
一分一秒、あの時にあの場所にいなければ起こらなかったかもしれない出来事。
そういうことってありますよね。
私の場合もそれは突然空から降ってきて、一瞬にして色々なことが起こりました。
一昨々日の私は、週末早朝4時半出勤の主人と共に起床し、1人3頭の犬を連れ、爽やかな初夏の陽光を感じながら、新宿御苑の特別観覧に出かけるつもりで散歩していました。
もう間もなく家という緑道で、ワンちゃん三頭を見つけます。
その中に甘夏の苦手なミニチュアシュナイザーがいたので、緑道に沿った側道を歩くことにしました。
そこから駆け出して来る中にいつも合うアレックスくんがいてシュナイザーを気にしながら挨拶をしていました。
その瞬間です。シュナイザーを連れた飼い主さんが私の後ろ側を通ったんですね。
日頃温厚な甘夏ですが、ウーと唸って私の左手を引きました。ばたんと地面にたたきつけられるように私は倒れました。背中に激痛。目を開けることも出来ず、しまいには呼吸がぜいぜいいい始めます。
そこにいたワンちゃんの飼い主さんは、救急車を呼ぼうとしていますし、うちのワンコを家まで届けると言ってくれています。
3分位でしょうか?火事場の馬鹿力っていうのでしょうかね。
瞬間に、大型犬1頭小型犬2頭を連れて行ってくれるなんて、それこそ事故に合う、連れて行ってもらっても我が家には今87歳の年寄りしかいず、対処ができません。
「とにかく帰らなくっちゃ」
と、思い、私が倒れた先にあった漬け物石大の石と、居合わせた方に背中の外傷を見ていただいて、朦朧としながらとにかく帰宅します。
カラダに、痛みを感じながら、何が起こったかわからないでいるワンコには、ご飯です。
とにかくご飯をあげて、病院に行こう。
呼吸が苦しいので、肺に異常があるかもしれないが一番心配でした。
夫不在ですので自分でするしかありません。
先ず、救急車を呼ぶほどでないのと、前回あまりにも救急車というものの居心地が悪かったことがインプットされているので、駅前まで行ってタクシーで行こうと考えました。
病院ですが、「救急車を呼ぼうか迷っている時」にかける番号があります。
世田谷区ですと、♯7119。全国共通でしょうか?
そちらに電話をして症状を伝えると、整形外科で救急で受け入れてくださる病院が3院あると教えてくださいました。
その後は音声ガイダンスです。
しっかりとメモを用意し、病院名と、電話番号を書き取ります。
3院は、関東中央病院、玉川病院、東邦大付属病院でしたが、まずは電話をして受け入れてくれるかを確認しなければいけません。
運良く?一番最初にかけた関東中央病院が受け入れてくださるということだったので、駅前のタクシー乗り場に向かいます。
受付へ、といわれましたが、もちろん到着時早朝6時で表玄関は開いていません。救急の文字を頼りにそちらへ行きますが守衛さんは不在。通路も真っ暗で、どっちの方向なのかもわかりません。
ようやく、広々としたホールに明かりが見えてそこが受付だとわかります。
呼び鈴を押し、保険証を提示、カルテを作っていただきます。
「どうぞお掛けになって記入してください」と言われた書類を、もう腰かけて書くことが困難になってきていました。
救急の処置室へ行く時もレントゲン室へ行く時の歩みも日頃の10分の1位の速度です。
衣服を脱ぐ時も、あ、ヤバい、腕があがりませんでした。
徐々に、あっ、これ、ダメなやつだ。と、自覚しました。
夫には、レントゲン室を案内される前に、
『仕事中、ごめんなさい。いちよ報告いたします。今朝散歩中に転んで背中を大きな石に強打し、今、救急で関中病院に来ています。これからレントゲンを撮ります。また連絡します』
と、ラインを入れました。大事な仕事だったと思うので、戻ってこなくても大丈夫のつもりでした。
救急で担当してくださったのは女医さんで、一瞬、今回は良かった〜、って思いましたが、今回も横柄で感じ悪かったです。
医者って、痛みに寄り添う人達って思ってましたけど、違うみたいですね。
結果、折れてますねー、肺とかには問題ないようですけど、数日経っておかしかったら循環器科受診してください。
今回は手術とか入院とかないんで、どーしますかー?通院できないなら紹介状書きますけどー。経過知るためにも、整形外科、他でかかった方がいいと思いますよー。
痛みのピークは1〜2週間ですねー。
犬の散歩、いいですよー。普通にしてくださーい。
「あのー湿布とか貼っていただくわけにいかないですか?」
あー、ここはねー、救急だから最低限のものしかないの。お薬でますからお家で貼ってくださいねー。
(って、家に誰もいないから貼ってってお願いなのに)
って、いうわりに、するしない関係なく、何センチ位ですかー?
「はぁ、何がでしょうか?」
胸周りとか。と、いって、バストベルトとかいうコルセット、するじゃあないですか!
まぁ、こういう対応は、救急は当たり前なのだと思っていた方が不愉快にならずに済むのだと、思いますが、緊急を要しているのは、痛くて辛いつーの感じたりしないのかな〜?
総合病院は、特にこういう傾向にあって腹がたつことが多いですね。
さて、もちろん家に帰るのも受付に貼り紙があったタクシー会社に自分で電話して呼ぶわけですね。
診療が終わったのは、8時少し前でしたが、病院前にタクシーの姿はありませんし、流しを拾う元気もありません。
そして、帰りの乗車が辛かった。
肋骨骨折のこれからを予感させる痛みが、走行中に襲いました。
さっと、出掛けてしまったので、ポカーンと私を待っていたうちのワンコ達。
母ちゃんがどんなことになったのかは知るよしもありません。
さすがに倒れた瞬間数分動かない飼い主をペロペロとなめたりしてはいましたが…。
さて、それからが問題です。
我が家の、ワンコはお散歩が日に3回。
2回目に行かねばなりません。
もちろん3頭一緒は無理です。
まずはラブラドールの甘夏と行きます。
陽気な甘夏、久しぶりの1人が嬉しくてグイグイ引っ張ります。
そして、こういう時に限って、苦手犬登場です。
私は大木にしがみついて、重力に逆らいます。
そして、ミニチュアダックスフント小梅&茶豆。これが超難題でした。
我が家世帯が2階にあるもんで、この2頭、階段を抱っこで降りることになります。いつもは両脇に2頭ですが、もちろん1頭ずつ、これがキツイのなんのって。
行ってからがまた難関。
これで段々に骨折による動作の制限と痛みがわかってきました。
小梅ちゃんは動きがおっとりしてるんでさほど支障はないんですが、最初は、うんちを拾おうとして、しゃがめないことが発覚します。
そして立てない。エイヤッと立ち上がる瞬間、ズキッ!
これが2頭ですんで、2回。
10ヶ月、茶豆、初日、置いてきた甘夏が気になって用を足すと帰るといって、引っ張ります。
年は若いがビッグサイズちゃんなので、とにかく馬力があります。グイグイ。
ここで強烈に背中を刺激されます。
普段、普通に開ける玄関扉。
ここでズキッ!
リードを外す瞬間、ズキッ!
足を拭く瞬間、ズキッ!
雑巾をごしごし洗う瞬間、ズキッ!
とにかく、何をするにも痛むことがわかってきました。
これは、本当に、ダメなやつです。
とにかく、迷惑をかけるところにはすぐ連絡と御詫びです。
自分の中で、仕事復帰は5日、趣味は1ヶ月と予測を経てました。
連絡が終わったらひたすら寝ました。
高熱を伴う風邪をひいた時などもそうですが、具合が悪い時、とにかく寝れるものです。
しかし、何が一番悔しいって、梅雨入り前のこんな爽やかな陽気の日に痛みを耐えて、眠ること。
こういうことになると、普段脳裏をよぎる考えても答えのでない数々の悩みや人間関係も、健康なカラダがあってこそなのだと、つくづく思いますが、これがなかなかね。
お勤めの方はわかりませんが、私や主人のように代わりの人がいない立場で仕事をやって来たものは、仕事に対する思いが少し違うのかなと、感じています。
主人の、今回のお仕事はイベントでしたからその日のために準備を整えてのぞむ一番大事な日でした。
だからわかるんですね。妻が怪我をしたって本当はきちんと仕事をやりとげたいって気持ち…。
だから、ちょっと無理しました。
で、こんなラインを送って、夕方の犬のお散歩も行くことにしました。
『今、頑張って起きてみました。
別々に早めに散歩済ましてみようと思います。なので、お仕事済ませてから帰ってきてくださいまし。少ししか行けないと思いますが、戻ってきてからはよろしくお願いいたします』
あっ、でも、わかってますよ、一番大事なのは、命です。
しかし引っ張られると、ギクッ!
これは恐怖でしたね。
簡単に夕食も済ませ、ロキソニン60mgと胃薬を飲み、ベッドへ。
夫は予定の8時前に帰宅してくれ、ワンコ達のお散歩も済ませてくれて一安心。
とにかくひたすら眠ります。
初日、朝まで激しい痛みは感じることなく休むことはできましたが、寝る姿勢は、ひたすら仰向け。骨折したのは左ですが、脛椎ヘルニアの痛みもあるため、左右に向いたり、うつ伏せ寝もNGでした。
そして、やたらと喉が渇きました。
2日目の朝。お散歩へ行くという、意志が全く働きませんでした。
夫は、今日も同じ仕事で早出。2回のお散歩も私の朝食も準備してくれて出かけます。
私もこれじゃいかんと思いますが、今はとにかく安静にして治すことが一番と、ベッドに横になります。
ベッドで休むことが一番ですが、肋骨がやられたことで、その付近の筋力が弱り、ベッドから起き上がることができません。
いっせいの、せ。無理です。
横にカラダをスライド、ギクッ!足を横にスライド、ギクッ!腰を浮かせる。ギクッ!こんな感じです。
昨日から便秘です。力めませんから…。
顔も洗えません。
なので、シャワーを浴びることにしました。
しかしカラダを洗うという行為ができません。足の指に手が届かない。
洗髪はできます。腕は上にあがります。
ドライヤーで、髪を乾かす。これは無理でした。
さっぱりして気持ちが良く、好きな時間にこういうことのできる自由があって良かったと思います。そのたびに病院から家に帰りたがったであろう母を思い出します。
動くたびに痛みはありますが、安静にしていると、何もないくらいに楽なので、またベッドで休みます。
今日は最終日で、抜けて帰ってくることは出来ないと言っていたので、また少し早めに散歩に出掛けます。
今日は、連れて行くのに逃げ回る前にキャッチできた茶豆は、甘夏を気にすることもなく、そしてみんなが、「用を足したからいいよ、母ちゃん」って感じでした。
朝、いるのにお散歩に行かないでいるし、昼は寝てばっかりいる姿に何かしらの理解はあるのでしょうか?
さて、3日目の月曜日。
やっぱり、朝起きられなかった。
ですからお散歩も、朝食の用意もできなかった。背中はよじれるような痛み。
起き上がる、立つ。しゃがむことができなません。
ベッドから立つ時は、1分ほどかかます。
痛みが伴うので立ち上がる勇気みたいのが必要になります。
くしゃみはしたら死んでしまいそうです。ゆえにのみ込みます。
鼻もかめないので、シャワーを浴びて湿っているうちにティッシュを突っ込む程度しかできません。
胃が痛いです。
薬のせいでしょうかか?圧迫感のようにも感じます。
用足しにウォシュレット作戦をしました。
ミッションは失敗でしたが、漢方を飲んでいたので、その後無事開通しました。
「ウチなんか散らかってたって生きていけるからね、無理しないでねー」と、優しいせんぱいに励ましをいただきましたが、トイレに黒かび発見して、あー、駄目!
と、2日ぶりに掃除しました。
でも、2週間前からわが家の掃除機はパワーアップして、ダイソンになったもんですから、その威力で怪我をしそうな不安がありました。
でもやっぱり、綺麗になるとさっぱりして気持ちが良いです。
その後シャワーも浴びて、すっきりしました。
で、変化を発見。
背中、大腿部付け根が内出血していました。昨日は気づかなかったんで、時間の経過でそのようになったようです。
1人で無理はありましたがが、処方されたロキソニンの貼り薬も背中に貼りました。
そうでした、今朝は洗濯もしていました。
主婦ですからね。天気予報には敏感で、今週末は、梅雨入り宣言もあるかもの傘マークでしたから、やっぱり晴れは有効に使いたいのです。
しかし、家事って大変ですね。しみじみ今日は思いました。
干し、取り込み、畳みを含めて、掃除
もそうですけど、全身運動やなぁーと実感しました。
ここで止めとけば良かったかな?
でも、とーちゃん、先週はずーと、ウチ飯してないし、わてもろくなもの食べてないからと、夕飯作りも頑張りました。
本当は、こしらえて置いておこうと思っていましたら、早く帰ってこられたので
あったかいのを食べてもらえて、良かったです。
救急病院で処方された3日分の最後のロキソニンを飲み、9時半就寝。
4日目、朝。なんだか楽しい夢でもみたのか、お散歩に行くつもりで目が覚めました。
起き上がって見ることに。ウグっ!出来ない。
まじかー、という、背中の痛み。
あ、ヤバい、昨日、頑張り過ぎましたかね、私。
でも、お散歩はパスしても今日はベッドリネンをお洗濯しましょって、思ってました。
あぁー、これ大変でしたね。
後の祭りですけど、ベッドシーツとかの掛け換えって普通でも大変ですけど、腹筋が使えない時にしちゃいけませんね。
カバーリングもお布団パタパタふることができませんからあきまへん。
えらい時間かかりましたし、痛かったです。
今日はあきまへん。
ある方から、バストベルトは無意味という意見いただきましたが、あれ、したまま寝たことも関係してるのでしょうか?
背中がよじれた感覚です。
経口薬ロキソニンは昨夜できれました。
肋骨骨折は保存療法なので、安静、自然治癒しかありません。
痛みという痛みは、横になっていれば感じないので、今はなくても大丈夫か?
今まで継続する痛みに耐えて処方していただいたボルタレンなどがあるので、それで対応すれば良いかなと考え中。
薬のせいだけではないのかもしれませんが、胃の違和感もあります。
夕方、夫と一緒に通常通りの長さの散歩に行ってみました。
引っ張らない小梅を持ち、お散歩バッグもせずに行きましたが、背中を支えられない感じでした。
リハビリには少し早過ぎました。
やっと、4日?まだ4日?
太股の内出血を昨日発見しましたが、転倒して打ったのは、臀部にもあったようです。違和感感じ、チクチクと痛みます。
普段当たり前だったことが、普通にできる日、あとどれ位でしょう。