロザムンド・パイク

しかし、失踪って、身近な気がしませんが、日本でも年間8万人もの人がいるのだそうですね。


昨日は東日本大震災の日なのにもかかわらず、自分が愛犬あんずのことばかり考えていて、このことに寄り添えずにいることを恥ずかしいと感じていました。

まったくノーチェックで、たまたま夕刊を読んでいると、TVがテレビ東京になったままで、このドラマが始まるところでした。

ドラマは、被災地福島のフラガールと、取り残されてしまった愛犬、チョコとの物語でした。

観れて、良かった!
被災地の方々を想い、振り返ることができました。

モデルになったフラのソロダンサーの実話を元にしたものが絵本となっているそうでして、それがこのドラマのベースとなっているようです。


置き去りにしてしまった愛犬をどのような状況で飼い主がそうしたか、
復興のために全国をキャラバンしたフラガールが受けた中傷がどんなだったか、
被災者達がどんな思いであったか…。

それらがとても丁寧に描かれていて感動しました。
笑顔の魔法にも気づくことができました。

特に印象的だったのは、キャラバン最中の都会で、福島の野菜の試食を進めるシーン、
「大丈夫なの?
あんたたち、そういうの、やめた方がいいよ」という心ない言葉を発する若者に、
瀧本 美織扮する主役が彼らを呼び止め、
「お気持ちはわかります。けれど、自分が育った大好きな町に、愛する家族や友人やペットがいると思ってみてはいただけないでしょうか?
大好きな町が復興することを私達は信じています。その時は、ぜひ福島に遊びにいらしてください。よろしくお願いいたします」
正確には覚えていませんが、そんなやりとりだったように思います。

同じ国に住みながら弱いものいじめをするような行為、
多くの悲しみを持つであろう場所から来ている人達に言える言葉ですか?
震災時は、たくさんの不確かな情報が錯綜して、多くの人達の心も揺れました。

炭鉱には「一山一家(いちざんいっか)」という言葉があるそうですね。
そのヤマで働く人すべてが家族であるという考え方だそうですが、

自分たちの住む地域、会社、職場を守ろうとする人達の姿、今でもたくさんの方がなかなか進まぬ復興に従事なさっている。
それは、この精神あってのことなのでしょうね。

舞台となるスパリゾートハワイアンズが、震災後も多くの来場者を誇るのも、
このドラマが教えてくれました。
地元で働くフラガールが笑顔で一生懸命踊る姿。
これは、感動になって届くのですね。

離ればなれになった愛犬と会えたのか?気になるところですが、
当時は、原発が爆発するなどという二次災害など予想もせず、一時的な避難として家を離れたのです。
しかし、立ち入り禁止、危険区域となり、置き去りになってしまったチョコちゃんは、愛護団体のボランティアに保護された150頭のうちの一頭で、家族との再会が叶いました。

主演の瀧本美織さん。
NHK朝ドラの“てっぱん“でブレイクした女優さんですが、
ソニー損保のCMで、ちょっと踊りが上手だなと、気になっていました。
もちろんフラガールを演じるため、モーレツなレッスンはされたのでしょうが、
調べてみましたら、
12歳でアイドルユニットとしてデビューしていて、当時の所属事務所の関係から、サムさんからダンスのレッスンをしてもらっていた
というベースがありました。
ゆる〜い感じが今回のドラマでも発揮されていて、ボロ泣きするシーンは何度ももらい泣きしてしまいました。

同期のダンサー役の波瑠さんもよかったです。
映画“潔く柔く“でも印象的でした。


昨日観たフランス映画。
夫が好きなクライムストーリーものかと思ったら、そうではなくて、
タイトルにもある舞台となる“未成年保護部隊“を通して見える今のパリを描いている映画でした。
“未成年保護部隊“とは、とてもハードなイメージですが、誘拐、買春に性的虐待等、未成年に対する犯罪の取り締まりとその保護のために働く刑事たちのチームのことでした。
立場は警察の中では低く、それに対する不満やそれぞれが抱える公私の問題が描かれています。

日本での上映はなく、WOWOWで放送されたようですが、カンヌ国際映画祭では審査員賞に獲得したそうです。

監督、脚本は元リュック・ベッソンの妻、マイウェン。
女版ミック・ジャガー的なお顔立ちなんですが、知性が顔相に表れた雰囲気美人さんです。
女優として【フィフスエレメント】に出演してたとかですが、今作でもカメラマン役で出演し、存在感を振りまいていました。

近頃のフランス映画事情はよくわかりませんが、フランス映画界ではこのような社会派の作品は異色なのではないでしょうか?
フランスはアモール(愛)が大切という価値観のお国柄。
しかし、本当はもっと泥臭い!のです。
男女感のことだけでなく、近年の数々の問題がストーリーの中に散りばめられてるように感じました。

俳優陣たちが個性的で、リアルな演技でドキュメンタリーのような作品でした。
【フランス、幸せのメソッド】で主演をしているカリン・ヴィアールが、出演しています。
この映画、あまりにサイテーな男が出てくるので賛否両論のようですが、私的には好きな作品でした。

また、今作の監督、脚本を努めているマイウェンの今のパートナーであるJoeySterが、自分の主張ばかりをする身勝手な警官役でいい演技をしていました。
映画の中でも、恋仲になるという設定です。

フランスの大統領フランソワ・オランド氏は、パートナーであるバレリー・トリルベレールさんと事実婚という関係でした。(2014年関係は解消)
ファースト・レディーが法的な結婚をしていない非婚の女性と話題になりましたが、
この二人の関係は、フランスでは、【ユニオン・リーブル:Union Libre】と一般に呼ばれているものだそうです。

婚外子差別が存在せず、結婚していないカップルからの子どもが過半数を占めるフランスでは、大統領の事実婚はほとんど問題にはならなかったようですが、こういった形が日本でも当たり前になるのでしょうか?

少子化問題に一役買っているとの評価もありますが、この自由さは、子どもたちの倫理観に影響を及ぼしているのではと、深刻に受け止めてしまいました。
保守的に生きている私はある程度の縛りのようなものは必要なのではと思っている派です。
子供たちにとって差別がないのは良いことなのでしょうが、自由な恋愛によってとばっちりを受けるのは、心も体も成長段階の子供たちのような気がします。

「フランス人は10着しか服を持たない」的なパリジェンヌも
この映画の中にある問題を抱えている人が多く潜んでいるように思います。

ラストの衝撃的なシーンは、人にはダークサイドもあって、その心の闇こそ問題なのだと訴えているように感じました。
フランスだけではないであろう社会の問題、身近にないことと思って観た日本映画”渇き”もそうでもないのかもしれないと怖くなりました。


【ユニオン・リーブル】について
フランスの代表的知識人サルトルとボーボワールの二人が実践した、新しい男と女の関係。
フランスでは、歴史的に結婚や離婚の手続きが非常に煩雑であるという理由から、カップルの形態で一番多いのは、ユニオン・リーブルと言われている。
ユニオン・リーブルとは、直訳すると「自由な結び付き」。
法的には、何の届出もしていない「自由な共同体」で、日本でいう事実婚や内縁関係に当たります。
お互いの信頼関係と自由意思に基づく関係なので、もちろん二人の関係を証明する書類を役所に提出する必要はありません。


BS録画していた“太陽がいっぱい“を観ました。
実はワタシ、小さい頃、主演のアラン・ドロンが好きでした。
アイドルには目もくれずこのフランス俳優に夢中になったというのは、かなり変わり者と言えるのかな?客観的に今そう思います。

何故にそういうことになったのか?
今回少しわかったような気がしました。

マット・デーモン主演でタイトルを【リプリー】としてハリウッドでリメイクされた作品ですが、オリジナルは1960年公開です。
ワタシも、誕生していませんから、テレビで放送されたものを観たのでしょう。
ですが高校生の時、有楽町の映画館で、刑事ものをロードショーを観た記憶がありますから、過去の映像にだけ夢中になっていたわけではないと思います。

アラン・ドロン、今の若い方々には香水の名前というくらいの認識度でしょうか?
ヌーベルバーグの人気から当時フランス映画は人気だったのだと思います。
映画少女時代、名画座で“去年マリエンバートで“や“死刑台のエレベーター““勝手にしやがれ“とか観ました。
【太陽がいっぱい】は“禁じられた遊び“のルネ・クレマン監督作品ですが、
音楽も有名です。
“ゴッド・ファーザー“を書いたニーノ・ロータです。
イタリア人とかフランス人に才能豊かな人達が多かったように思います。

この作品、いつ最後に観たか?記憶は定かではありません。
けれど、大学生の時、色彩学の教材として観た記憶は鮮明に残っています。
それを教材として選んだ理由の1つはイケメン好きの先生の好みでもあったのでしょうが、映像の質の高さは青い空と海の鮮明さ、ファッションやインテリアなど洗練された魅力的なもので、インパクトがありました。

今見ても古い印象を抱きませんでした。
むしろ、カッコいい!

さて、アラン・ドロンの魅力についてですが、
額の皺はちょっと気になりましたが、とにかく美しい。
美しい人は、自分がどうすれば魅力的に映るのか知っていますから、髪をかきあげるだけでさまになります。
足が長くスタイルがいいので、ブルジョアを真似る格好も裸足で履くスリッポンも素敵なのです。
そして気がついた魅力、軽やかな動きですね。
トランプをきる手、サインを真似る手、タイプライターを打つ手。
魅了されました。

昔観た映画は大人になるとまた違った印象や思いが湧きますが、
ひとつ、面白い発見は、駆け出しの頃と思われるロミー・シュナイダーがワンシーン端役で出ていたことでした。

この気持ちで続けてアラン・ドロン作品観たいな♪そう思ってTSUTAYAに行きましたが、“太陽がいっぱい“さえありませんでした。

テレビで放送されるものをじっと待つか、買うかしかなさそうで残念です。

今回観たものも吹替えでしたが、アラン・ドロンの声は、ルパン三世の声優でもお馴染みの野沢那智さんでした。
実際はもっと渋かったように思います。
ダーバンというお洋服のCMに出てつぶやいていましたから…。

太陽がいっぱい


失意の男が人工知能をもつOSに恋をするお話です。
テレビで予告を見た時、面白いストーリーだな♪主演は、クセのあるホアキン・フェニックス!と、興味をいだいておりました。
主人はこういう類、あまり食指が動かないだろうとレンタルDVD1人でしました。

初めのクレジットで、脚本、監督が“マルコビッチの穴“のスパイク・ジョーンズだということを知り、このところの勉強不足や無関心さに反省しました。
何より好きな映画なのに、こういう情報もまったくうとくなっています。(年ですね)

最近、焼き直しばかりのハリウッド映画に成り下がっていますが、
才能豊かなスパイク・ジョーンズ様は、オリジナルでこういう勝負を仕掛けたかと敬意に近い感情が湧きました。
とても感動をもたらす作品でした。

スパイク・ジョーンズ氏は映像作家として活躍したのち監督になったお方なので、とにかく映像、音楽の選び方、入れ方が絶妙です。
そして、美しい。
お部屋に舞うほこりさえも綺麗です。

確か舞台はLAだったかと思いますが、
まあ、サイエンスフィクションということもあるのででしょうが、多くがイメージしているかの地とは異なります。
ファッションも素敵です。
ホアキン扮するセオドアのシャツの色が少し白っぽい全体の映像の中にきらめきます。

主役のセオドア、この名前も魅力的ですね。
さしすせそは、英語で発音すると、響きのような声の余韻があるように思います。
OSの名前は、サマンサ。
こちらも発音すると響きますね。

サマンサの声は、スカーレット・ヨハンソンですが、彼女の声がセクターで魅力的です。
声に恋をするか?
私の場合、yesです。
声が素敵な俳優さんに良く恋をします。
ボディーがないものにどうなのか?
この映画を変態男の恋と考える人もいるのでしょうが、
選ぶ言葉、思いやる気持ち、フィーリング、これが合致すれば、いいなと思う感情が高まるのはアリ、私はそう思います。

とにかく、台詞もですが、手紙の代筆業であるセオドアの文章にも心奪われます。

恋する男女は相手がOSであっても同じ感情が芽生えるという気づきの後、
人間らしい行動のとれるセオドアに変わるという温かさの残る結末です。

世の中の進化が著しい現在。
近い将来、自分の話し相手がOS。と、いうのもあり得ない話ではないのかもしれません。
劇中では、町中、携帯端末相手におしゃべりする画があります。
これに近い光景、今すでに電車に乗ると感じます。

この映画が語りかけるもの。
人はそれぞれに違うのだから、受け入れる愛も必要だということ。
コミュニケーションはやっぱり大事な要素ですね。

監督自身、何か思うところがあったのでしょうか?
前妻は、ソフィア・コッポラさんと、スゴい才能のお二人がご一緒になられていたわけですが、前妻は(演ずるは、“ドラゴンタトゥーの女“のルーニー・マーラ、イメージ異なり美しいです)ソフィア様がモデル?との噂もあり、何やら謝罪めいた意図もあったのでは?と勘ぐりたくなります。

最後に余談ですが、ソフィア・コッポラ作品の
「ロスト・イン・トランスレーション」は、私が一昨日記事にしたパークハイアット東京が舞台です。
パークハイアット“ジランドール“

立て続けに観た
“それでも夜は明ける“

“鑑定士と顔のない依頼人“も、

とても良かったです(^_^)v


映画 “チョコレートドーナツ“を観ました。
新年早々に観るには少し重たいかな?そう思いましたが、感動しました。

ストーリーは、1970年後半、ゲイのカップルが、ドラッグ中毒の母親に育児放棄されているダウン症の子供を引き取るために、裁判や社会と戦うという内容です。

写真を見ていただくとわかるように、ゲイのカップル役の二人があまりきれいでないので、ちょっぴり拒否反応が起こります。

リアルといえばそうなんでしょうが、見た目、男性ですものね。
今のように性同一障害が受け入れられた時代でない時を経験したものには、その世界の方々は特異なもので、
心の中は美しくても、社会的に優れていてもなにか悪いものに触れる扱いをして、そして、されていたように思います。

映画の舞台は、自らゲイであることを発表した活動家、ハーヴェイ・ミルクが射殺された翌年に設定されています。
私がそうだったように、社会はそういう人達を色眼鏡で見て、廃除しようとしていました。
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今思えば恥ずかしくて愚かなことだったと反省します。

人という存在を形で判断してしまう行為。
それこそが、きっとこの映画のテーマです。

主演のアラン・カミング。
ひげが濃くって、ぺっとりしたロン毛で、、どちらかというとバッチいのです。
だけど、圧倒的存在感。
口パクで歌い踊るステージパフォーマーですが実は美声の持ち主の役ですが、
自声で歌っているという、舞台出身の俳優さんです。
一発で注目度が上がってしまいました。

ダウン症を演じるコも素晴らしいですね。
心の声の表現力を感じました。

ラストは悲しい結末ですが、関わった人達の心を揺さぶったのに違いないと確信できる作品です。

結果的に今年の一本目の映画、はなまるでした。

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週末は犬孝行をたっぷり済ませているので、今日は久しぶりに映画を観に出かけました。
巷では何が今一番観られているのかわかりませんが、夫がチョイスしたのは【石榴坂の仇討】
渋く出ましたが、邦画も洋画も、時代劇でもラブコメでも何でもOKの私は久しぶりの提案にノッてくれたことも嬉しくて、反対しませんでした。

確か原作は浅田次郎さんだったな。
中井貴一さんと阿部寛さんが主演されていてと、予備知識はこれくらい。

入場者、やはり熟年層が多かったですね。若年者に人気なのは【るろ剣】時代ものでもこちらは漫画の実写化された作品。
でも時代劇が若者に支持されるのは喜ばしいことではないでしょうか?

藤沢周平作品同様、最近は読ませていただいておりませんが「平成の泣かせ屋」の異名もある浅田次郎作品ですから、心が揺さぶられじみじみと涙を誘われました。

つい最近、DVDで【大統領の執事の涙】という黒人の市民権獲得を背景にした映画を観て、いつの時代も翻弄され犠牲とも呼ばれる憂き目に遭った方々がいます。
命はその頃、本当に軽いものだった。
やはり黒人を描いた【ヘルプ】という作品がありましたが、こちらに同じ人間として差別という道を恥ずかしいと感じた方はご覧いただけると、また心揺さぶられます。
大統領の執事の涙 Wikipediaより

物語の中盤、商人に借金の催促に傷めつけられていた元侍にみかねて加勢する元武士達のシーンがありました。
それを観て、文明開化は、義理人情をなくしてしまうものだと感じたという私に、夫は、「それは違う、商人こそが義理人情を大事にする。それを言うなら忠義と礼節を希薄にしたと言うべき」と、諭されました。
そう、私の言いたかったのはまさにそれでした。
西洋化は、日本人の培ってきた今一番スポットがあてられている忠義と礼節失わせてしまう一つの時代の流れだったようですね。

今回、私がなびいたのは俳優藤竜也さんでした。
【愛のコリーダ】前後、セクシーでちょい悪な感じでブレイクした方ですが、いい脇役として光っておられました。
司法省のお役人役ですが、
「仇討ちをすることでお辛いのは奥方ですよ」と、恐妻ぶりをちらりとさせる妻役の方も良かったです。
魅力はやはり浅田作品、台詞ですね。
主人公は、大老井伊直弼を守れず、仇討ちすることを13年も思い続けていたわけですが、
本当はいい人だったという思いを抱く台詞が回想シーンとしても出てきます。吉右衛門さんが好演されています。

夫は、映画を見終わって
「広末はズルい」と言いました。
自分ではファンではないと否定していましたが、日本髪が似合い、薄化粧で小さな肩の着物姿、武士の嫁として夫を耐え、支え、ラストシーンで顔をくしゃくしゃにして泣くシーンは、男子だけでなく抱きしめたい衝動にかられると思いました。
浅田作品にはナイスなキャスティングでした。
中井貴一さんも真面目すぎる不器用さが出ていて浅田作品【壬生義士伝】もですが、とっても良かったです。

そういえば我が家、初詣は隣駅豪徳寺に参ります。
確か井伊家の墓があり所縁の寺。
大老井伊直弼は?あったかと、調べてみましたら、映画公開前に中井貴一さんがお墓参りにいらしたという記事がありました。
映画のあらすじもそちらからどうぞ♪
中井貴一さん、豪徳寺 祈念


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