午前中強い雨で、気温も上がらずに寒い一日でした。茶室には、火が見えない透木釜がかけられていました。暖かくなってからの配慮から産まれた羽付きの釜です。
今日は、炉のお稽古最後の日。
炉を名残惜しむように、早めに来られていた生徒さんが後炭のお点前をされました。

床には利休七則の書かれたお軸がかけられていました。
一、茶は服のよきように点て

二、炭は湯の沸くように置き
三、花は野にあるように生け
四、夏は涼しく冬暖かに
五、刻限は早めに
六、降らずとも傘の用意
七、相客に心せよ
(六、天気にても雨の用意など少し文句が違っています)

もともと弟子に「茶の湯とはどのようなものですか」と問われたときに、このように利休が答えたところが発祥だそうです。弟子はそれを聞いて「それくらいのことなら、私もよく知っています」と答えたところ、利休は「もしできているのなら、私があなたの弟子になりましょう」と答えたという逸話が残っていいます。

普段の暮らしに使えるこのお言葉、茶の湯でも基本でございます。

お点前は入子点(いれこだて)をさせていただきました。
新しい杉木地曲の建水に茶碗を入れて持ち出すことから入子点と称するそうです。

この点前は、運びをするのに困難な老人とか幼くて道具の持ち出しにあぶなげな歳ゆかぬものなどが主として行う点前で必ず棚物のを使い、その棚にあらかじめ水指、薄茶器、柄杓、蓋置を荘っておきます。

以下備忘録

●天板に棗、2段目に柄杓の合を上に斜めに、蓋置を左手前に、地板に水指を壮付ける。(濃茶の済んだ状態)

● 杉の木地曲げの建水に茶巾、茶筅、茶杓を仕組んだ茶碗を入れる。

●点前
1、茶道口建付けに茶碗を仕組んだ建水を置いて坐り、襖を開け、主客総礼して建水を取り上げ、左掌にのせ、右手を添えて両手で持って立ち、居前に進む。
2、棚正面に坐り、両手で建水を膝より少し出るように勝手口に仮置きし、
3、右手で棚上の棗を水指の前右方におろし、勝手付きの建水の中の茶碗を両手で取り上げ左手で水指の前の棗と置き合わせる。
4、蓋置を取って手のひらにのせ外隅まで回り、扱い右手で定座に置き、
右手で柄杓を取って左手で扱い、右手で柄杓を引く。
5、建水は定座より少し進んで置いてあるので、この時逆に、建水の綴目が勝手付になるようにしながら定座(膝いっぱい)までさげて置き、、居ずまいを正す。
6、茶碗を右手前を取って→左横→右横と扱い膝前に置き、棗を右手で取って茶碗と膝の中間に置く。
7、腰の帛紗を取り帛紗を捌き、棗を清め、水指の右横に置く。
8、帛紗を捌きなおし茶杓を清め、棗の上にかい先を上に向け置く。
9、茶筅をとって棗と置き合わせ、茶碗を右手で少し前にひく。
10、左手の帛紗を指にはさみ柄杓をとって構え、右手で帛紗を取って釜の上に置き釜の蓋を開け、蓋置に置き、帛紗を建水の前に仮置きする。
11、茶碗の中の茶巾を取り出し、蓋の上に置く。
12、柄杓をとり茶碗に湯を入れ、茶筅通しをする。
13、茶碗の湯を建水に捨て、茶巾でふき、茶碗を右手で置いたのち、茶巾を蓋に置く。
14、茶杓を取り、菓子をすすめ、棗を取り、蓋を開け、右膝頭に置き、
15、茶を入れ、左手で棗を右手で茶杓を元に戻す。
16、水指の蓋を右、左でとり、左横にたてかける。
17、人差し指と中指で柄杓をとり湯を汲み茶碗に入れ、残りは釜に返す。
18、茶筅ととり、茶を点て、正面に回し、出す。
19、客の一口で帛紗を腰につける。
20、茶碗が戻ると膝前にとりこみ、湯を汲んで茶碗をすすぐ。
21、正客よりお仕舞いの挨拶があればこれを受け、茶碗を膝前に置き、「おしまいにいたします」と一礼する。
22、柄杓をとり扱い、水を一杓茶碗に入れ、柄杓を釜にあずける。
23、茶筅を取り、茶筅通し二度打ちをし、茶筅を置き、
24、茶碗を右手で取り左手で建水に水を捨て、茶巾を取って茶碗に入れ(ここで普通ならば茶巾を茶碗に入れるのですが)、茶碗を拭く。
25、茶碗を下に置き、茶巾を取り上げ、角かけに広げ建水の上で絞り、改めて福だめにたたみ茶碗に入れる。
26、茶筅を茶碗に仕込む。
27、茶杓を取り、建水の勝手付の継目を持って、それが下座になるように回しながら下げる。
28、帛紗を取り、捌き直して茶杓を拭き、茶碗にふせておく。
29、帛紗を建水の上で粉を払って、腰につける。
30、棗を右手で初めの通り水指の前右方に戻し、膝前の茶碗を棗の左方に置き合わせる。
31、柄杓をとって水指から水を汲み、釜に一杓入れ、湯返しする。
32、柄杓を構え、釜の蓋をする。
33、柄杓を蓋置にひく。
34、水指の蓋を二手で閉める。
(この時普通なら正客より、棗、茶杓の拝見を請うのは礼でありますが、入子点に限り、手数をわずらわさないよう、所望しないことになっています)


35、柄杓を取って棚の中心に合を上にして荘り、36、蓋置を取って正面に回り、柄杓の手前に荘る。37、棗を右手、茶碗を左手と、両手同時に持って棚の天板に荘る。
38、終って水指の蓋が塗蓋ならば、帛紗を「草」に畳んで、蓋の上に荘る。
(共蓋ならば帛紗は荘りません)
39、建水を持って下がり、建水を見えないところに置き一礼して終る。

風炉 入子点

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