今年も少しどんよりした空の下、初釜の日を迎えました。待ち合わせの八王子京王プラザホテルから送迎バスで20数分。
会場の鶯啼庵に到着です。

例年通り、御所車の豪華な生花。

餅花の先はお食事をいただくお部屋とお庭がのぞめます。

用意ができるまで甘酒をいただきます。

食事後、茶室のご用意をいただくまでまたふらふら。

お部屋にご案内いただくエントランスには、おめでたい金屏風。

透過光の台の上、今年は干支の土人形でした。

民芸タンスと鶴首花器。

すえひろもやはり新年のマストアイテムですね。

各所にある美人画。生花とのコラボレーション。

豪華な屏風絵は、豊かな気分になります。

お部屋から望める日本庭園。
良く手入れされています。

回遊式で散策ができます。

二階に上がる階段の天井は天女。円窓。

二階奥がお茶室になります。

初釜@鶯啼庵 2018


また芝公園の増上寺にやってきました。
朝から小雨でしたが着物姿です。

2ヶ月前、増上寺に来た時に見つけたチラシ。皇女和宮ゆかりの茶室で呈茶をいただけるとのこと。
忘年会をとうふうかいですることになったので、それではその前に一服!と、こちらに寄らせていただくことになりました。

様子がわからないので、開催している先生のブログを見つけて、コメントにお問い合わせをしたりしました。だって、伺って、雨だから中止なんてことやお客様がいないから早く切り上げました。なんてことがあったら、お誘いしたみんなに申し訳ないですからね。
4時の最終のお席にお邪魔してそのままお豆腐をいただく予定にしてました。

ところが、伺ってみてびっくり。幹事の私、チケットだけでも求めた方がいいかしら?と、3時に行ってみると、その時間はすでにいっぱい。その後も、そして待ち合わせに遅れた一人が到着して繰り下げた私達の回もいっぱいでした。

小間に9人が入りました。
その中に外国からのお客様の家族が3人いらっしゃいましたが、興味深く体感されていたことが嬉しかったです。
中学生くらいのお子さん、初抹茶ではなかったかと思いますが最後までお行儀が良かったです。

残念ながら茶室は撮影禁止なので写真はないのですが、今回は華道龍生派のコラボで、大きな壺のような花器に柳と椿が生けられた床の間。小宇宙でした。
受付をしていらしたグレーヘアーのお洒落な方が、和宮様のオーラを感じる空間ですよ、と仰っていましたが、凡人ゆえ感じることはできませんでした。(*^^*)

しかしながらお茶室の空間は、やっぱり特別なのであります。
一期一会の時間の共有、貴重な体験でした。

先生は、お茶をお出しいただくだけでなく、生花の感想をひとりひとりに聞かれたりと、とても魅力的な方でした。
心遣いは、柚子餡のあったかいお饅頭にもあったように思います。
あたたかいお菓子を茶室でいただくのは初めてでした。

来月の月釜は、石臼で、挽いたお茶をいただく会だそうです。
友人は行くと、張り切っています。
ブログ

お茶をいただいて外に出ると、すっかり夜になっていました。
こんな日に東京タワーが60周年なんて!すてきなイブイブです。

貞恭庵


このところ3回あるお稽古にすべて通えてません。けれど、今日は休むわけにいきません。何故ってそれは、来年の初釜のお当番だからです。しかも新参者の私はお点前担当です。
お点前は台子と決まっていますが、まだ火箸と柄杓の扱いがわかっていないので、今日は、徹底的に仕込んでいただきました。
また、お菓子を運ぶのも担当することになったので、縁高を持って運び、所作の注意も受けました。

お軸は鵬雲斎大宗匠 書の、
【壺中日月長】(こちゅう じつげつながし) 

 『後漢書』の「壺中」は必ずしも空間的な意味ではなく、時空を超越した心の別天地を指しているといいます。

我執〈がしゅう〉(エゴ)を断ち切って、何ものにもとらわれない気持ちでいれば、どんなところもすばらしい壺中の別天地であり、桃源郷となるはず。そうれば、時間に追われてあわただしく過ごすのではなく、悠々と人生を送る様子=日月長しというわけです。
心の持ちようで、日々起こることは充実感あふれるものになるわけですよね。

お稽古は苦しいけど楽しい。
この充実感は、楽しもうという心です。

茶花は玉椿に彩りの紫陽花の葉があしらわれました。

さて、以下は備忘録です。
【準備】
台子の地板には水指、蓋置きを仕組んだ建水、火箸と柄杓を入れた杓立、(柄杓は前側、火箸は後ろ側)天板には棗を荘る。

【点前】
1.お菓子を客の前へ運び、礼をした後、水屋へ下がる(半東仕事)
2.茶巾・茶筅・茶杓を仕込んだ茶碗を置いて座り、礼をする。 (襖は開けたままになっている)
3.茶碗を持って入り(襖は閉めない)台子の正面まで進んで座る。
4.茶碗を右横、左手前の二手で仮置きし、
5.足を重ね、棗を横から取り左掌にのせ、足の重ねを外し、右手半月で台子の右前へ置く。
6.茶碗を左手前、右横、左横の三手で棗と置き合わせる。
7.両手で建水の手前を持ち、左手で手なりに置く。
8.両手をついて火箸を杓立の向こう正面へ出し、杓立の右→杓立の前→建水があったところの左を通って膝の上へ持って来る。火箸を横にしながら左手で中ほどを持ち、時計回りに90度回す。右手を左手の手前まで進め、左手の掌を上にして下から持ち替え掌を下向きにした左手で、火箸を台子と勝手付の間に火箸の上端が3センチほど台子より手前に出るように進める。
9.蓋置を取って左手に乗せ居前まで回り、定座に置く。
10.建水を進め居前を正す。
11.茶碗を左横、右横で膝前向こうに置く。
12.棗を半月で茶碗の前に置く。
13.帛紗を捌き棗を清め、台子の前中央左寄りに置く。
14.帛紗を捌き直し茶杓を清め、棗の上へ置く。
15.茶筅を棗の右に置き合わせる。
16.茶碗を前に引き、
17.帛紗を右膝前へ仮置く。
18.台子正面まで回り、両手を着いてから右手で柄杓を取り(斜めのまま取り出し、低い位置で)杓立の手前→茶筅の右を通って構え、居前へ戻る。
19.左手で柄杓を持ったまま、右手で帛紗を取って釜の蓋を開け蓋置に置く。
20.帛紗は柄杓の手前を通して左膝脇に置く。
21.茶巾を釜蓋の上へのせ、
22.柄杓を扱って湯を汲み、茶筅通しをし、
23.茶筅を戻し湯を捨て、茶巾をとり、茶碗を拭き、茶碗を元に戻し
24.右手で茶杓を取り、左手で棗を取って、棗の蓋を取って右膝頭に置き、茶をすくって、棗の蓋を閉め、棗、茶杓と元に戻す。
25.水指の蓋を右、左、右の三手で開け、
26.湯を汲み茶碗に入れて茶を点て、定座に出す。
27.「頂戴します」の挨拶を受ける。
28.客の一口で帛紗を腰に付けます。
29.「替茶碗で失礼いたします」と正客にいい、半東が建水の後ろに置いた替茶碗を左手で手前を取り、右手で右横に持ち替えてから膝前に置き、茶碗に湯を入れて拭き清めてから茶を点てて、次客に出す。
30.三客まで点てて出し、
31.仕舞い茶碗が出ると、膝前に取り込み、
32.茶碗を膝前に置き、「お終いにいたします」と挨拶する。
33.柄杓をとり、水を汲み、茶筅通しをする。(綺麗な茶碗なので、お湯はくまずいきなり水)
34.茶巾を茶碗に入れて膝前に置く。
35.茶筅を茶碗に入れ
36.茶杓を右手で取って建水を引く。
37.帛紗を捌き、茶杓を清め、茶碗に伏せてのせ、
38.帛紗を建水の上で払い、腰に付ける。
39.棗を台子の中央右寄りに置き、茶碗を右横、左横の二手で棗の左に置き合わせる。
40.柄杓を取って釜に水を一杓差して湯返しをする。
41.柄杓を左手に持たせ、釜の蓋を閉める。
42.台子の正面に回って、杓立に柄杓を戻し、
43.居前に戻って水指の蓋を右、左、右の三手で閉める。(真っ直ぐ手を移動)
44.この時、棗、茶杓の拝見を請われると受け、
【道具を拝見に出す】
45.蓋置を取って左手にのせ、台子の正面に回り、杓立前に置き、
46.火箸を取り、先ほどの逆の手順で杓立に戻す。
47.右一手で茶碗の右横を持ち、勝手付に割り付ける。
48.棗を取って左掌にのせ、客付に回って帛紗を捌いて清め、拝見に出し、
49.帛紗を腰につけて、台子正面に戻り、茶杓を取って左手に持ち、居前まで回って茶杓を棗の右横に出す。
50.台子正面に戻り、建水を持って水屋へ下がり、
51.続いて茶碗を持って水屋へ下がる。
52.水次を持って水指正面に座り、水指の蓋を右、左二手で開け水を注ぎ、水指の蓋を閉めて水次を水屋に引く。
53.拝見物が戻った頃、きれいにした建水を持ち出し、台子の正面に座り、建水を膝前に置く。
54.半月で蓋置を取り、左手で扱って建水に入れ、
55.両手で建水を地板の最初の位置に置く。
56.拝見から戻った棗と茶杓の前まで回り、拝見の問いに答える。
57.棗と茶杓を持って台子正面に回り、茶杓を手繰り寄せ、水指の蓋にあずけて、棗を横から持ち替え、天板中央に荘る。
58.茶杓を右、左、右と三手で扱い、持ち替えて茶道口にさがり、建てつけに置いて総礼をして終える。


今日のお軸の言葉「放下着(ほうげじゃく)」執着心を捨てて、心穏やかに生きる。
そうなりたいなー。

今日は月始めのお稽古日ですが、お教室の生徒さんのおひとりが、ご主人のお仕事の関係で年明けにブラジルへと行ってしまわれるので、集まれる時に花月をいたしましょう。と、いうことになりました。

一期一会という言葉をかみしめて、共有できる時空間を大切に思い、そして楽しくお稽古ができました。
ありがとうございます。

茶花は、侘び助椿とロウバイの黄葉。なんと、ロウバイ、花が咲いています。

さて、以下は今日の覚書です。
花月は引いた札によって毎回折据の廻し方などが異なります。
今回は、亭主と三客が役に当たり少し珍しい展開になりました。

道具畳に棚を据え、水指、棗(真ん中)を棚に荘り、茶入を水指前に荘ります。

■主は折据を正客の前に持ち出し、
茶碗を運び出し、茶入と置き合わせ、
建水を踏込畳の敷合せに置きます。

■最初の月の人が濃茶を点て、一同で服し、のち薄茶の花月になります。

■一の花が、帛紗捌き、棗清め、薄茶を点てて出します。

■二の花は、右手で茶入れを棚の上に上げ、左手で棗を茶入のあったところに置き替え、その上に茶杓をのせ置きます。
薄茶を点てて出します。

■三の花が仕舞花になります。
薄茶を点てて出します。

水屋で札をひいて席順を決めます。
花は亭主、月が正客、一・二・三が連客になります。
亭主は帛紗を腰に付け、点前の用意をします。
客四人は八畳に席入りします。

席中が定まると 亭主は踏込畳に入り、斜めに座り、迎え付けの主客総礼します。

亭主は戻り、折据を前に置いて茶道口に座ります。

客四人は揃って帛紗を腰に付けます。
上座の人が「お先に」と次礼をしたら、下座に次礼をし、次々と四畳半に入ります。

亭主は折据を右向こう左手前で回し、正客の前へ持ち出します。
茶碗を運び出し、仮置き、置き合せします。
建水を持ち出し、敷き合わせに置きます。
右から立って、三歩下がって向きをかえ、右から仮座に入ります。

亭主は仮座に座り、正客に「折据お廻しを」と、(濃茶付き花月では言います)
正客は受礼し、次客に次礼して折据から札を取り、廻します。
亭主が札を取り、折据を置くと、一斉に札を見て、月・花が名乗ります。
(濃茶付き花月では月も名乗ります)

月・花は替札とり、折据が正客に納まったら月は立ちます。
月が建水を持って立つと同時に、以降の人は立って繰り上げます。

月は濃茶点前をします。
茶碗を出したら中じまいをし、(柄杓を建水にかけ、蓋置を後ろに)仮座へ座り、一緒に濃茶をいただきます。

正客は「お茶碗拝見」と、請います。
月は茶碗を清め正客へ。

月は点前座に戻り、中じまいをとき、中水一杓入れます。

茶碗が返り、取込み、総礼をします。
お湯を入れ建水にあけ、茶碗を少し向うへ置き、替札持ち、仮座へ座ります。

初花は、薄器を清め、建水のかたへ置き、薄茶を点てます。

点前が茶杓を持ったら、正客は折据を取り廻します。
茶碗が出たら、札を開けて、月・花・松と名乗ります。

花が仮座に座ったら、四客は折据を仮座に送ります。
月は替札をとり薄茶を喫し、(二)花は替札を持ち点前座へ。
仮座の人は(二)花が後を通ったら、立って空いた座に座ります。

二花は、茶杓を水指に右手で茶入を棚真ん中に左手で薄器を置換えます。
薄茶を点てます。

茶杓で、正客は折据を取り廻します。
茶碗が出たら、月・花・松
同上

付もの花月は薄茶を3服で終ります。
三花は仕舞花です。
薄茶を点てます。
茶杓で、正客は折据を角掛けに廻します。 
お詰は折据を点前へ置きます。

茶碗が出たら、月、松と名乗ります。
仕舞花は客付にまわり替札を折据へ入れます。
お詰は折据を取りに居前に戻ります。

仕舞水を一杓を入れます。

折据が正客に納まると、月は茶碗を返します。
茶碗を取込み総礼します。

座替り 二上がり三下りで自席へ

仕舞花は仕舞付けをし、水指の蓋を閉めたら
正客は、茶入・茶杓・仕覆の拝見を請います。
仕舞花は、茶入・茶杓・ 仕覆を出します。

柄杓・蓋置は棚へ。茶碗は勝手つきへ。薄器は棚へ荘ります。
建水持ち、左足で立ち三歩下り、敷合せに座り建水置き、右足から立ち自席へ戻ります。

亭主 仮座から左足で立ち敷合へ。
建水・茶碗ひき、水次持ち出し、水わ注ぎます。
正客は、拝見ものを取込み拝見します。

正客は折据えを返し
末客は拝見ものを返します。

亭主は拝見もの取りに入り、総礼。
折据を懐中し、拝見もの持ち立つ。
客いっせいに左足から立ち八畳へ。
亭主は踏込畳に入り送り礼する。
客はお先にをして、正客から退席する。


先輩方と大寄せの茶会へ参加させていただきました。9時に待ち合わせをし、10時頃には到着しましたが、濃茶のお席はすでに多くの方がお待ちでした。

この先が濃茶席。

寄付のお軸。

広間に40人ほどが入りました。

お菓子、"錦秋です"

もちろん、点て出しをいただきますが、とても美味しいお茶でした。
また、お道具も素晴らしく、ホンモノの楽茶碗、手にとって拝見させていただきました。

薄茶をいただく前に丁度いい時間なので点心をいただくこととなりました。

茶道会館内にある仕出しのお弁当のようです。

色とりどり。冷めても美味しい仕上がりでした。

薄茶席主はとても気さくな方で、お道具の説明も熱心に教えていただいて勉強になりました。

お菓子は地元東松山の栗の上生菓子でした。とてもいいお味でした。

会記。どれだけ素晴らしいお道具かがわかります。
美術品を手にとって見れるのは願ってもないこと。厚かましく拝見させていただきました。
気になったのはイチョウのこぶの部分を乳銀杏とした茶杓。見慣れた竹と比べると艶やかで滑らかなつるりとした感じが印象的でした。

立礼は学生さんたちのお席でした。

星に願いをというテーマでの取り合わせは、

たくさんの国の楽しいものばかりでした。

白玉椿。

会記。

替茶碗は、生徒がデザインした三島。茶杓を削るワークショップもあったようで、お点前に選抜されたものが使われていました。

楽しい時間はあっという間。

お稽古では味わえない精神的なことやお茶会の雰囲気を存分に楽しませていただきました。楽しかったです。


今日は色々準備をして、産まれて初めてのお点前【茶通箱】をさせていただきました。
お稽古では先輩方のをごく稀に拝見しておりますが、わからないことを見て覚えるというのは、不可能に違いことです。

茶通箱は、箱の中に仕覆に入った茶入と、大津袋にくるんだ棗を入れて2種の濃茶をお客様に差し上げるお点前ですが、上級のお点前でなかなかさせていただくにいたりませんでした。
これから少しずつ上のお点前を教えていただこうと思っておりますが、なかなかハードルが高い!と、思っております。

床の花はツワブキ。
お軸は、時雨洗紅葉(しぐれこうようをあらう)
時雨が止んで陽が照ると美しい紅葉が益々美しくなります。
嫌なことや悲しみを乗り越え、洗い流したときにより一層、大きな人になれるという意味だそうです。

今年はなかなか錦秋とはなりませんが、そんなことの意味を持つ禅語を感じながら、照葉と秋雨を思う心が育まれれば少しは成長するのでしょうか?
ああ、修行が足りません_(^^;)ゞ


立冬です。なのにあったか!お風呂上がりなど、半袖でいることもあります。
そして、今日から炉のお稽古です。
先生は必ず、生徒の私達にぜんざいを用意してくださいます。

二十四節気七十二候。
茶道は季節を五感で感じる習い事ですが、その季節のさらなるひろがりやしきたりみたいなこと、たくさん教えていただいて、豊かになります。

面倒なことをきちんとしてくださる先生に感謝、そして、そんな先生に出会えたことにも感謝、一期一会。

秋草が終わり、椿の季節になりました。
玉椿。

お軸は、関 南北東西活路通
(かん・なんぼくとうざいかつろつうず)

一般的に家の入り口を玄関といわれていますが、玄関とはもともと入り口の意味ではなかったそうです。玄関の玄の字は玄妙なというように、奥深い道理、根本の教え、真理の道と云う意味で玄関とは玄妙なる道に進む関門、つまり仏門に入る入り口、般若の妙門であり、幽玄な神秘宝蔵の関門を意味した言葉であるそうです。
唐の時代、厳しい修行期間が終わろうという日に、雲門文偃(うんもんぶんえん)禅師は「関」と応えたのだそうです。

一回透得雲関了
一回〈ひとたび〉雲関を透得し了(おわ)って
南北東西活路通
南北東西 活路通ず
夕処朝遊没賓主
夕処朝遊 賓主を没し
脚頭脚底起清風
脚頭脚底 清風を起す

ひとたび雲門の関を透過し終わってみると、四方八方何のとらわれるもの無いの
自由自在の境地である。立つも座るも寝るも起きるも朝夕へだつことなく、客だ、亭主だといった賓主なく、迷いだ悟りだの区別もない。もう頭のてっぺんから足の先まで一点の塵穢れなく清風がかけぬけるようなすがすがしさだ。

関門を突破するにはやはり楽なことはありません。高いハードルを越える先には何があるのか?
新しく許状をいただきました故、わからなくて飛び込んでいかなくてはならず、脳細胞の薄くなった頭に新しいものを叩き込まねばなりません。
頑張らなくっちゃ!


今年で17回目を迎える銀茶会。
秋の風物詩としてすっかり定着し、イベントとして円熟し、すべてがスムーズに行われシステマチックになってきたように感じました。

冊子やWebの情報もとても良く出来ていましたので、3年前に参加した時に飛び入りでお点前を拝見できるというようなことはないと思いました。

そんな人気のイベントなので、13時の回のチケットを入手するなら11時に並ぼうということになりました。
配布は12時10分からでしたが、すでに列をなしていました。

銀座の街が野点の会場となるイベントです。
茶道5流派、煎茶道が一堂に会するので私たちは、いただきたいお菓子を目当てに茶席券配布の列にならぶことにしました。

まず、入手できたのが、裏千家 薄茶席のチケットです。

お菓子は『銀座凮月堂』"月華"
西行法師が詠んだ「十三夜」を情景に思いを馳せて作ったそうです。

薯預きんとんと紫芋餡。二色の錦玉羮が煌めき、品がよくラグジュアリー感がある大人の銀座的な上生菓子でした。
月光、白菊、夜露。

このお席は伊東屋で展示の東京芸大工芸科、教員、大学院生の作品が使用されていました。

一昨年のリベンジ、次は2時台のチケットを入手した後、裏千家の「茶道はじめて体験」へ。

抹茶を点てます。
裏千家はふわふわの泡を仕立てていきます。

こちらがお目当てでした、『HIGASHIYA GINZA』のお菓子、"栗よせ"です。

茶巾絞りでした。
素朴なお味で、抹茶も美味しくいただきました。

並んでいる時に素敵な方と出逢いました。
出身は東ヨーロッパだそうです。
自身で三時間かけて結い上げた島田。お着物も、もちろんご自分でお着付けしているそうです。
「着物の方が楽なんです」と、仰っていました。
京都で茶道を習い、今はお茶名一歩手前で、茶道会館でお茶を習っていらっしゃるそうです。
日本人より日本的な方でした。
素晴らしい!

裏千家 立礼席。一番前の席で拝見しました。

『東京凮月堂』"秋の空"
街灯が灯りはじめた華やかな銀座の夕暮れを表現したそうです。
安納芋のスイートポテトにホワイトチョコレートのテリーヌ。

素敵なお茶碗

素敵なお茶碗2

そして、今回の私たち。

銀茶会 2015


先週所用ありお休みしてしまったからリセットしてしまった茶道脳。
しかも今日は風炉最終お稽古日にして、皆さんと修行でありゲームの花月。
貴人清次は、貴人さまが貴人畳に座られて、亭主や客は、いつもとは、違ったことになるのでとてもややこしい!

今回は1度目に貴人になり、2度目に初花をさせていただけたので、とても勉強になりました。楽しかった!

貴人畳には誰も入ることがないため、貴人は花を引いてお点前に行く時、替え札は持たずに畳に置いてよろしいと教わりました。

2回目は、貴人が1番に月を引きましたからお点前さんは貴人茶碗を貴人畳に仮置きすることなくお茶を点てました。
このように、貴人清次花月は、引いた札によって点前が変わるので、ややこしいというわけです。

茶花は、秋明菊、藤袴、蓼、水引、不如帰。
大きな花弁を持つシュウメイギクをメインにしたバランスはさすがです。

お軸は、『和気兆豊年(わきほうねんをきざす)秋の茶室によく掛けられる言葉だそうで、青天と雨天、気温の上下などの諸々の気象の条件がバランスが取れていれば豊年満作になるだろうということだそうです。
今年は日照時間が短く、五穀豊穣に支障があるようですが、のどかな秋の気候は有難いものです。


10月に入ってから秋めいた陽気になりました。着物は薄手の袷を着ていきましたが、冷や汗をかく釜の前でも暑さを感じることはありませんでした。

9月は茶箱のお点前をさせていただいたのと、8月は夏休みだったので、風炉のお点前をするのは2ヶ月ぶりということで、頭もからだもすっかりリセットしてしまっていました。
前回、茶箱のお点前で長緒扱いをしていたので、もう一度しっかりと頭に入れておきたいと思い、長緒のお点前をさせていただくことにしていました。

しかーし、10月は細長い水指を勝手付に置き、釜を真ん中に据え、お客様に火を近づけるお点前ができる月でした。
せっかくならとさせていただきましたが、のっけから茶入れと茶碗の置き場所をうろうろとやってしまいました。
水指がいつもある場所のつもりで茶入れも置くので、何も変わりはないのです。

また、釜の下には大板が置かれましたので、水指と同じように花押の付いた蓋置をお客様の方へ向けます。
柄杓は釜と並行に置きます。

最近茶花は、たくさん入っていいのよ、
と仰る先生の背後は、秋草がいっぱいでなんとも可憐なけしきでした。
高砂木槿、不如帰、桜蓼、蕎麦、水引、萱。

お軸は清風万里秋「せいふうばんりのあき」
清風が吹き渡りあたり一面が秋景色のこと。禅語の解釈はもっと心の奥に宿る心理的なことなようです。
私は先日の台風後に、早朝の散歩道、キンモクセイのじゅうたんになっていたことを思い出してしまいました。
初秋の秋のいい香りを一晩にしてそんな姿にする台風が恨めしいなぁ〜。


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