今月は皆さんお忙しく、炉開きの日、花月のお稽古をやりましょうということになっていました。先生は恒例のぜんざいを振る舞ってくださり、それをいただきました後に折据を回しました。
今日はいつもの善哉椀に短い杉のお箸が添えられていました。本来はこちらがセットなのだそうです。少し太めに作られているので箸を運び易いとのことでした。勉強になります。いつもの箸休めも山椒の実と小豆の相性を再認識します。ありがたや。

さて、本日は炉開きの時「何故、ぜんざいをいただくのか?」について。

1.亥の月、亥の日が陰であるのに対して、陽のもの(小豆)を頂き、陰陽の和合を図ることから。
2.鬼も赤、赤ちゃんも赤、還暦も赤、神社も赤、小豆も赤で赤いものは古来より邪気を祓う色とみなされていたことから。
(夏越の祓え、水無月の菓子も同じ)
3.善哉の餅にかぶった小豆の姿が亥の子供(ウリ坊)の背中に似ているから。
4.亥の子餅のお流れをぜんざいにしたから。
5.一休宗純禅師がぜんざいを最初に食べて、「よきかな(善哉)、よきかな(善哉)」と絶賛され『善哉(ぜんざい)』と呼ばれるようになったから。
6.神無月(10月)に神の集まる出雲で振る舞われる「神在(じんざい)餅」が訛って伝わったから。
などの諸説からだそうです。

そしてお軸の禅語。
「年々是好年、日々是好日」を約めたもので、「ねんねんこう、ひびこう」と読みます。
禅語の中の「好日」は「良い日」では
なくて「苦しくても悲しくてもかけがえのない素晴らしい日」というのが本来の意味であるそうですが、お茶のお正月と云われるこの日にふさわしく、また善哉(よきかな)にもかけた先生の思いのようにも感じました。
以前新年だけでなく、通年で使える言葉だとお聞きしました。

茶花は椿と雪柳。山茶花かと思いましたがサザンカは『ちゃばな』と書くのにあまり使わないそうです。椿の季節になりました。日毎にやっと季節らしい冷たさになっています。

さて、修行の足りない私は濃茶付花月でお詰めの席で留まり、いつもとはまた違う折据の扱いをお稽古できました。

■濃茶付花月 覚書
好更棚には天板に水指、手前に茶入れ、二段目に棗を荘ります。

『花』をひいた方は亭主になります。『月』は正客です。皆さんが入られたら、出ていって迎え付けのご挨拶をします。お客様は同時に帛紗を付け、四畳半に入ります。

亭主は茶道口で折据を回し、持って入り正客の前に置きます。
茶碗を持って入り置き合わせ、建水敷居に置いて、仮座に座り「どうぞ、折据のお回しを」と言います。

花月之式では一同が札を見て『花』だけが名乗りますが、濃茶付花月では『花』と『月』が名乗ります。そして、『月』が最初に濃茶を点て、『花』がその次に薄茶を点てます。

『月』は立ち、敷居で建水を持ち立ち上がると同時に亭主も立ち上がり座変わりします。
『月』は濃茶を点てますが、 普通なら2〜3人分点てるのところ花月の時は5人分点てなければならないのでお茶の量やお湯の加減が難しいです。 濃茶付花月では、自分の点てた濃茶を最後に仮座で頂きます。5人目はお湯を含んで硬くなりますので、 点てた具合がわかるので勉強になります。

その後、お茶碗の拝見があり、茶碗を取り込み総礼をします。茶碗を濯ぎ、お茶碗を棗を置く位置を開け置きます。
次に『花』が点前座に座り、替札を棚に置いたら、その手で棗をとって茶碗と膝の間に置き棗を清め、火窓の前に置きます。
それから茶碗を手前に引いて湯を汲み、建水にあけ、茶碗を拭きます。
茶杓を手に取ったら、正客は折据を回します。

茶碗が定座に出されたら、一斉に札を見て『月』と『花』は名乗り、お茶を点てた人は『松』と言います。月は薄茶をいただきます。

次の花の人(二の花)は、点前座に座ったらまず置きかえをします。
まず、右手で茶杓を取って水指に預け、次に右手で茶入を棚に乗せます。左手で棗をとり、茶入の後に置きます。右手で、水指の上の茶杓を取り、棗の上に置きます。置きかえが終わったら、茶碗を取り込み、清めてお茶を点てます。

先とおなじように折り据えを回し、茶碗が定座に出されたら、一斉に札を見て『月』と『花』は名乗り、お茶を点てた人は『松』と言います。月は薄茶をいただきます。

次の花の『三の花』が『仕舞花』になります。お茶を点てお茶碗を出したら、客付きに回って札を折据に戻します。それから居前に戻って釜に水一杓さして、茶碗の戻るのを待ちます。

仕舞花がお茶碗を取り込むと総礼し、最初の座に座変わりをします。
仕舞花が濃茶点前の仕舞をし水指の蓋を閉めると、正客から、茶入れ・茶杓・仕覆の拝見の所望があります。
仕舞花はこれを受けて、柄杓を建水にたたみ、蓋置を建水の後ろに置きます。
それから右手で棚の上の茶入を取り、左掌に乗せて客付きに回り、茶入れを拭いて定座に出します。茶杓と仕覆も拝見に出します。
次に、柄杓と蓋置を棚に荘り、そのあと茶碗を割付けて、棗を棚に荘り、
建水を持ってさがり、自分の座(一番最初の席)に戻ります。
亭主は仕舞い花が後ろを通ったら、建水の所に進み、建水を水屋に下げます。茶碗を引き、水指に水をつぎます。

拝見が終わると、四客から返します。それから正客は、折据を茶入の下座に返します。

亭主は拝見物を取りに出て、総礼します。(問答なしです)折据を懐中し、仕覆、茶杓、茶入れを持って水屋に下がります。

亭主が送り礼に出ると、客は正客から順に次礼して、退席します。

2015 炉開き

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