先日行った【茶の湯展】の共通チケットのもうひとつが東京国立近代美術館で開催中の【茶碗の中の宇宙】です。
連休ボケでオンライン購入していたこと忘れていました(危ない(・・;))

21日までなので、行ける時に行っとこっと、思いました。治療先から向かいます。
膝にも注射を2本打っていただいたので、足元がふらつきます。大丈夫か?

到着し、作品を見始めたら忘れてしまいました。アートまじっく(^_^)

京都の旅で本当は楽美術館、行くつもりでした。でも行きそびれました。
それと、このエキシビションは行けたら行きましょ位のボルテージでした。

あ〜、行って良かった〜。
やっぱり、身近に感じたかったらまずは見た方がいいですね。

一子相伝ですから、強烈な世襲なんだろうと思いましたら、元々長次郎氏はお父さんが中国から来られた陶工だったようですし、娘しかいなかった時があり、養子という方が何人かいらっしゃいますし、本阿弥光悦がこの時に、親族の間柄となり楽家と関わり、茶碗を残していることに納得しました。

慶入という方は、利休死後の後、息子たちを都に戻すのに力を貸したそうで、楽家と千家の関係が深くなったのは、そういうことからというエピソードも面白いと思いました。

お茶、ちょっぴり嗜みますから、濃茶ではほとんど楽茶碗を使います。
勿論お稽古ですから、写しです。

やっぱり本物は素晴らしかったです。わずかな知識で拝見するお茶碗たちですが、すべて手捏ねという作風で、温かみがあります。
お茶はサラサラと点てられるのだろうか?
飲み口はどこになるのだろうか?などと考え、頂いた時の口当たりなどを空想しました。

利休が作らせた黒茶碗。
利休の世界が少し見えます。削ぎ落とされた美、それは戦国武将への心の癒しを茶の湯に求めたおもてなしのかたちだったのかもしれません。
それまでの唐物は日本人の憧れだったようですが、姿形に美しい主張がありました。

茶を喫するという習慣は、欧米にもありますが、精神性を求める茶は、日本だけです。
しかも茶の湯の世界では、茶道具に見えないものを感じるわけですね。
【茶碗の中の宇宙】というのはそういうこともあってのタイトルでしょうか?

お茶のお稽古では、「お茶碗は?」という問いがあります。
先輩は、楽家15代までを「言えるようになりなさい」と前のお教室では云われたのよと、言っておられました。
初代長次郎や3代目ノンコウしか知らない私は、なんと答えてよいのやらという感じでしたが、今は14代「覚入です」と言うのが定番になっています。

初代長次郎15代吉左衛門まで順に見ていくとその変化も面白いです。
注文を受けて利休の描く姿に仕上げようとした長次郎の作品は、三彩釉に工夫をして色を作ったといいます。

3代道入の頃は、織部が新しい茶の湯を提案し、自由な作陶が新しい動きだったようで反映されています。

大化の改新、戦時中などは茶の湯は衰退。しかし、それが復活したことは茶の道に携わる方や好奇者の影響もあるのでしょうが、総合芸術茶の湯が魅力的であったことが一番なのだと思います。

偉そうに言ってしまいますが、15代吉左衛門さんは、素晴らしいですね。
日本の伝統芸能は継承するのが難しくなっています。ベースのないもの達がその世界に触れるのですから、古きよきものに魅力を感じてもらうだけでなく、新しい時代に新しい形をアピールしていかなければ、駄目だと思いますし、時代に合わせた作品作りはこれからの課題なんだと思います。
新しい茶道のカタチ。も、はじまってしますし…。

どういう形であっても、古いものは古いままで、新しいものは入口として、共存できるといいですね。

常設展が拝見できます。工芸館まで行く時間の余裕がなかったので、本館4階から3階2階と見て行きます。
けっこう美味しいものが見れます。
今日の気分は、伊東深水の聞香でした。岸田劉生、レオナール藤田も素敵でした?

東京国立近代美術館 常設展

『眺めのいい部屋』右、東京タワーが見れます。

北の丸公園。

今日はお天気がいまいちでしたが、お部屋、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアが並べられて、相当気持ちの良い空間になっています。

マップ&ガイド

ここです。

国立東京近代美術館

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