10月に入り、本来なら中置のお点前をさせていただくところなのですが、9月にやり残した【色紙点(しきしだて)】を今日はさせていただきました。

 

『吾が心 秋月に似たり』

禅では心を○(円相)で表わすことがあるということですが、この禅語は、本来の心、即ち仏性を月に当てて、自らの心境を表した語だということです。

今の私の心境を述べるとすれば、ちょうど秋月のように冴え冴えと澄み渡っている。

その月が池の水面を照らせば、清く澄み切り、一層輝き映える。

 

中秋の名月の日にぴったりのお軸が床に荘られていました。

茶花は、遠く平安の頃から観賞され、人々に愛されてきた芙蓉の花、秋名菊、水引。

しかも、朝咲き始める頃は白、昼間は淡い紅色、夕方紅色に変わる芙蓉、”酔芙蓉”を、先生はお月様に見立てて設えたようです。

 

「風の盆恋歌」という小説は、富山県八尾町の「おわら風の盆」の祭の特異な魅力を描き、毎年の祭の日々に限って数年間にわたって展開する酔芙蓉の花に例えられる恋の物語で、一日の花の色の変化が非常に心に残る作品で、この花を見ると思い出します。

写真は御所籠です。

この中にお道具が仕組まれております。

 

ご一緒させていただいている先輩からは「このお稽古は茶箱のお点前の中で非常にややこしく、上級者がするお点前」と言われておりましたので、私などがさせていただくのはまだまだ早いと思っておりました。

先生の寛大さに感謝でございます。

 

十三世圓能斎の好まれた御所籠を用いて創案されたこのお点前は、お道具の入るその御所籠も魅力的なのですが、中に仕組まれたお道具たちが女子好みのおままごとチックなもので構成されておりまして、本当に素敵なのでございます。

 

古帛紗と茶巾箱を置き合わせた配置が色紙を散らしたように見えるところから『色紙点』と名付けられたとのことです。

 

以下、備忘録。

 

■色紙点前■

●準備
・二碗を入れ子に(間に隔て)棗を仕覆に入れ茶碗に仕組み、大の大津袋に入れ籠の中へ
・金平糖や甘納豆などを入れた振出しは、組み緒の網に入れ籠の向こう左よりへ
・茶筅は茶筅筒に入れ籠の向こう右
・茶巾は茶巾箱に入れ、袋に入れ、茶筅筒の下方へ
・四枚の古帛紗は順に重ね、ワサが上になるように茶碗の左側へ
(棗・茶杓を置く金襴などの裂地、点茶用の紫塩瀬、お客様にお茶を出す時に使用の同じ緞子)
・茶杓は袋に入れ茶碗の上へ
・帛紗を捌いて茶杓の上へ

・籠の蓋をして打ち緒を結ぶ

●点前

 

1.茶道口建付けに籠を置き、主客総礼。
2.両手で籠を持ち出し、瓶掛正面に置き、水屋に戻り建水を持ち出す。
3.籠の緒を一つとき、ゆるめ、籠の前に降ろして蝶結びし、勝手付に置く。
4.蓋を両手で取り、籠と建水の間に置き、帛紗を右手で取り籠の上手前に置く。
5.茶杓を右手で取って扱い、蓋の上右側に置く。
6.茶巾箱は右・左・右と三手で扱い、帛紗の上の方へ置く。
7.四枚の古帛紗を右手で一度に籠の右側に置く。
8.古帛紗を右手で取り、瓶掛の右に置き広げる。
9.古帛紗を右手で取り、膝前に広げる。
10.振出を右手で取りだし、長緒結びなので左手の上で紐をとき、網袋から出し、その袋の上で回し正面を正し出す。
11.緒を片とんぼに結び、網袋を半分に折り左手で籠に入れ、主客総礼。

・正客は振出を取りに出て、縁外にあずかる。
12.茶碗を取出し、左手添え、膝前の古帛紗に置き、大津袋の結び目を一つといて左手にのせ
13.大津袋から右手で茶碗を出し古帛紗に置く
14.大津袋の両耳を中に折り込み、縦のまま二つに折り、左手で籠の中手前に入れる。
15.茶器の仕覆の緒を一つといて左手に乗せ、仕覆から茶器を出し、古帛紗の中央に置く。
16.左手で籠の中の大津袋の上に重ね入れる。
17.茶杓を右手で取り、袋から出して、古帛紗の上・茶器の左側に置く。
18.茶杓の袋は結んで左手で籠の中へ
19.茶巾箱を右手で取り、袋から出して、茶碗と茶器の中間に縦に置く。
20.袋は左手で籠の中へ
21.籠の脇の上の古帛紗をとり、古帛紗の右に置く
22.茶碗二碗重ねたまま両手で取り、古帛紗の上に仮置きし、上の茶碗を古帛紗の上に置く。
23.下の茶碗の中のへだてを左手で取り、扱って折り畳み、左手で籠の中へ
24.茶筅筒を左手で取出し 茶筅を出して茶碗にあずける。
25.茶筅筒を左手で籠の中へ入れ、籠の蓋をする。
26.籠を両手で進め、建水を左手で進め、居前を正す。
27.帛紗を左手で取りさばき、茶器・茶杓を清め、それぞれの位置に置く。
28.帛紗で鉄瓶の蓋を閉める。
29.膝前の茶碗に湯を入れ、鉄瓶を戻し、帛紗は左手で籠の上に戻す。
30.茶巾箱を右手で取り、左手に乗せ、蓋を取り、縦長に仰向けて古帛紗よりに置く。
31.茶巾箱は横長にし、蓋の左側に少し下げて右手で置く。
32.茶巾を畳み直して茶巾箱へ置く。
33.茶筅通しをして、茶巾箱の蓋に倒して置く。
34.茶碗の湯を建水に捨て、茶巾を右手で取り、茶碗を清め、茶碗・茶巾を元に戻す。
35.茶杓を取り、客にお菓子をすすめ、茶を点て、
36.古帛紗を右手で取り、左手で扱い、右手を逆手にして古帛紗を持ち客付に出し広げ、茶碗の正面を正し古帛紗の上に置く。

・客は古帛紗ごと茶碗を引き 古帛紗にのせたままでで頂く。
37.古帛紗の上の茶碗を左手で取り、右手に持ち替え、膝前、古帛紗にの上に置く。
38.茶碗清め、茶を点て、古帛紗をとり、客付に広げ、茶碗を出す。
39.下の茶碗がひかれ、

40.上の茶碗がかえされると 古帛紗に取り込み 古帛紗は右ひざ横に仮置きする
41.建水に湯を捨てた時、客よりお仕舞の挨拶があると受けて、茶碗を古帛紗に置いてお仕舞の挨拶をする。
・この間に正客は振り出しを返しておく

▼拝見のない場合のお仕舞
42.お仕舞の挨拶をし、仮置きの古帛紗を右手で籠の右横(元の場所)に取り込む。
43.振出を右手で取り、右膝横に置く。
44.茶碗に湯を入れ茶筅通しし、茶筅・元の位置に置き、湯を捨て茶巾で茶碗を拭き、古帛紗の上に仮置する。
45.下の茶碗が戻れば、古帛紗の上に置き、客付の古帛紗は二つに折り、古帛紗の左側に戻す。
46.茶碗に湯を入れすすぎ、湯を捨て、茶巾を取り拭き、茶碗・茶巾と元に戻す。
47.帛紗を左手で取り、捌き、茶杓を清め、元に戻し、帛紗は建水の上ではらって元に戻す。
48.建水・茶籠と引いて籠の蓋を両手で取り、建水との間に置く。
49.茶筅を右手で取り、籠より茶筅筒を左手で取り、茶筅筒に入れ、左手で籠の中へ入れる。
50.茶巾箱を右手で取り、茶巾を入れ、蓋を閉め、元の位置に戻す。
51.茶碗のへだてを左手で取り、膝前の茶碗入れ、上の茶碗を左手で取り、両手扱いで入子に重ねる。
52.古帛紗を古帛紗の上に重ねて置く。
53.茶巾箱を右手で取り、持ち直し、茶巾箱の袋を左手で取って入れ、籠の蓋の上に右手で仮置き
54.茶杓の袋を左手で取出し、結びをとき 、茶杓を右手で取って袋に入れ、籠の蓋の上に右手で仮置き
55.茶器の仕覆を籠の中から左手で取り、右手で扱い、左手に乗せ、茶器を入れ、茶碗の中に入れて緒を結ぶ。
56.大津袋を左手で取出し、右手で扱い左手に乗せ茶碗を入れ、膝前の古帛紗に置き、結び籠に入れる。
57.振出の網袋を左手で取り出し、結びをとき、左手に乗せ、振出を右手で取り、網袋に入れ
58.膝前の古帛紗の上で長緒結びし、右手で籠の中に入れる。
59,古帛紗をたたみ、客付の古帛紗もたたみ、古帛紗の上に右手で重ねる。
60.古帛紗を上から順に重ね、最初のように四枚重ねてたままワサが上になるようにして籠の左側に右手で入れる。
61.茶巾箱を右手で入れる。
62.茶杓を右手で籠の中、大津袋の上に伏せて置く。
63.帛紗を左手で取り、右手に持ちかえ、鉄瓶の蓋を切る。
64.帛紗をさばき直し、籠の中の茶杓の上に置き、籠の蓋をし、膝前に置き直し、籠の緒を蓋の上に結び直す。
65.一膝、勝手付に向き、建水を持って水屋に下がる。
66.続いて席に入り、籠を両手で持って茶道口に下がり座り、建付けに籠を置き、主客総礼、襖を閉める。

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