1月にお邪魔して、夫がいたく気に入ってしまい、再訪です。
前回は、ランチ時に伺いましたが、今日は夜お邪魔しました。
地元なんで、お洒落していくでもないんですが、また着物を着て行こうかな?と思っていた矢先にぎっくり腰になってしまい断念しました。
先客に外国からのお客様。
こちらは、そんな特別なお店です。
大将、流暢な英語で対応されていらっしゃいますしね。
枝垂桜だそうです。
しだれている姿しか見たことがなかったので、生けられている姿、意外でした。
本当なら、今週末は染井吉野が満開の予報。
しかし、ここ一週間は冬に逆戻りの寒さで、今年の桜は、どうやら入学式あたりが桜満開となるようです。
ランチもディナーも変わりはなく、コースのみでお料理は始まります。
まずははお造りから。
鮃(ひらめ)
赤貝
何が気に入っているって、夫は大将がセレクトしたお酒。
普段はビール、焼酎、バーボンという流れで晩酌していますが、
本当は、日本酒が好きなんだそうです。
ぬる燗で美味しいのを、
とお願いすると、こちらが出て来ました。
代表が女性の京都の向井酒造のお酒だそうです。
『京の春』
ネーミングも素敵ですね。
陸前高田 牡蠣
ふっくらと煮た大粒の牡蠣。
ホッキ貝
春は、貝がネタに多く登場しますね。
北海道 あん肝
ホタルイカのなめろう
大将の遊び心の一品でしょうか?
バゲットが合いそうと、思いました。
次は、『惣誉(そうほまれ)』
漬物が出されました。
握りがスタートするサインですね。
おっと、その前に焼きものが供されました。
津軽海峡 桜鱒
大将の好みで、器も面白いものが出てきますが、「おやっ?」
と、見ていると、
絶妙なタイミングで、客のココロの問い合わせに口を開く大将。
印判(いんばん)という技法で作られた、新しい作家さんの作品だそうです。
大将、ヴェトナム帰りなので、ヴェトナムのものかと思ったのですが、違いました。
藍染めはどうみても和風ですが、意匠が洋風でしかも乙女チック。
アクセサリーを置いても可愛いな、
と、ひとりで想像力を膨らませていました。
にぎりがスタートしました。
つまみには、わさびと塩が出されていましたが、下げられ、
完成した形で、そのままいただけました。
真鯛
アオリイカ
藁焼き カツオ
藁で炙った薫りが演出されています。
赤身
中とろ
コハダ
鯵
煮蛤
平貝
車海老
蛤汁
雲丹
穴子
濃厚な味を最後に堪能して、
玉子でおしまいです。
つまみが7種類。にぎりが12種類。
そして、玉子。
これが、〆のデザートのようなカスタード的なお味。
今日も夫は最後まで行き着けずギブアップ。
私は堪能させていただきました。
店名の【デュヌ・ラルテ】の意味は「類い稀なる」という意味なんだそうです。
新宿伊勢丹B1に入っており、何度か購入したことがあるので、
この骨董通りにある店も、アハ体験を感じるほどではないだろうと、
先日こちらで買い求めた時は、写真を撮らずにおりました。
失敗。
とても美味しかったのです。
ショップで焼いていることもなのでしょうが、腕の良いベーカーがおられるのかもしれません。
て、なわけで、ランチ場所の通り道、連れに頼んで寄ってもらいました。
ラルテムッシュ ¥420
こちらの一番人気のクロワッサン『ラルテ』をベースにしたクロックムッシュ。
チーズ、ベシャメルソースだけでなく、真ん中にハムも入っていて、
これは、たまらぬ美味しさでした。
クロワッサン•ソシソ ¥480
こちらもベースは、クロワッサン。
テ•ヴェール ¥420
なんだか今回はクロワッサン生地ばかりを選んでしまったようですが、
抹茶餡?
もはやこれは、スイーツでした。
うま👍️
シナモンロール ¥320
クロワッサン生地を乗せちゃったんでしょうか?
グレーズではなくあしらわれた砂糖粒が、可愛らしい形をさらにアップしてます。
いつものシナモンロールとは、違いますよ。
ブルーベリーチーズ ¥300
これも人気商品らしいです。
ハワイテイストと思ったのは、ブルーベリーとクリームチーズの組み合わせ?
むちっとしていて、クセになるお味でした。
今日は、先日会ったけれど、積もる話が尽きずで不完全燃焼気味だったS子ちゃんと再会。
4人の子供のママであるS子ちゃんだから、超多忙なのに、お付き合いいただいて、ありがとー。
で、今日は彼女の職場の方のレコメンドという、青山にある『TOKYO WISKY LIBRARY』をランチ予約していただきました。
表参道駅から1分というご案内でしたが、
私たちは、今日韓国で行われる開幕戦が楽しみの
大谷翔平選手のCOSME DECORTEの広告フラッグが下がっている表参道を
最初の待ち合わせである明治神宮から歩いてアクセスしました。
場所はとってもわかりやすかったです。
AVEDAやDIESELがある通りで、奥に教会のあるビルの2階でした。
「こちら、いかがですか?と」聞かれた時、
ウイスキーが飲めなくても大丈夫と、
お店の方にお応えいただいたということで、飲めなくてもOKなのは、確認済み。
お手数おかけしました。
ずらりと壁一面に並んだウイスキー。
これは、ウイスキーに興味がなくても店内の雰囲気に酔いしれます。
確かにライブラリーの名の通りで、天井から吊られたシャンデリアと相まって、キラキラとして素敵な店内でした。
ランチは、こちらのセットがいただけるようでした。
メインを選ぶプリフィクスですね。
まずはグリーンサラダが供されました。
てっぺんには、フェタチーズ。
パンは、全粒粉のプチパン。
オリーブオイルがサーブされました。
クラムチャウダー。
メインは、2人ともポークを選びました。
米沢豚のグリル、とっても柔らかで、マデラソースもいいお味でした。
デザートは、ティラミス。
添えられたフルーツのドラゴンフルーツなど彩りが綺麗でした。
今回はS子ちゃんにご馳走していただいちゃいました。
「ご馳走さま、そしてありがとー、
また近々会いましょうねー」
今日は、S子ちゃんとランチ。
場所が表参道なので、その前に明治神宮へ行きませんか?
と、誘っていただいたので、即答yesしました。
待ち合わせ時間より30分早く着いてしまいました。我が街経堂からはアクセスが良く、わりと近いんですね。
S子ちゃんはいつも早めに到着するお方なので、私も早めを心がけていました。
ラインで早めの到着を知らせると、案の定彼女もまもなく到着するとのこと。
ロケハン中の私は、駅に戻ることなく鳥居の下で待つことに…。
お隣の代々木公園には頻繁に来ていますが、鳥居が新たになってからお邪魔しておりません。
明治神宮の鎮座は1890年(大正9)
明治神宮ミュージアム設立など100年事業として、第一鳥居の建て替えも行われ、
2022年7月4日に新しい鳥居になりました。
それを知ってか知らぬか?
インバウンドの皆さまの多いこと。
神宮の森は、人工的に作られた森ですが、参道から本殿に歩みを進めると、
スピリチュアル感がカラダにしみしみします。
本殿にてお詣りをして、本日はS子ちゃんが行ったことのないという清正井に向かいます。
パワースポットブームの時に行きましたが、その後友人とこちらの参拝に来た際、彼女は、午前中でないとパワーをいただけないらしいと、言いました。
今日は大丈夫です。
施設維持費の500円をお支払いして、入園。
以前はそうではなかったと記憶しているのですが、なんだか久しぶりにやって来て、
どこもかしこもお手入れが良くされていて驚きました。
ベストテン入りするインバウンド様方の観光スポットでもありますから、
影響があるのでしょう。
のちに寄ったショップでは、確実に海外からのお客様を意識した品物が並んでいました。
茶室であるこちら『隔雲亭』も、印象が異なります。
残念ながら、睡蓮も菖蒲にも今回は出逢えませんが、順路通りに進むと行き止まりに清正井があります。
江戸時代の武将、加藤清正が自ら掘ったと云われる井戸は、1年を通して毎分60リットルの水が涌き出ているそうです。
清正井の場所は風水で、富士山から皇居へ向かう龍脈(気の流れ)の上にあり、
清正井は、気の噴き出す『龍穴』だとされているのです。
浄化のご利益は、運気、金運のアップに効果があるそうです。
出口付近、早咲きのツツジ、
三つ葉躑躅が咲いていました。
お菓子が続きます。
何だかお茶自主トレの時間も充実していて、お菓子があると、一服、お点前をしていただきたくなってしまうのです。
今日は先日、近所の犬友さんに、浅草亀十のどら焼をいただいたので、お返しは、いつお会い出来るかわからないので、と、
クルミっこを差し上げようと思いました。
クルミっこを入手する裏技。
金曜日、新宿高島屋の銘菓百選に行くのです。
バラ売りもありまして、自宅用に必ず何個か購入すると、ソレを大好きなわが家の夫は、すぐに食べてしまいます。
ココを訪れたならば、新しい商品との遭遇も楽しみます。
その日に出会ったのが、先に記事にした古印最中と、今日いただいた2品でした。
"生キャラメルの羊羮" 新潟 百花園 製
封を開けると、極小のパウンドケーキ型に羊羮が入っていました。
真ん中には無花果が添えられています。
無花果と羊羮が合うのか?
合いました。
お味、とっても良かったです。
もはや、洋菓子。
餡と生キャラメルが合うなんて、想像もしませんでした。
抹茶とも相性が良かったです。
材料は、白餡の白手亡豆、砂糖。
香ばしいキャラメルは、生クリーム、佐渡バターを使用しているそうです。
生落雁 加加阿(CACAO)
名古屋 大黒屋本店
スーパーフードであるインドネシアスラウェシ島のカカオニブと、伝統的な和菓子の落雁の融合。
生落雁は、はじめていただきました。
ぼろぼろとしていて柔らかい。
カカオニブは、ぷちぷちとした食感が楽しめました。
カカオニブとは、カカオ豆を細かく砕いたもので、含有のカカオポリフェノールは、生活習慣病の予防効果が期待されています。
すりつぶしたものがカカオマス。
砂糖や乳製品を加えて練り上げたものがチョコレートですが、チョコレート感は全くありませんでした。
M子さんからは、たねやさんのお菓子を良くいただき、季節毎の楽しい商品で、楽しい気分になります。
パッケージにも工夫があります。
あっ、今回は、桜ですね。
と、思って開封しましたら、
こんな可愛らしい貝形の最中と餡のセットが入っていました。
用いる蛤が同一でないと合わないことから、幸せな結婚の象徴として、
貝合わせは、古の女性たちが嗜んだ遊びですが、雛祭りのアイテムですね。
最中の大きさは、ちょうどはまぐりと同じくらいで、
添付の餡の封を開けて手作りします。
なんとも可愛らしい。
色もいいですね。
たねやさんの企画力。
本当に素敵です。
M子さん、いつも有り難うございます。
ご馳走さまでした。
昨日行った松戸のパン屋さん、ツオップのパン。
写真撮影の時、美味しい表情をしていました。
やっぱり、見た目、大事ですよね。
店内に並ぶたくさんのラインナップから今朝のパンをチョイスするのにあれこれ悩みましたが、
ビギナーなので、参考のために読んだサイトを参考にしました。
”グレープフルーツブリオッシュ” ¥300
グレープフルーツの酸味が下にひそんでいるカスタードクリームの美味しさで、スイーツのような仕上がりでした。
”キャラメルりんごのデニッシュ” ¥420
上質のアップルパイって感じでしたね。
具材作りのクオリティが高いのかな?と、思いました。
おすすめパンにあったので、地味ですが、購入してみました。
スマイルマークみたいで、笑えます☺️
”クリームパン” ¥220
美味しさ抜群でした。
クリーム、バニラビーンズ、使ってますかね。
こだわりの奥久慈卵と牛乳を材料として使用しているのが、滑らかな仕上がりと味に作用しているんでしょうね。
このクリームパンは、外せないアイテムですね。
他の店だと平たい仕立てをしてあるパンを、プリン型で仕上げているのがお洒落です。
”茄子とモッツァレラ” ¥280
ちょっと和風?
”サラダデニッシュ” ¥280
ポテトサラダかな?これもプリン型で焼き上げているので、食感も新しい印象でした。
ツオップさんと言ったら、カレーパン。
通販の他で、入手できないツオップさんのパンですが、カレーパンだけはオリジナルカレーパンとして、東京駅グランスタで購入出来るそうです。
”カレーパン” ¥290
ひき肉キーマカレーに、キドニービーンズ、フライドオニオン、マッシュルーム。
確かに美味しい。
ショーケースのお隣にカツカレーもあって迷いました。次は、そちら、tryしたいですね。
幸せな朝でした。
パンの聖地とも云われるパン屋さん。
正式名を”バックシュトゥーベ ツオップ”さんといいます。
松戸の郊外にあると知って、行くことは難しいかな?と、思っていましたが、
先日テレビで、「究極の朝食」を紹介する中の店舗のひとつで紹介されていて、
ミーハーごころに火が点きました。
店舗面積8坪のパン屋さんには行列が絶えないといいます。
ご多分に洩れず、この日も入店するまで、30分待ちました。
常磐線『北黄金』下車後、バスで6つ目。乗車時間約10分、徒歩1分の距離。
あまり遠く感じなかったのは、
我が街 経堂からですと、常磐線直通の千代田線に乗車出来れば一本だったからかもしれません。
店名のバックシュトゥーベとは、ドイツ語で、「パン焼き小屋」を意味するそうですが、
販売されているパンは多国籍で、常時300種類が店内に並ぶそうです。
入口にかけられた手描きの春のラインナップは、とっても可愛く丁寧で、
なんだかお店の雰囲気の良さを感じました。
入店するとすぐには、焼きたての商品が並ぶガラスケース。
こちらは、店員さんにお願いして取っていただきます。
オーブンシェルフは2面。
こちらから私は、定番の角食をピックアップします。
とにかく種類が多い。
店名のツォップをこちらからチョイス。
編み込みパンという意味だそうです。
その横には、サンドイッチが並びます。
左には、バゲットが見えますが、6種類くらいありました。
人気だという、
「キャロットラペと焼豚のサンド」
和風の味付けなんだとか…。
レジ横には、飲み物の他、自家製のパテやスプレッドもありました。
ここだけが別世界。
辺りに店の姿はほとんどない住宅地です。
近くに桜通りがあったので、この並びがさらに長くなるかもしれません。
300種類あると聞いていて、もう少し大きなパン屋を想像していましたが、店名通りのパン焼き小屋の風情。
店員さんも感じ良く、包装も丁寧。
なんだか聖地にふさわしい感じがして、往復3時間強のパンの旅も楽しい気分でした。
予約必須の2階のカフェは、、しばらくお休みしているそうです。
今回は趣向を変えて、老舗レストランdeランチです。
行き先は、銀座三越裏、洋食レストラン『みかわや』さん。
いくつかの候補のうち、お相手のM子さん。こちらをチョイスされました。
私は、大学生の時、以来です。
何をいただいたか?どんな味だったかも不明。
三越新館が出来る前の建物で、モボ、モガが銀ぶらを楽しんでいた名残?のような昭和レトロな店内でした。
サイトを拝見しましたら、なんと、4代広重の「銀座繁昌之図」に描かれているそうです。
1887年明治20年、和光の隣に「三河屋食料品店」として創業したのがはじまりで、
フランス料理が日本に広まった頃、ごはんに合う西洋料理として"日本独自の西洋料理"が創作されました。
それが今日、洋食と呼ばれるものですが、
その教えは、横浜ニューグランドホテルの総料理長だったサリー•ワイルに学んだ
「日本のフランス料理」がベースだといいます。
そういえば、ドリア、ナポリタン、プリンアラモードは、ニューグランドホテルが発祥だと言われています。
今日は、みかわやさんのベーシックをいただく、ランチコースをいただきました。
ハーフポーションなので、いただきやすかったです。
スープは通常、コーンポタージュですが、今日は、新玉ねぎのスープもあるというので、私はそちらをお願いしました。
アラカルトメニューだと2つある、
"カニクリームコロッケ"
整然と皿の上に添えられた野菜とポテトサラダに関心。
コロッケもカニがたくさん入っているだけでなく、上品なお仕事です。
レトロなイカリソースと、タルタルソースも供されましたが、充分味が整えられていました。
テーブルセッティングには、箸が添えられ、緑茶の提供もありますが、
ご飯ものには、漬物が付くそうです。
パンにしてしまいましたが、ご飯も選べたので、そちらには漬物が添えられていたのかもしれません。
バゲットと、レーズンパン。
カニクリームコロッケは、お魚料理で、
次がお肉料理。
ハンバーグか"ビーフシチュー"が選べ、
私は、ビーフシチューをいただきました。
デザートは、
"フルーツババロア"
お料理も懐かしい印象でしたが、ババロアも懐かしいデザートです。
久しぶりにいただきました。
果物、フルーツソース、抜群でした。
素材の良さですね。
わたしの目の前、
マネの『フォリーべェジェールのバー』
お料理は洋食ですが、やはり、みかわやは町洋食とは異なります。
絵画は、その豪華な気分を演出するためでしょうか。
店内、とてもコンパクトですが、品のいい落ち着いた設いですね。
ランチタイムは、窓から光が差し込んでいました。
M子さん、今日の装いは、一足お先の桜の小紋。
わたしは、縞の紬を着ていきました。
今日は、日射しは柔らかだったのですが、北風が冷たく、コート着用でした。
次回は、コートや羽織なしの着物姿で外出出来るかしら?
今日は、ランチ前にふたつのギャラリー見学です。
2軒目は、エルメス。
ブティックは、お呼びのないワタシタチですが、ギャラリーなら臆することなくお邪魔出来ます。
どちらも、入口は、ブティック内ではないのも助かります。
しかし、どちらも、黒服の店員さんのご案内がありました。
エルメスは、シャネルと異なり、ガラスキューブの建物の壁がギャラリーに入っても背景としてアートで、
シャネルのホール的役割と、大きく異なる印象でした。
展覧会のタイトルは、
『エコロジー:循環を巡るダイアローグ』です。
凡人のワタシにはわかりにくいアートシーンですが、エルメスギャラリーの箱にあった展示物、面白く拝見いたしました。
保良雄『noise』
ケイト•ニュービー『always,always,always いつも、いつも、いつも』
ニコラ•フロック
『インヴィジブル』
『La couleur de l'eau Colonnes d'eau みずの色、水柱』
65枚の写真は、マルセイユが公園の中心部に廃水を流失してきたことにより、水域にも景観への影響として現れていることを収めています。
銀座でランチの約束があったので、友人から情報を得ていたシャネル ネクサスホールで開催中の
『ジョージ•ホインゲン•ヒューン写真展』に行って来ました。
写真はわたし、良くわからない人なんで、(って他のジャンルに詳しい訳じゃないですけど…)琴線にふれることが出来るかしら?
と、思ったんですけど、
シャネルやダリの友人で、ファッション誌の革命を起こした方だということなんで、
興味が湧いていました。
ロシア革命時代、男爵家の息子であったヒューンは、パリに亡命。はじめは、撮影セットを具現化するイラストレーターだったそうです。
カメラは当時とても高価なものだったので、所有するのは経済的にも恵まれた人だったと言われています。
そんな中、「VOGUE」のチーフフォトグラファーになり、
独創的な構図で、新しい感覚の世界を繰り広げていきました。
当時(1920〜)のカメラは、とても大きく、屋外の撮影は大変困難でした。
展覧会のメインビジュアルになっている上の写真は、シャンゼリゼ通りのビルの屋上で撮影された作品だそうです。
そしてこの写真も、スタジオ内に砂を敷き詰めて撮影したものだそうです。
当時の撮影は、ライトの熱さが尋常でなく、本番前のライティングはスタッフが代わりを務めたそうです。
このスイムウェアというルックは、当時の女性ファッションの開放という手助けをしたそうですが、
ファッション誌の撮影のモデルという職業も当時はなく、
パリでファッション文化を楽しむ裕福な階級の方々が担ったといいます。
またこの、人物を俯瞰から撮影するというのもヒューンが最初だったそうです。
映画『旅情』の銀幕スター、キャサリン•ヘップバーンは、ヒューンのテクニックを信頼していて、多くの写真を撮らせたそうです。
写真の中には、旅をしたギリシャ神殿などがありました。
そうした景色もヒューンにとってはアートだったのでしょうが、
ギリシャ彫刻のような男性のカラダは、写真を撮る対象物として光るものだったのでしょう。
男性モデルをこんな風に撮影したのは、ブルース•ウェバーだと思っていましたが、
違っていたようです。
この写真の他、多くのモデルを務めたホルストは、ヒューンのパートナーだったそうです。
モードの時代。
この革命を起こしたのが、シャネルだったわけですね。
ヒューンとシャネルの交流の裏には、審美眼という共通点があったのでしょう。
ヒューンはシャネルに対して
「彼女は20世紀のファッションそのものだ」と言っています。
これ、オスカー像ですかね?
ダリとのコラボ作品。
シュールレアリスム。
その張本人、ダリ。
不思議なおじさん、こんなにイケメンだったんですね。
ポートレートを得意としていたそうですが、このモノクロのテクニック。
惹かれるものがありました。
昭和のたたずまいを今に残す貴重な菓匠
【ささま】さん。
この辺り、なかなかご縁のないところなので、抹茶をいただく際のお菓子として数回しかお目にかかったことがございません。
久しぶりに来たのと、周りがビルばかりで景色が変わり、少しばかり道に迷いました。
小さい店内に、お客様が続々と入って行かれますが、おふたりの店員さんの見事な客さばきで、あっという間に購入することが出来ました。
まもなく創業100年になりますが、
開業時から茶道に使用できる菓子作りを目指しているそうです。
今日は、上生菓子と干菓子をふたつずつ購入しました。
串団子を含め、季節の生菓子が並びます。
ひな祭りにちなんだものにもこころ揺れましたが、やはり、今の時期は、桜。
稚児桜(ちござくら)
練切。
茶巾絞りで桜のつぼみを表現しています。
もうひとつは、意匠に惹かれ…。
残雪(ざんせつ)
雪解けを表現しています。
販売は、明日まで。
小倉羊羮。残雪部分は薯蕷羮だそうです。
お干菓子は、ひとつからでも購入できるそうです。グラム売り。
土筆(つくし)は、せんべいの間に白味噌餡。
早蕨(さわらび)は、きなこのような五家宝のようなお味でした。
今回は、お干菓子のチョイスが私好みでした。
ふと思いつきました。
今日は、神田付近に行って、ささまの和菓子を買おうと…。
そこでまた、神田明神へお詣りした際、湯島聖堂を素通りしてしまったことを思いだしました。
では、ここを最初の目的地として行ってみよう、そう思いました。
JRお茶の水駅から歩いて、医科歯科大方面へ。
聖橋を渡るとすぐに、湯島聖堂へのご案内を見つけました。
階段を降りると門がありました。
入徳門です。
1704年建造。
聖堂内、唯一の木造建造物だそうです。
湯島聖堂は、もと上野忍ヶ岡にあった幕府儒臣・林羅山の邸内に設けられた孔子廟を1690年、五代将軍綱吉がここに移し、
先聖殿を大成殿と改称して孔子廟の規模を拡大・整頓し、官学の府としたのが始まりで、
この時からこの大成殿と附属の建造物を総称して「聖堂」と呼ぶようになったそうです。
こののち、寛政9年(1797)十一代家斉のとき規模を拡大し「昌平坂学問所」を開設、
これまで朱・緑・青・朱漆などで彩色されていたものを黒漆塗りとしました。
現在のものは、大正12年(1923)9月1日関東大震災により、罹災、
入徳門・水屋を残し全て焼失、
昭和10年(1935)に木造であったものを耐震耐火のため鉄筋コンクリート造りとして再建されたものです。
階段を上がります。
杏壇門
「杏壇」とは、学問を教える場所を意味するそう。
罹災したための工夫でしょうか?
雨水を貯める葵の御紋のついた貯留容器に感心してしまいました。
また、絵馬があるのはここが湯島天神と同じく、学問と縁のある聖地だからですね。
大成殿。
大成とは、孔子廟の正殿の名称で、
殿内、中央の神龕(厨子)に孔子像。
左右には四配として孟子・顔子・曽子・子思の四賢人を祀ってあるそうです。
今日から、筑波大学の彫塑展が開催されていました。
何故に?
と思いましたら、
ここ湯島聖堂は、1871年、日本で初めての博物館(国立東京博物館)、1872年、我が国初の書籍館(図書館)、東京師範学校、1874年に東京女子師範学校が置かれた地です。
この両校は、のちの筑波大学、お茶の水女子大学へと発展したという由縁があるのです。
展示されているのは、
博士過程の方々の作品らしく、レベルが高い作品ばかりでした。
また、この空間での展示が作品をまた面白くさせていたように感じました。
私好みだった作品。
『Undertaker of you』
訳すとあなたの葬儀屋。
この辺りもビルばかりになりました。
重量約1.5トンの孔子の銅像。
世界一だそうです。
近くに枝や葉が整然としているので、書道でいう楷書の語源ともなったといわれている楷樹がありました。
冬枯れしていたので撮影しませんでしたが、楷は曲阜にある孔子の墓所に植えられている名木だそうですね。
仰高門。
『孔子の徳は仰げば仰ぐほど高い』という意味を持つそうです。
こちらが一般の入口になるようです。
私は、その門から出て、神田から神保町へ向かいます。
この辺りは、電車や川が交差したとても面白い場所ですね。
]]>今日は、土地勘のない "北千住"にやって来ました。
お相手は、陶芸を習っていた時に仲良くしていただいた方で、最近ちょこちょこ遊んでいただいています。
実は2月6日、雪の降った日に約束をしていました。
雪は前夜に降り始め、積雪になるという予報だったので、これは不急の外出は控えた方が良いとなと、キャンセルいたしました。
翌日、再度予約。
今日、やってきたというわけです。
あれこれ場所を探している時に、お相手が、こちらはどう?と提案してくださいました。
わたしは、まったく知らない所だったので、ふたつ返事でOKし、予約をしました。
北千住のひとつ手前駅、町屋にご実家のあるお相手は、妹さんからこちらを薦められていたそうです。
若い頃のお話などをお聞きしながら到着すると、この日本家屋が、予約した店とわかり、驚かれていました。
まさか、この家が、料理屋に変貌したとは思ってもいなかったと…。
店の名前は【板垣】
どうやらこちらの持ち主さんが、このお名前のようです。
車道や信号機で、いにしえを感じることは出来ませんが、
以前、お茶を習っていた代沢の先生のお宅が、こんな建物でした。
玄関がとても高く造ってありました。
あとで思いましたが、川の近くだからかもしれません。
内装はもちろんリノベーションしてあって、
テーブルチェックのweb予約した2名のお席は、カウンター席でした。
先付 "豆乳 グリーンピース"
グリーンピースのすり流しの下は、豆乳のプリンがひそんでいます。
始まりの一品。
「美味しい!」からスタートしました。
二品目。
器も楽しめる趣向です。
染付になるのでしょうか?藍ではなくエンジに近い紫色で絵付が施されています。
繊細な印象なので、京焼かもしれません。
お凌ぎ "岩水雲 海鼠"
いわもずく、なまこだけでなく、金柑やわらびを用いた艶やかな、先付の後のお料理でした。
温物 "寒鰤 大根 天然クレソン"
なかなかのボリュームのあるお料理でした。
お椀ですが、お魚料理?
と、いう印象です。
カウンター席。
料理人の仕事を堪能。
これ、和食の醍醐味かもしれませんね。
美しい儀式です。
お造り "真鯛"
目の前で、仕立ててくださったお刺身を
瀬戸内レモンの塩麹とわさびでいただきます。
焼物 "桜鱒 柚子 竹の子"
さくらますは、ヤマメともいいますね。
手前にあるのは、よもぎ麩。
春がいっぱいです。
油物 "穴子 里芋 エシャロット"
アナゴは、カダイフという別名 天使の髪と呼ばれる小麦粉とトウモロコシ粉の生地をまとわせて揚げてありました。
食事 "明太子 菜の花"
土鍋の蓋を開けたところをパチリ。
ひじきと三つ葉の汁物、
香の物には、日野菜がありました。
甘味 "チョコレートテリーヌ"
カウンターの後ろは、和室のテーブル席。
素敵にリノベーションしてあります。
お店の横には、人気のかき氷店。(TSUJI)
行列でした。
徒歩数分。
こんな景色が広がっていました。
気持ちいい〜。荒川です。
この先で、その昔、金八先生の撮影をしていたそうです。
花火大会も催されるそうです。
振り返れば、あら、スカイツリーも…。
今年は行きたいと思った展覧会は、前売りの段階でゲットしています。
マティス展もそのうちのひとつ。
QRコードになってから、チケットを携帯してなくてもいいし、なくす心配もないので、思いつきで出掛けられて便利です。
近い将来、マイナンバーカードもスマホで出来る時が来るらしい。
使えないなんて、言っていられない時代ですね。
マティス展、去年、行ってるんですよね。
すごく良かった。
そういう印象でした。
今回は、マティスというだけで飛びついたので内容を知らず、切り紙絵ばかりかと思っていました。
前回は、世界最大規模のマティスコレクションを所蔵していると云われているポンピドゥーセンターからの出展でしたが、
今回は、フォーヴィズム時代の油彩画、彫刻。
実業家バーンズ氏から依頼があった大型壁面から用いるようになったダンスの習作。
陶芸からテキスタイルまで、終の棲家となったニースに、マティスと相続人が寄贈した作品が中心のニース美術館からの出展でした。
若い頃の写実的、印象派的なもの。
セザンヌが好きだったというマティスですが、モネへのオマージュ?かと思われた
『日傘を持つ婦人』(1905年)があったのは興味をそそりました。
前半は、写真NGなので、掲載の写真は晩年の作品からになります。
壁面に飾られた切り紙絵の大作『花と果実』(1952-1953年)は、本展のための修復を経て、日本初公開だそうです。
マティスの真骨頂、抜群の色のセンスがうかがえます。
この切り紙絵という表現スタイルになったのは、病気でからだが不自由になったからでもあるそうですが、
それまでのマティスは印象派を意識した時期、スーラと出会って点描の絵を描いていた時期などもあったのです。
『20世紀アートの父』と呼ばれるのは、アートを写実という形から、見えるものの形を変えたことです。
今、当たり前になったピクトグラムも、マティスの功績に間違いないと感じます。
このシンプルな絵、
『木(プラタナス)1952年』
『大きな顔、仮面』(1951年)
『葦の中の浴女(1952年)』切り紙絵
マティスは、この絵が降りてくるまで、多くのデッサンを描くそうです。
今回のポスターに使われた
『ブルーヌードIV』
ピカソは、マティスの才能にとても嫉妬したそうですが、
このアンフォラを持つ題材はピカソ作品でも多数あって、心を動かされます。
簡潔なフォルム、魅力的です。
『アンフォラを持つ女』(1953年)
この顔シリーズは、日本で開催された個展に来日が叶わなかったマティスが読売新聞社に寄贈した3枚のうちの一枚。
『顔』(1951年)
『顔』(1951年)
『顔』1951年 すべて読売新聞社蔵
文芸春秋の表紙もデザインされました。
作品展では、マティスの多歧に渡るに作品が紹介されていますが、
そのひとつにモンテカルロバレエ団の舞台衣装がありました。
なんだか遠くから見ると千代紙みたいですが、切り紙絵。
山下清に通じる一筋さを感じます。
『蜜蜂』(1948年)
さて、ここからは、前回も展示や映像で知ることの出来たマティス最晩年のお仕事です。
ヴァンスの礼拝堂から。
『聖ドミニクス』(1949年)
『星形の背景の聖母子』(1949年)
前回とは違った演出が見られます。
『祭壇の上の磔形像』(1949年)
『ヴァンス礼拝堂の外観のマケット1/20』
色とりどりの祭服
実に楽しい世界。
宗教はこんなに自由でいいのだ
と、思えてきます。
やっぱり切り紙絵からのデザインになるのでしょうか?
最後の展示室には、礼拝堂内が再現されていました。
時間によって変わる光の入り方を綿密に考えたというステンドグラス。
この美しく無駄のない色にもぎゅっとココロ持って行かれます。
やっぱり好きです、マティス。