1月18日の日曜日、【羽根木公園】に、梅の咲き具合を見に行ってきました。
東京では、学問の神様、菅原道真公をおまつりする【湯島天神】も有名ですが、こちら羽根木公園では、2月7日(土)から開催される「せたがや梅まつり」は、今年で32回目になります。
売店では、梅にちなんだ食べ物などを販売したり、茶室(星辰堂)では、お抹茶がふるまわれます。

羽根木公園には、現在670本の梅の木があって、1月19日(月)までに開花した梅の本数は103本(白梅59本、紅梅44本)だそうです。
開花状況は区のホームページで、公開していますが、一輪ひらいた時を開花として集計しているようなので、この数字でのお花見判断は、適当ではない感じがいたします。

私が撮影した上の写真は、『八重野梅』 という品種です。
”やえやばい”と読むんだそうです。
同じく早咲きの紅梅、『緋の司』 も咲いていましたが、こちらも、ちらほらと咲き始めているという感じでした。

『四君子(しくんし)』とは、蘭、竹、菊、梅の四種を、草木の中の君子として称えた言葉ですが、梅は四季の冬を表現する題材で、水墨画によく使われています。
日本では、『松竹梅』。
吉祥の象徴になったのは、江戸時代からのようですが、おめでたいものとして祝い事の景物などに使われますね。

とりあわせの良いもののたとえに、「梅に鶯(うぐいす)」 というのがありますが、それにはまったく、根拠がないらしく、「鶯宿梅(おうしゅくばい)」と言う故事に由来するものだそうです。
鶯は「春告鳥」梅は「春告草」として、取り合わせとして良いとされるのには、納得してしまうのですが、鶯は、藪や茂みの中が好きで、虫を好んで食すので、花の蜜をつつきに梅の枝にとまることはあまり無いそうです。

ところがです。
本日、世田谷区、経堂で、犬の散歩中、住宅街の梅の木に、忙しなく花をつついているようにしている鶯を発見してしまいました。
写真下のシルエットがそうなのですが、うっすら緑がかった褐色の鳥!
絶対にウグイスでした。

写真の梅は一重野梅でしょうか?
梅の種類も、たくさんありますが、『春日野』 とか『古今集」 なんていうのもあって、なんとも雅です。

「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると紅梅がもてはやされたということですが、その頃は、桜のほうに関心が移っていったといいます。

桜と異なり、咲き方も散り方もゆっくりな梅ですが、別名 を「好文木」(こうぶんぼく)、「木の花」(このはな)、「春告草」(はるつげぐさ)、「風待草」(かぜまちぐさ)と云います。
昨年、お茶のお稽古で虎屋さんの『木花文庫』という、梅模様の手箱を意匠化した、四角形の薯蕷製の表面に結び紐と2輪の梅の焼印を配した、とても可愛らしいお菓子をいただきました。

「梅雨(つゆ)」の名の由来は、梅の実がなる頃に雨が多いからだそうですが、江戸時代には、各藩が非常食として梅干を作ることを奨励したため、梅林が全国で見られるようになったといいいます。
日本人と梅は、切っても切れない間柄なんですね〜。
花の香りもなんとも和な感じで、いいんですよね〜。



我が家の椿が咲きました。
茶の湯では、11月の霜月から3月弥生の季節まで床にしつらえる、とても茶室に映える茶花です。

一輪、茶の湯の世界でいう 『曽呂利(ぞろり)』 とか、鶴首の花入れに入っている姿は、それだけで絵になります。

また、写真の椿、【侘助】といいますが、茶道のワビ(侘)とスキ(好)の複合語、また千宗易の下僕の侘助にちなむという諸説があります。
花咲きが全開せず、可憐な姿がなんとも奥ゆかしい。
紅侘助という種類ですが、紅という色の喩えはどんなものでしょう。
紅をひくのベニなら、印象としては、紅絹の赤という感じがするのですが…。
どちらかといえば、薄紅色。

なんとも中途半端なピンク色。そんな風にお茶と親しむまでは思っていました。
それが、このお色。
お茶室の寂びた雰囲気に、自己主張がなく溶け込んでくるのです。

椿を茶花として、最も長く使う理由がわかるような気がします。

春を告げる花の意味を込めた椿ですが、その種類は膨大です。
(木へんに春ですものね)
椿のタイトルの分厚い本があるほどです。

かのシャネルがモチーフに使うほど、日本人だけでなく西洋でも心惹かれる魅力的な花なのでしょう。
ちなみに、『カメリア』というのは、植物学の父リンネという方が、カメルス神父を称え、東洋の花、ツバキに彼の名を冠したのだそうです。

一般に【椿】というと、日本特産の【薮椿】を指すようですが、一重や八重などいろいろ種類があり、【山茶花】や【寒椿】もつばき属(camellia)です。

【山茶花】は、椿の中国名 「山茶花」が、「山茶花(さんさか)」→「茶山花(ささんか)」→「さざんか」 というふうにに、変化したということです。

【椿】の名は、厚葉木(葉の厚い木)艶葉木(葉に光沢のある木)、強葉木(強い葉の木)が転訛したという説、冬伯(とうばく)という朝鮮名が、転化したという説、落ちた花が刀の鍔に似ているため 『鍔木』 とした説があるそうです。

【山茶花】の花は、花びらが一枚ずつ散りますが、【椿】は、花ごと落ちるので、そのさまが打ち首に似ていることから 武士に嫌われていたという話は、明治以降の俗説のようです。

映画 『椿三十郎』 では、庭に椿の木を植えてる武家屋敷が「椿屋敷」として登場し、黒沢作品のあの美しいシーンが有名ですよね。
武士には人気の花だったようで、その時代にできた品種もあるそうです。

また、『武士椿(もののふつばき)』 という椿があって、花びらが1枚1枚散ることから、”散り椿”と呼ばれているそうです。
花がまだ美しく咲いているのに、潔く散って行く姿を武士の心に例えて、そのように呼ばれるようになったということです。

開花時期は2月の中旬まで。
これから、たくさんの品種が花開きます。




冬は、花の姿が少ない季節ですが、お正月頃から咲き出す【ロウバイ】はそんな季節に嬉しいお花です。

近くの芦花公園で犬のお散歩中に、出会いました。

甘くイイ香りがします。

中国原産で、日本には17世紀頃に渡来したそうです。

名前に梅がついているのですが、ロウバイ科ロウバイ属の黄色い花を付ける落葉広葉低木だそうです。

『蝋細工』のような、梅に似た花から【蝋梅】の名になったという説が一般的ですが、臘月(ろうげつ:陰暦の12月)に、梅に似た花を咲かせるところから、とも云われているそうです。

また、唐の国から来たこともあり、唐梅とも呼ばれていて、中国名も蝋梅であったということです。

花やつぼみから蝋梅油(ろうばいゆ)が採れ、薬として使用できるそうです。

クリスマスの頃から、翌年春分の日頃までが開花時期。

普段よく見られるのは蝋梅のうちの『素心蝋梅(そしんろうばい)』という種類のようです。

特徴は、花の外側だけでなく内側も黄色いところです。

花の後にできる実は、とても愉しい形をしています。

1月27日の誕生花。
花言葉は『先導、先見』です。

蝋梅の姿を目にすると、木瓜(ボケ)や梅も咲き始めます。

また紅葉して葉の散ってしまった桜は、芽吹いています。

春は近くにいるようです。



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