kisetsu-o-mederu 季節を愛でる

雪村@東京藝術大学美術館

画僧、雪村。
「ゆきむら」ではなく「せっそん」です。
たくさんの画家に影響を与えた方だそうです。
白隠展で、夢中になった経験から魅力を感じました。

室町時代後期・戦国時代の水墨画家ですが、京都には縁がなかったようです。
関東の水墨画のなかでも極めて独自性が高い画風を確立したそうで、後の尾形光琳は雪村を好んで模写を幾つも試みていて、雪村が使っていたといわれる石印をどこからか入手したとかで、模写した作品と共に展示されていました。

芸大美術館も久しぶりです。
眺めフェチは、眺めのいい部屋から景色を楽しみます。

雪村 みどころ
| kisetsuomederu | 美術館・ギャラリー | 02:19 | comments(0) | trackbacks(0) | -
【茶碗の中の宇宙】@東京国立近代美術館

先日行った【茶の湯展】の共通チケットのもうひとつが東京国立近代美術館で開催中の【茶碗の中の宇宙】です。
連休ボケでオンライン購入していたこと忘れていました(危ない(・・;))

21日までなので、行ける時に行っとこっと、思いました。治療先から向かいます。
膝にも注射を2本打っていただいたので、足元がふらつきます。大丈夫か?

到着し、作品を見始めたら忘れてしまいました。アートまじっく(^_^)

京都の旅で本当は楽美術館、行くつもりでした。でも行きそびれました。
それと、このエキシビションは行けたら行きましょ位のボルテージでした。

あ〜、行って良かった〜。
やっぱり、身近に感じたかったらまずは見た方がいいですね。

一子相伝ですから、強烈な世襲なんだろうと思いましたら、元々長次郎氏はお父さんが中国から来られた陶工だったようですし、娘しかいなかった時があり、養子という方が何人かいらっしゃいますし、本阿弥光悦がこの時に、親族の間柄となり楽家と関わり、茶碗を残していることに納得しました。

慶入という方は、利休死後の後、息子たちを都に戻すのに力を貸したそうで、楽家と千家の関係が深くなったのは、そういうことからというエピソードも面白いと思いました。

お茶、ちょっぴり嗜みますから、濃茶ではほとんど楽茶碗を使います。
勿論お稽古ですから、写しです。

やっぱり本物は素晴らしかったです。わずかな知識で拝見するお茶碗たちですが、すべて手捏ねという作風で、温かみがあります。
お茶はサラサラと点てられるのだろうか?
飲み口はどこになるのだろうか?などと考え、頂いた時の口当たりなどを空想しました。

利休が作らせた黒茶碗。
利休の世界が少し見えます。削ぎ落とされた美、それは戦国武将への心の癒しを茶の湯に求めたおもてなしのかたちだったのかもしれません。
それまでの唐物は日本人の憧れだったようですが、姿形に美しい主張がありました。

茶を喫するという習慣は、欧米にもありますが、精神性を求める茶は、日本だけです。
しかも茶の湯の世界では、茶道具に見えないものを感じるわけですね。
【茶碗の中の宇宙】というのはそういうこともあってのタイトルでしょうか?

お茶のお稽古では、「お茶碗は?」という問いがあります。
先輩は、楽家15代までを「言えるようになりなさい」と前のお教室では云われたのよと、言っておられました。
初代長次郎や3代目ノンコウしか知らない私は、なんと答えてよいのやらという感じでしたが、今は14代「覚入です」と言うのが定番になっています。

初代長次郎15代吉左衛門まで順に見ていくとその変化も面白いです。
注文を受けて利休の描く姿に仕上げようとした長次郎の作品は、三彩釉に工夫をして色を作ったといいます。

3代道入の頃は、織部が新しい茶の湯を提案し、自由な作陶が新しい動きだったようで反映されています。

大化の改新、戦時中などは茶の湯は衰退。しかし、それが復活したことは茶の道に携わる方や好奇者の影響もあるのでしょうが、総合芸術茶の湯が魅力的であったことが一番なのだと思います。

偉そうに言ってしまいますが、15代吉左衛門さんは、素晴らしいですね。
日本の伝統芸能は継承するのが難しくなっています。ベースのないもの達がその世界に触れるのですから、古きよきものに魅力を感じてもらうだけでなく、新しい時代に新しい形をアピールしていかなければ、駄目だと思いますし、時代に合わせた作品作りはこれからの課題なんだと思います。
新しい茶道のカタチ。も、はじまってしますし…。

どういう形であっても、古いものは古いままで、新しいものは入口として、共存できるといいですね。

常設展が拝見できます。工芸館まで行く時間の余裕がなかったので、本館4階から3階2階と見て行きます。
けっこう美味しいものが見れます。
今日の気分は、伊東深水の聞香でした。岸田劉生、レオナール藤田も素敵でした?

東京国立近代美術館 常設展

『眺めのいい部屋』右、東京タワーが見れます。

北の丸公園。

今日はお天気がいまいちでしたが、お部屋、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアが並べられて、相当気持ちの良い空間になっています。

マップ&ガイド

ここです。

国立東京近代美術館
| kisetsuomederu | 美術館・ギャラリー | 15:11 | comments(0) | trackbacks(0) | -
茶の湯展@国立東京博物館 その2 庭園&常設展

また来てしまいました。
国立東京博物館、略してトーハク。
【茶の湯展】4月21日に来た時、予想通りの混雑で体力電池切れで、第2会場きちんと見れてなかったな感がありました。

サイトで案内があった『発掘!お宝ガレリア』という番組を観て、改めて茶入"初花"がとんでもない茶道具であったことを知りました。
"初花"の出展は徳川記念財団でした。何故に?と、思っておりましたことが、この番組でわかりました。
持ち主は徳川家の末裔の方でしたが、茶入は貸金庫にありました。
しかも取材は、トーハクの学芸員も進行役も立ち会えないという有り様。
そして、ぶつは、水指がないるほどの箱から始まるマトリューシュカ状態。
袋、箱、袋、袋、箱のように続きます。
その番組のテーマは、『選▽信長・秀吉・家康が愛した茶道具は入れ物もスゴいんです!展』でしたが、
茶入"於大名"の入れものは茶室"転合庵"であるという関係を教えてくれました。
このことを知ったことで、また見てみたい気持ちがふつふつしました。

また、久しぶりに購入した図録を夜な夜な眺めて、興味も一層増しました。

今夕から出かけるのに、止めておこうかどうしようか?
でも茶室""転合庵"は、5月7日までしか拝見出来ません。東京に戻ってくるのが7日。間に合いません。

結果、行って良かったです。

信長、秀吉、家康の3人の天下人を渡り歩いた"初花"は、公開は僅かだったことも知らずで、再会は果たせませんでしたが、改めて、あらそうだったかしら?との発見もあり、有意義でした。
やっぱり、一生に1度の【茶の湯展】ですしね。

結局また、オンラインチケットを利用し、今回は『特別展「茶の湯」』『茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』の2展セットを購入しました。
楽茶碗は後日行くことにします。

今日は気儘に一人なので、庭園から拝見することにしました。

順路通りに、五重塔を拝見します。

遅咲きの""ケンロクエンキクザクラ"

先日お稽古の時、茶花はイチリンソウでしたが、
"二輪草"です。

茶室"春草盧"
原三渓が三渓園に建てようと思っていた茶室。

小堀遠州が茶入"於大名"のために建てた"転合庵"です。

扁額に"転合庵"と、あります。

台目切の茶室です。

二間が続く形であり、

右側は広間でした。

庭園は、本館の真裏に配されていますが、茶室からは蓮池も含めこのような景観が望めます。

歩みを進めると、苔が光っていました。良く晴れた日だったので、木漏れ日が曜変天目のようでしたね。

茶人 金森宗和ゆかりの茶室"六層庵"

趣のあるつくばいがありました。

大和の三茶室と言われたそうです。

春秋だけでなく、通年になればいいのになぁと思います。

気持ちの良い素敵な風景の散策が楽しめます。

紫陽花、咲いたら綺麗でしょうに。
残念ながら、来週7日までしか入園できません。

こちらで、茶会が行われるのでしょうか?

シャガも咲いています。

市井の山居というのはこういう感じでしょうか?

本館からはこんな景色です。
これもまた素晴らしい!

トーハク、みどころが特別展だけでなくたくさんあります。

【茶の湯展】"初花"は残念でしたが、第2会場から見て十分満足しました。
帰宅予定時間に一時間あったので、今日は、常設展を少し見ていくことにしました。

仁阿弥

道八や、

乾山が写真OKで見れるのですね。

次の場所に移動するのに、こんな心惹かれる作品に遭いました。

トーハク、常設魅力的なんですが、

建物探訪的にも楽しめます。

高円宮コレクション『根付』も拝見しました。

浮世絵と衣装の展示室で勝川春英、金太郎を見ます。

国芳。

広重、鍾馗さま。
端午の節句ですものね。

帰りは根津からと思い、豆大福目当てで、岡杢栄泉へ行ったら売り切れ。
門のカヤバ珈琲、この行列ですものね。

でも、今日はとっても有意義でした。

初花
| kisetsuomederu | 美術館・ギャラリー | 14:20 | comments(0) | trackbacks(0) | -
茶の湯展@東京国立博物館


特別展【茶の湯】に行ってきました。

東京国立博物館が「茶の湯」をテーマにした大規模展を行うのはなんと37年ぶりなんだそうです。

 

会場の平成館、茶の湯ファンってこんなにいらっしゃるの?と驚く、平日にもかかわらずの大混雑でした。

それを見越してオンラインでチケットを購入していましたが、入口の売り場はそれほどでもありませんでした。

 

「400年忌千利休展」以降、茶の湯史上最高クラスの名品が集まるという展覧会です。

「一生に一度の茶の湯展」というのも嘘ではないかもしれません。

出展されている名品を各美術館に行って観て歩くことを考えたら、とてつもな労力です。

 

特別展【茶の湯】

 

先日、「開運 なんでも鑑定団」で世を賑わせた、世界には3点のみと言われている国宝”曜変天目”は、下調べなしで行ったのにもかかわらず出逢うことができ感激でした。
静嘉堂文庫所蔵のものですが、静嘉堂でも常設ということではない大変貴重な品です。今回、期間限定なのにもかかわらず拝見できたのは幸運でした。

茶碗の中に宇宙があります。本当にすごい!

 

静嘉堂文庫 曜変天目

 

先日寄ることができなかった京都北村美術館からは、これが仁清!?というとてつもないアーティスティックな”色絵鱗波文茶碗”が出展されていました。

実に嬉しかったです。

 

北村美術館 仁清

 

足利義政氏がひびが入ってしまった茶碗を、窯元の龍泉窯にこれと同じものをと茶碗と一緒に送ったところ、「これに勝るものは作れない」と、鎹(かすがい)を打ち込んで送り返されたという青磁茶碗はその透き通る色味も繊細な輪花の縁も素晴らしいのですが、鎹はまた金継ぎと異なる景色があり、そのストーリーもですが心に響きました。

 

チャン・イーモウ監督、チャン・ツーイー主演の『初恋のきた道』という映画は、雄大な中国の景色を背景に山村に住む健気な少女の初恋を描く純愛映画ですが、割れた陶磁器を接いで使うシーンがあって、それまでそんな直し方があるのかと驚きました。

まるでそれは、ホチキスで割れた部分を接ぐようなを乱暴な感じがしたことを覚えています。

そんな鎹の姿を見るのも初めてだったので、こちらは名品というだけでなくかなり印象的でした。

 

青磁輪花茶碗 銘馬蝗絆

 

茶入では、徳川記念財団から出展されている”初花”が名品中の名品。

これをもう一度見れたと感激しておられる方が観覧している時に近くにおられました。

初花(はつはな)は、楢柴肩衝・新田肩衝と並んで天下三肩衝と呼ばれた茶器で滅多にお目にかかれない品だそうで、かの豊臣秀吉が、富の象徴として手に入れたかったそうです。

 

また、春秋のみの公開の庭園にある小堀遠州が披露のために建てたという転合庵。

その桂宮から賜ったという茶入”於大名”も拝見することができました。

小さな茶入のために茶室を建てたというのもこれまたスゴイ話です。

詳しくはこちらのブログを

 

とにかく、この特別展は国宝、重要文化財がザクザクあります。

そういうものは訳あってその勲章を得ています。

わからない私でも輝くものが見えます。

そしてこの機会は生きているうち、もうないかも知れません。急げ!


知らない部分の国立博物館もたくさんあったのだと今回知ることができまして、また日を改めて再訪したいなぁと思いました。

その一つが本館の裏にある庭園です。 春秋だけ公開だったから知らなかったのか?

いつも特別公開とほんの少し常設を観てエネルギーを使い果たしていたからなのか?

まったく気が付いておりませんでした。

情報はきちんと得ておくべきですね。

 

呈茶席があることも知りませんでした。

しかしそのハードルは高く、50席くらいはあったと思いますが、友人と待ち合わせた11時、すでに最終の回以外は満席でした。
”六窓庵”

”応挙館”

”九条館”

 

庭園youtube

 

東京国立博物館 庭園

| kisetsuomederu | 美術館・ギャラリー | 20:06 | comments(0) | trackbacks(0) | -
早稲田大学【會津一八記念博物館】

早稲田大学に行ってきました。
何故に………?思いつきです。

これを観に行きました。
早稲田大学内にある博物館での公開です。一般公開していること、知りませんでした。

場所は、大隈講堂を背にして正門を入った左手にあります。
元は図書館だったそうですが、外観より中のクラシカルで重厚な意匠が素晴らしいです。
最近の大学はほとんどビル化しているので、こういった建造物は貴重ですし、残していって欲しいなぁ〜と思います。

当時学生たちは、建物の中心となる大階段を上がり、絵画「明暗」の前を通って、2階の閲覧室(現在の常設展示室)で学んでいたといいます。
現在、階段は進入禁止。横山大観・下村観山合作の明暗は、期間限定の展示となり今は姿はありません。

今回の茶道具は、富岡重憲氏のコレクションの一部の公開で、数はたくさんではありませんでしたが、発見がたくさんありました。

富岡重憲コレクション

2階の展示室も拝見するだけで、価値ありですし、展示物もとても興味をそそるものでした。

會津一八記念博物館

大隈講堂裏に庭園があることも知りませんでした。

井伊家や松平家の屋敷を大隈重信が買い受けて庭園と家を建てたのが始まりだそうです。
没後寄贈され、戦火を受けた後、現在は庭園のみ近い形に復元されているということです。

早稲田大学が2007年に創立125周年を迎えるにあたり、その周知活動の一環として、2002年4月4日にオープンしたオフィシャルグッズショップ&カフェ《Uni.Shop & Cafe 125》
庭園横にあります。

大隈講堂裏手。
アルハンブラ宮殿みたいです。

大隈講堂の横に広がる敷地面積約1万坪の庭園、これからが気持ち、いいですね。

私学では、海外でNo.1の知名度のある早稲田大学。
施設も素晴らしいです。
春休みということもあってキャンパスは静かでしたが、外国からのお客様が訪れていました。

大隈庭園(水)(日)などが休園のようです。
| kisetsuomederu | 美術館・ギャラリー | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | -
草間彌生展@国立新美術館

その個性的な風貌からか?見た目でNGをされる方々もいらっしゃいますが、私は揺さぶられます。
出身地である松本にある美術館があることを知った時は、行ってみたいと思ったことがありました。

今回はその松本の美術館からの作品も多数あるといいますし、行けたら行きたいなぁーと思って、スマホで情報は得ていました。

失敗でした。
乃木坂駅から直通出口で地上に出ると長蛇の列。ここで、モバイルからのチケット購入をしておけば良かったと後悔しました。
並んでいる最中にスマホ購入試みましたが、カード情報入力画面で、あともう少しとなったので操作は中断しましたが、
これからは、事前購入の利用を考えようと思いました。

人気なのですね。春休みの学生さんの姿も多くありました。

チケット窓口の左横の広場には南瓜のオブジェ。
種苗問屋のお嬢さんであった草間さんにとってカボチャは特別なモチーフだそうです。

誘導されて、チケットを見せると小部屋へ入って、渡されたカラフルなシールをペタペタします。
来展者の手による水玉模様は素晴らしい作品となっていました。

これが小部屋。こんな風にみんなが貼るシールで作品ができるなんて!
「スゴいこと考えたな」と仰る方もおられました。同感。

さあ、入場です。
一番目の作品は、「生命は限りもなく宇宙に燃え上がって行く時」
2014年作、画面中央は富士山でした。

連作「わが永遠の魂」圧巻でした。
一挙に約130点、日本初公開だそうです。

以前こちらの美術館でアンディ・ウォホールを観た時、大きな作品は生きる美術館だなぁーと感じていたので、今回の予想も的中しました。

御歳88、この色彩感覚、やっぱり凄い!

一枚として同じものはありません。

でも、すべての軸がぶれていないからか、融合していました。

幼い頃、頭の中に浮かぶものの発散が絵画だてと言います。
単身、ニューヨークに渡ったのも、閉鎖的なその頃の日本には草間彌生さんの芸術感は受け入れられにくかったと想像します、

"原爆の足跡"
2014年作だそうです。
この展示室だけは写真OKで、惹かれた作品です。

近年のポップなイメージの作品はトレードマークの水玉に彩られますが、
今回は、50年代からの作品が絵画、彫刻、インスタレーション、映画と展示されていています。
私が気に入ったのは、全面ガラス張りの暗闇に光る空間。
展示構成も良かったですね。

美術館外も草間彌生ワールドです。

不思議とパワーを感じます。

買わずにはいられなかったgoodsたち。
これまた長蛇の列でした。

レジ袋まで℃-ute。

草間彌生展
| kisetsuomederu | 美術館・ギャラリー | 02:56 | comments(0) | trackbacks(0) | -
これぞ暁斎!ゴールドマンコレクション@Bunkamura

若冲人気にあやかりたいからか?
鈴木其一も次に来るのは…と、言われていました。
そして、河鍋暁斎も若冲に続く人気を期待されている絵師であります。
(暁斎=安政4年(1857)江戸琳派の絵師鈴木其一の次女と結婚、絵師として独立する)

川口の旧田中家住宅を見学しに行った時に西川口に暁斎美術館がある関係からでしょう、Bunkamuraで開催のチラシを見つけていました。

旧田中家住宅

2015年三菱1号館美術館で開催された暁斎展、それは愛弟子であった美術館を設計したジョサイア・コンドルとの関係から派生した展覧会でしたが、
その魅力的な画風にひとめぼれでした。

画鬼 暁斎

若冲もそうだったように、海外での人気が高く、今回はイギリスのコレクターの所蔵作品の展覧会です。

幕末から明治に活躍した暁斎の作品は、色彩は鮮明、描かれる動物は写実的で緻密さにも感心するばかりです。

風刺画や春画も、動画というものがなかった時代、表現者としての使命だったのでしょうか?
数々の作品に表れているように思いました。

今回は、幽霊や骸骨ばかりでなく、達磨をはじめとする神仏、イソップ物語に触発されたという小動物の絵、閻魔様や鍾馗様。
あらゆる絵からとれるその多才さは度肝を抜かれました。

有名な、第二回内国勧業博覧会に出品した「枯木寒鴉図」が、事実上の最高賞である妙技二等賞牌を受賞。
百円という法外な価格を付けたが、菓子商の榮太樓が購入し話題となった話。

そのカラスの絵を描いていた頃、
明治10年にお雇い外国人として来日した英国人建築家ジョサイア・コンダー(コンドル)が暁斎に入門したのでございます。

いや〜、素晴らしかったです。

いつの日か西川口に行かねば!

河鍋暁斎記念美術館

暁斎@Bunkamura
| kisetsuomederu | 美術館・ギャラリー | 11:45 | comments(0) | trackbacks(0) | -
鈴木其一展@サントリー美術館

ミッドタウン内サントリー美術館で開催中の
鈴木其一(すずききいつ)展に行ってきました。

以前から興味があった絵師なので必ず行くつもりでいましたら、
友人を誘ってみると、二つ返事。

その彼女から今朝「日曜美術館でやってるよ」とラインが入ります。
この番組を観て、来た方があったかどうかはわかりませんが、
番組では、
「若冲の次は鈴木其一がくる」と、言ったとか…。

光琳が活躍した時期の約100年後に、江戸の地で琳派の再興を図った酒井抱一(さかいほういつ)の一番弟子が鈴木其一なのですが、
鈴木其一作品というのを良く知らないので、勉強するつもりで行きました。

メトロポリタン美術館所蔵の当時人気の朝顔の
「朝顔図屏風」は、琳派の尾形光琳へのオマージュのように感じましたし、
描表装(かきびょうそう)と言われる
表装まで絵画化した一種のだまし絵を用いた数幅は、とても斬新で自由でした。


図録の表紙はそのモチーフが使われています。

鈴木其一展@サントリー美術館


美術館のカフェもありますが、
同じ三階、イデーカフェパルクがお薦めです。
| kisetsuomederu | 美術館・ギャラリー | 20:07 | comments(0) | trackbacks(0) | -
ポンピドゥーセンター傑作展@東京都美術館

美術鑑賞をしたいと思うキモチはトキメキだなと、感じています。

わが家、東京では読売新聞ですが、八ヶ岳では朝日新聞に目を通します。
7月の始めだったでしょうか?
この【ポンピドゥーセンター傑作展】の展示デザインを日本人の建築家がなさったという記事を読みまして、その演出方法に興味が湧き行ってみたいと思いました。
その方、田根剛氏とおっしゃって、高校時代はサッカー小僧だったそうです。
今は、パリを拠点に活躍している新進気鋭の建築家なのだそうです。
かっこええ♪

作品の魅力を際だたせる独創的な空間は、トリコロールカラーで展示されているということでしたが、行ってみるとフランス国旗の明度の高い色彩ではなく、作品を邪魔しない赤と青、そして白でした。

フランス20世紀美術に登場したさまざまな“イズム(主義)”など従来の枠組みにとらわれず、
1年ごとに1作家の1作品を選んだというアートのタイムライン、
ときめきに間違いはなかったようで、豊かな時間を過ごすことが出来ました。

シャガールの作品は作風が、変わる前のものだそうで、興味をそそられました。
でも、ピカソがブルーのお部屋で目にとびこんできた瞬間、胸がきゅんとしましたね〜、やっぱりピカソはスゴい!好きです。
晩年に描いたというマチスの作品もインパクトがありました。
名の知られた作家は、いいねと思う目がたくさんなのではないでしょうか?

イケメンのビュフェの作品も刺激的でしたし、ジャコメティの彫刻、アヴェドンのシャネル写真も魅力的でした。

上野公園は今、世界遺産登録が決まったフランスの建築家ル・コルビュジエ作国立西洋美術館が話題ですが、こちら東京都美術館はコルビュジエの下で学んだ日本のモダニズム建築の巨匠・前川國男氏(1905〜1986年)の設計によるものだそうです。

また今回は、建築を志す一方、絵画にも取り組んでいたコルビュジエの《静物》という油絵を見ることができます。

ポンピドゥー・センターは、美術や音楽、ダンス、映画など、さまざまな芸術の拠点としてパリの中心部に開館した施設だそうですが、世界屈指の近現代美術コレクションで知られているそうで、その中の傑作を良いとこ取りで鑑賞できたのは幸せでした。
やっぱりホンモノは力がありますし、作者が選んだ大きさで見れることは、格別です。

田根さんのデザインも
シャープで現代的、年代の下に書かれた作家の名言は、素敵な演出でした。

エスカレーター横の椅子の色に注目!
| kisetsuomederu | 美術館・ギャラリー | 15:47 | comments(0) | trackbacks(0) | -
【俺たちの国芳 わたしの国貞】Bunkamura

国芳ブームですね。

兄弟弟子のくにくにのお二人。
個性や表現力が少し違いました。

作品たち、ボストン美術館から来ています。
江戸末期、人工絵の具の使用。
装飾品や調度品の変化も興味深く見れます。

120近くの作品の展示になりますか。
色彩の美しさや想像力の豊かさ、日本的でありながら強く惹かれるのは、
新しいものや粋を好んだ江戸の市井の人達をとても刺激したのだと思いました。

私自身、こんなに多くの国芳&国貞作品を観たのは初めてでしたから、かなり揺さぶられた感がありました。

タイトルの俺たちの国芳。
観て行くうちに気付きました。
江戸の俺たちは、このようなエグさのある国芳の浮世絵に痺れたのでしょう。

対して国貞は、美人画や役者絵がお得意。
江戸のわたしは、国貞の描く絵をファッション雑誌をめくるように浮世絵を欲し、トレンドをそこに見つけて取り入れていたのですね。

素敵なタイトルですが、
館内でのカテゴリー分けに付けられたサブタイトルも実にユニーク。
海外人気も意識してのコピーでしょうが、カタカナと漢字の組合わせ、実に面白かったです。

そうそう、これは国芳の腰壁に描いたようなヘタウマ落書き絵?ですが、まん中の猫、赤塚不二夫先生がインスパイアされてニャロメが考案されたとか何かで聞いたような気がします。

国芳は無類の猫好きで、ドクロの絵は何匹もの猫で構成されているんですよね。

歌川広重の亀戸梅屋敷。
ゴッホの絵の背景に使われていることは余りにも有名ですが、国芳の作品にもそんなオマージュの作品があったように思います。

これは、マティスのダンスですが、
作品の中に構図の似たものがありました。
きっとマティスも刺激を受けた1人ではないかな?と思うのですが…。

◆俺たちの国芳わたしの国貞◆

そうそう、がちゃぽんやりました。
三種の根付けが入っていますが、
やっぱりこのドクロが狙いでした。

わたしはバッチリ当てましたよ(^_^)v
で、ほら、あたまにはネコ。
| kisetsuomederu | 美術館・ギャラリー | 21:53 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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