宮本三郎記念美術館をあとにして、自由が丘から渋谷行きのバスに乗ります。
田園調布駅を出発するこのバスは、自由が丘在住の友人が三軒茶屋に住んでいた私を見送るのに教えてくれた線ですが、屋根付きのバス停がとってもレトロです。
並び方にもルールがあるようです。

そのバスに乗って駒沢大学で下車。
徒歩7〜8分。目的地の【向井潤吉アトリエ館】に向かいます。
こちらも世田谷美術館の分館で、3つあるうちのもうひとつは成城学園前にある清川泰次記念ギャラリーです。

宮本三郎記念美術館と違っている点は、向井潤吉氏が当時のまま暮らしたアトリエで、作品展示がされていることです。

向井潤吉氏(1901年〜1995年)は、40年以上に渡り北海道から鹿児島までを旅し、生涯古い民家の絵を描き続けた洋画家。

趣のある石段のアプローチを上がって、昭和37年建築の住まいと、44年に移築したという蔵のアトリエに到着です。

今では珍しい縁側。
その奥には、民芸調の応接セットが置かれていました。

館内は撮影禁止なので、お伝えできませんが、移築したアトリエだったという蔵は、母屋と一体化した和風の梁などが、印象的です。
また、母屋の小上がりの和室は囲炉裏が似合いそうな佇まいでした。

よく手入れされた庭は、彼岸花が咲き終わったところでした。

絵画は各地を歩いて描いたというノスタルジックな民家の作品群。
緑色を描くのが苦手だったという向井氏の絵は、夏の背景はほとんどなく、どこか寂しい印象ですが、郷愁漂う日本の原風景を感じました。
また、絵画とともに展示のあったエッセイはとても魅力的でした。

写真は、玄関先にあった蚊取り線香入れです。
オレンジ色の灯りが点され癒される空間に、姿をなくしていく民家に日本人の心が失われて行くと嘆いた向井潤吉さんの思いがわかるような気がしました。

向井潤吉アトリエ館

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