久しぶりにDVDを借りて観ました。
チョイスは主人だったので、どんな作品か全くわからなかったのですが、タイムリーにも先日薬物過剰接種の為亡くなった、フィリップ・シーモアホフマンが出演していました。大好きだったんですが、残念です。近作、【カポーティ】は本人が乗り移ったかの素晴らしい演技でした。
この作品でオスカー獲得したんでしたか?

この映画、とても大人な作品です。
また、クラシック音楽好きにもたまらない魅力があります。
作曲家や音楽家のエピソードがちらりと覗ける台詞に魅了されます。
クリストファー・ウォーケン、その個性的なお顔立ちから何やら癖のある役柄ばかりだったように思いますが、歳を重ねて、いい枯れた感じになられました。
教授役でしたが、劇中でするカザルスの話は生徒だけでなく、観客を惹き付ける魔法を持っていました。
余計な説明がないのは、こちらの想像力を掻き立てるものですが、そういう作品で、誰が誰とどういう関係かが全くわからずに物語は進みます。
また音楽家としての苦悩や男女関係、病気と向き合う、退くということ。
美しい世界にいる人の美学を人間ドラマの中に見ることができました。

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最近、邦画がいいですね。
かつてこんな映画があったんでしょうか?
今の時代は、こういう心の動きや日常の普通を描いた作品、多いですね。
原作はコミックだそうです。これもまた最近の傾向ですね。たぶん、特別なことよりも身近に感じるテーマの方が人の心を動かすのかもしれません。

「傷つくものに幸あり」そんな言葉が劇中に登場しますが、とても印象的でした。
人はそれぞれに悲しい瞬間ってありますよね。
それは、なくしたものとかではないなんだか淋しいきもち。
仲間といるのに一人を感じる瞬間だったり、
思いが通じなかったり、
自分が人よりダメだなって感じたり、、

この映画の三人、恋愛や結婚、仕事などに揺れる30代の女性ですけど、心の声、よく聞いているんですね。
淋しい瞬間もたくさん遭遇しています。
けれど、口にしない、人のせいにしない、傷つけないんです。
でも、自分は傷ついて悲しいって感じてるんです。
揺れるきもちは30代だけでなくあって、いくつになってもつきないものです。

自分の人生は自分でしか決められない。
仕事に生きても、主婦になっても、子供を産んで育てても、
それぞれのシーンで、この道を選んでなかったらと思う瞬間はあるとしても…。
そういう日常に寄り添って映像化してましたね〜。
地味だけど心に響いた作品でした。

終盤にさわこさんが結婚を決めかねた悲しい理由を告白してから
すーちゃんとまいちゃんが、さわこさんのお宅に初めて立ち寄ります。
同居しているお婆さんにごあいさつをしたいというすーちゃんに
さわこさんは「寝たきりで誰かもわからないから」と断わりますが、
「それでも、させていただきたいなぁ〜」と言い、ごあいさつをします。
このシーンが印象的ですね〜。
こんな素敵なことができる30代。えらくありませんか?
私、この年代にできていただろうか?と、反省しました。
でも、こんな優しい三人なのに素敵な出会いがあるわけでなく…。
世の中、要領の良しあしで人生決まるみたいなところもあるわけで…。
理不尽ですね。

柴咲コウさん、真木よう子さん、寺島しのぶさんの女優陣も、それぞれの役、いい感じで演じていらっしゃいました。
三人とも個性が強いような感じがしますけれど、役柄に違和感は感じませんでした。
安藤ロイドの彼女だったり、そして父になるの母だったり、キャタピラーでの妻だったりするわけなのに
やっぱり出演の多い女優さんは何でもこなされます。すごいなぁ〜。

脇の役者さんもヨカッタです。
結婚という形を選ばずシングルマザーであるすーちゃんの上司役に木野花さん。
すーちゃんをいいなと思っていながらその時の彼女にリードされ結婚を決めてしまう優柔不断な男に井浦新さん。
カフェで働くバイト役で”ヒミズ”の染谷将太君もよかったですね。
バイトの面接に来たリストラされた勘違い男、さわこさんにデリカシーのかけらもない発言をする幼馴染の蕎麦屋さんも印象的でした。

監督の御法川修さん、【人生いろどり】を撮っている方なのですね。
確かこの作品、葉っぱや道端の草を料理のつまものとして販売して成功させた実話を映画化したものでしたよね。
近々、観たいと思います。

傷つく数が多いからと、幸せはふってきませんが、人の心に寄り添うことができるようになれるかもしれません。
「傷つくものに幸あれ!」そうであるといいなぁ〜。

http://sumasa-movie.com/


映画が好きです。
ですけど、批評するほどの造詣もないので、本当に印象深かったものを時たま記事にします。
先日久しぶりに劇場に”そして父にになる”を観に行きましたが、
このところ観るのはDVDばかりです。

とにかくたくさん観ます。
借りる時はいつも4本。
だって、TSUTAYAさんでは、新作4本で800円ですから。
今回借りた4本は、マリリンモンロー、ヴィダルサスーンのドキュメント。”脳男”。
そしてこの”みなさんさようなら”でした。

たくさん借りて観ますから、予告もたくさん見ているのですが、
この作品は、
「悟12歳、団地から一歩も出ずに生きると、きめた」
という、かなりアブナイ感じのする宣伝文句を発信していました。

けれど、主演の濱田岳さんが魅力的だった。
それほど、この方の作品に触れているわけではないし、経歴もほとんど知らないのですが、
以前観た”ゴールデンスランパー”で主演の堺正人さんを食っちゃうくらいインパクトある演技で注目していました。

それと、
先週観た”藁の盾”で、最初のシーンですぐ殺されちゃうのになんだか骨太の演技で興味をそそられた永山絢斗くんが出演しているので、この作品ではどんななのか見てみたかったのでというのが借りた理由でした。
この作品では、なんと性同一障害の同級生を演じています。
そして彼、瑛太さんの弟さんだったんですね。
まったくノーチェックでこれにはおどろきでした。

ものがたりのオープニングは、12歳の濱田岳さん演じる悟が、学校に行かず先生から説得されるシーンから始まります。
時代は、団地という住宅が乱立し、人々の憧れでもあった頃。
それこそそのエリアの中で生活ができる環境でした。

時代の流れともに小学生の同級生は一人、二人と出て行きます。
全団地内のパトロールを日課に日々を過ごし、団地内のケーキ屋に就職。
初恋の同級生と婚約もします。
やがて、団地で生きると決めた理由は、自分の目の前で友人が無差別に殺されたという恐ろしい事件があったことがわかります。
みながこのおかしな子を変な奴扱いをしないことの理由もわかります。

同級生が一人もいなくなった頃、就職先のケーキ屋も閉店。
団地には、外国人がたくさん住むようになっていました。
日課としていた空手で、虐待を受けていた少女を助けます。
そして、一人。

しかし、母の危篤がきっかけでやっと団地を出ることができるのです。
母は、看護師。
精神を病んでしまったことに無理をさせず見守る姿。
母は亡くなり、遺言であった散骨をする為に団地を出ていきます。

異色ともいえる群像劇ですが、それぞれの時代を写しだし、社会をあぶりだしたストーリー、
とても、とても、沁みました。

俳優、濱田岳さんでなくては、できなかった作品だと思いました。

身長差のある美しいモデルさんとご結婚なさったそうですが、
男は背じゃない!ってことですね。

タイトルの”みなさんさようなら”は、
小学校の時に言う「先生さようなら、みなさんさようなら」からです。

【みなさんさようなら】





 


 最近、こういう映画、流行らないんでしょうかね~?
未公開作品なんだそうです。

夫が選んだその映画の主役は『ドライビングミスデイジー』の名優、モーガン・フリーマンでした。
最近のものでは、バッドマンがありますが、
夫の選択の理由は、それがロブ・ライナー作品であったからだと思います。

ウチのおっと、メグ・ライアン大好き世代ですから…。
代表作は『恋人たちの予感』
主役のメグ・ライアン、当時、そのキュートさからロマコメの女王でした。

そういえば、メグ・ライアンと『めぐり逢えたら』で共演したトム・ハンクスのコンビで『ユーガットメール』なんていうメールのやりとりを軸にした映画もありました。今では懐かしいチャットのシーンもあり、
当時のニューヨークの様子が描かれていて、スタバやゼイバースなんかが登場していて、時代を反映した作品でもありました。

話はぶっ飛びましたが、今日おススメしたい映画の『最高の人生のはじめ方』も日常の素敵を描いたハートウォーミングストーリーです。
前述のロマンチックコメディのように胸がきゅんとするような恋ばなではありません。
けれどそこには、大人だからこその素敵な思いやりやせりふがたくさん散りばめられていて、ぎゅっと心にせまるものがあります。

相変わらずのロブ・ライナー作品です。
温かくて、泣けて、心に何かが残ります。

モーガン・フリーマンとロブ・ライナー、『最高の人生の見つけ方』でもコンビを組んでいるのですね。
この作品も初老の二人の最後は切ない結末でしたけれど、出会いという運命の中で最高の瞬間を手に入れた男のおはなしでした。
いつもはあくの強いジャック・ニコルソン。
この時の演技は、実生活の豊かさもあるのでしょうか?
歳をとることってそんなに悪くないんだってこと、とっても感じた記憶があります。

今回のお話、
愛する妻に先立たれて、孤独になった作家である老主人公は、甥の薦めで避暑地にやってきます。
そこで出会った隣家の家族と交流するうち、次第に本来の優しい心を取り戻していきます。
皮肉屋でも本当の心の優しさを持つ人は周りの人がわかるもの。
ほどけていく過程でのユーモラスさが、閉ざしていた心から現れてくるあたりは、思わず主役のように自分も笑顔になってきます。
そのやりとりが綴られるシーンの中に、まったりしたラブラドールレトリーバーが、老人の相棒として出演します。
これがラブを飼っている人にしかわからない独特の可笑しさでスクリーンに映し出されていて、これもまたハートが温かくなりますよ。



TSUTAYAのレコメンド、パート2です。
(part1http://blog.kisetsu-o-mederu.com/?eid=1264549
ワタシは昔、映画少女でした。
今でも、趣味の中で優先順位をつけるならば、映画鑑賞が一番です。

池袋の文芸座で、放課後のほとんどを過ごしました。
でも、あの頃は、洋画が主流。
最近のように邦画に観たい作品はなかったように思います。

今回選んで借りた邦画は、TSUTAYAの2013年シネマHandbookでは、二人の方がチョイスされていました。
もうだいぶ前の作品です。
犬童一心監督の代表作。
最近、邦画がいいですね。このあたりからでしょうか?
鑑賞する半分が日本映画になってきました。

【ジョゼと虎と魚たち】
良い作品だと聞いてはいたものの、足の不自由な障害者のお話だというので、少し勇気がいりました。
タイトルもユニーク。

作品を観て思いました。
この作品の成功の鍵は、主演の池脇千鶴さんの演技力であったと。
共演の妻夫木君の自然な演技も当時としたら斬新だったカメラワークや展開もよかったですが、
やはり池脇千鶴さんのチカラ、大きかったように思います。

湊かなえさん作、小泉今日子さん主演の【贖罪】でも、圧倒的存在感でした。
ワタシ、広末凉子さん主演で描かれた少年鑑別所のドラマ【リップスティック】で、少女だった彼女の演技、とても印象的だったこと、記憶しています。

原作、田辺聖子さんなのですね。
大阪のおばちゃん的イメージで、このような切ない物語書くこと、なんだか意外でした。
いいんです。
純愛です。
素直です。
でも、なんだかそれが長く続かないことが予感されるようなもの悲しさがあります。
障害者と健常者の恋ばなですから…。
むずかしい状況でも恋にしろ何にしろ、経験したことは次のステップに大きく作用することもラストでは教えてくれています。
池脇千鶴ちゃん扮するジョゼと一緒に育った、めちゃくちゃな感じの不良役を新井浩文さんが演じていますが、彼もすごくいいですね〜。
最近、よくお顔拝見します。


 TSUTAYAでは、2013年のシネマHandbookが販売されています。
http://www.tsutaya.co.jp/tsutaya/cp/cinemahandbook/2013/index.html?other=hakkutsu
各界の映画通が、紹介するお気に入りは、その人となりが写し出されるようで、ふむふむと楽しく見ています。

DVD化の要望を受け付けていた「名作復刻リクエスト」「TSUTAYA発掘良品」の中で、引き寄せられたものがありました。
http://www.tsutaya.co.jp/movie/ms/t-hr/fukkoku.html
【マイフレンドフォーエバー】
主演のブラッド・レンフロは当時、子役の中では、ピカ一でした。

たぶん観ているのですが、忘れていました。
この時、何をして何を考えていたのか?
借りて観ました。

1995年の作品です。
時代を反映していて、輸血によってHIV を患った少年が、社会から疎外され孤独に病気と戦っています。
この少年役は、【ジュラシックパーク】や大好きな【ラジオフライヤー】(これに主演のイライジャ・ウッドがまた泣かせる)に出演したジョゼフ・マゼロ。
すでに29歳なり、近年、【ソーシャル・ネットワーク】に出ていました。

隣に住む少年役が、ブラッド・レンフロ演ずるエリック。
母子家庭で、心を閉ざしたところがあり、学校では少し変わり者です。
夏休み、あるきっかけで、引っ越してきたデクスターとエリックは親密になっていきます。
奇跡を信じて実験をしたり、薬を求めて旅に出ます。
それは、病気の少年にとっては死を早めるような行為でした。
けれど、ひと夏のその想い出は、かけがえのないものでした。
こちらもハラハラしたりドキドキしたり…。
(せかちゅーがダブりました。

無償の愛を与える少年エリックのママは、物事の本質に目を向けないタイプでした。
この人と自分を重ねました。
あの頃、きっとワタシもそうだったのではないか?
わずかな情報で得られる風評は、非道なものだったのに…。
たくさんの情報が得られる今は、その情報に耳を傾けて間違わない道の選択をしなくてはいけないなと、反省しました。
大人として…。
多くは社会の模範となる大人が子供を惑わしているのですから…。

物語のデクスターのママは、偏見視される息子を深い愛情で見守りまっていました。
彼女もシングルマザーでした。これもこの頃の象徴でしょうか。
この映画では、詳しい説明はしていませんが、HIVに感染したことで夫婦間の亀裂があったのかもしれません。

原題は、【The Cure】治療という意味なのでしょうか?
方法を見つける旅を指しているのでしょうが、残されたわずかな時間を共有し、そばで見守り幸せであると感じさせることも、Cure(癒し)だったと感じました。

大切なものを教えてくれる感動作です。
残念、天才と言われたブラッド・レンフロは25歳で夭折しています。


 ワタシなんかが今更どーこういうまでもないのですが、レミゼはやっぱりいい作品でした。
出演の女性二人が特にいいんですね。
女性のパワーは、今どこの世界でもスゴイですわ。
その二人の歌声は心にディープに入り込んで、涙があふれてしまいました。

しかし、歌の持つ力ってすごいですね。
ミュージカルを毛嫌いする人が多いですけれど、その本当の良さを知らないのだと思ってしまいます。

アン・ハサウェイ。ここまで唄えるのだと本当に関心しました。
美貌や容姿だけでなく余るほどの才能を持っていますな。
ブレイクした作品がお姫様やプラダを着た〜ですから、あのイメージがつきまとうものでしょうが、彼女自身がそれを意識してなのか?
それを払拭するがごとく、ぽろりとおっぱいを見せちゃったり、ジャンキーの役をやりこなしてしまうあたりは、間違いなく女優の魂見せますのお方なのだと想像します。
近頃に見た作品では”ラブ&ドラッグ””ワン・デイ”がヨカッタ。
I Dreamed a Dream(夢やぶれて)は、スーザン・ボイルさんをこの世にしらしめた有名な曲ですが、アン・ハサウェイが唄うこの曲がまた感情豊かで涙なくしてはなほど、素晴らしいのであります。

アマンダ・ミシェル・サイフリッド、美しい歌声ですね。
こういう声を透明感のある声というのでしょう。
「マンマ・ミーア!」でブレイクしたそうですが、11歳からの芸歴。
”ジュリエットからの手紙”に出ていました。
大好き!ジャスティン・ティンバーレイクと”TIMEタイム”では、共演していましたか!

ヒュー・ジャックマン。唄って踊れるXメンは、ホンモノでした。
細面のジャン・バルジャン。いかがなものかと思っておりましたが、お見事でした。

”グラディエーター””ロビン・フッド”のラッセル・クロウ。
いい声の持ち主だとは思っていましたが、あんなに唄えるなんて…。
天は二物を与えてしまっています。

この映画でその名を知りましたが、マリウス役のエディ・レッドメイン。
”マリリン・七日間の恋”でその役を魅力的に演じ、ちょっと注目していたんですが、この作品に彼が出演していること、まったくノーチェックでした。
歌声、存在感、花丸でした。
マリリンでもレミゼでもそうでしたが、そばかすまじりながらなぜか品のあるその風貌は、
こういうことでした。
実生活、父親は銀行頭取、兄はそれぞれ企業家に銀行頭取、
しかも本人はイギリス屈指の名門校、イートン校でウィリアム王子のご学友という見事なまでのアッパー・ミドル・クラス。
卒業後はケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジへ進み美術史を専攻して卒業、舞台活動ではローレンス・オリヴィエ賞助演男優賞とトニー賞を受賞、
そしてモデルとして2008年から2012年までバーバリーの顔を務めたといいます。
これからますます注目。
ご活躍をお見守りいたします。

最後にヘレナ・ボナム=カーター。
圧倒的な存在感でした。
このレミゼの監督と組んだ”英国王のスピーチ”は記憶に新しいですが、
”眺めのいい部屋”から、ティム・バートン監督作品に出演するあたりが転機で
”スィニートッド”あたりからは、こちらがニヤリとする不気味さがたまらない女優さんです。サシャ・バロン・コーエンとの絡みが絶妙で、この二人のシーンだけ悲しみが深まるばかりの映画が楽しく感じました。

ラストの幕引きのシーンも完璧でいや〜、素敵でしたぁ〜。 



茶の湯に触れてからもう何年にもなるのに、
利休の書き物はいくつも読んで、最近では、
「利休にたずねよ」を読んでいるのに、
映画が大好きなのに…
この作品、
ノーチェックでした。
ラストの自刀のシーンは、イメージ重視の創作であったかもしれませんが、
語られていることを忠実に描いていて、画面構成や舞台のような演出、美術、本当に素晴らしかったです。
さすがに洗練された独特の世界観を持つ勅使河原宏監督。
恐れ入りました。
キャスティングも魅力的です。
利休役に三国連太郎さん、秀吉役に山崎努さん、
このお二方がお見事です。
ねねが岸田京子さん、茶々が山口小夜子さん。妖艶で神秘的。
他にも、歌舞伎の当時の名前で、幸四郎さんや三津五郎さん、
細川護煕さんや中村獅童さんも出演されてました。

今まで、どういういきさつで切腹をさせられることになったのか?想像ばかりでしたが、リアルに近づきました。
衣装も色彩豊かでいて品格がありました。
ワダエミさんでした。
脚本、赤瀬川原平さんでした。
ドラマチックで、重厚な音と思ったら、竹満徹さんでした。
なにもかもが超一流。
茶の湯のシーンも興味津々でした。
89年作品、古さは感じません。



食べることが好き。
映画が好き。
そして、 ノーラ・エフロン作品がお好きならお奨めです。

あまり新しくない作品ですけど、久しぶりに明るくて優しくてちょっとほろりとさせるいい作品に出会いました。

オスカーに度々ノミネートされるメリル・ストリープの巧みな演技にも感心しました。
何をやってもこなしてしまうその器の大きいこと。
たくさんの引き出しをお持ちです。
やっぱりハリウッドの女優さんってすごいなぁ〜。

最近、原発のことで、「シルクウッド」というプルトニウム工場で働く女性を演じた若いときのM・ストリープを思い出していたばかりです。
今回は、【ジュリア・チャイルド】というアメリカの料理研究家を演じています。

ご存知ですか?
日本ではあまり知られていませんが、「アメリカの料理の母」と呼ばれ、アメリカの食卓に一大革命をもたらした、アメリカ人であれば、誰でもご存知の方なのだそうです。
劇中では、スミソニアン博物館に彼女が立ったキッチンが再現されていて、ブログで注目されたジュリーがそこを訪れるシーンがあります。
本当ならスゴいお話。

夫の赴任先のParisのル・コルドン・ブルーで、多くの偏見に遭いながら、本格的なフランス料理を学び、家庭のキッチンで誰でも作れるようなレシピにして紹介した料理本 Mastering the Art of French Cooking を1961年にアメリカで出版し、大きな話題を集めたそうです。
一般の家庭の食卓の献立を変えた人物といえるのかもしれません。

この映画を観た翌日、読売新聞の朝刊に日本のジュリア・チャイルド?という香川綾さんという方の異才列伝の記事が掲載されていました。
とってもシンクロ!

この方のこともまったく存じ上げませんでしたが、男女差別の著しい時代に医師を志し、その後「栄養バランスのとれた料理は健康にいい」と200ccの計量カップや計量スプーンの開発をし、味付けを統一。
さらに女子栄養大学を創立、カロリー成分表を刊行し、栄養学の元祖と云われた御方なのだそうです。

当たり前のように口にしている食事、特に洋食などは、ジュリア・チャイルドのような方の功績で、一般人でも口にすることができるようになりました。
今では当たり前の洋食、ほんの数十年前は、とってもめずらしい存在でした。
そして香川先生のような方がいらして、健康を維持するためには病にならないようにする食事を摂るという教えによって、からだ作りという意識が養われてきたのでしょう。
有り難く素晴らしいことです。

話は、ぶっ飛んでしまいましたが、タイトルに在るように、この映画には、もう一人現代のジュリーなるジュリアを敬愛する食いしん坊が登場します。
このお話は、実在のストーリーだということですが、ニューヨークで冴えない毎日を過ごすジュリーが30歳を目前にして今までの人生で成し遂げれなかったことをジュリア・チャイルドの524のレシピを365日で作ることに挑戦し、これをブログに綴ることを継続していくことで、大きく自身の生き方や人生までも変化していくというストーリーです。

【ユー・ガット・メール】は、世の中でメールという通信?対話??機能が広まってきた当時、ノーラ・エフロン監督は、その素材をスパイスとして巧みに取り入れていました。
そして今回は、ブログです。

ご本人が書かれた脚本は、くだらない説明や無駄がありません。
男前の仕上がりです。
しかし、女性のハートをぎゅっとつかんで、ほろっと涙腺を緩ませてくれます。
時代の違う二人が登場するシーンも、じつに滑らかに映像化しています。

食いしん坊にたまらないことは、ジュリアが通っていたお料理学校がル・コルドンブルーであること。
ワタシ的には、”コルドンブルー”といえば、ヘップバーンが【麗しのサブリナ】 で通う誇り高き料理教室であったことで、代官山にそのお教室が現れた時は憧れでした。

料理好きには手にしてみたいホーローのお鍋、【ル・クルーゼ】が小道具で登場することも、なんだか小躍りしたい気分でした。
ワタシ自身、料理に凝った時期、丸ごとのお魚を調理したくて、オーバル・ココットを購入した経歴がある、ル・クルーゼユーザーです

ニューヨークに住むジュリーが【ディーン&デルーカ】で買い物することも、スタバを登場させたノーラ・エフロンならではのお洒落な演出です。
ダウンタウンから枝物を抱え、ニュージャージーへ帰る姿も、ジュリーのスタイルが受け取れます。

ダイエットばかりを気にしている輩には、廃除すべき憎いものかもしてませんが、フランス料理にかかせないバターの存在を、ジュリアの口から素晴らしい旨味と聞くとカロリーなんか気にしないわ。そんな気分にもさせてくれます。
確かにバターは唯一無二。
使うと使わないでは、断然違う仕上がりです。

美味しいものを愛することは、健康であるがこそ。
太ることを気にして、さみしい食事をすることは、貧しいとも感じるシーンが皮肉に感じられます。

食の安全を問うことも大切ですが、病にならない免疫を養うことも一つ。
時間をかけてこしらえたものは一瞬で口の中に消えてなくなりますが、食事の時間の豊かさや、料理という創作活動の楽しさを教えてくれる素敵な作品です。
ボナペティ♪

 
 クリスマスシーズンがやってきました。
クリスチャンではないけれど、若くはないけれど、この時期はなぜだかとてもロマンチックな気分に浸ります。

クリスマス映画は数々ありますが、古いものでは、ミュージカルの ”ホワイトクリスマス” が大好きですし、CGの凄さでファンタジー感を実感した ”ポーラー・エクスプレス” は、本当にワクワクしました。
忘れられないのは、ウイリアム・ホールデンが父親役で主演した、空中爆破したためボート上で被爆した少年の映画 ”クリスマスツリー”。
クリスマス映画ではないかもしれませんが、キリストと会話する修道院で育つマルセリーノ少年が主人公の ”汚れなき悪戯” は、キリストを扱う映画としては、”ジーザスクライスト・スーパースター”の次ぐらいに印象深く心に残った作品です。

さて、そんなクリスマスを背景にした映画。
こんな時期なので、観てみようと思い、二人のベテランオスカー俳優が主演していることも惹かれた理由の一つになった 【やさしい嘘と贈り物】 のDVDを借りて観ました。

超!オススメです。

ある程度歳をとって、親を送ったり、看病したものにとっては、重く辛い内容かもしれません。
そんな時を過ごした人ならば、ぼんやりと自分の死生観について考えているでしょうし、過去に遭遇した状況がフラッシュバックするかもしれません。

けれど、どんな死生観を持っていても、自分がどんな死生を送るのかは、神様だけが知っていて、選ぶことはできないのですよね。
自分が望んだ在りかたでなかった時、一時でも、こんな瞬間が訪れたら、最後は幸せに思うかもしれない…。

話が進む途中で、その展開にちょっぴり驚いたりします。
けれど、それは、登場する老人がいる世界のお話なのです。
寂しく一人暮らしをしている不器用な男性が、恋に落ちる姿は、ハートウォーミングストーリーです。
実は恋する女性は、認知症で忘れてしまった自分の妻であり、彼を気遣う家族に見守られながら日々を過ごすヒューマンドラマなのですが…。

この作品を製作したのは、当時24 歳だったニック・ファクラー。
彼女の初監督作品でありますが、脚本は17歳の時に自身が書いたものがベースになっているというので、おどろきです。

秀作です。
必見!
【やさしい嘘と贈り物】
http://avex-pix.co.jp/okurimono/index.html


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