なかなか来れなかった場所へやっと訪ねることができました。
最澄により約1200年前に開かれた比叡山延暦寺を総本山とする天台宗の寺院です。

代々、皇族・貴族が門主を務める格式のある五つの寺院を天台宗の五門跡と呼び、妙法院、三千院、青蓮院、毘沙門堂、曼殊院の五寺院が五門跡で青蓮院はその一つとなります。
宗祖伝教大師以来の比叡山上の住坊「青蓮坊」が発祥だそうです。

大広間である華頂殿(かちょうでん)の60面の襖絵と、東山の山頂にある青龍殿が有名です。

阿弥陀経というお経の世界に記された世界を描いたものだそうですが、Ki-Yan(キーヤン)とも呼ばれる木村英輝さんの作品です。
絵描きとして世に飛び出したのは、還暦を過ぎてからで、日本のロック黎明期に、美大講師からロックイベントのプロデューサーになり、個性的なイベントを数多く仕掛けられた異例の経歴の持ち主だそうです。

本来伝統的な襖絵は本金や岩絵具、漆といった伝統画材を使いますが、この絵はアクリルガッシュとネオカラーと言う現代の画材で描かれています。

格式ある寺院の襖絵、門跡の頭の柔らかさにも魅力を感じます。

『小御所』

この「そうだ京都行こう」のポスターに使われたのが物語る、お庭が大変素敵です。

各所が大変良く手入れされ、浄化した空気が漂います。

手水鉢は『一文字手水鉢』といわれ豊臣秀吉寄進なるものだそうです。

こちらでも撮影が行われていました
和装は日本建築が良く似合います。

『宸殿』

宸殿から見たお庭。

お庭に出て見ます。

池泉回遊式庭園。

もう一つの目的。
茶室でお茶をいただくことでした。

実は正門は裏手らしいのですが、こちらから上がらせていただきます。

待合に荘られていたしつらい。
カラスウリでしょうか?

四畳半の茶室三部屋と六畳の仏間、水屋等からなる茶室の一角で、お茶をいただきました。
障壁画十三画は、上村篤之画伯の御奉納による花鳥図だそうです。

どこの流派であっても抹茶がいただける、そう思っておりましたら、本日は煎茶道でした。
大変複雑なお点前で、とても勉強になりました。

お菓子は、平安殿謹製の香ばしい焼皮と柚子の香り高い白餡の風味の青蓮院のために設えた『平安殿』をいただきました。

玉露をいただいた後にお菓子をとすすめられ、その後煎茶をいただきました。
『平安殿』

後桜町上皇が仮御所として御使用の際お使いになったご学問所であり、明治以降茶室として活用していたということですが、中核派の放火により平成五年に焼失。

所蔵の創建当初の平面図「御学問所」を基に木材等の材質も全く同じ、工法も同じで本格的数寄屋造の茶室が、平成七年秋に完全復元されたそうです。

竜神池とよばれる池には庭の美しさを際立たせる錦鯉が優雅に泳いでいました。

写真では伝わりにくいかもしてませんが、とにかくお庭が素晴らしいです。

右近の橘、左近の桜もあります。

そしてやはり宸殿の先にある、正式の玄関、車寄せもありました。

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