kisetsu-o-mederu 季節を愛でる

茶道のお稽古 vol.40 炉 長緒平点前 濃茶


2017年初稽古。
長緒、予習してきたつもりでしたけれど、先生、「新年、気を引き締めておやんなさい」とばかりに、ダメ出しを連発され、生徒の私はその度、あーですか?こーですか?と、予習の成果を発揮できた瞬間はありませんでした。

あぁ、でもこれで良いのです。
自己流で、間違ったお点前、美しくないお点前を習得したらば、それこそ軌道修正が大変なのです。
私は今、修正中、そして新たに挑戦中ですから…。

『稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一』
利休百首のもっとも有名な句ですが、
意訳は、稽古というのは、初めて一を習う時と、十まで習い 元の一に戻って再び一を習う時とでは、人の心は全く変わっているものです。十まで習ったから、これでよいと思った人の進歩はそれで止まってしまい、その真意をつかむことはできないとの教えです。
は〜、永遠の戒めです。

お軸は「年々好日々好」
いい日があったり、わるい日があったり、日々はその繰り返しですが、一日一日を新たな気持ちで迎え、精一杯過せば毎年、毎日がかけがえのない素晴らしい日になるという
「ねんねんこう にちにちこう」
今年も『好日』を送れるプラス思考で頑張りましょう♪

シャープな姿、ロウバイと白玉椿。
先生の茶花は、どう鋏を入れたらこうなるのかと、感心いたします。素敵!

新春のお菓子は、うぐいす餅でしたが、先生が裏千家のお集まりでいただいたという末富さんのお干菓子(左)をご相伴させていただきました。
今日は先輩がなさった炭点前の香合、薄茶貴人点での棗が宝珠でしたが、
こちらもそれを意匠化ものでしょうか?

修行の最上級の忍辱(侮辱や苦しみに耐え忍び、心を動かさないこと)を終えると、
龍が持っている宝珠を手に入れることが出来るという説があるそうですが、
宝珠とは、災難を除き、濁水を清くするといわれ、思い通りになる珠で、
仏塔の相輪の上や仏堂の頂上、橋の欄干などの装飾にも使われていて、一般的に、下が球形で上が円錐形にとがった玉ねぎのような形をしています。
あの武道館の屋根も宝珠ですが、私には今日拝見したお道具の絵柄、富士山にも見えました。
お干菓子は富士山に見えます。

風炉 長緒

| kisetsuomederu | 茶道 | 17:20 | comments(0) | trackbacks(0) | -
初釜@八王子 鶯啼庵


お食事後、二階へ上がります。
美味しいランチをいただき忘れてしまいそうでしたが、今日は初釜でした。
昨年は、こちらのお教室に通うようになってすぐの初釜でとても緊張した記憶がありますが、今年は懐石料理店のお茶室をお借りしての社中の初釜、赴きも異なりました。

2016年 初釜

待合らしい一角もありました。

二階のあちこちにも花。

そして寿の設い。

このようなあしらいもみられました。
新春をイメージした様子をみるのは、日本らしさでもあるのでいいですね。

二階も客室でしたが、一番奥のお部屋が茶室でした。

人数が多いこともあってか、横並びに座る形で、お点前を拝見いたしました。
正面に床の間、お軸は『鶴舞千年松』
続きは「亀遊万年池」
不老長寿を願う鶴と亀の縁起のいい詩だといいます。

茶花は、青竹に椿、サンシュ。

お正月ならではのお目出度い茶道具振振(ぶりぶり)香合。
江戸時代の男児の正月の祝儀用の玩具を模したものだそうですが、おめでたい絵が描かれています。

結び柳。
年の始めに無事一年が過ごせますようにの願いを込め『一陽来復』の意でもあるそうです。

お点前は、台子。
今回初釜を仕切る土曜日の生徒さんがされるというので、12月お稽古をさせていただきましたが、お道具もお借りできる鶯啼庵さんの会記によると、及台子といわれるものが使われていました。

島台茶碗でお濃茶をいただくのも初釜のみのお楽しみです。

上生菓子は鉢の木製花びら餅。
お干菓子も新年を迎えるに相応しいお品を薄茶を頂く前にたくさんいただきました。

台子点前 濃茶
台子点前 薄茶

| kisetsuomederu | 茶道 | 16:40 | comments(2) | trackbacks(0) | -
茶道のお稽古vol.39【且座式】『壺中日月長』

冬至ですね。
今夜は柚子湯。
写真、お稽古に登場いたしました水菓子です。
にらみ菓子というそうです。
食べない菓子だから「にらみ菓子」
まったく洒落ています。

今年最後のお稽古は花月、且座(しゃざ)式をさせていただきました。

七事式(しちじしき)の一つで、
客三人と東(とう)(亭主)・半東(はんとう)(亭主の補佐役)の五人で催します。

正客(しょうきゃく)は香をたき、
次客は花を生け、
三客は、炭をつぎ、
東は濃茶、半東は薄茶を立てます。

順序は花を入れる→炭手前→香をたく→濃茶点前→薄茶点前という流れです。

誰がどの役をするかは、水屋で折据をひき決めます。
茶の湯の世界でおこなわれる主要種目を、ギュッとコンパクトに体験する式ですが、流れるように立ったり座ったり、動きをみながら行います。
勉強になりました。

私は前回、先生から後押しをしていただいて、皆さんに勝手を言って炭手前をさせていただきました。
東が準備してくれた炭をふくさを付け、釜敷を懐中して行いますが、本で予習していってもやってみると本当に違うもので、灰撒きは特によくわかりませんでした。

お軸は、
「壺中日月長(こちゅうじつげつながし)」

「壺中」は壺の中の別天地、仙境をいい、それが転じて悟りの妙境をあらわし、
「日月長」は悟りの世界には時間の流れが無くて悠々としていることをあらわしているそうです。

日々生きていると豊かさや本当の幸せを見失いがちですが、心の持ちようで快適になるということでしょうか?

白玉椿にロウバイ。
ロウバイは12月の花。でも本当に咲き始めるのは2月頃ですね。
先生はどこかで見つけていらっしゃいました。
| kisetsuomederu | 茶道 | 11:35 | comments(0) | trackbacks(0) | -
お茶のお稽古 vol38.台子 濃茶点前

逃げてばかりの炭手前。
ダメ元で挑戦しようと思いました。
本来なら一番最初に習わなければいけないお点前ですのに、習っておりませんでした。
ですから、お炭のこともよくわかりません。
マルギッチョとかテンズミとかどれがどれやもわかりません。
今の先生のところに入門してすぐに、皆さんが積極的にやられるので私もいつかと、羽箒だけは購入しておりました。
1年寝かせてしまいました。

でも、1度はさせていただいたかな?
しかーし、云われるままに手を動かしただけで、さっぱり身に付きませんでした。

意を決してお伺いのメールをすると、先輩がされると云います。
ならば弱輩がするわけにもいかず、濃茶点前をさせていただくようお願いしました。

先日と同じく台子でのお点前です。
来年の初釜が台子でのお点前だそうで、今年は久し振りの御目見えだったそうです。
初釜、来年は@八王子の茶室です。
楽しみ♪
しかーし、実際到着するまでは朝早いこともあってドタバタなわけです。
前回より余裕をもって、たっぷりと新春のお茶席、満喫したいです。

本日のお点前、台子、濃茶点前。
前回の薄茶と同様、台子正面に回ったり居前に戻ったりと忙しいです。
さらに濃茶の場合は釜の蓋を開けたり閉めたりしながら柄杓を杓立に戻したりします。
お道具は拝見の後、すべて持ち帰りますから、水を注いだ後は、綺麗にした建水に蓋置を入れて荘って水屋に戻ります。

茶花は白の侘助から生徒さんから持ち込まれた西王母に椿が変わりました。
あしらいは紅葉したユキヤナギ。
先生の花に対する目は、そんな小さな葉の黄葉さえも見逃さないようです。

お軸は前回と同じ『ホウゲジャク』です。
| kisetsuomederu | 茶道 | 16:31 | comments(0) | trackbacks(0) | -
お茶のお稽古 vol37.台子薄茶点前

冬、3時半くらいになると暗くなってくるので、生徒の皆さんとお菓子と薄茶を水屋でいただきながらおしゃべりするのができなくなりました。
悲しいけれど、わんこのため、仕方ありません。

先生が次回、何を用意してくださるかも聞きそびれてしまったので、メールでお問い合わせをしました。
台子をするので、炭手前か薄茶点前はどうかと言ってくださいました。
台子そのものの扱いがわからないので、逃げてばかりなのですが、炭ではなくて、薄茶点前をさせていただくことにしました。

師走になり、ほうげじゃくのお軸のお言葉、
胸に一物、背中に荷物、そういうものを捨てなさいとの意味を持つ言葉は今の私に刺さります。
なかなか今の自分を変えられない…。
師走にはこういう言葉をいただき、新たな新年を迎えようということでしょうか?
はぁ〜、お言葉に反して忙しない気持ちで空回りしそうです。

茶花は椿。
先生が鋏を入れた枝葉、お見事です。

台子。
素敵なしつらいです。

まずは初炭手前を拝見し、香のいい香りの中、お点前をさせていただきました。
台子点前は、炉に向いたり台子に向いたり、所作の美しさも課題です。

私は他に、火箸の扱い、柄杓の扱い。
色々覚えることがあって大変ですが、とても利にかなった動きでお点前は進みます。

拝見物を出して道具を片付けて、お道具をとりに行く時は、きれいにした建水をまずは蓋置を入れて台子に荘ります。
その後、客付に回ってお道具の質問に答え、またまっすぐ台子に回って、手に持った茶杓を水指にあずけ、棗を天板に荘り、茶杓だけ持って帰ります。

室町時代に村田珠光が作り茶道のルーツがあるという台子のお点前、優雅な気分になりました。
ほうげじゃく
| kisetsuomederu | 茶道 | 17:51 | comments(0) | trackbacks(0) | -
お茶のお稽古 vol.36 炉 三友之式 濃茶付花月

11月は茶人の正月で、数々の楽しいお点前があるんです。
先週は壺荘りをなさったそうなのですが、体調不良でお休みして見学出来ずで残念でした。
特殊なお点前は、1年に1度。
また、来年のお楽しみとなります。

今日は炉になって初めての花月。
先月、風炉でさせていただいた三友之式をまたさせていただくことができました。

しかも今日は私が月をひきまして、
皆様方にはたいへんご迷惑をおかけいたしましたが、

香の儀式をさせていただく貴重な経験ができました。

三友之式の後は、濃茶付花月を。
炉に変わると、また少し違ったところがでてきてとまどいます。

風炉 七事式 三友之式
| kisetsuomederu | 茶道 | 21:22 | comments(0) | trackbacks(0) | -
お茶のお稽古 vol.35 炉開き 薄茶平点前

11月になりました。
茶の湯は炉になります。
開炉は茶人のお正月といいまして、お稽古の茶室もなんだか空気感が異なります。

床の掛物は"和"という文字がかけられていました。円相と同様にお目出度い時に用いるそうです。

茶道は元々中国から入ってきた時には風炉で行うものだったところを、400年前の利休の時代に炉(囲炉裏)を使ったものを主流に変わりました。

そう言うことで、このときのお道具(焼物)は「三部(さんべ)」といって、織部、伊部(いんべ)、ふくべの和物を取り揃えるのがお約束事だといいます。

またお菓子は"亥の子餅"をいただきます。
先生はご用意してくださっていました。
鉢の木製は栗を瓜坊の斑点に見立てたこぶりな牛皮の亥の子餅でした。
美味しかったです。

季節を愛でる 炉開きの記事
炉開きのお約束の記事

茶花は椿とリョウブ。
椿はこれから色々な顔をみせてくれます。
リョウブは黄色く色づいて、晩秋の気配が感じられました。

炉を開くと5月に摘んでおいた新茶を茶壺から取り出すセレモニーが茶事ではあるそうです。

これを『茶壺の口切り』と拝見をして、炭点前が行われ、菓子として粟ぜんざい、栗、柿の三種が出るそうです。
主菓子の原型とも云われ、普段お菓子は黒文字で食べますが、それだけではぜんざいは食べられないので杉箸が一本添えられるそうです。

茶壺といえば、
「茶壺に追われてどっぴんしゃん、抜けたらどんどこしょ」ですよね。
あれは江戸時代の茶壺道中(京から幕府に献上される茶壺が通る道中)のことを歌ったもので、「茶壺がきたらどっぴんしゃんと扉を閉じなさい、通り抜けたらドンドコショと騒ぎなさい」と子供に教える内容で、大イベントであったことがこの歌が教えてくれています。

今年も先生はお稽古の日、ぜんざいを用意してくださっていました。
私は、炉の初回ですので細かい直しのお言葉をいただきながら運び点前をさせていただきました。

炉開きの準備
お茶壺道中のお祭り
| kisetsuomederu | 茶道 | 17:50 | comments(0) | trackbacks(0) | -
お茶のお稽古 vol.34 【中置(大板) 長緒】


10月はこんなに天候が不順だったかと思います。

お軸に書かれているのは「和気兆豊年(わき ほうねんの きざし)」
穀物などの農作物が豊作になることを幅広く指す五穀豊穣の兆しに秋の気配を感じます。

 

夏のように暑かったり、冬のように寒かったり、しかし季節は移ろいで、あとわずかで茶室は炉となり赴きが異なります。

夏の間暑さ対策のために電気だった風炉に今日は炭が入りました。

炭で沸かす湯は柔らかく、立つ湯気は釜から注ぐ湯から、茶を点てる茶碗から上がります。

その日々味わうことのできない時間が茶室から漂います

茶花は、
秋海棠(シュウカイドウ)
高砂芙蓉(タカサゴフヨウ)
秋桜(コスモス)、残花の中に秋ふたつ。

野牡丹、酔芙蓉、花水木も荘られました。

10月は中置をさせていただいた時に長緒のお点前を始めていたしました。

復習をすると結びや扱いが随分あやふやでややこしいのでもう一度お稽古をお願いしました。

また、今日も大板での扱いがありましたので、それも確認のため、

以下備忘録です。

 

● 茶入れには客の人数分の茶を入れ、仕覆に入れ緒を結んでおく。

(一人、三杓、3.75g)

《仕覆の緒の結び方》
A. ひと結びする。
B. 左の緒を半分に折る。
C. 右の緒の端を小指に掛けたまま、左の緒の上を通って奥から手前に通す。
D. 形を整え、小指に掛けていた端を右に出た緒の上に重ねる。
E. 結んだ緒を斜めに立てる。

●水指を大板左横に自分に向けて荘る。(蓋のつまみは斜めになる)

●茶入を大板右、常の水指の置かれる前の位置に荘る。

 

●  菓子器は座入りしたら、正客の前に出し、「お菓子をどうぞお取り回しください」と言って襖を閉める。

 

点前

1、茶道口に茶碗を膝前に置いて坐り、襖を開け茶碗を右手で取り、左手にのせ、茶碗を右手で横を持ち、左膝から立ちあがり定座に坐り、茶碗を右手で右横を、左手で左手前の二手で勝手口に仮置きし、

2、右手で茶入を持ち、少し右寄りに置き、左手で茶碗左手前、右手で真横、左手で左横の三手で、茶入と置き合わせる。

3、水屋にさがり、建水を持ち出し、茶道口を閉め、定座に坐る。

4、左手で柄杓を取り、右手でかまえ(鏡柄杓)蓋置を右手で取り、大板の左角に置き、柄杓を横引き、主客総礼をする。

5、建水を縁内に左手で進め、居ずまいを正す。

6、右手で茶碗の右手前を取り、左手で左横、右手で右横の三手で、膝前少し向こうに置く。

7、茶入れを右手で取り、茶碗と膝の中間に置く。

8、仕覆の緒をとき

《仕覆の脱がせ方》
a. 最後に重ねた端を持って引く。
b. 端を握って緒を口の中央に載せる。
c. 半月に持って90度左に回す。
d. 中央の緒を下ろし、打留を少し出し口を広げる。
e. 半月に持って左掌に載せ、緒の端を下から小指と薬指で挟む。
f. 仕覆の口を右・左と広げる。
g. 茶入を取り出す。
h. 仕覆を横にして口の右端を左手で持ち、緒をしごく。
i. 右手で緒の口寄りを持ち、口のところで2つ輪を作る。
j. 輪に緒の端を通し、輪を右に90度捻ってから口の中へ入れ隠す。
k. 打留と同じくらい緒の端を出し、牛の角のようにする。
l. 打ち返して、敷板の向こういっぱい、水指との間に置く。

9、腰の帛紗を取り草の四方捌きをし、

《茶入の扱い方》

  蓋を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左掌に置き、帛紗を持ち替えて二引きし拭き清める。
  胴を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左手で胴を囲み帛紗を胴に当てて拭き清める。
10、茶入を置くとき:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左手で半月に持って置く。

11、帛紗を捌き直し、茶杓を取り、三回拭き、茶入の蓋の摘みの左側(火付側)、に置き、

12、茶筅を取り出し、茶入の右に置き合わせ、

13、水指の蓋が塗蓋の場合、左手の帛紗を右手に持ち、折り返し水指の蓋を「二」の字に清め、帛紗を左手にもたせ、茶碗を手前に引く。(共蓋の場合は、茶碗を引いてから茶巾をのせるだけで蓋を清める必要はない)

14、茶巾を右手で取り、水指蓋上に置き、

15、帛紗を左手の人差指と中指にはさみ、柄杓を取ってかまえ、右手に帛紗を持ち替えて釜の蓋を取り、帛紗を建水の後に仮置きし、

16、柄杓を扱って、湯を汲み、茶碗に入れ、柄杓を釜にあずけ、置き柄杓をする。

17、茶筅を右手で取り、茶筅通しをし、湯を建水に捨て、右手で水指上の茶巾を取り、茶碗を左膝頭で拭き、茶碗を膝前に置き、茶巾を釜の蓋上に置く。

18、茶杓を右手で取り、親指と人差指で胴を持ち左掌に置き、茶杓を握り込んで茶碗の左横で蓋を取り、茶碗の右横に置き、茶を三杓すくい入れ、茶杓を茶碗の右肩にあずけ、右手を茶入に添え、少し斜めにし時計逆回りに回して、中の茶を全てあけ切る。

19、茶入の口を右手の親指と人差指で向こう手前と拭き、指を懐紙で清め、茶入の蓋をして、左手で茶入を元の位置に戻し、茶杓で椀中の茶をさばき、茶碗の縁で茶杓を軽く打ち、茶を払い、茶入の蓋の上に置く。

20、右手で水指の蓋を取り、右左の二手に扱って、水指の左横に摘みが右横になるように置く。

21、柄杓を右手で上から取って、左手で扱って(取り柄杓)水を汲み、釜にさし(風炉の濃茶点前に限り、さきに水をさし湯加減をみる)湯を汲み、茶碗に入れ、残った湯は釜に戻す。(切り柄杓)

22、茶筅を取り、左手を茶碗に添え、茶と湯をよく練り合わせ、茶筅を茶碗の左縁にあずけ、さらに柄杓を取り、もう一度湯を汲む。

23、左手で茶筅を少し持ち上げ、その穂先から湯を茶碗にそそぎ、残った湯は再び釜に戻し、置き柄杓をする。

24、茶筅を取り、よく練り合わせ、

25、茶筅を茶入の横に置き、茶碗を右手で取り、左手にのせ、正面を正し定座に出す。
(楽茶碗以外のものを使った時は、茶碗を出し、懐中の古帛紗を右手で取り出し、左掌にのせ右手で扱って茶碗の下座に出す。)

● 正客は茶碗が出されると取りに出て座に戻り、茶碗を右手で左膝横に置き、連客は総礼をする。正客は感謝して、いつものようにして、一口いただく。
● 正客は茶碗、古帛紗と出されたとおりに引き、座に戻り、古帛紗を先に縁内右膝横に置いて総礼する。
● 正客は、古帛紗を左掌に拡げ、茶碗をその上にのせて喫む。
● 次客以下も正客と同様にしていただく。

26、正客が一口喫むと、亭主は服加減をたずねる。(「お服加減はいかがですか?」)

27、亭主は服加減を問うと、客付きに回り、

● 正客は右手をついてこれを受けその後二口半喫む。
● その間、次客は「お先に」と挨拶する。
● 正客は喫み切ると、茶碗を下に置き、茶巾を取り出し、喫み口を清める。
● 正面を正し、次客に手渡ししておくり、たがいに正面を向いて送り礼、受礼をする。
● 正客は次客の一口で、茶銘、詰、菓子などをたずねる。

28、亭主はこれに答え、「千代の昔でございます」「一保堂でございます」
「鉢の木の栗蒸しでございます」などと答える。

29、亭主は末客の喫み切りで、居前に戻り、取り柄杓をし、水を釜に一杓さし、引き柄杓をする。

30、建水うしろの帛紗を腰につけ、茶碗が客より返るのを待つ。

● 正客は、末客より茶を喫み茶碗を下に置いた時、「お茶碗の拝見を」と請う。
● 末客はこれを受け、喫口を清めてから正客の前に持って出る。
● 正客は、次礼をして茶碗の拝見をする。
  末客が拝見を終わると、正客との出会いで、正客に返し、正客は正面を正し、出された位置に返す。

■ 楽茶碗以外のものを使った時、末客は喫みきると、茶碗を膝前に置き、古帛紗をたたんで、縁内左に置き、正客からの拝見を受ける。

《拝見の仕方》
茶碗、古帛紗の順に拝見をし、正客と末客の出会いで正客に返し、正客は茶碗を出された位置に返し、古帛紗を扱って、正客から見て茶碗の左に返す。

31、亭主は、茶碗を右手でとり、左手で扱って右手で膝前に置き、主客総礼をする。
(この時、茶碗の問いがあれば、これに答える)

■ 亭主は楽茶碗以外のものを使った時、茶碗が帰ると、まず古帛紗を右手で取り、一手で懐中し、茶碗を右手で取り込んで主客総礼をする。

32、柄杓を下からとって湯を汲み、茶碗に入れ、置き柄杓をする。

33、すすいで建水に捨て、茶碗を右手で膝前に置き、仕舞いの挨拶をする。「お仕舞いいたします」

34、取り柄杓で水を汲み茶碗に入れ、引き柄杓をし、しまいの茶筅通しをし、茶筅を元の位置に置き、水を建水に捨て、茶巾を右手で取り、茶碗に入れ、膝前に置き、茶筅を入れる。

35、茶杓を右手で取り、建水を左手で引き、左手で帛紗を取り、茶杓を握り込んで帛紗を捌く。

36、茶杓を二度拭いて、茶碗にふせて置き、

37、茶碗を右手で右横を持ち少し左に寄せ、茶入も右手で、茶碗と置き合わせ(中仕舞い)

38、帛紗を建水の上で払い、腰につける。

39、柄杓を扱って、水を一杓釜へさし、柄杓をかまえ、釜の蓋を右手で閉め、柄杓を蓋置の上に引く。

40、水指の蓋を左右の二手で閉める。
■ この時、正客より「茶入、茶杓、仕覆、拝見」があればこれを受け

41、柄杓を右手で取り、左手に持ち替えて、建水にたたみ、右手で蓋置きを取り、左手に持たせ、建水のうしろに置く。

(薄茶の場合、拝見の所望の後、柄杓は畳まず大板に荘る)

42、右手で茶碗を取り、一手で勝手付きに置く。

43、茶入を右手で取り、左掌にのせ客付きに回り(炉縁の中心)茶入れを膝前に置き、帛紗を捌いて、茶入れを取り、蓋を向こう手前と拭き、帛紗を茶入の胴で拡げ、胴拭きをし拭き抜き、帛紗を膝前に置く。

《茶入の扱い方》

蓋を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左掌に置き、帛紗を持ち替えて拭き清める。
口を拭く時と拝見に出す時も左掌に置く。
胴を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左手で胴を囲み帛紗を胴に当てて拭き清める。
茶入を置くとき:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左手で半月に持って置く。茶入を取り、蓋を向こう手前と二引きに拭き、帛紗を茶入の胴にあて、左手で左回しに回し、拭きぬく。

44、蓋を取り、蓋裏を調べ、蓋を帛紗の向こうに置き、帛紗を取り胴で扱い、茶入の口を向こう手前と拭く。

45、帛紗を膝前に置き、その手で茶入れの蓋を取り閉める。

46、左掌にのせ正面を正し、右手で定座に出す。

47、帛紗を腰につけ、居前に戻り、茶杓を右手で取り、左手に渡し、客付きに回り、茶入れの右に置く。

48、ふたたび居前に戻り、仕覆を右手で取り、左手で扱い、左掌にのせ、客付きに回り、茶杓の右のほうへ置き合わせる。

49、居前に戻り、蓋置を右手に持たせ、大板左奥に荘る。続いて柄杓をまっすぐ柄を板から少し出し荘る。

50、左手で建水を持って立ち、茶道口さがって坐り、建水を膝前中央に置き、襖を開け、水屋にさがる。

● 正客は、亭主が建水を持ってさがると、拝見物を引き、まず、茶入を右膝横に置き、茶杓をその右横に置き、仕覆を右手で打ちかえして、茶杓の右横に置いて、茶道口の閉まるのを待つ。

51、亭主はつぎに右手で茶碗を取り左掌にのせ、右手を添えて両手で持ちさがる。

52、つづいて水指を持ちさがり、茶道口に坐り、水指を膝前に置いて襖を閉める。

● 正客は亭主が水屋にさがると次礼をし、茶入、茶杓、仕覆の順に拝見をする。次客は三客に次礼して正客につづき拝見する。
  末客は、茶入、茶杓、仕覆の拝見がすむと、仕覆を右手で打ちかえし(親指を底にあてくるりと回す)、茶杓の左に置き、正客との出会いで返す。(緒の向きは必ず道具側に返す)
● 正客はいったんあらためて、茶入、茶杓、仕覆の順で出された反対に返す。

52、亭主は茶道口に坐り、襖を開け道具正面に進み、坐り、正客の問いに
「お茶入のお形は」 「大海でございます」
「お窯元は」 「瀬戸でございます」
「お茶杓のお作は」 「坐忘斎お家元でございます」
「ご銘は」 「照山でございます」
「お仕覆のお生地は」 「定家緞子でございます」

「お作は」「友湖でございます」などと答え、

53、一礼して、すぐに右手で仕覆を取り左掌にのせ、またすぐに右手で茶杓を取り、仕覆の上に斜めにのせ左親指でおさえ、茶入を右手で持って立ち、茶道口に持ち帰る。

54、坐って茶入を膝近くに置き、茶杓を茶入の左に置き、一礼をし、襖を閉める。

| kisetsuomederu | 茶道 | 19:01 | comments(0) | trackbacks(0) | -
お茶のお稽古 vol.33 【三友之式(花月)】

今日は花月で三友之式(さんゆうのしき)をお稽古させていただきました。

写真は皆さんが花寄せし、香を聞いた後の床ですが、貴重な経験、優雅な時間を過ごすことが出来ました。

裏千家十三代圓能斎好みで
「花寄せ」「香を聞く」「お茶をいただく」の三つを一連の中で行うのでこの七事式は、「三友」というそうです。

まずは水屋で折据から札を引く前にお菓子をいただきます。
三友之式だけはお菓子付なのですが、これは花月をする時のお約束で、主菓子は水屋でいただきます。

今日は"水無月"の秋バージョンのような"栗山路"
敷かれた葉は柿で、実りの秋を感じる美味しいお菓子でした。

「月」「花」「一」「二」「三」の花月札と折据を用い、札を引き役割を決めます。

「花」は亭主で、水屋で花の準備をします。
「月」の正客に続いて一・二・三の順で席入りします。

床の掛物の下に5つの花入れが並んでいます。

正客から席入りをして着座した後、
亭主は花を載せた花台を持って出て、迎え付けの挨拶をし、
床の間に花台を置くと8畳の仮座に付きます。

お花は残花ながら魅力的なものばかり。
小説を読んで思いが膨らんだ酔芙蓉、ヨメナ、高砂木槿、ミズヒキ、蕎麦など。

「どうぞお花を」と亭主から言われると、
正客から順に花積りをし、花を活け、花水次で水を注します。

私は、次客でしたので、正客が活けた真ん中の右横に花を活けました。
本当なら置かれた小刀を器用に使えればかっこいいのでしょうが、見るのもするのも初めてでしたので、花積りをするのが精一杯でした。

最後に亭主が活け、水次を置くと花台をきれいにして、花小刀の刃を外に向け、
花台を持って水屋に下がります。

次に亭主は、香盆に仕組んだお香セットの上に、花月札の入った折据えを載せて正客の前に置き仮座に帰ります。

香のお点前は、正客がします。
ためし聞きをして次客へと回します。
香炉は、左掌に乗せ、右手はコの字になるように丸くし上に乗せます。
聞いて香炉を離す時は胸元から前に出すようなポーズになります。

最後に亭主がし、正客へ持って行きます。

今度は、正客が本聞きをします。
重香合を開け、香包みを取り出して右に置きます。
蓋をして二段目の香合をあけます。
銀葉バサミを取り、香合から銀葉を取り出します。
香炉の灰の山に銀葉を載せます。
(山の上には空気穴が開いて、下には香炭団があるので、灰を崩さず、押し付けずに載せることが香炭団が消えないために大切です)
香包みの上を広げます。
香箸を取って袋を広げていきます。
お香を箸で掴んでそっと銀葉に載せます。
香を焚いた後お道具を元通りにします。
順にかたずけると亭主が取りに行って 一礼し、床に荘ります。

次に薄茶点前の準備をして干菓子を4つ出します。
席に戻り、
「どうぞ折据えお回しを」と言います。

正客から順に札を取り、畳一目に裏向けて置き、亭主が引いたら一斉に札を見ます。
「花」を引いた人が替え札を持ってお点前へ進みます。
その間、全員が4畳半へ座替わりをします。
お茶がたったら、廻っていた札を見て「月」「花」とお茶をたてた人は「松」と名乗ります。

「月」がお茶を取りに行き、戴きます。
その間に、「花」がお点前席へ行きお茶を点てます。
茶巾で折据を回し
これを繰り返し、4服点てたところで最後に「花」の札を引いた人が最後のお点前をする仕舞い花です。
| kisetsuomederu | 茶道 | 18:48 | comments(0) | trackbacks(0) | -
茶道のお稽古 vol.32 【大板中置 長緒】

10月、本来なら着物は袷になりますが、
昨日は最高気温32℃の夏日。
予報では今日の気温は低くなり、その寒暖差に要注意とのことでしたが、
台風の影響か?蒸し暑い1日でした。

無論、そうなると着物は単。
襦袢は、夏襟から普通の半襟にかけ変えた楊柳を着用しました。

お軸は、
清風万里秋「せいふう ばんりのあき」
清風が吹き渡りあたり一面が秋景色のこと。
詳しくはこちらから

茶花は、ヨウシュヤマゴボウにコスモス。
有毒で、熟して潰れたら大変な山牛蒡、
こんな素敵になる要素があったのですね。

本日は、10月のみのお点前、風炉を真ん中に、水指を左に置く中置のお点前をさせていただきました。
火をお客様に近づけ、水を反対側に持ってくるという、温かさを感じてもらうお点前です。

風炉の敷板は大板。
蓋置を水指と同じように方向を斜めに置き、
柄杓を横一直線に板のうえに置き、扱う時は真っ直ぐのまま持ち上げ、手前に引寄せます。
仕舞いつけの際は左側縦に合をあけ置き、大板から柄が少し出るように置き、その横に蓋置を荘ります。
大板 柄杓扱い

茶入は、大海を仕覆に仕組んだ長緒。
扱いがややこしいので、
以下、備忘録です。

基本は濃茶平点前と同じです。

《仕覆の緒の結び方》
1. ひと結びする。
2. 左の緒を半分に折る。
3. 右の緒の端を小指に掛けたまま、左の緒の上を通って奥から手前に通す。
4. 形を整え、小指に掛けていた端を右に出た緒の上に重ねる。
5. 結んだ緒を斜めに立てる。

《仕覆の脱がせ方》
1. 最後に重ねた端を持って引く。
2. 端を握って緒を口の中央に載せる。
3. 半月に持って90度左に回す。
4. 中央の緒を下ろし、打留を少し出し口を広げる。
5. 半月に持って左掌に載せ、緒の端を小指と薬指で挟む。
6. 仕覆の口を右・左と広げる。
7. 茶入を取り出す。
8. 仕覆を横にして口の右端を左手で持ち、緒をしごく。
9. 右手で緒の口寄りを持ち、口のところで2つ輪を作る。
10. 輪に緒の端を通し、輪を右に90度捻ってから口の中へ入れ隠す。
11. 打留と同じくらい緒の端を出し、牛の角のようにする。
12. 打ち返して、敷板の向こういっぱい、水指との間に置く。

《茶入の扱い方》
蓋を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左掌に置き、帛紗を持ち替えて拭き清める。
口を拭く時と拝見に出す時も左掌に置く。
胴を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左手で胴を囲み帛紗を胴に当てて拭き清める。
茶入を置くとき:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左手で半月に持って置く。
| kisetsuomederu | 茶道 | 19:35 | comments(2) | trackbacks(0) | -
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