初七日が過ぎ、杏の遺影を決めました。
8月8日に撮ったもの。
まだあどけなさが残るけど、小梅とは見分けがつくようになって、男のコらしい成犬の顔立ちになった頃のものです。

その間杏を、大好きだった八ヶ岳の芝生広場と、山荘の風にしてあげました。

東京へ戻るとたくさんのお花が玄関先に届いていました。

翌朝、杏の病気の知らせにお守りをわざわざ家まで来て渡してくださったモカちゃんとパパさんに会いました。

御札の八幡さまの近くで、お返しをしないといけないなぁ、と、思っていた間もなくでした。
その朝パパさんへの報告と、お守りをお返しできました。

人とのご縁や偶然は、やっぱり必然的に起こるような気がしました。

翌々日の夕方、みやびちゃんのパパさんママさんが訪ねてきてくださいました。
哀しみにどっぷり漬かっているので、義母には、近所の方にはまだ言わないでいてね、
そうお願いしたけれど、どうやら伝わってしまったようです。

仏前に供えることのできるお花が入ったアクリルのキャンドルを杏にとくださいました。
お二人には、私達の浅はかな供血をお願いで、気まずい思いをさせてしまいました。

こうして、お悔やみにお二人で来ていただいたこと、その真摯なお気持ち、優しさ、本当に申し訳なく思いました。
キャンドルは、日が暮れる頃に点け、とても素敵です。

杏は、私達と過ごした日々、どんな様子で過ごしていたか?
楽しそうにしている姿をファイルにしようと写真の整理をしました。

その作業をしている最中、ハルくん、マロンくんのママさんからブログを見ましたと、メールをいただきました。

杏の訃報は、亡くなった日の週末、供血に駆けつけてくださるとお約束していたヒーローママさんにお断りのメールをしたことで皆さんに伝わっていました。

写真の杏は、幼い頃、成長期、とても楽しそうでした。
救われた気がしました。
短かったけれど、笑顔の時が多かったと…。

でも、なみき動物診療所に行ったらば、毎日通ったことや、皆さんに供血していただいた日や、辛そうにしていた日のことが思い出され、涙が止まらなくなりました。

私達の選択は間違っていたのではないか?
そっと見守っていた方が良かったのではないか?
今はそんな後悔に似た気持ちで、心が晴れてくれません。

寿命という言葉は、命がある間の長さのことであり、生まれてから死ぬのことである。
Wikipediaにはそうありますが、
ことぶきという文字が使われていますので、杏に当てはまる言葉ではないような気がします。

そんなことを考えたり、
癌という病気について、身近にあって改めて、それが色々なタイプがあり、難しい病気であるということ、
杏がいなくなってから、強く思うようになりました。

心が弱っている時、ちょっとした言葉で傷付くものですが、
「うちの犬が癌でばかり死んでいる」(そうではありません)
とか、
「飼い始める時にわからなかったの?」
などという言葉を聞いた時は、悲し過ぎました。

慰める言葉として言ってくれたのかもしれません。
でも心が弱っている時、それは痛みになります。
私たち、奇跡を信じて3か月、家族同様の杏中心で過ごしてきたんです。
その喪失感、わかってもらえるでしょうか?

身近な経験がないと、医療に携わる人たちにも、それがどういう辛さなのか、本当のところわからないことなのかもしれません。

延命の中には希望も潜んでいますが、化学療法がいいのかどうか、今でもよくわからないでいます。
 


初夏から夏にかけて花が咲く ニオイバンマツリ 。漏斗状の花弁で5弁に開く、ナス科の常緑樹。

この花が咲く季節の5月13日、午前6時45分、
杏、天国へ旅立ちました。
静かで安らかに逝きました。

明け方まで、嘔吐を繰り返し、排尿にも異常がありました。
心配で午前3時半からうとうとしながら見守りました。

動きは、僅かで、バルコニー前に横たわっていました。
散歩に出掛けた甘夏、小梅の様子を気にする余裕もありませんでした。

息づかいが荒く、呼吸がつらそうな感じがありました。
心配で仕事を休もうかと思っていました。

朝食を摂る私達のいるテーブルの足元にやってきました。
「来たの〜」そう声をかけ、度々見ていました。

ふと、目を下に下ろした瞬間、胸元が動いていないように感じて、抱き上げました。
「息をしてないかもしれない」
そう言って抱えた時、
首がぐたっり腕から落ちました。

奇しくも今日は甘夏の誕生日、愛犬の日でもありました。
予約していたバースデーケーキを一緒に食べよう、そう思っていました。

先代犬かぼすが天に召された日に産まれ、甘夏が産まれた日に逝ってしまいました。

一歳五ヶ月、あまりにも短い命でした。
我が家にやって来たのが1月の3日。
病気発覚手術、入院が3週間。
私達と過ごしたのは、1年と少しだったと思います。
その間、できる限り楽しい時間をと思って、一緒に過ごしたつもりです。

でも、あまりにも短かった。

なぜこのコがこんな運命を背負わなければいけなかったのか?
可愛そうで、悔しくて、悲しくて、無念です。

かかりつけの病院へ連れて行った日、隣のマンションで家事がありました。
忘れられない1日、それからちょうど3ヶ月。
大学病院で精密検査をして、「無治療なら予後は1ヶ月」と宣告されてから80日。

「一刻を争う」と言われて選択した手術、入院、抗がん剤。
他にも方法はあったのでしょうが、その時の私達は、奇跡を信じて西洋医学に賭けました。

生きていれば希望はある、
「難しい病気でも、杏は乗り越えて、また兄弟犬小梅や甘夏と、思いきり駆け回れる、その日が必ずやって来る」
そう思っていました。

「あの時、こうすればよかった」
そんな思いは、数えきれないほどあります。
私達二人、杏のために出来る限りのことはしたいと考えていました。
けれど、病気って、無常ですね。
正解は結果がでなければわかりませんし、
その間、辛いことの連続です。
看病をしたものには、悔しい思いが残ります。

運命は、決まっていたのか?

犬の寿命は短すぎます。
その中で杏は、さらに短い命でした。
けれど、杏のように励まされ、献血のご協力までいただいて、
亡くなってからも、死を悼んでいただいたわんちゃんはいないと思います。

見守ってくださった皆さんは、「愛犬は家族」という私達と同じ思いの方々でした。
動物をもののように扱い、育児放棄する世の中、
杏は、本当に幸せでした。

でも、あと、もう少し、そばにいて触っていたかった。
お散歩したかった。
笑顔にして欲しかった。
笑顔にさせたかった。

大好きな八ヶ岳の芝生広場で走らせたかった。

皆さん、ありがとうございました。


8時半、なみきようちえんに向かいます。
明け方、3時半にトイレに起きると、水のみ場前で排便をしていました。
ゆるい黒色便。
杏の姿は、バルコニー前にあり、おしりがかなり汚れていました。
拭いてあげると、しばらくしてまた排便。
その後は、しばらく抱いて寝ていました。

じっとしているなんてめずらしいことでした。
明け方も排尿の後、私のすぐ横に来て寝ていました。
心細いのか?
どこかが痛いのか?
杏はあまりベタベタするコではないので、その変化を切なく感じました。

今朝は、仕事が休みの私が診療所へ。
1日開けましたから、今日は輸血だろうと、早く行ってお預けと思いましたが、
担当の先生がみえるのが遅く、
また、先日採血させていただいたタイガくんの血液が適合しないかもしれない、再検査します。
と言われて、結局杏をお預けしたのは、11時半でした。

写真で伝わるでしょうか?
杏、具合がよくありません。

オシッコをさせるために地面に下ろしましたが、すぐにつぶれてしまいました。

再検査の結果は、適合しました。
今後の輸血の確保や抗がん剤投与1週間目なので、エコーをかけて判断することなどを話します。
また、24時間効果があるという吐き気止めは、だいたい切れるのが早いのでと、注射をしていただきました。

衰弱しているように思えたので、輸血、早くしていただきたかったのですが、杏の腕、血管が潰れてきているので、潰れないようにと、留置のカテーテルがありません。
とれそうな血管を探していただき、また毛を刈られます。
私がいてしてあげられるのは、そこまで。
先生にお預けします。

福くんママさんと
お菓子の家のマムから午前、診療所にいる時、励ましのメールをいただきました。

福くんママさんからは、今週末、献血を予定していますよと言ってくださっていました。
実は、適合が難しくなっていたので、タイガくんがだめな場合に備えて、甘夏の血液を採取していました。
結果、NG。

落胆と焦りで、福くんのママさんに土曜日お願いのメールを自宅に戻ってからしましたが、
調べてみると、土曜日でちょうど3週間。
慌てて、お断りとお詫びのメールを入れます。
小さなからだ、大事な家族、
何かあっては申し訳がたちません。
せめて、後、1週間にとお願いしました。

また、遠方であるにも関わらず、お知り合いのシェパードも一緒に連れて行きますと言ってくださったヒーローママさん、
お知り合いとは連絡が取れないけれど、ヒーローくんとケイトちゃをを連れて来てくださると言っていただきました。

皆さん、本当に本当にありがとうございます。

台風が温帯低気圧に変化して暴風雨の中、7時過ぎ、杏を迎えに行きました。

ケージ内で排便してしまったらしく、お尻がひどく汚れていました。
きれいにしながら、エコーを撮るため、診察台へ。

貧血の数値は、15%から22%にあがっていましたが、 グッタリして、熱が40℃ありました。

朝一番で測った体重は4.5kg。
背骨は浮き出ているのにお腹まわりはパンパン。

エコーの結果、抗がん剤が効いてないとは言えない、と、明日の抗がん剤投与を予定しました。

帰宅後、水を飲んだ後、嘔吐。
血塊がありました。
その後も2回繰り返します。


今朝は元気がありませんでした。
昨日、ほとんどを病院で過ごした私は、疲れて爆睡してしまいましたが、
杏、黒色便を幾度もしながら、徘徊していたそうです。

食欲もなし。
動きもありません。
排尿は、ペットシートに到達する前にジャーという感じです。

輸血が続きましたので、今日は急変がなければ、病院行きはお休みでした。
私も仕事で出掛けます。

午後、帰宅。
扉を開けると、迎えの中に杏がいません!
慌ててあたりを見回すと、バルコニーにちょこんと座って、編み戸越しにこちらを見ていました。

リビングにも吐いた後があり、
どうやら
吐き気をもようし、編み戸を潜り抜けたようです。
何時くらいからいたのかわかりませんが、オシッコもしていました。

夫から、家の編み戸は下からくぐり抜けられるので、エアコンをかけるように言われていたのですが、
バリケードで大丈夫、
そう思った私が甘かった。
ごめんね、杏。

夫、早めに戻りました。
杏はお留守番、そう言いましたけど、
今日は朝のお散歩同行もなみきようちえん行きもありませんでしたから
私は、杏のためなら、quality of life。
そう言って、甘夏、小梅の散歩に同行します。

夫は、下ろして排泄をと、言いましたが今は下ろしても動きませんから
一緒にいるだけでいいのでは?と言ってやめます。

呼吸が深かったり、顔のまわりは冷たいのに、お腹まわりは熱かったり、
心配なことはたくさんあって、どうすることもできないけれど、
「大好きだよ〜、杏、いいコいいコ」と、呼び掛けます。

写真は今朝の杏、
お腹まわりの刈った毛の伸びは悪いし、カテーテルの留置で、色んなところにバリカンで剃られているけれど、毛並みは良いし、
見かけはまったく病気に見えないにぁ〜。


昨夜、輸血のためにお泊まりだった杏を迎えに行きました。
到着は8時半だったけれど、対応が難しい杏は、担当医に任せられているためか、
先生が来た9時半にようやくお話していただけました。
血液適合が厳しくなり、昨夜供血していただいたわんちゃんはユニバーサルドナーのジュリアでしたが、
輸血が遅くなったためか?衰弱が著しいのか?貧血の数値は17%でした。
輸血前、14%でしたが、輸血してこの数値、最悪です。

続けて輸血することになりましたが、その前にごはんを食べさせることになりました。
昨夜お預けの際に渡した、鶏肉をミキシングしたもの、ペロリと自分から食べたそうです。
朝はまだ何も与えられていませんし、多忙な看護師さんたちに、杏の特別食を作るお願いをできるはずもありません。

夫が急遽、ごはんを作りに戻ります。
私は、杏を引き取り、用足しをさせ、夫を待ちます。
なんとなくグッタリしています。
用足しをしたらその後は、一歩たりとも動こうとしません。

夫が懸命にごはんを作り、往復した甲斐もなく、食事を拒否しました。
仕方なく、いつもなら自分から食べる鶏肉とシリンジに入れた食事を与えます。

話しをしている時、上向きにならない状態に今日は涙がポロポロ出てきてしまいました。
貧血の原因である腫瘍の出血。
上がらぬ数値、そして輸血。
近頃、この行為は延命措置で、私達のエゴではないのか?
具合が落ちている杏をみると、そんなことを思うようになっていました。

お昼前、また輸血のためお預けです。
留置のカテーテルが詰まってうまく流れないことがわかったため、また針の入れ直しです。
いつからか?いたずらをしないことがわかって、エリザベスカラーはしなくてよいことになりましたけど、杏の前足の静脈は殆どつぶれているので、今日は後ろ足からかな?と、言われてしまいました。

一旦家へ戻ります。
たまたまごはんを豪徳寺で食べたら、ひこにゃん祭り開催中、
けれど、こういう時は楽しめないものです。

お迎えは5時過ぎと言われました。
杏、次の血液がありません。
供血をお願いしていただく手配を先生の方からしていただくことになっていましたが、夫が面識があったので、コンタクトをとってもらいました。

ドナーで以前お願いしたドーベルマンのオーガくんには、兄弟がいて、供血をお願いできると聞いていました。
お散歩中、クロスマッチのための採血に寄ってくださった時にご挨拶ができました。

クロスマッチでだめな時の手段として、杏のお迎えの時、甘夏も一緒に連れて行っていました。
日曜日の午後、例のごとく患者さんが溢れていて、日が暮れて風が出てきて寒くなり、待ち時間が辛く感じました。

結局、甘夏の採血していただいたのが、6時半、小梅と夫、先に帰ってもらいました。

7時近くようやく杏を返していただきました。
用足しをさせて、家路を急ぎます。

食欲が激減しました。
昼と同じで、好んで食べてくれていた鶏肉、見向きもしませんでした。
ごはんを作って待っていた夫、がっかりしたと思います。
私も悲しかった。
食欲は、生きる力を感じますから。

8時半、担当医から連絡がありました。
オーガくんの兄弟、タイガくん、クロスマッチOK!献血をお願いできるということでした。

タイガくんがだめなら、甘夏をまた診療所に連れて行くことになっていたので、助かりました。

よかった。

電話では、輸血後の杏のヘマトクリット値は22%ということでしたが、
帰宅後、食欲はなく、熱もあり、
嘔吐しました。


近頃のお気に入りの場所、幾つかあります。
熱があるんですね。つねに。
それで、風のよく通る場所で横になっています。
洗面所の前、階段上、そしてここ、バルコニー前です。

昨日はフレイヤちゃんアポロくんのママさんとは電話でお話を、ヒーローママさんとはLINEでやり取りをさせていただきました。

お二人とも、遠方にもかかわらず、杏のために供血してくださると言ってくださった方々です。

今日は、輸血の保存パックもお願いしてあって、届いたということだったので、大型犬から供血をお願いしていました。

毎度のことですが、午前の診療がずれ込み、飼い主さんとわんちゃんをお待たせしていました。
連休中、夫がたまたま診療所でお話した飼い主さん、
我が家からはそう遠くないところにお住まいですが、かかりつけの獣医さんはなみき動物診療所ではないそうです。
話しているうちに、かかりつけ獣医さんの方で供血犬をなさっているということで、ご協力いただけるという有り難いお言葉を頂戴していたので、今回お願いをいたしました。

お話しているうちに、うちが前に飼っていたフラットコーテッドを飼われていたそうです。
そのわんちゃんを重い病気で亡くされて、その後に迎えたのが、今いる二頭の保護犬なのだそうです。

ゴールデンの保護犬は、専門の団体があるそうで、虐待目的で欲しがる輩もいるので、迎い入れる時、面接や訪問があって、審査が厳しいのだそうです。

そういう審査後に来たケリーくん、6歳、
ママさんとお話に夢中になり、お写真を撮り忘れてしまいました。
ごめんなさい。

ママの運転するボルボのワゴンの後ろで、お利口さんで待っている時、
常にママさんにアイコンタクトをして、機嫌のいいお顔をしていました。
大事にされているわんちゃんは笑顔です。

元の飼い主さんは、躁鬱で、躁の時にこのコを迎え、鬱の時に育児放棄したそうです。
躾らしいことがされておらず、成犬になってからの軌道修正はそれはそれは大変だったそうです。
そんなことを感じさせないほど、今は、落ち着いていて、とってもいいコ。

ですが、残念。
血液の適合、しませんでした。
せっかく来ていただいた飼い主さん、ケリーくんにも申し訳ない。

杏、貧血の数値、17%でした。
この数値になると、もはや歩くことは、かなり辛いらしく、地面に下ろしても、動きません。

緊急事態、
急遽、最後の砦であったユニバーサルドナー犬のジュリアちゃんに助けを請います。

飼い主さんの都合が夜しか取れず、一旦家へ戻ります。
私は、甘夏、小梅の散歩班。
夫は、杏の見守り、ごはん班です。

甘夏、小梅には、いつもと違うコースでたっぷりお散歩をします。
だって、このところ、色々我慢させているもんね。

午後8時半、診療所到着。
ユニバーサルドナー犬のジュリアと飼い主さん、いらしていただいていました。
今夜はパパさんがジュリアちゃんと一緒でした。
先日もジュリアちゃんには来ていただいていましたが、もう一頭のローラちゃんも供血が可能だったので、先にお願いしていました。

人間で云うO型の血液を持つジュリアちゃん。
そうとはいえ、適合検査はします。
ドキドキしましたが、適合しました。

大型犬でも小粒ちゃんなので、一回に供血していただいた血液は180ml。
2回分ですが、一回に90mlと、血小板を増やす可能性もあるという少し多目の輸血ができます。
ケリーちゃん、飼い主さん、ありがとうございました。

杏は、今夜お泊まりです。


今日の通院、昨日はハルくんからいただいた血液を輸血させていただきましたし、担当の先生がお休みということもあって、自宅待機となりました。
飼い主二人は仕事。
心配ながら帰宅すると、久しぶりに扉の向こうで尻尾を振ってお出迎えをしてくれました。
私より後に出勤した夫はエアコンを入れていて、部屋の温度は快適でした。
だるそうな感じは変わりませんが、ぐったりした様子はなく安心しました。

穏やかに過ごしていたようですが、水飲み場の前に大きなおしっこをしていました。
いたずら防止に購入したペットトレーでしたが、弱った足でまたぐのが嫌なのか?メッシュの部分が足にあたるのが嫌なのか?近頃、水飲み場の前でのお粗相が多いです。
ステロイドの量が倍になって水を大量に飲むのですが、おしっこ信号が間に合わず、飲むとジャーなのかもしれません。

夕方の散歩は、階下に住む義母の犬も一緒にしなければならず、出かけた後は一人残した杏が気になりましたが、
戻る頃、気配がしたのか?吠えていました。
吠える気力はまだあります。

夜、夫の帰りが遅かったので杏だけ連れ出しました。
少し歩くかな?と思いましたが、用を足したら歩みを進めることを拒みました。さみしい…。

でも、お部屋の中では、そばに仲間がいて、息遣いを感じている。
それで、いいのかな?
でも、もう一度、芝生の上を駆ける杏に逢いたい!


昨日輸血を見送ったからでしょうか?
元気がありません。
このところ、朝の散歩に行く前、甘夏、小梅だけの2回目のお散歩に出かける時、
無関心な感じがします。
寂しいです。
朝の散歩、やはりしんどいのでしょうか?
少し下ろして歩かせますが、消極的です。
エコーの画像、希望の光のはずだったのに…。

でも、日課になっているボクだけ特別!のなみき幼稚園行きは、その時間になると、そばから離れません。

注射や輸血、点滴と、いい思いの場所ではないけれど、杏にしてみれば、お出かけが楽しいのかもしれません。

昨日、抗がん剤のことに触れましたが、杏の耳のできもの。
L-アスバラギナーゼと組み合わせて使ったロムスチンの副作用のヘルペスのようです。
感染しないようにバリカンで刈られてしまいましたが、
先生の指導通りにしていましたら、水疱だったものが瘡蓋化してきました。

動物の抗がん剤は完治を目指さず、投与量も少な目と言うけれど、抗がん剤の影響での副作用はやっぱりあるのです。
嘔吐、発熱もその影響でしょう。

写真は、お肉をすりつぶしたものを好んで食べるの巻。
食欲はあって、固形物が食べたいんです。
食べたいものをもらえない、食べられない。
凄いストレスでしょう。

スペシャルフードは、夫の役目。
好き嫌いをしても、食欲があるのは嬉しいです。

今日は、ハルくんから供血いただいた血液を輸血させていただきました。
輸血前、ヘマトクリットは17%。
また下がってしまいました。
腫瘍からの出血、止まらないようです。
体温、輸血後、40℃でした。
動物は体温が高めですが、この高熱、辛くないわけありません。

でも、杏には有り難い励ましを送ってくれる方々がたくさんいます。
心配して、頻繁にメールをくださるお菓子の家のマムさんがいなかったら、兄弟犬の献血も実現しなかったかもしれません。
福ちゃんのママさんのように、診療所に直接連絡して、献血の要請をしてくださった方もいらっしゃいました。

アンリラママさんからは、
マムとドンサニママさんとの飲み会で、
続々と献血希望がいる様子と、メールをいただきました。
小さい子の飼い主も、少しでも役に立てるなら…とおっしゃり、自分のことのように一体になってくださっているといいます。

杏にとってのQOL(生活の質)
こうして励まされて助けていただいていること、充実した日々のように感じています。


今日は二十四節気、立夏。
太陽の光熱いよいよ強く、夏の気立ちがのぼるという意味で立夏というそうですが、
GW最終日、気持ちのいい陽気になりました。

昨日輸血をした杏ですが、まだ、貧血からは脱却できません。
今後、どうするか?
20回の輸血は、診療所でも今だかつてない症例ですから、供血、採血、保存、輸血の流れが確立されていない状態でした。

そこで、大学病院で使っているという保存パックを購入していただくお願いをしました。
これがあれば、採血した血液を3週間冷蔵庫で、保存することが可能だというのです。

今までは3日。
医療費が高額になっているので、これを使うことが負担を大きくしてしまうと先生は思われていたのか?ご提案はありませんでした。
今までに必要性がなかったこともあったかもしれません。

これを導入していただくことによって、供血をしていただくわんちゃんの飼い主さんのご都合によって採取、保存が可能、
杏も必要に応じての対応ができます。

今日は以前、ご都合を聞いておきながら、杏の状態が良くなく、大目に入れ、血小板を増やすという目的のためにお断りした、
ハルくんマロンくんに急遽、献血のお願いをしていました。

ハルくんマロンくんのママさん、予定をくりあげて、滞在先からご自宅に一旦戻り、来てくださいました。

本当に申し訳ない、そして、有り難いです。
どうして、こんな風に皆さん、助けてくださるのか?
それは、イイ人だからです。

この出逢いは、私の腹黒さに軌道修正を仕掛けてくれています。
私もアンリラママさんのように、10回の献血で記念品をいただくこと、目指します。
小さなことでも、困っている人を助けられるようになります。
この歳にして、こんなこと思うなんて、情けない( ´△`)

ハルくんマロンくん、杏のパパ、エクレアくん、ママ、マカロンちゃんが一緒です。
7ヶ月前に産まれたお兄ちゃんたち。
だから、お顔だち!良く似ています。

マロンくん、採血中。

杏にそっくりです。

ハルくんです。
クロスマッチの結果、ハルくんが適合しました。
とってもお利口さんで、採血させてくださいました。
ママとのお出かけが病院だったなんて、ごめんなさい。
しかも、供血だなんて…。

ママさんも本当にありがとうございました。m(__)m

杏は、その後、吐き止めと止血剤のお注射をしていただきました。
そして、L-アスバラギナーゼという抗がん剤も投与していただきました。

先生は、1週間前に打ったこの抗がん剤と組み合わせて使った経口薬のロムスチンをあと2週間後に投与するつもりでいらしたようなのですが、
L-アスバラギナーゼは、以前使った時、腫瘍の広がりの抑制になっていました。
そのことをお話し、今の段階で使うのは問題ないということだったので、投与していただけました。

何がどのように効果を発揮してくれるかは、データ以外わからないものです。
でも、腫瘍からの出血は、止めなければ永遠に輸血です。

ならば、という選択、先生にもわからない様子でした。
使えば使うだけ効力が弱まるという抗がん剤ですが、では、他にどんな方法があるのでしょう?
今は西洋医学に頼るしかありません。

今回気付いたこと。
病気とは、医者任せでは駄目だということです。
先生も症例がない病気ほど迷われています。
こうしたいああしたいは、言ってもいいこと?
そんな風に感じました。

これって、自分の病気にも言えますね。
良く知って、向き合うこと、必要なんだと思いました。


今朝は小雨が降っていて、予報通りお昼までは曇り空。
こんな日、心が元気でない時は、気持ちが少しへこんだままです。

今日も病院へ向かいます。
風が強くて少し肌寒い感じもしましたから、車で行きました。
連休中開けてくださる獣医院はこちらだけでしょうか?
8時半、一番に名前の記入ができましたけれど、9時になると、他が開いていなくて駆け込む患者さんがいらっしゃるようで、あっという間にいっぱいになりました。

貧血の数値、ヘマトクリット20%
体温39.7℃
体重41kg
前回見送りましたが、今日は20ぎりぎりということで、20回目の輸血となりました。

輸血時のショックを抑えるための注射、吐き止めを注射していただいて、杏は午後までお預けです。

体温高め、気になります。
体重、昨日と同じですが、自力で食べるのはお肉をミキサーにかけたものだけなので、夫特製フード、シリンジにあげる回数増やしています。
なのに増えない体重。気になります。

午後2時、お迎えへ。
杏は、輸血が終わって、止血剤も注射していただきお返しいただきましたが、
今日は、抗がん剤投与から1週間目、今回の薬剤は、3週間後、次回の投与と聞いていますが、効果がみられるのは、1週間が目安ということだったので、エコー検査を予定していました。

けれど、急患が二組あって、結局1時間待ち、重病の杏に1時間待ちは少し可愛そうでした。

でも、エコーの結果が明るい兆しがありました。
前回エコーをあてた時、小腸の腫瘍、6cmと巨大でしたが、くびれがあり、少し小さくなったように感じました。

この先どうしていくか?そんなお話をしなくてはいけないと予想していましたが、
またまだ希望があるように感じました。

そうなると、輸血の手配です。
それより前に先生にお願いをしました。
輸血用の保存パックをご用意していただくこと。
大きい病院ですと、あるらしいのですが、こちらなみき動物診療所は、街の獣医院です。
輸血がこれほど必要なわんちゃんは、今までに例がなく、供血していただいた血液は、すぐに輸血する流れです。

血小板の増加を期待するための大目の輸血、ドナー犬の飼い主さんのご都合、血液の確保などをクリアするためには、このお願いを聞いていただくこと、ベター策です。

今回、また近いうちに輸血が必要になります。
連休中ですが、先日、次回のお願いにさせていただいたハルくんマロンくんのママさんにご連絡をさせていただきました。

ママさん、滞在先の千葉からすぐに返信してくださいました。
私は、甘夏小梅を散歩しながら返信。

明日、来ていただけることになりました。
本当に申し訳なく、有り難いです。


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