貴人とは、官位の高い人のことをいい、
【貴人点】とはそのような方々にお茶を差し上げる時のお点前といいます。
そういう機会はほとんどありませんが、小習十六ヶ条第一ヶ条として学びます。

京都では秀吉にゆかりのあるお寺で、天目台に載せられた形で呈茶をしているところがありました。
2015京都にて

天目台に載せられた茶碗を天目茶碗と言います。
巷では今、お宝鑑定団に出た天目茶碗に2,500万の値が付き、世界に現存する4つ目として注目をあびました。
その後、世にいう、黒釉の表面に大小の斑紋が現れ、虹のようにきらめく、天目茶碗の中でも最上級の耀変天目ではないのではないかと、研究者から物言いが付きました。

大佛次郎氏から譲り受けたMIHO MUSEUMにも国宝に指定されたという天目茶碗があるそうですが、こちらは、光彩が弱いので油滴天目ではないかと言われているようです。
茶碗の中の宇宙 天目茶碗

15世紀頃のものです。
雑器が高値で取引されたおかしな時代でもあります。
鑑定、真偽難しいものなのでしょう。
詳しくはこちら

さて、今日の茶花は、水仙でした。
凛とした佇まい。
和の花は、武士が刀を置いて入った茶室に雅やかだったのでしょうね。
先生がおっしゃいます。
「日本水仙がいいのよね」「香りもいいし」と。

以下、炉・薄茶・貴人点の備忘録です。
お菓子は高杯に干菓子を盛り、左手を足の真ん中、右手は皿に添えお席入りと同時に持ち出します。

点前
1、茶碗を載せた貴人台を建付けに置き、襖を開け、両手を揃えて一礼する。(真)
2、右手左手と貴人台をの縁に手をかけて取り上げてから、右手の手をホウズキと茶碗に添えて持って運び、棚の正面に坐る。
3、右手を台縁右方に持ち替えて、左手を少し手前にひかえて、勝手付左方に両手で仮置きする。
4、次に天板の棗を右手で下ろし、棚前正面、右寄りに置く。
5、仮置きの貴人台を右手横、左手前と取り上げ、左手横、右手前と持ち替えて、棗と置き合わせる。
6、左膝から立ち上がり、水屋にさがる。
7、建水を左手に持って席入りし、襖を閉め、炉の左隅を中心として斜めに坐り、手なりに建水を置く。
8、左手で柄杓をとり、切り止めに右手を添え、鏡柄杓、右手で建水の中の蓋置を取り、柄杓の内側を通り、畳の縁より3目ずつのところに置く。
9、柄杓を蓋置きに斜めに引く。
○ 半東は、このあたりで茶道口を開け、一礼してにじり入って、踏込畳に斜めに座って両手をついて控える。
10、左手で建水を炉縁の線上まであげて、居ずまいを正し、
11、貴人台を右手前、左手横と持って取り上げ、右手を横にして膝前少し向こうに移動させる。
12、棗を半月に取り、茶碗と膝の間に置く。
13、左手で腰の帛紗を取り、さばく。そのまま帛紗を握り込み、左手で棗を取り、清める。
14、そのまま帛紗を握り込み、棗を左手で上から持って棚の手前右角に置く。
15、帛紗を捌き直して左手に持ち、右手で茶杓を取り、清め、棗の上に置く。
16、右手で茶筅を取り、棗の右側に置き合わせる。
17、帛紗を左手の人差し指と中指の間にはさんだまま、柄杓を右手で取りかまえ、右手で帛紗を取り、釜の蓋にのせ、開け、露をきる。
18、蓋を炉縁の角を避けながら、蓋置に置き、帛紗を左膝前に仮置きし、蓋の上に茶巾をのせる。
19、柄杓を持ち直し、湯を汲み、茶碗より合一つ分上に持ってきて、湯を茶碗に入れ、釜にあずける。
20、右手で茶筅を取り、左手を軽く茶碗に添えて茶碗を右手で一度打つ。
21、右手左手と両手で台縁を持って手前に寄せ、
22、左手を茶碗に添え、茶筅通しを二度上げ三度打ちして、穂先を清め、茶筅を元の位置に戻す。
23、茶碗を右手で取り、左手も添えて取り上げ、左手片手で建水に湯を捨てる。
24、茶巾を右手で取り、茶碗を大きく三回半拭き清める。
25、茶碗に茶巾を入れ、左手を添えたまま茶碗を台にのせ、茶巾を釜の蓋の上に置く。
26、右手で茶杓を取り、左手を畳に軽くおき、頭を下げ「お菓子をどうぞ」とすすめる。
27、棗を左手で上から取って、右手で右横を持つ。棗を手のひらにのせ、茶碗の左上で蓋を取り、右ひざ前に置く。
28、茶を二杓ほどすくい茶碗に入れ、茶杓を持ち替えて茶碗の縁で静かに打って茶を払う。
29、棗の蓋をし、右手で扱って左手で置き、茶杓を棗の上に戻す。
30、右手で水指の蓋の摘みを取り、左手で横に持ち替え二手で、水指の左側に置く。
31、柄杓を持ち、湯を汲み、茶碗に入れる。残りを釜に返し、静かに柄杓を釜にあずける。
32、その手で茶筅を取り、茶を点てる。茶筅は元の位置に戻す。
33、貴人台を右手左手と持ち、取り上げて客付に回り、台縁を右向こう左手前と上で回して定座に出す。左膝右膝と一膝退いて両手を畳につけ控える。
○ 半東は、このお茶を取りに出て、貴人にさしあげる。
(右向こう左手前と台を下で回して一膝退き一礼し、元の座に戻って控える)
●貴人の喫み方は法なしといいますが、お稽古の場合は、お茶が出されると、まず取り次がれた貴人台を両手に取り上げ、縁内次客の間に取り込み、、次客に「お先に」と次礼し、正面に置き、「お点前ちょうだいします」(真)と挨拶し、貴人台を右膝頭に置いて茶碗を取り上げ、左手にのせ感謝の気持ちでおしいただき、正面をさけ時計回りに回しいただく。
34、亭主はこれを受ける。(行のおじぎ)
35、客の一口で亭主は帛紗を左手で取り、打ちかえして腰につける。
36、貴人台が返ると、右左と一膝進んで貴人台を取り上げ、左手横縁に直して両手で持ち、居前に回り下に置く。
37、湯を汲み、茶碗に入れ、柄杓を戻す。
38、左手で茶碗を取り、湯を建水にあけ、正客から、ここで「おしまいください」の挨拶があればこれを受ける。
39、茶碗を右手で下に置き、あらためて「おしまいさせていただきます」と、しまいの挨拶をする。
40、右手で柄杓を取り、水指から水を汲み、茶碗に入れ、しまいの茶筅通しをする。
41、茶筅を茶碗の横に置き、
42、建水に水を捨て、右手で茶巾を取って、茶碗に入れる。
43、茶筅をとじ目を上にして茶碗に入れ、
44、右手で茶杓を取り、持ったまま左手で建水を下げる。
45、帛紗を捌き、 茶杓を清め、茶碗にふせて置く。
46、帛紗の茶粉を建水の上で払い、腰につける。
47、棗を右手で、棚の右寄りに置き合わせる。
48、貴人台を右左と両手で取り上げ、右手を少し控えて、棗の左側に置き合わす。
49、釜から柄杓をとり、水指から水を汲み、釜に水を一杓さす。
50、そのまま柄杓を釜に入れ、湯をたっぷり汲み、湯返しをする。
51、柄杓を構え、釜の蓋を閉め、柄杓を引く。
52、水指の蓋を左手に取り、右手に持ち替え二手で閉め、正客から「お棗、お茶杓拝見を」の拝見の挨拶があれば、受ける。
53、柄杓を右手で取り、天板に荘る。
54、蓋置きを右手で取り、左手にのせ、棚の正面に向く。
55、蓋置を右手に持ち替えて、天板に荘る。
56、貴人台を右横左手前で、勝手付に割りつける。
57、棗を取り、左手にのせ、客付きに回る。
58、棗を膝前に置き、帛紗を捌いて清める。
59、帛紗を握りこんで蓋を取り、蓋裏をしらべ、蓋を膝前に置き、棗の口を向こう、手前と帛紗で清める。
60、帛紗を握りこみ、蓋を閉め、帛紗を膝前に置き、棗の正面を正し右手で左側に出す。
61、帛紗は腰につけずに、そのまま右手で取って左手にのせたままで、
62、水指正面に回り、左掌の帛紗の上に茶杓をのせて、居前に回り、右手で棗の右に置く。
63、建水を持ち、左足を立て、立ち上がり、敷合わせで左足でこえてさがる。
○ 半東は建水を持って立った時、棗、茶杓を自分の前に出された順序に取り込み、正客に拝見に取り次ぎ、控えている。
64、右手左手と貴人台の縁に手をかけて取り上げて、右手の手をホウズキと茶碗に添えて持って、さがる。
65、水次を持って入り、棚前左に手なりに置く。
66、水指の蓋を右手で取り、左手で扱って、水指の左横に立てかける。
67、茶巾を水次の口にあて持ち上げ水指に水をつぐ。(更好棚の場合は棚から下ろして水をつぐ)
68、茶巾を水次の蓋上に戻し、水指の蓋を扱って閉める。
69、水次を正面から持って下がり、襖を閉め、拝見の返るのを水屋で待つ。
● 正客は棗、茶杓と縁内に取り込み、亭主が水屋に入ってから次礼して、棗、茶杓の順に縁内で拝見をし、終わると、帛紗を茶杓から離し、出された反対に返す。 
○ 半東は、拝見が終わると、これを亭主に戻す。 
70、亭主は拝見物を取りに定座に座り、正客からの拝見物の問いに答える。
71、まず、帛紗を腰につけ、右手で棗を取り、左手にのせ、右手で茶杓を持つ。
72、立ち上がり、拝見物を持ってさがり、茶道口に坐り、建付に拝見物を置き、一礼して襖を閉める。

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