お茶シスターズのみーちゃんが私のブログに華をと、見つけてくれた小法師(こぼし)というお菓子です。

起き上がり小法師
(おきあがりこぼし)は、福島県会津地方に古くから伝わる縁起物・郷土玩具の一つで起姫ともいい、会津の人にとっては「赤べこ」の次に馴染みのある郷土玩具だそうです。
会津地方ではこの小法師を「十日市」という毎年一月十日に行なわれる縁日で家族の人数+1個を購入し一年間神棚などに飾るそうです。

何度倒しても起き上がる事から「七転八起」の精神を含有していて、「無病息災」「家内安全」と同じような縁起物とされているそうです。

買い求める際は、倒してみて起き上がるものを買い求めるとよいんだそうです。
以前、どこかの政治家が送った相手の起き上がりこぼしが起きなかったという、エピソードがありましたね。

『会津葵』という奥州會津若松にある上菓子司の縁起菓子です。
小豆餡と白小豆餡を用いた石衣で包んだ雪の情緒を意匠した愛くるしいお菓子です。

箱を包んだ姿も、包装紙も、箱も、開運の札も、お菓子の中心に鎮座した起き上がりこぼしも、民芸感たっぷりで、good job ではありませんか。

 
 


東京、世田谷、千歳船橋駅前の「東宮(とうみや)」さん。
我が家の隣り駅にある和菓子屋さんです。
この地にわがお茶シスターズの一人がお引越ししてきました。
そして彼女、お菓子担当でもあります。

以前、この彼女と、我が家でこっそりお茶のお稽古をしていました。
その時、一度、「東宮」さんのお菓子、いただいたことがありました。

婦人画報社から出版されている
「茶事・茶会・支度帖」 という本の中の菓子の紹介の中に京都「末富」さん「鍵善良房」さんなどと並んでに「東宮」さんが紹介されていました。

お店は、街の和菓子屋さんといった風情ですが、初代は、「西のきぬかけ、東の東宮」といわれた名職人で数々の大会で受賞を果たし、その名を全国に広げたそうです。

現在は二代目がその技を継承していらっしゃいますが、半月替わりの上生菓子はお値段がお手頃なのに、どれも繊細な意匠です。

【春霞】、桜と新緑が春うららかな中に在る様をイメージしたような上生菓子は、上品ながら口の中では、印象に残る味わい。
お抹茶との相性もよく、「美味しい…」を連発。


【桜まんじゅう】
有名な饅頭屋さんより美味しいと!声があがったほどおいしかったお饅頭。
先生曰く、美味しいお饅頭は餡が旨いんだと…。
確かに…。餡もですが、皮がまたいい。
お約束、桜の塩漬けは、この時期、かかせません。

余談ですが、このあたり、住所は桜丘なのです。
農大があるあたりは桜という住所です。
日大桜ヶ丘高校のあたりの桜も綺麗ですが、農大付近の桜も綺麗なんですよ。
桜がつくんですから、何かいわれがあるんでしょうか?


初釜にいただいた干支菓子、虎屋さんの『寅』。
シャレにもなりますし、このキュートな姿、楽しい気分でお茶をいただけるような気がして、皆で相談して決めました。
ここ数年、虎屋さんでは、こういった新しい意匠の和菓子に取り組んでいらっしゃいます。
これは、和菓子職人さんのお仕事ではなく、菓子という観念から離れたデザイナーという人たちの仕事のような気がしております。
昨年の丑も、この寅と同じように羊羹製のものがペロリとかけられたものでした。白とピンクのコントラストが印象的でした。

古典ものには、物語などもあって、その菓銘を聞いて、潜んでいる意図を想像したりするのですが、この上生菓子は、そのものズバリというのが、なんともユニークです。
虎屋さんでは、月ごとにビジュアル写真付きの製作年や材料が書かれたものが店頭に置かれいただくことができますが、このお菓子もその一覧表で知りました。
本来なら年末年始だけの販売の商品ですが、10個以上であれば受注してくださるとのこと。
お願いしました。

材料は、小豆、白小豆、小麦粉、寒梅粉、肉桂、くちなし色素とありました。
菓銘は、『幸とら』“羊羹製で御膳餡を巻いたもの”です。
御膳餡とは、こしあんのことです。
ほのかにニッキの香りがいたします。
しっかりしたお味で、なんだかお饅頭をいただいているような感じがいたしました。

他に虎屋さんは、新年の干支菓子として、『虎嘯く』という銘をつけた、竹林に潜む虎を意匠化した羊羹を 出されていました。

菓子器は、格式のある 『縁高』 でいただきました。
薄茶でいただいたお菓子は、たねやさんの 『葩餅(はなびらもち)』
近江米を使ったお餅でこしらえておるそうで、お約束の牛蒡が、餡で巻いてあります。
中の菱餅が、外からうっすらピンクに見えますが、中はかなり強烈な朱色でした。

これが味噌餡?という思いがよぎる上品な味わいでした。



11月8日日曜日、一ヶ月ぶりのお茶のお稽古。

11月は開炉の月。
茶人にとっては、「茶人の正月」とも言われる、大変大きな節目の月だそうです。
開炉は今では、一般的に、11月最初の亥の日に炉開きをし、ぜんざいや亥の子餅で祝うそうです。
また、この月は「口切り」といわれ、茶壺の封を切り、今年の新茶を賞味する節目の月でもあるといいます。
確かにこれだけでも、茶人の正月と言われることがわかります。

お道具では、古来より三部、
『新瓢のふくべ(瓢箪)』、『織部』、『伊部(備前)』 の3点を取り入れながら、正月と同じく、松竹梅や、松菊などお目でたいものに加え、
『柚や橙』、『柿』、『紅葉』、『銀杏』などの季節感を添えたものを、取り合わせるといいます。

この日、お道具であるお茶碗と床を飾る香合を織部にしたので、毎年いただいている織部饅頭ではなくて、『柚や橙』、『柿』、『紅葉』、『銀杏』のお菓子にしましょうよということになりました。

白羽の矢が立ったのは、菓匠【雅庵(みやびあん)】。
以前、all aboutの記事で評判をみていて、一度いただいてみたいと思っていました。

この日は、上生菓子「銀杏」をいただきました。
柚子風味の白餡、外郎製です。
上品な甘さで、抹茶の美味しさが引き立つお品でした。
また、色合い、姿が美しく、襖を閉め、趣き深くなる炉のある茶席にいい空気が流れました。
銀杏の黄葉をイメージさせる、はっとするような、新鮮な華やかさもありました。

そんな、【雅庵】。シンクロしました。
今日の読売の朝刊に記事が載っていました。(スイーツほろにが物語)

この記事を読むと、二代目である皆川典雅さんがどんな経緯をたどったかがわかりますが、典雅さんというお名前から、【雅庵】という店名がついたのでしょうか?しかし。テンガとは、スゴいお名前だな〜と思っておりましたが、norimasaさんとお読みするんですね。

そののりまささん、和菓子に関する受賞歴、かなりのものです。
また相当なこだわりがおありのようで、素材を厳選し、手間ひまかけた和菓子作りを志しているそうです。

店舗は東京目黒東山と、若干アクセスしづらい場所ですが、若き職人に若い茶人が、ここのお菓子でなくてはという人気に期待をします。

"和菓子をより身近に感じてほしい”という思いから、2008年8月代々木上原駅前には、「miyabian cafe」をオープンさせたそうです。
こちらではテイクアウトだけではなく、店内でオリジナルの和スイーツが楽しめるそうです。

【雅庵(みやびあん)】

 
ういろうはお好きですか?
実は私、茶道を習い始めて、本当のういろうをいただくまできらいでした。

その本当のういろう、名古屋のものかと思っていましたが、小田原が発祥の地なのですね。
以前私の運営する 『季節を愛でる』 のサイト和菓子のページを作ったのですが、その時に外郎のことは少し調べて載せていました。
その時に外郎はもともと、薬であったことを知りました。
その後、そのことはすっかり忘れて、ういろう製の上生菓子など、よくいただいておりました。

その由来を紐解く発端になったのが、今日、国立劇場で歌舞伎を観て来た義母の話でした。
彼女曰く、団十郎さん演じる 『外郎売』 のういろう、「あたしも持ってる」というのです。

『外郎売』のお話は、市川家の十八番だそうですが、それが、二代目市川團十郎が1717年に外郎によって持病が治ったことから創られたオリジナルなのです。
咳と痰の病で台詞が言えず、舞台に立てず、役者をやめようかと思っていた團十郎は、外郎ですっかり病気が治ってしまいます。お礼に参上したのですが、当時、歌舞伎役者の地位は低く、一方外郎家は諸大名も認める家柄。團十郎は玄関先で挨拶だけして帰ろうとしましたが、引き止められ隠居の宇野意仙のもてなしをうけ、俳句の話で盛り上がったそうです。

そこでお礼として舞台上で外郎の効能を延べ、恩返しをしたいと申し出ます。
しかし、外郎家側では「宣伝になるから」と言い断りました。
「こういう薬がこの世にあるということを伝えたい」という團十郎の熱意と再三の申し出に上演が許可されました。
ですが、この創作のように、実際売り歩いていたことはないそうです。

私も母に今でもその薬があると聞いた時、富山の薬売りさんから入手するのかと聞きました。

非常に貴重なものらしく、そして入手は、製造販売元、”元祖蠅Δい蹐Α匹任靴手に入らないそうです。
地元では、観光名所のような、歴女が大喜びしそうな店構えです。

大粒の仁丹という形態で、薬を入れる印籠は、朝廷から使用を許された「五七の桐」の紋入りです。

「外」を「うい」と読むのは、【外郎(ういろう)】 しかありません。
お菓子の「ういろう」は外郎家のお菓子から出た言葉なのだそうです。
外郎家の先祖は中国の方でした。
帰化した際に名乗ったのが陳外郎という名です。

二代目が接待の時に自ら造って出したのが”お菓子のういろう”始まりで、公家や武家に評判となり「外郎家の菓子」というところから「お菓子のういろう」とよばれるようになったといいます。
朝廷より十六の菊の紋章と五十七の桐の紋章を与えられたお家柄として菓子の販売は明治になるまでなかったといいます。
薬の方もまた二代目が朝廷に仕えていた頃、家伝の秘薬の処方を日本に持ち帰り、日本で最初の製薬となる 「透頂香(とうちんこう)」 を造っていたそうです。
それが、外郎家が造っている薬ということから 【外郎】 と呼ばれたのだそうです。

上の写真は、小田原市に唯一一軒ある 『ういろうの本舗、ういろう』 の栗。
箱書きにある素朴で気品のある淡雅な味わいです。

『外郎売』 の舞台は、11月26日まで。
『大津絵道成寺』 の藤十郎さんも素晴らしいようです。

 

ういろう

 

10月4日のお稽古にいただいた、広尾、【龍屋】さんのお干菓子です。
なんとも色が美しい。
やっぱり、お菓子は見て楽しいのがいいですね〜。

そして、販売はこんな姿でされています。

【龍屋】さんは、広尾の明治通りに出る途中にある、激安靴店で有名な「タダスポーツ」の近くにお店があります。
茨城のご実家が和菓子屋さんだったという、コメコメクラブの石井龍也さんがプロデュースされたお洒落な和菓子屋さんです。

今は「波渡亜(バドア)」というドラ焼がブレイク中で美味しいらしいです。

【お店情報】
有限会社龍屋
〒150-0012 東京都渋谷区広尾5-19-2
TEL:03-5793-7088 FAX:03-5793-7089



12日のお稽古にいただいた 【菊家】 さんの水羊羹。
水羊羹は数々あれど、ここの水羊羹は、50代後半からの女性に圧倒的ファンの多い、故向田邦子さんがこよなく愛した逸品です。

私も小さい頃、向田さんの作品をテレビドラマで、そして少し大きくなって映画「あ・うん」「阿修羅のごとく」を観ていました。
聡明でなおかつ美人、憧れの存在でした。

「新茶の頃に出始めて、団扇を仕舞う頃には姿を消す…」 とエッセイに登場している水羊羹。
ご自宅が近いこともあって、しょっちゅう生菓子を買いに見えたそうですが、そのいでたちは割烹着に手拭いの三角巾のおかみさんふうだったと言います。

美味いの「う」の抽斗には、様々なお取り寄せの切り抜きや栞が入っていたという、食にこだわりのあった方で、手料理も本が出版されるほどの達人でした。
かの魯山人の器を普段使いにし、グッチやエルメスをさらりと自分のものにして着こなすお洒落な方でした。

その方が愛した、水羊羹。
それは、確かなお味なのです。
小豆の香りがしっかりと口の中にひろがって、さらりとしていて滑らか。

この日は、扱い易い、一個売り350円のものをいただきましたが、箱入りのものもあり、4等分くらいにできそうな大きさで1,050円。
この一箱をぺろりといただけちゃいそうな、そんな口当たりのいいお品でした。

桜の葉が美しいアクセントにもなっていて、扱いもし易かったです。
勿論、本日いただいた『竹茗堂』 の ”駿河舞” との相性も抜群でした。



6月のお稽古でいただいた菊家さんの菓子
菊家さんの【枇杷】【清流】【紫陽花】【五月雨】
菊家さんの【福は内(お福)(枡)】【利休饅頭】
菊家さんの【水無月】【瑞雲】【青梅】
菊家さんの【花びら餅】
菊家さんの【雛祭りセット】【利休饅頭】




6月16日は 『和菓子の日』 なんだそうです。
国内に疫病が蔓延したことから、仁明天皇が承和15年(848年)のこの日に、菓子や餅を神前に供え、疫病の退散を祈願して、元号を 『嘉祥(かじょう)』 と改めたことに始まったと伝えられているそうです。

【嘉祥の祝】 は御代田天皇の御代から室町時代へと受け継がれてきたそうですが、江戸時代になると 「健康と招福」 を願う行事として、この日に嘉定通宝16枚で菓子を求めて食べる風習が広がり、 「嘉定喰」 と言われ、欠かせない年中行事になったといいます。

その 【嘉祥の祝】 を現代に蘇らせたのが 『和菓子の日』 ということなのだそうです。

先日和菓子を買い求めた菊家さんで、日枝神社で厄除招福のご祈願された御札をいただきました。

この日枝神社では毎年6月14日に古式神幸が巡行します。
この本祭を挟んで11日が表千家、16日が裏千家、それぞれ家元による献茶式があるそうです。
両千家の出張所があるこの地は、神社の氏子地ということもあっての儀式なのだといいます。境内には小さな茶園もあり、新茶の奉納も狭山茶業の人たちによっておこなわれるのだそうです。

日枝神社は江戸城の鎮守社。
【嘉祥の祝】 が再興されて、『山王嘉祥祭』 と名づけて全国和菓子協会の奉賛によって始められ、”茶と菓子のまつり”となったということは、そんな理由があったんですね〜。

その日枝神社の茶会に行かれたそこで行なわれた方が、いらっしゃるのでご紹介させていただきます。
”茅の輪くぐり”という厄祓いも体験されたそうですよ。

写真は、昨年いただいた菊家さんの ”水無月”です。




『生水羊羹』。
その”生”の字に惹かれて、青山桃林堂さんへ走りました。

桃林堂さんの御菓子はそのタイニィなキュートさが魅力ですが、この水羊羹もご多分に漏れず、やはりキュートないでたち。

4cm角位の大きさでしょうか。
紫色のデザインのものが、小豆、242円。
緑色のデザインのものが、抹茶、273円、お求め安いお値段です。

上の写真、わかるでしょうか?
紐を解いて蓋を開けると、折られた箱に流し込んだ水羊羹が現れるんです。
だから、広げたとき、四隅に三角状のものが張り付いています。

お味、”生”です。
ぷるん、つるん。

箱ごとお客様にお出しするのが良さそうです。
お皿に取っていただきましたが、ちょっぴり横流れしてしまいました。
箱ごとお出ししたほうが、サプライズもありかもです。



上野谷中にある桃林堂さんは、外観もお茶をいただけるスペースも風情がありますが、青山店は表参道の駅を上がってすぐ。
名物”小鯛焼”も大好きですが、この生水羊羹も夏の定番になりそうです。
また、買いに走りましょう。

そうそう、水無月の銘の菓子が並ぶお会計のカウンターには、葉しょうがの砂糖菓子がありました。
この時期だけの限定品だそうで、来年はぜひに食したいと思うのでした。

桃林堂さんの【生菓子】【崋山饅】【小鯛焼】
桃林堂さんの【黄味しぐれ】
桃林堂さんの【桜餅】



7日、いただいた御菓子は、東京青山菊家さんの上生菓子でした。

毎回、期待を裏切らない菊家さんの御菓子は、今回、初夏の季節をその意匠でたっぷり感じるものでした。

写真はその中の 【清流】 という銘の上生菓子です。
『錦玉』 という、寒天と砂糖を煮詰め、冷やし固めたものでできています。
鮎がその中に泳ぎ、いかにも涼しげな印象です。

この御菓子は、菊家さんでも一押しのお品らしく、いくつかの雑誌で取りあげられて掲載されているものが、お店にありました。

いつもお着物姿で接客してくださる女性は、私が伺ったその日、藍染の浴衣姿、なんとも粋な着こなしで、いつかは私もあんな風にと思うのでした。

お店の目印、柳は新緑が美しい姿でした。



【枇杷】【紫陽花】【五月雨】
菊家さんの【福は内(お福)(枡)】【利休饅頭】
菊家さんの【水無月】【瑞雲】【青梅】
菊家さんの【花びら餅】
菊家さんの【雛祭りセット】【利休饅頭】


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