11月のお稽古。
茶室は炉に変わりました。

茶室の炉は、囲炉裏の略語で、村田珠光に始まり、紹鴎、利休と発達したそうですが、一年のうち11月から4月まで使用します。
薄ら寒くなったこの季節になりますと、この炉の火が、とても有り難い温かさを感じさせてくれ気持ちが和らぎます。
また、紅葉深まる時季に風情をいっそう高める想いがします。

開炉の11月。
お道具では、『新瓢のふくべ(瓢箪)』、『織部』、『伊部(備前)』 の3点を取り入れるということなので、香合は織部にしてみました。
また、この日は、重茶碗のお点前の時の替茶碗にも織部を使いました。



茶花は、紅葉したブルーベリーの葉と、スプレー菊です。
花入れは心斎作の『千巻掛花入』というお品です。
詳しくはわかりませんが、折りあがった織物を巻き取るための木製の棒の形体を言っているのではないかと思います。
置きの印象とまた異なった雰囲気で、床に当たった灯りに、色づいた葉と季節の菊が、とても素敵でした。



お軸は
「万歳千秋楽」
「朗詠(ろうえい)」という、漢詩に旋律をつけた日本の歌曲の一形式の中にある 「嘉辰令月歓無極 万歳千秋楽未央(かしんれいげつかんむきょく ばんぜいせんしゅうらくびおう)」の一節のようです。

意味は

「良き時節にあって、よろこびはきわまりなく、千年万年を祝ってもその楽しみは尽きることがない」という祝言の句ということで、用いるならば、おめでたい新年にということになるのでしょうか?
お道具のほとんどはこのお軸を含めて、茶室をお借りしているところで選んでいるので、秋という文字に惹かれてこの日にお願いしていました。

茶人にとっては、「茶人の正月」とも言われる、開炉の月。
なので、シャレになりますか…。(*^_^*)

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