昨年末から気になっていた【白隠展】
年末、禅語の話をお稽古の記事に書いたことが、興味をさらにそそらせました。
http://blog.kisetsu-o-mederu.com/?eid=1264520
それと、大好きな永青文庫で見ていた。
そしてお正月前に開いていた、マイファイル。
その中に細川元首相のお正月の様子がスクラップされたものがありました。
床に飾られていた達磨絵。印象的でした。
この展覧会へ行って判明しました。白隠のものでした。
http://www.eiseibunko.com/end_exhibition/2007.html

筆致にものすごい力を感じていたので、目に焼き付いていました。
聞けば、おじい様の護立氏が白隠のコレクターだったといいます。
さすがに目利きと言われた方でございます。
そして、さすがはご子息。
ご自宅の床に設える。まったくスゴいもんでございます。

いや〜、よかったです。
日本画は、感覚的に捉えることのできないものと、少しばかり遠い存在に感じていましたし、”お宝鑑定団”を観るときに少しは足しになるかななどと、不謹慎な思いがあったのですが、最初の作品で惹きこまれました。
インパクトを与えてくれる作品ばかりで感動でした。
モチーフとして多くの作品のある達磨と布袋。
筆の強弱、墨の濃淡。力強さを感じました。
朱を使った作品も強烈です。

悟りをひらいたという白隠は、禅画を通じて教えを広めたといいますが、
嫌っていたという吉田兼好をサルに仕立てたり、弟子たちにあてた皮肉たっぷりの書は、茶目っ気があり、人間らしくてユニークでした。

ポスターになっている上の写真の布袋さまの絵。実は双幅で煙管を片手に煙を噴出した先にお福さんが寿の文字の着物姿で現れているのです。

この”寿””壽”という文字は、
「イノチナガシ」と読まれ、不老長寿を表すそうです。
七福神の一人福禄寿が筆を持ち100種類もの書体で書かれている『百寿図』も面白い作品でした。

2月24日まで
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_hakuin.html
白隠 慧鶴
http://ja.wikipedia.org/wiki/白隠慧鶴
永青文庫
http://www.eiseibunko.com/history.html


根津美術館付近は、私が仕事を始めた頃の原点があるので、この辺をよくプラプラとしていました。
けれどその頃はあまりに若く、こちらに所蔵されるものやお庭や茶室。
縁遠く感じていました。
改装前、お茶を始めた頃だったでしょうか?
訪れるようになったのは…。
今でも、名品といわれるものの良さは、私ごときにはわかりませんが、
今回の展示は、新しくなった根津美術館と共になんだかどうしても見てみたくなりました。
柴田是真、幕末の蒔絵作家だそうです。

気持ちの赴くままでしたが、その出会いはときめきを感じるものでした。
下絵から蒔絵までの工程をすべて手がけたそうですが、細密な作品は、シックな色づかいや題材の配置の新しさにセンスの良さと大胆さを感じました。
漆を使って描いた漆絵は絵画の枠組みを超えたことだったそうですが、斬新でした。
遊び心が感じられ、印象に残った”雛図”と題された掛け軸は、表装までもが雛飾りの塗物たちの絵という面白い作品でした。
これだけの是真が一堂に展示されるのは、初めてだということですから、観て損はなし。
かと、思います。

以前の建物からお庭へは、まったく違うアクセスだったように思います。
美術館内に入ると、ガラス一面の正面から、額縁のような景色が広がっていました。

人気のないうちにと、10時に開館してすぐにワタシはお庭を散策いたしました。
このモミジの赤を見た時、今日訪れたことを嬉しく思いました。
NEZU café。

以前はこんなではなかった
と、記憶しています。
お散歩するには、少々険しかった。
とても歩きやすくなりました。

こんな美術品が道すがら現れます。

天神の飛梅祠(てんじんのひばいし)

茶室”披錦斎・一樹庵(ひきんさい・いちじゅあん)”

鴨の姿。
歩いていると、小鳥たちのさえずりが聴こえます。
ぽとん、ぽとんと何かが落ちる音。
ぎんなんかしら?そう思ったら、どんぐりでした。
たくさん落ちてきて、なんだか子供の頃を思い出しました。

イチョウ。

薬師堂の竹林。

東熊野と名付けられた沢の風景。
市中の山居。

茶室”弘仁亭・無事庵(こうにんてい・ぶじあん)”

地下に通じる最後の散歩道。

月の石舟。
舟形はつくばい。三日月です。
かつて、根津家の指標だったとか。
これを左手見てに入ると、

この入口のアプローチ。
贅沢な空間は、素敵な時を過ごす為のいざない…ですか…。

新・根津美術館情報
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/about/info.html


 民藝が好きです。
磁器も好きですが、土っぽい味わいある器に惹かれます。
染色や織物、かごに心動かせられます。

ちょうど一週間前、新聞の広告に高島屋で行われる催事のお知らせがありました。
行ってみたい!そう思って新聞をとっておきました。
何か呼ばれるものがあったようです。
民藝運動の発起人、柳宗悦の「手仕事の日本」という文庫本を少し前買っていたのです。
その本の中の言葉が、今回展示の民藝品の横の垂れ幕に書かれていました。

この運動があってこそ、日本の素晴しい仕事の数々が今あるのだと思っております。その美しさに気づかせてくれた活動。高島屋さんはその運動に賛同していたのだそうです。
これもまた素晴らしい。
http://www.takashimaya.co.jp/store/special/mingei/mingei01.html

活動の拠点となった駒場東大前にある日本民芸館では、バーナード・リーチ氏が、東と西を融合させ、のちに大きな影響を与えた方であるかを教えてくれました。
館自体も魅力的ですし、こちらでは、その館の役割を果たすべく、生活の中にある美の展覧ができます。
http://www.mingeikan.or.jp/
9月4日から11月24日までは沖縄復帰40年記念の【琉球の紅型】展が特別公開されているようです。

今回はその民藝館からも多く作品が出展されたようですが、西洋の様式を東洋の形とした作品が、たくさん観れました。
あらゆる場所へ行って学んだことも知ることができました。
日本の民藝の興味と畏敬を感じました。リーチさん、各地の窯では、惜しみなく職人たちに技やデザインを教えたといいます。感動しました。

今回紹介されていた民藝展には、なでしこジャパンに贈られたという熊野筆もありました。また展示即売もあるので、新しい民芸として長男の柳宗里氏のデザインのもの、野田ホーローなどもありました。日本の工芸製品の素晴らしさを再発見できる内容です。

本の前書には、日本が素晴らしい手仕事の国であるということを、考えられたことがあるかと問い、それを報せるためがこの本の目的と唱っておられます。


 いつかはこの目で実物を見たいと思っていた願いがようやく叶いました。
今回の回顧展の要である鮭の絵は私の中で静物画の題材としてインパクトの強いものでした。
前にしていた仕事の先生が今、東京碑文谷で美術を教えるお教室を主宰しています。
10周年の展覧会の時にお邪魔した際、年長の子供が描いたこの鮭の模写が展示されていました。とても印象に残っています。
芸代に通う子供たちの先生が、近代絵画の開拓者としての由一氏の絵を畏敬の念を込めて選んだのではないかと想像していました。
あれからもう3年。中学生の描いた絵でさえ、とても印象に残る題材です。
その鮭が、今回は芸大所蔵の重要文化財を含めて3点が展示。東京では、初の大回顧展だといいます。
よかったです。深い感動を受けました。

江戸生まれ、幕末に生き、本場での留学経験がないにも関わらず洋画を日本に根付かせた信念。
それは、歴史を写実的に描いて残したという思いがあることと感じることができました。
美術のことはよくわかりません。けれど、今回は油絵という技法がもつリアリティに触れることが出来、自分が思っていた洋風のものが、不思議な感覚で目の前に飛び込みました。

例えば、人物画。
特に心惹かれたのは政治家たちの像でした。
たぶん今までは、この時代の人たちを知るときはモノクロの写真ではなかったかと思います。
由一氏が言われたという通り、油絵は写実的な表現ができるだけではなく、退色もしないことが利点であることが如実にわかります。とにかく色鮮やかです。
今までモノクロでしか知らなかった偉人がカラーで現れた時、胸がキュンとなるほどの衝撃がありました。それは、描写だけでなく、ディテールに興味を惹くことにもなりました。
大礼服を着た名士たち。なんと豪華なお衣装なのでしょう。ブレードなのか?刺繍なのか?五七の桐がモチーフになっています。
こんな気づきも天然色ならでは。

この感覚は風景画でも芽生えました。
広重の描いた東海道五十三次で知っている風景が油で描かれていました。
今までそうだと思っていたあの時代の知っている風景が、そうではない印象を受けました。
不思議な感覚でした。

由一氏は洋画を日本に普及するのは自分の務めだと、思われていたといいます。
積極的に営業をしたようですし、そのやりとりを細かく記録し、支出帳をこしらえていることなどもこの回顧展の展示で知ることができました。
後生の育成に志しがあってのことと思うとその立派さ、信念にとても感動しました。

憧れの【鮭】や、同じく重要文化財の【花魁】素晴らしい作品でした。
香川の金刀比羅宮には、資金援助を期待して多くの作品を寄贈したといいますが、その中の小襖絵の【墨田堤の雪】。印象的でした。
上野からのアクセスでも同じ位の徒歩時間ですが、小田急線直通で今日は根津で降りて藝大美術館にむかいました。
根津駅の一番出口をあがり、信号を渡って言問通りをまっすぐ歩きます。
寺町のこのあたり、手入れの行き届いた入り口付近を横目で見るだけでも収穫ありです。
今ではさびれたイメージはまったくなくなって、レトロな店構えが街の素敵な活性剤になって新鮮な【カヤバ珈琲】。ここを駅を背にして右に曲がると芸術通りの細い道。まっすぐ行けば小鯛焼きで有名な菓子匠【桃林堂】さん。

信号を渡って上野方面に歩けば右が美術館のある美術学部です。
会期は6月24日(日)までです。
併設、芸大コレクションも実り多しです。

 
 上野、国立博物館で開催中の特別展「写楽」を観に行ってきました。
本当は4月に行くつもりでいました。
しかし、此度の震災で会期が変更。
海外からの貸し出しも危うくなるなどとの悪しき風評被害もあり、ワタシの気持ちもしぼんでしまいました。
5月から会期変更が決定になっても二の足を踏んでおりました。
けれど、もうこんなチャンスは二度とないでしょう。
勿論、日曜美術館でも取り上げられ、NHKでは四夜連続で番組が編成されたそうですね。
これでは、人の頭を観に行くようなものとの思いもありましたが、友人にも後押しされ実現しました。

大した知識もありません。
ですが、写楽という絵師の存在の輪郭はぼんやりと捕らえることができたのかと思えました。

雲母摺りの役者大首絵28枚、バストアップの肖像画は、当時先鋭的だったのですよね。
この28枚の出版時の写楽は、とにかく花が開いて筆ののった最高の時期だったのでしょう。
絵の持つ力から感じた気がしました。

しかし、平成館、広すぎます。
作品、多すぎます。
浮世絵なので、テーマごとに重複する作品もあり、その作品を見比べるという視点は面白さもありますが、ゆっくりとみてまわりましたから3時間はかかったでしょうか。
いささか疲れました。

わずか10ヶ月の活動生活で140点をこえる作品は多いのか少ないのかはわかりませんが、姿を消す前の作品は、気持ちの入り具合が見て取れ、なにか残念な気分になりました。

浮世絵コレクターで目利きの歌舞伎役者亀治郎さんの所蔵品が、写楽ではありませんがあったことが、発見でした。
また、スカイツリーもこんな感じで平成館を出た左手に確認できました。

ランチは、上野公園では圧倒的に「韻松亭」が人気のようでしたが、ホテルオークラ ガーデンテラスを覗いてみたかったので、友人を無理やりひっぱって行きました。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=124
屋内は満席でしたが、ガーデンには空席がありました。
お値段を考えたら当たり前ですが、オークラですからね、仕方ありません。
ワタシがいただいたビーフストロガノフ1300円まずまずでした。
友、大山地鳥のロースト、ライス付き1600円、わしわしいただいていました。
リッチな感じはしませんが、そよ風が気持ちよい空間ではありました。
場所は、法隆寺宝物館1階、ここまでの散策もなかなかよいです。
今はオリーブの花盛りです。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=114
会期は6月12日日曜日までですが、上野で美術展を見るときはコンビニなどでチケットを入手するがイイですね。
チケットを持っていれば、チケット売り場の並びの列でなく、開館前の並びの列に入ることができます。
ホームページでも混雑状況が公開されているほどの人気、10万人突破したそうです。

ミュージアムショップもお奨めです。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=125


 世田谷美術館はミュージアムショップが面白い!

ワタシはこちらの魯山人手拭いを全種入手しておりますが、ココでしか手に入れられないもののセンスがぴか一です。

今回は、何かで知った、こちらの所蔵作品であるルソーの「ビッシュの肖像」をモチーフにした金太郎飴を get しようと思っていました。
ところが、なんと!【ザ+コレクション+ヴィンタートゥール】の目玉、やはりルソーの作品「赤ん坊のお祝い」の不気味な赤ちゃんの顔が、金太郎飴に仕立てられていました。

このキモいものをやっちゃうあたりの柔軟さと茶目っ気のあるところ、
大好きです。
カード付きで400円なり。
上の写真のものです。

ちなみにビッシュの肖像をモチーフにした金太郎飴は、飴だけで300円です。
しかし、ビッシュは、毎回購入可能ですが、赤ん坊は今回のみ。
そして、また、とことん素敵!なのは、台東区根岸にあります
”金太郎飴本店”謹製であります。
そのへんのこだわりも、素晴らしい。

今は、【ザ+コレクション+ヴィンタートゥール】のグッズがほとんどですが、魯山人の手拭いを含む世田谷美術館のオリジナル商品は、言えば出していただくことが可能です。
ワタシは手拭いの種類が増えていないかと質問したのですが、こころよく答えてくださいました。

次回の第二展示室では、魯山人作品が出ることも教えてくださいました。
美術館前に置かれた、熱中症予防のための給水ジャーもですが、
働く皆さんの思いが優しいと、訪れる側は、良い作品を観た後の余韻がいっそうよきものになります。

 
 世田谷区民です。
広報で、この美術展の情報は得ていました。
ポスターにしているゴッホの絵、ルソーの絵、このコレクションの質の良さが伝わり、琴線に触れるものがありました。

先々週、犬の散歩で、隣接する砧公園に犬の散歩で来た時、8月中の夏休み、世田谷区の小・中学生無料のお知らせが出ていました。
危なくその時に行ってしまうところでした。

9月に入って、待ってましたとばかりに行ってまいりました。
やっぱり、感じるものあるものは、期待を裏切らずでした。

【ヴィンタートゥール】。よく知りません。
スイスの小都市なんだそうです。
資産家たちが美術作品を集めた優れた文化都市だといいます。
そして、ヴィンタートゥール美術館は良質のコレクションを誇り、今回の出展作品は、日本初公開だといいます。
奇跡のコレクション。やはり足を運ぶ価値はありました。

ワタシの好きがたくさんありました。
近現代の作品たちは、感性や挑戦が伝わりわくわくします。

フランス近代の作品中で、ゴッホの作品は、強烈な光を放っていました。
今回展示された「郵便配達人 ジョゼフ・ルーアン」の絵は、アルルに居た時、ゴッホがお世話になってよく絵のモデルにもなっていたルーアンさんに郵便配達人の制服を着させて描いた絵だそうです。
行かなきゃ得られないそんな秘話も面白いものです。

世田谷美術館は最近、とても興味をそそるエキシビジョンをしてくださいます。
学芸員さんが変わったのでしょうか?
展示の仕方もポスターの作り方も、とてもセンスがあります。
ゴッホやルソーの絵は、今回の目玉でしたが、その絵が引き立つようなバックパネルの使い方、効果的な印象を持ちました。

前回、三菱一号館美術館へ行った時は人も多く、美術館というには、狭すぎる空間でした。
世田谷美術館は、たっぷりとゆとりのあるの空間でほっとしましたし、自分のペースで愉しむことができました。
油絵が多い場合は、近くに寄って観察するのと、少し離れて鑑賞することでの発見が異なるので、やはり、90作品という選りすぐりは、とても好ましい量という感じもいたしました。

同時企画展の建畠覚造氏のコレクションもとてもよかったです。
環八を通ると多摩美術大学がありますが、あそこの壁のレリーフは、建畠氏の作品だそうです。
綿密に計算され、その形が作られるまでの工程をみることができたのも、興味を惹きました。

世田谷美術館は、たくさんの所蔵があるのですよね。
魯山人などは、157点の作品が寄贈されているといいますし、今回の建畠氏のように世田谷にゆかりのある作家たちの作品は、収集が継続されているそうです。
残念ながら、建畠氏のコレクションが見れるのは5日まででしたが、15日から「森鴎外の娘と小堀四郎 一筋の道」と題するコレクションの公開があるようです。

また、この時に展示してある国内外の世田谷美術館の所蔵品は、メインでなくても、観る価値ありかもしれません。


三菱財閥が密接な関係であったジョサイア・コンドル氏設計の丸の内最初のオフィスビルを忠実に復元したという【三菱一号館美術館】。
4月6日のオープンに日から、行きたい気持ちはあっても、なかなか足がむきませんでした。
この美術館がオープンするにあたってチョイスされたのは、「マネ」。
このところ、日本の古美術ばかり観ている私は、その印象派の絵に、心が揺さぶられず…。

最近、「龍馬伝」で、三菱の創始者、岩崎弥太郎氏にスポットがあてられ、同じジョサイア・コンドル氏が設計されたという古河庭園や旧岩崎邸は、はとバスのツアーにもなって人が押し寄せているといいます。
コンドル氏の作品の中でもっとも有名なのは、鹿鳴館ですが、残念ながら現存していません。
三菱一号館は、1894年に竣工した丸の内最初のオフィスビルで、丸の内にはこれに倣いと、煉瓦造の建物が続々と立ち並んだそうです。
しかしながら、1968年丸の内の高層化再開発が進む中で解体されそうです。なんとも悲しいお話です。
高度成長期の時代は、古き良きものを存続するという思考が欠如していたのでしょうか?
ヨーロッパでは、100年200年前の建造物が現存するのに…。

東京駅があまりに変わってしまい、地下にいては様子もわからぬと地上にあがって見ましたが、これまたランドマークの東京駅はすっぽりと布に覆われていました…。

確かこのあたりが三菱が立ち並ぶエリアと半信半疑ながら歩みを進めていきました。
私、お恥ずかしながら、丸の内ブリックスクエアなるもの、できたことも知りませんでした。
下の写真は、そのブリックスクエアですが、中庭が美しく、オープンテラスのカフェ、バターで有名なエシレのショップ、ロブションのパティスリーなどがあり、とても美しい、お洒落な空間でした。



イギリスのクイーンアン様式の外観を持つレンガ造の建築物は、COACHのブティックの前を通り過ぎるとまもなくありました。
昨日、20万人突破という煽りも受けてか、人気のようで、ご案内の看板を持つ係りの方々も忙しそうです。

  
夜間はライトアップされ、復元された明治時代のガス灯10基が点灯するそうです。
ココはどこかと、時間が止まったような感じが一瞬いたします。
チケット売り場、入り口は、この奥、上の写真、ブリックスクエア中心部にあります。
通路が狭く、チケット売り場がドラマチック。
映画に出てくるような、欧米の銀行窓口のような佇まいです。

雰囲気は一気に盛り上がりますが、このマネを公開するにあたってのスペースとして、いかがなものなのかという疑問が湧き起こります。

中はこんな感じ。
通路の廊下天井です。

三菱一号館美術館は、元々がオフィスビルとして設計されたものでした。
今ある美術館のような広い空間は少なく、小さい部屋がいくつも連なっています。
せめて、庭園美術館のような天井の高さがあったら、息苦しさもなかったかもしれません。
そもその絵画はこうした狭いスペースに飾られるものかもしれませんが、関連のエッチングや、写真が私にはうっとおしく感じられ、見て回るうちに、再現された、新しい暖炉や、設えが、チープに思えて仕方ありませんでした。

最初にエレベーターで三階に上がりましたが、順路で、階段を降りて2階へと行くように導かれています。
階段の部材が、保存部材を使われているようでした。これを見せたいが為か?
そう思うと、高齢者にはキツい階段を使わせる点についても、観る側の立ち位置を考えたものなのか?疑問に思いました。

作品自体を見せる照明や配置については、、“作品の保護”と“快適な鑑賞”という2つの条件を満たすため、2種類の光源を持つ最新の光ファイバー照明システムが使われているということが、充分に感じられました。
マネの作品の特徴である黒の美しさ、油絵が醸し出すリアル感が、美しく心に伝わってきました。

今回、最も印象的だったのは、「死せる闘牛士」でした。
この絵は大きなキャンバスに他に闘牛士や、闘牛が描かれていたそうです。
酷評をされたマネがそれを、上下2つに切断してしまったのだそうです。
そんなエピソードは違った冠がついて面白いものです。

もっとも注目されているベルト・モリゾが描かれた数点は、彼女の持つ魅力を感じられる作品たちでした。
小道具にもこだわったというマネですが、そのプロデュース能力は、絵の持つ効果をまさしく印象的にしているように思いました。

カフェ「Café 1894」
素敵です。
ここでお茶をする。
次回の課題です。
次回は三菱と岩崎家のコレクションということですが、どんな趣味をお持ちだったのか?興味がそそります。

また、このマネ展に、多くの貸し出しをした、休館中のオルセー美術館の作品たちが、新国立美術館では、「ポスト印象派」として公開中です。
生ゴーギャン、観に行きますか〜。


三井美術館へ行きました。
20日で終ってしまう”徳川家康の遺愛品”を観るためです。
特別、徳川家康好きというからでは、ありません。
名古屋の徳川美術館に、行くチャンスもありません。
いつかは行きたい。でもいつのことやら…。
大好きな美術館なので、何やら期待もありました。
丁度良い広さ、私には、このくらいの展示が腹八分目。
頭の中もクリアで、一つ一つの印象も、観るという行為も丁寧にできます。

歴女では、ないので、甲冑やらにはさほどの興味はありません。
茶道具、これは、常に観てみたいものです。
どうなんでしょう?家康の遺愛品とやらは…。
豪華なものは、遺愛品ではなかったそうです。
茶人ではなかったともいいます。

展示で、理数系の人物であったことがうかがい知れ、意外でした。
その時に出会った本。
なかなか面白い本です。

以前、このpenブックスのシリーズで【茶の湯デザイン】というタイトルのものを購入しました。
持ち運びし易く、手に馴染む大きさですし、フォーカスが洒落ているので、気に入りました。

これもそうでした。
戦国武将というと、なにやら勇ましいのですが、
戦に挑むハードな面でなく、例えば宮本武蔵は、素晴らしい水墨画を描く文人だったとか、細川忠興は利休の愛弟子というだけでなく、多才なプロデューサーであった等々ソフトです。
このお二人に関しては、【細川家の至宝展】で、その作品や、蒐集、クリエーターであったことなど知りましたが、ふむふむと感じさせてくれる文章がいくつもありました。
譲立氏のコレクションの鍔などは、忠興の遺志を継いでいるように感じました。

旗印や家紋についてのページも面白い。
ミニマムに知ることができるので、茶道をたしなむ方、古美術がお好きな方、大河ドラマをお好きな方にお奨めしたい本です。 


ペンブックス もっと知りたい戦国武将。 (pen BOOKS)


 永青文庫が好きです。
なので、この展示も観たいと思っていました。

忙しくてなかなかチャンスが訪れず…。

何より足が向かなかったのは、上野でのエキシビジョンであったこと。
案の定、わんさか人の頭がありました。
そして我が家からのアクセスも、やっぱり悪いのでした。


でも、行ってみて、良かったです。
上の看板を見て、あと4日で終ってしまうことも、何かに呼ばれたという思いがいたしました。


展示は国立博物館。
たぶん、ココが上野公園内一番の美術館ではないでしょうか?
今回は、上の平成館での公開です。

まもなく、ココの右に建設中の東洋館がオープンするといいます。

狙いは茶道具でした。
しかし、その狙いは外れました。
茶道具は素晴らしい茶入れがありましたが、数点でした。
掛物を入れればかなりの数ということになるのでしょうが、展示をするのに、ココでは大きすぎました。

逆に、仏像が、ライティングを含め、演出が素晴らしく、感動を呼びました。

白州正子さんの師匠でもあり、目利き、永青文庫の設立者、譲立氏のコレクションがやはり多くありました。
細川家伝来の品の多くが大切に保存されているという由緒正しきお家柄は、戦国時代の甲冑の豪華さから、感じ取ることができました。
九曜紋という、細川家の紋は、数多くの美術品に施されていました。
それは、特別にあしらえたものである象徴でした。

第二会場では、16代護立氏が収集した美術品の中から選りすぐりの名品を出品していました。
近代日本を代表する美術コレクターであったといいますが、菱田春草の屏風絵、白隠慧鶴の書画、選ぶもののセンスがよろしい。
パトロンとしての役割もされていたといいます。
日本画だけでなく、西洋画、マティスまで所蔵していたとは、驚きそして感動でした。
かっこいい!

白州さんが、「又七」を欲しがったという話がよく出てきます。
それは、護立氏が関心を集めた鍔を作り出す鍛冶職人なのですが、今回、数多くが出展されていました。
オリジナルショップではモチーフにされ、色々なものに商品化されていました。
それは、西洋レースのような意匠でした。

かなりの見ごたえがありましたし、これから、永青文庫へ行く際の楽しみにもなったような気がいたします。

国立博物館で展示された唐三彩、威厳がありましたぁ〜。
展示の美しさは、大きな力が入り込むと違う光を放ちますね。


さて、今回の会場を出ると、こんなチラシがありました。
総理を務め、今では晴耕雨読といわれながら、素晴らしい作家活動をなさっている細川藩主18代護熙(もりひろ)さんですが、メゾンエルメス8階フォーラムで近年精力的に制作している絵画作品を中心とし、数々の茶碗、陶仏など作品展が開催中だそうです。
白隠に感化されたと思われるチラシの達磨絵、色彩も鮮やかで、いい感じではありませんか?

伝統伝授の刷り込み、よきものに囲まれた環境、永青文庫の理事のお仕事だけでなく、文化芸術にそのお力は溢れているようです。


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