立冬を明日に迎える11月の第一週、
お茶のお稽古は、炉になりました。

花入れも素敵ですが、花水木の紅葉した姿が実に見事でした。
固い蕾の玉椿とのコラボ。
先生はお花の先生でもあるので、はさみを入れる箇所や景色を熟知されていて、いつも感服いたします。
書は、聞きそびれてしまいましたが、「昇」という字でしょうか?

炭のはぜる音、湯気のあがる様、
日常で何気なく感じることが、静かな茶室で奏でられ、得難い時間が生まれます。

お菓子は"亥の子餅"
茶の湯にはお約束がたくさんありますが、
「茶人の正月」とも言われる11月は開炉の月で、一般的に11月最初の亥の日に炉開きをし、ぜんざいや亥の子餅で祝うそうです。

亥の月とは旧暦10月のことですが、新暦だとだいたい11月にあたり、今年2015年では11月19日になるそうです。

なぜ亥の月亥の日に「炉開き」をするのかというと、亥(イノシシ)は火難を免れるという信仰があり、
また陰陽五行説でも亥は水の性質を持ち、火を制するとされていて、この日から火を使い始めると、火事にならずに安全に過ごせると考えられていたからだそうです。

そして、亥の月 亥の日 亥の刻にお餅を食べればこれから向かえる寒い冬に病気をしない。
多産の猪にあやかって 子孫繁栄を願うという意味もあり、
ちょうど収穫の時期でもあったため、収穫祭として一般に広まっていったということのようです。
亥の子餅の姿は、最近良く見かけるようになりましたが、こういう日本の習慣、もっと広く伝わるといいなぁと、思います。

もっちりとした中に品の良い甘さの餡。
鉢の木さんのお品です。
2013 亥の子餅

これまたお約束。ぜんざいです。
実はこの日、振替でお稽古をお願いしていました。
来週だったら、いただけなかったそうです。
幸運!でした。
「先生、素敵!」
しっかりとお餅も入っていました。
そう言えば、お茶室、水屋にストーブの姿がありました。
暦に従って季節の準備をすれば、まちがいなしです。

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