何度やっても駄目なのです。
長緒の扱い。
駄目なので、何度でも、先生にやらせてくださいと、お願いします。
先輩は慰めてくださいます。
「長緒は難しいから何度でもやったらいいのよ」と。

ながーい緒をひくところからはじまりますが、そこで捻れていると、もうグダグタです。
そこはこう、それはこう、そう言われて、はい!と、応えますが、やるは難し。
手の運びは、なかなかうまくいきません。

前回"卜伴(ボクハン)"というおしべが花弁のような椿を教えていただき虜になりましたが、今日は"春の曙"が床に荘られていました。
あけぼのは、3月の季語でもあります。

「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる」:清少納言

春は夜がほのぼのと明けようとする頃(が良い)。(日が昇るにつれて)だんだんと白んでいく、山際の辺りが少し明るくなって、紫がかっている雲が横に長く引いている様子(が良い)。

いにしえの方々の観察眼に畏敬の念を抱きます。春のあけぼの、それは美しいのでございます。

先生は仰います。
「11月には待ち遠しく感じる椿は、3月でおしまい」
冬の間大活躍の茶花である椿は横綱級。
椿はお茶の花とも親戚で、冬の間は茶室に欠かせないお花です。

シャネルが好んだカメリアはなんという種類だったのでしよう?
この椿は、卜伴の横にあっていただいてきた椿ですが、
赤い花びらを白く縁取った姿が美しい五島が世界に誇るという椿"玉之浦"のようです。
艶やかで、とても印象に残る椿です

以下、備忘録、【炉 長緒】のお点前です。

[準備]
《仕覆の緒の結び》
A. ひと結びする。
B. 左の緒を半分に折る。
C. 右の緒の端を小指に掛けたまま、左の緒の上を通って奥から手前に通す。
D. 形を整え、小指に掛けていた端を右に出た緒の上に重ねる。
E. 結んだ緒を斜めに立てる。

水指→茶入を正面に荘って「どうぞお入りくださいませ」と迎えつけをし、襖を閉める。
主客の前にお菓子を置き、退室し、
「どうぞお取り回しください」と言い、襖を閉める。

[お点前]
1.襖をを開け、茶碗を持ち運び、茶碗左1手で勝手付に置く。
2.茶入を水指の右前、茶碗左、右、左で水指の左前に置き合わせる。
3.建水持って入り、襖を閉める。
炉口の内隅中心に座り建水を置く。
4.柄杓構えて蓋置き出し、炉口の右角に置き、柄杓引き、総礼し、建水あげる。
5.茶碗を左・右で膝前、茶入を右で取り茶碗と膝の間に置く。
《仕覆の脱がせ方》
a. 最後に重ねた端を持って引く。
b. 端を握って緒を口の中央に載せる。
c. 半月に持って90度左に回す。
d. 中央の緒を下ろし、打留を少し出し口を広げる。
e. 半月に持って左掌に載せ、緒の端を小指と薬指で挟む。
f. 仕覆の口を右・左と広げる。
g. 茶入を取り出す。
h. 仕覆を横にして口の右端を左手で持ち、緒をしごく。
i. 右手で緒の口寄りを持ち、口のところで2つ輪を作る。
j. 輪に緒の端を通し、輪を右に90度捻ってから口の中へ入れ隠す。
k. 打留と同じくらい緒の端を出し、牛の角のようにする。
l. 打ち返して、敷板の向こういっぱい、水指との間に置く。
6.四方捌きをし、茶入れをふき、水指と炉の間に置く。
《茶入の扱い方》
蓋を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左掌に置き、帛紗を持ち替えて拭き清める。
口を拭く時と拝見に出す時も左掌に置く。
胴を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左手で胴を囲み帛紗を胴に当てて拭き清める。
茶入を置くとき:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左手で半月に持って置く。
7.帛紗を捌き直し、茶杓を拭き、茶入れの上に置く。
8.その横に茶筅を出し置き、
9.水指の蓋を帛紗で拭き、茶碗を引き、茶巾を出し、水指の蓋の上に出し置く。
9.帛紗を指に挟んで柄杓構え、釜の蓋開ける。
10.湯を汲み、茶碗に入れ、釜の蓋閉める。
11.茶筅通しをし、湯を捨て、茶巾取り、茶巾で拭く。
12.茶碗置き、茶巾は水指の蓋の上に置く。
13.茶杓をとり、左手で茶入を取り、茶杓を握りこんで蓋を取り、茶碗の右横に置き茶を3杓くみ出し、茶杓茶碗に仮置きし、回しだしし、茶入れの口を向こう、手前とふき、蓋をして置く。
茶をさばき、茶杓を茶入の蓋に置く。
14.柄杓構えて釜の蓋を開ける。ふくさは左膝前に置く。
15.湯を汲み、茶筅で練る。
16.茶筅左にもたせて、もう一度湯を汲み、茶筅を持ち上げ、湯を入れ練り、出す。
17.客の一口で「お服加減はいかがですか?」
と聞く。
18.柄杓構えて釜の蓋を閉め、柄杓を建水にふせ、蓋置を建水の後ろに置く。
19.客付きに回り茶名、お菓子についてのやり取りをする。
客:「お茶名は?」
点主:「敬智の昔でございます」
客:「お詰めは?」
点主:「小山園でございます」
客:「先程は結構なお菓子をありがとうございました、菓銘は?」
点主:「鉢の木の桜まんじゅうでございます」
20.吸いきりの音で点前に戻り、蓋置を取り、柄杓構えて釜の蓋を開け、柄杓をふせて中じまいをとく。
21.茶巾を釜の蓋の上に移し、
22.水指の蓋を2手で開け、水1杓汲み釜に入れ、帛紗を腰につける。
23.茶碗を返されたら取り込み総礼する。
24.湯を汲み、捨て、「おしまいいたします」と挨拶する。
25.水を入れ茶筅通しし、水を捨て、茶巾を納め、茶筅入れ、茶杓持って建水をさげる。
26.水指の右前に茶入れ、左前に茶碗をおきあわせる。
27.釜に水1杓入れ、釜の蓋閉める。
28.柄杓蓋置きに置き、水指の蓋閉める。
客:「お茶入、お茶杓、お仕覆の拝見を」
29.受けて、挨拶し、柄杓を建水にふせて、蓋置き持って正面に回る。
30.茶入れ持って客付きへ回る。
31.帛紗を捌きふく。
《茶入の扱い方》
蓋を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左掌に置き、帛紗を持ち替えて拭き清める。
胴を清める時:帛紗を握り込んだまま親指と人差指で胴を持ち、左手で胴を囲み帛紗を胴に当てて拭き清める。
帛紗置いて蓋を取り、縁を拭く。
蓋をして帛紗を置き、親指と人差指で胴を持ち、半月に持って置く。
32..帛紗を腰につけ、正面に戻り茶杓を取り、点前から出す。
33.点前から左手で仕覆をとり、客付きから出す。
34.正面へ戻り、柄杓、蓋置き、建水持って下がる。
客:茶入れ、茶杓、おしふくとりこむ。
35.茶碗持って下がる。
36.水指持って下がり、襖を閉める。
客:道具拝見(茶入、縁外に置き一 礼、蓋をとって中をを拝見、一礼して縁内の客との間に置く。
茶杓、縁外に置き一礼、拝見、縁内の次客との間に置く。
仕覆、縁外に置き一礼、拝見、次客との間に置く。返す。
37.襖を開け、客付き正面へ座る。
客:「お茶入のおなりは?」
点主:「肩衝きでございます」
客:「お窯元は?」
点主:「瀬戸でございます」
客:「お茶杓のお作は?」
点主:「坐亡斎お家元でございます」
客:「ご名は?」
点主:「あけぼのでございます」
客:「お仕覆のお裂地は?」
点主:「定家緞子でございます」
客:「ありがとうございました」
38.右手で仕覆の底を持ち左手にのせ、お茶杓のせ、右で茶入をもち下がる。
39.柱付きに茶入、茶杓、仕覆を置き総礼し、襖を閉める。


今年はなかなか暖かくなりません。
北風はつめたいけれど、陽射しは春めいて目には緑が映るようになりました。
ですから今日は菜の花色の長着、桜色の帯を締めてお茶のお稽古に向かいます。

床に荘られた掛けものは、消息のようです。
「美味しいお菓子をいただいたので、香合でも造ろうか」と、いうようなことが書いてあるようです。
先輩はこう仰いました。
「お茶室に相応しいお軸ですね」と。
こういう気の効いた言葉をさらりと言えるようになる。そういうことも修行のひとつのようです。
想像力も茶の湯の学びです。

茶花は、《貝母》(ばいも)とクリスマスローズ。
貝母は、花の形が編笠に似ていることから別名《編笠百合》(あみがさゆり)というそうです。

お点前は、前回登場した徒然棚(つれづれだな)で薄茶を点てたくて、先生に、所望しておりました。
前回は濃茶点前だったので、棚の戸を開けて、棗を取り出すという雅やかな所作を体験してなかったのです。
以下、備忘録です。

徒然棚は、「業平棚」(なりひらだな)ともいい、裏千家十四世 淡々斎(たんたんさい)が好んだ棚だそうです。

徒然棚は、桐地春慶塗と桑木地の二種があり、菱形で三本柱の二重棚で、天板の下が二枚引の袋棚で、二枚の戸には磯馴松の絵が描かれ、菖蒲皮紐の引手が付き、袋棚の下に、客付に一段、勝手付に二段の業平菱の透しのある腰板が付いた小棚です。

炉のみに用いられます。

貴人清次の薄茶をさせていただきましたが、棚の扱いを中心に記録いたします。

準備
●戸袋の中に棗を入れ、地板に水指を置きます。
点前
1.茶道口建付けに茶碗を置いて総礼をします。
2.茶碗を持ち出し、棚正面に進み座り、茶碗を勝手付きに仮置きして、左戸を左手で開け、右手で右戸を開けて、棗を取り出します。
3.棗を左掌に乗せて、右戸を閉め、棗を右手で 上から持ち、左戸を閉め、棗を棚の前右寄りに置きます。
4.茶碗と棗を置き合わせ、水屋に下がって建水を持ち出し、襖を閉め
5.居前に進み座り、柄杓をかまえて蓋置を出し、柄杓を引きます。

■以下、お茶を点てて出すのは、棚の炉薄茶点前と同じです。
炉/貴人清次/薄茶

6.水指の蓋を閉めた時、拝見の所望があるとこれを受け、
7.湯返ししてあった柄杓を取り扱って、天板に斜め手なりに荘り、
8.蓋置を取り、左掌にのせ棚正面に回り、左手前に荘ります。
9.茶碗を勝手付きに割り付け、棗、茶杓と拝見に出し、
10.建水、茶碗と水屋に持ってさがります。
11.水次を持ち出して、棚正面に進み座り、水指を地板いっぱいまで引き出し、蓋を右、左、右の三手で開けて、水指前に立てかけ、水を注ぎます。
12.水指の蓋を三手で閉め、水指を元に戻し、水次を持ってさがります
13.拝見物が戻ると取りに出て、挨拶に答え、棗、茶杓と取り、
14.棚正面に回って、茶杓を水指の上にあずけ、
15.右戸を右手で開け、棗を右手で上から持ち、左戸を左手で開け、戸袋の中に仕舞います。
16.右手で右戸を閉め、左手で左を閉め、茶杓を三手扱いで持ち、茶道口に下がり、建付けに置いて、総礼して終わります。

今日から三月。
来ていく着物もなんとなく明るいものを選びたくなるような陽射しを感じます。

けれどまだまだ外の空気は冷たく、長着には一枚何か羽織らないと寒さを感じます。

 

茶花には桃が加わりました。

生徒さんがお持ちくださった桃は、鮮やかなピンクでこの時期に咲くのだそうです。

桃の花は桃の節句の後に咲くものだと思っていましたが、開花の様子を愛でながらの雛祭りは雅やかですね。

床飾りにかけられていた絵のことを先生に伺わず、遠くからぼんやりと、吉野の桜かと思い込んでおりましたら、撮った写真を拡大してみますと、平安の時代の装束の方々がおられるではないですか!

先生に家に戻ってからお聞きしましたところ、

「雛祭りに子供の成長を祝い描いたもので、昔からお家に伝わっているもの」だそうです。

 

vol42での大津絵も、とても興味をそそられたのですが、こちらもまたユニークです。

vol.42 の お稽古

雪柳、桃、そして卜伴(ボクハン)という名の椿です。

おしべ全体または葯(花粉の入った袋)が小さな花弁に変形した唐子咲きの椿で特徴があります。

そして、そして今日は、菱型の地板の徒然棚がお目見えしました。

残念ながら、私は濃茶だったので、上段の引き戸の奥に隠れている棗を扉を開けて出すことはなかったのですが、その様子がなんとも素敵で、来週はこの棚で薄茶のお点前をさせていただきたいとおねだりしました。

 

お茶碗もお雛様が描かれたもので、蓋置はぼんぼりです。

う〜ん、季節を愛でる!私の大好物です!!

 

お点前は今日【炉 濃茶 重茶碗】をさせていただきました。

以下、備忘録です。

 

◆楽茶碗とこの時は萩の広口の茶碗(茶碗2つ重ね上の方に茶巾、茶筅、茶杓をおさめる)を用意

 塗蓋の水指を棚に荘り、茶入には人数分の茶を入れ、水指前に置く。

◆菓子を主客の前に置き、さがって「お菓子をどうぞお取り回しください」と言って一礼、襖を閉める。

 

点前


1、襖を開け、両手で扱いながら茶碗を運び、勝手付きに置き、茶入、上の茶碗を置き合わせる。
2、建水を持って入り、襖を閉める。
3、炉縁の外隅中心に座り、建水を置く。
4、柄杓構えて、蓋置き出し、炉縁の右角(3目)に置き、柄杓置き、総礼をする。

5、建水くりあげ、居前を正す。
6、茶碗を両手で膝前に、茶入は右で取り茶碗と膝前の間に置く。
7、仕覆の紐をほどき、茶入をとり、仕覆は右手にもちかえ右横を持ち、釜のある方向に返し、左手にのせ右横を持ち左底をとり、棚上段に置く
8、四方捌きをし茶入れを清め、水指と炉の間に置く。
9、帛紗を捌き直し、茶杓拭き、茶入れ上に置く。

10、その横に茶筅取り置く。
11、帛紗を指に挟んで柄杓構え、釜の蓋を開ける。

12、茶碗下げ、茶巾は水指の蓋の上に置く。
13、湯を汲み、釜の蓋を閉める。

14、茶筅入れ、茶筅通しをする。
15、湯を捨て、茶巾取り、茶碗を拭く(3回半)。

16、茶碗置き、茶巾を水指の蓋の上に置く。
17、茶杓を持って左で茶入を取り、茶杓を握りこんで蓋を取り茶碗の右横に置き、茶を3杓くみ出し、茶杓茶碗に仮置きする。

18、茶をさばき、茶杓を茶入に置く。
19、柄杓を構えて釜の蓋を開ける。

20、帛紗を左膝前に置く。

21、湯を汲み、茶を練る。

22、茶筅を茶碗の左にもたせかけて湯を汲み、茶筅をまわしながら湯を入れ、さらに練る。
23、茶碗を出す。
●客:取り込み、一礼し、正面を避けていただく。
24、客の一口で「お服加減はいかがですか?」
●客:「大変結構でございます」

25、左手で2碗目を取り、膝前に置き、湯を汲み回し、捨て茶巾でふき、茶巾は釜の蓋の上へ置く。

26、お茶を3杓くみ出した後は、回し出す(通常通り)湯を入れ、同じように練り、古帛紗を添えて出す。 (茶碗の右に輪が客から見て右側にくるように出す)
●客:茶碗と古帛紗を持って下がり、古帛紗を右膝に置き、茶碗を取り込む。古帛紗を左手の平に広げて乗せ、茶碗のその上に置き、いただく。
27、客の一口で「お服加減はいかがですか?」
客「結構でございます」
28、水指の蓋を開け、水一杓釜に入れ、帛紗を腰につける。

29、茶名のやり取り。
●客:「ただいまのお茶名は?」
亭主:「金王山でございます」
●客:「先程は結構なお菓子をありがとうございました、どちらの御製ですか」

亭主:「東宮の桜餅でございます」
30、一つ目の茶碗が返されたら、茶碗を取り込み総礼。
31、湯を汲み捨て、「一応おしまいいたします」
32、水を入れ、茶筅通しをし、水を捨て、茶巾入れ、茶筅入れ、

33、茶杓持って ふく。(建水は下げない)
34、水指の右前に茶入、左前に右、左、右前で茶碗を置き合わせる。
●客:2つ目の茶碗と古帛紗を返す(客から見て茶碗の右側にこふくさを輪が左に来るように置く)
35、古帛紗、懐中へおさめ、茶碗を取り込み、総礼。(二碗目でいただいた方々と)
36、湯を汲み、捨てる。

37、茶碗を右手で扱って、建水の上(勝手付)に置く。
38、建水を下げる。
39、釜に水を一杓入れ、湯返しし、釜の蓋を閉める。

40、柄杓を蓋置きに置き、水指の蓋を閉める。
●客:「お茶入れ、お茶杓、お仕覆の拝見を」
41、受けて、柄杓を建水にふせて、蓋置を持って正面に回る。
42、一つ目の茶碗を勝手付の二つ目の茶碗に重ねる。

43、茶入を持って客付きへ回り、清め、出す。
44、帛紗を腰につけて正面に戻り、茶杓を持ち点前座から出し、

45、仕覆をとり左手にのせ、客付きから出す。
46、正面へ戻り、棗を動かし、柄杓、蓋置きを荘り、

47、建水を持って下がる。
●客:茶入、茶杓、仕覆をとりこむ。
48、茶碗両手で持ってさがる。
49、水次を持って入り、水指正面に座り、水を注ぐ。下がり、襖を閉める。
●客:道具を拝見する。

50、襖を開けて入り、客付き正面へ座る。
●客:「お茶入のお形は?」
亭主:「肩衝でございます」
●客:「お窯元は?」
亭主:「瀬戸でございます」
●客:「お茶杓のお作は?」
亭主:「鵬雲斎大宗匠でございます」
●客:「ご名は?」
亭主:「春霞でございます」
●客:「お仕覆のお裂地は?」
亭主:「青海波緞子でございます」

●客:「お仕立ては?」
亭主:「友湖でございます」
●客:「ありがとうございました」
51、右手で仕覆の底を持ち左手にのせ、茶杓のせ、右横で茶入をもち下がる。
52、柱つきに茶入、茶杓、仕覆置き、総礼し、襖を閉める。


茶事、茶会を催す場合に、茶入が由緒ある品であったり、当日の連客中からいただいた品を用いた場合などに行なう点前。
茶入荘(かざり)をお稽古いたしました。

春の花たちが店先に並ぶようになりましたが床の間でも春の装いです。
蕗の薹と桜。
お軸の言葉のように、ふだんと変わらない心で、お茶だけでなく普段もそうありたいなあ〜。
「平常心」

以下、備忘録です。
準備
塗蓋の水指。
お運び用の茶碗に茶巾、茶筅、茶杓納める。
使うお茶碗に茶入を入れる。

水指を正面にかざり、茶碗を運ぶ。
茶杓を水指に置き、茶筅茶碗の右横に仮置きして茶巾を蓋の上に置きその上に茶筅をたてて荘る。(蓋のつまみに立て掛けない)
使う茶碗に茶入れを入れて水指しの前に荘る。

点前
1.主客にお菓子を運ぶ「どうぞお取り回しを」ふすまを閉める。
2.建水持って入り、ふすまを閉める。
点前に座り(炉縁の外隅ねらい)、建水を置く。
柄杓構えて蓋置き出し、炉口の右角(3目)に置き、柄杓置き、総礼。
3.建水あげ、居前をただす。 
4.置きあわせ(茶碗ー両手で膝前、茶入れ右で取り茶碗の下に置く)
仕覆のひもをほどき茶入を取り出し置く。
5.仕覆は水指の左側に置く。
6.古帛紗を懐中から出し、茶入を置く水指と炉の間に置いて広げる。
7.草の四方さばきをし、茶入をふき古帛紗の上におく。
8.帛紗を捌き直し、茶杓拭き、茶入の上に置く。その横に茶筅を取り置く。
9.帛紗、指に挟んで柄杓構えて、釜の蓋あけ、湯をくみ、釜の蓋を閉める。
10.茶筅入れコツン。茶筅通しをする。
11.湯を捨て、茶巾を取り、茶巾で拭く。
12.茶碗置き、茶巾を水指の蓋の上に置く。
13.茶杓持って左で茶入を取り、茶杓を握りこんで蓋を取り、茶碗の右横に置き茶を3杓くみ出し、茶杓茶碗に仮置きし、回しだし、茶入れの口を向こう、手前とふき、蓋をして置く。
14.茶をさばき茶杓を置く。
15.柄杓を構えて釜の蓋開ける。
16.帛紗を建水と左膝の間におく。
17.湯をくみ茶を練り、出す。
客の一口で
18.「おふく加減はいかがですか?」と聞く。
客の「結構でございます」の応えで
19.柄杓構えて釜の蓋閉め、柄杓建水にふせ、蓋置き建水の後ろに置く。(中じまい)
20.客つきに回る。茶名のやり取り。
客:「お茶名は?」
点主:「敬知の昔でございます」
客:「お詰めは?」
点主:「小山園でございます」
客:「先程は数々のお菓子をありがとうございました、どちらのご製でございましょうか?」
客は飲み終わったら膝前に置き、懐紙かぬれ茶巾で茶碗を拭く。
21.吸いきりの音で、点前に戻り、蓋置き取り、柄杓構えて釜の蓋を開け、柄杓をふせ、中じまいをとく。
22.茶巾を釜の蓋の上に移し、水指の蓋を2手で開け、水1杓くみ、帛紗を腰につける。
23.茶碗が戻ったら、取り込み総礼。
24.湯をくみ建水に捨てる。
25.「一応おしまいいたします」と挨拶し、
26.水を入れ茶筅通し。
27.水を捨て、茶巾納め、茶筅入れ、茶杓を持って建水をさげる。
28.水指の右前に古帛紗ごと茶入を動かし、右、左、右前と左前に茶碗を置き合わせる。
29.釜に水1杓入れ釜の蓋閉める。
30.柄杓を蓋置きに置き、水指の蓋を閉める。
客:「お茶入れ、お茶杓、おしふく拝見を」
31.柄杓を建水にふせて、蓋置きを持って正面に回る。
32.古帛紗ごと茶入を持って客付きへ回る。
33.帛紗を捌き、茶入れをふき、帛紗は右膝前に置き、古帛紗の右上角、左下角を持ちまわし、出す。
34.帛紗を腰につけ正面に戻り、茶杓を取り、点前座から出す。
35.点前座から左手で仕覆を取り、客付きに回り出す。
36.正面へ戻り、柄杓、蓋置、建水を持ってさがる。
客は茶入を古帛紗ごと茶入を取り込む。
37.茶碗持ってさがる。
38.水指を持って下がり、襖を閉める。
客は、お道具を拝見する
茶入れーこふくさごと縁外に置き、一礼、蓋をとって中を拝見、一礼して縁内の客との間に置く。茶杓ー縁外に置き一礼、拝見。縁内の次客との間に置く。おしふくー縁外に置き一礼、拝見。次客との間に置く。返す。
39.襖を開けて、客つき正面へ座る。
客:「お茶入れご由緒は?」
点主:「結婚祝いにいただいた丹波の肩つきでございます」
客:「お茶杓のお作は?」
点主:「坐忘斎お家元でございます」
客:「ご名は?」
点主:「宝珠でございます」
客:「お仕覆のお裂地は?」
点主:「ぼうようどんすでございます」
客:「お作は?」
点主:「友湖でございます」
客:「ありがとうございました」
40.右手でお仕覆の底を持ち左手にのせ、お茶杓のせ、右で茶入を膝前に取り込み置き、こふくさ懐中におさめ、茶入を持ちさがる。
41.柱つきに茶入、茶杓、お仕覆を置き、総礼し、襖を閉める。


今月の花月、熟練の先輩方のリクエストでもう一度、七事式の且座(しゃざ)をすることになりました。

一番下っ端の私は、皆さんについていくしかありません。

下っ端なのに七事式の且座式をやらせていただくだけでも有難いことなのです。

今回は前回、わがままを言って、役を決めてさせていただくのとは違いますので、本を何回か読み込みました。

 

正客が香をたき、次客が花を入れ、三客が炭手前をします。

亭主は濃茶を点て、半東は亭主に薄茶を点てます。

花→炭→香→濃茶→薄茶の一連の流れを、それぞれ定まった役割で果たしていきま

水屋で五人で折据をまわして、役割を札で決めます。

最初に役割が決まると変わることはありません。

本日、なってはいけない三客になってしまいました。

いえいえ有難いことにです。

皆さんにはご迷惑をおかけいたしますが、炭手前は、覚えていかねばなりません。

前回より少しは学べたでしょうか?炭の組み方、灰の撒き方、本当に難しいです。


亭主は東(とう)と言います。

半東は主の手足となり、給仕役を務めます。

とても忙しく、正客が濃茶一口で濃茶相伴のためにだけ末席につきますが、最後に東に濃茶を練った労をねぎらい、薄茶を点てます。

この時、東と半東が入れ替わって動座するのがこの花月のクライマックスともいえるところのようです。
 

且座という言葉は、「喫茶去」・「且座喫茶」・「法華経」の中に出てくる語句で、日本仏教の根本思想にまつわる言葉ともされているそうですが、且座之式では正客、次客、三客、亭主、半東全ての人にそれぞれの役割分担が決められています。

各自があるべきところ、守るべきことをきちんと守って最後まで責任を果たすことを学び取ることが大切なようです。

 

茶の湯には、点前を通して自身の心と体を鍛え「道」としての在り方が基本にあり、「七事式」はそれを極める手段として江戸時代中期に制定された修練法だということです。


この掛け軸の絵、ご存知ですか?
大津絵と云うんだそうです。
ユニークなスタイル、大好きな芹沢けいすけの絵とだぶりました。
民芸ですね。
街中で売られているそうですが、代表的な絵の題材が10あってそのうちの一つが鬼なのだそうです。

先生、これをお軸にかけてくださる柔軟さをお持ちです。
明後日は節分。
酔っぱらいの鬼、三味線を弾いてご機嫌な様子です。

大津絵

梅に椿。
今日も先生の巧みな技を感じました。
こうはなかなか生けられません。

お菓子は一週間限りの販売、節分限定"福豆"

お点前は、貴人清次をさせていただきました。
以下、備忘録です。

■貴人清次について■
 「貴人清次」というのは、貴人に随伴のあった場合の貴人にもお伴にも茶を点てる作法。
 【清】というのは、貴人。【次】(つぎ)がお伴のこと。
 貴人碗は天目のものを木地の台にのせて茶巾、茶筅、茶杓を仕組み、菓子も高杯に盛りますが、
 次茶碗は普通の茶碗ですが、茶筅は貴人の【清】が白竹に対して、【次】は煤竹の数穂を用います。
 茶巾は普通のものを使いますが、畳み方が特殊で、これを『千鳥茶巾』といいます。これを膨らみを手前にして茶碗に仕組みます。
 また、十一世玄々斎の創案なる炉の点前の千鳥茶巾をのせるための炉縁の角を切られた形の二等辺三角形の板を、山形に懐中して席入りし、畳付のしるしとして、松葉、ツボツボなどの焼印が押してあり、この方を向こう向きに懐中あい、畳につくように置くのがお約束。(但し、宗匠の花押があれば、この方を上にする)

▲千鳥茶巾の畳み方▲
 1、端を中心に向かって斜め三角に折る。
 2、反対側も同じように折る。
 3、上から2つに折る。
 4、親指が中に入ったまままた2つに折る。
 5、上から少し折って表向きに向きを替える。千鳥の羽が出たようにたためます。
 6、これをふくらみを手前にして次茶碗に仕組む。

● 菓子は貴人は高杯、お伴には普通の干菓子器を別に持ち出す。

点前
1、貴人の台茶碗を建付けに置き、茶道口を開け、両手を揃えて一礼する。(真)
2、貴人台を運び出し、畳の中央を進み、棚の正面に坐り、台茶碗を、勝手付に仮置きする。
3、棚の棗を右手で下ろし、水指前右方に置く。
4、仮置きの貴人台を右横、左手前と取り上げ、左横、右手前と持ち替えて、棗と置き合わせる。
5、次に、次茶碗を右掌にのせ、左手に建水を持って席入りし、襖を閉め、居前、外隅ねらいに坐って、手なりに建水を置く。
6、次茶碗を左に渡して勝手付に置き、左手で柄杓をとり構え、右手で建水の中の蓋置を取り、畳の縁より3目ずつのところに置き、柄杓を蓋置きに斜めに引く。
7、左手で建水を膝前の線まであげて、居ずまいを正し、貴人台を右手前、左手横と持って取り上げ、右手を横にして膝前少し向こうに移動させる。
8、棗を半月に取り、茶碗と膝の間に置く。
9、左手で腰の帛紗を取り、捌(さば)く。そのまま帛紗を握り込み、左手で棗を取り、清める。
10、そのまま帛紗を握り込み、棗を左手で上から持って棚の手前右角に置く。
11、帛紗を捌き直して左手に持ち、右手で茶杓を取り、清め、棗の上に置く。
12、右手で茶筅を取り、棗の右側に置き合わせる。
13、帛紗を左手の人差し指と中指の間にはさんだまま、柄杓を右手で取りかまえ、右手で帛紗を取り、釜の蓋にのせ、開け、露をきる。
14、蓋を炉縁の角を避けながら、蓋置に置き、帛紗を左膝前に仮置きし、蓋の上に茶巾をのせる。
15、柄杓を持ち直し、湯を汲み、茶碗より合一つ分上に持ってきて、湯を茶碗に入れる。柄杓を釜にあずけ、
16、右手で茶筅を取り、左手を軽く茶碗に添えて茶碗を右手で一度打つ。
17、右手左手と両手で台縁を持って手前に寄せ、左手を茶碗に添え、茶筅通しを二度上げ三度打ちして、穂先を清める。茶筅を元の位置に戻す。
18、茶碗を右手で取り、左手も添えて取り上げ、左手片手で建水に湯を捨てる。
19、茶巾を右手で取り、茶碗を大きく三回半拭き清める。
20、茶碗に茶巾を入れ、左手を添えたまま茶碗を台にのせ、茶巾を釜の蓋の上に置く。
21、右手で茶杓を取り、左手を畳に軽くおき、頭を下げ「お菓子をどうぞ」 とすすめる。
22、棗を左手で上から取って、茶碗の左上で蓋を取り、右ひざ前に置く。
23、茶を二杓ほどすくい茶碗に入れ、茶杓を持ち替えて茶碗の縁で静かに打って茶を払う。
24、棗の蓋をし、右手で扱って左手で置き、茶杓を棗の上に戻す。
25、右手で水指の蓋の摘みを取り、左手で横に持ち替え二手で、水指の左側に置く。
26、柄杓を持ち、湯を汲み、茶碗に入れる。残りを釜に返し、静かに柄杓を釜にあずける。
27、その手で茶筅を取り、茶を点てる。茶筅は元の位置に戻す。
28、貴人台を右手左手と持ち、取り上げて客付に回り、台縁を右向こう左手前と上で回して定座に出す。左膝右膝と一膝退いて両手を畳につけ控える。
○ お次が、このお茶を取次ぐ。
●貴人の喫み方は法なしといいますが、お稽古の場合は、お茶が出されると、まず取り次がれた貴人台を両手に取り上げ、縁内次客の間に取り込み、、次客に「お先に」と次礼し、正面に置き、「お点前ちょうだいします」(真)と挨拶し、貴人台を右膝頭に置いて茶碗を取り上げ、左手にのせ感謝の気持ちでおしいただき、正面をさけ時計回りに回しいただく。
29、亭主はこれを受け、
30、一口喫まれると、「お次へも差し上げます」 と挨拶をし、居前に戻る。
● 貴人が薄茶を喫み終わり茶碗の拝見も済むと、お次から 「お茶碗拝見」 と請う。次の縁内に茶碗が回ってくると、次礼して拝見し、次は縁外で回す。
31、次茶碗を左手で取って右手で膝前に置き、次茶筅を建水の右方上座において、千鳥板を懐中から取り出し、縁から畳目二つ目炉の線に揃えて出し、
32、千鳥茶巾をその上にのせ、
33、茶碗に湯を入れ、煤竹の次茶筅を取って二度打ち一度上げで茶筅通しをし、茶筅を元の位置に戻す。
34、湯を捨てて千鳥茶巾でぬぐい元に戻し、茶を点て、定座に出す。
● お次の茶が出されると次の上客がこれを取り込み、膝前に置き、貴人に 「お相伴を」 の挨拶をし、左方において 「お先に」 の一礼をし、膝前に置き 「お点前頂戴いたします」 の礼をして茶碗を取り上げいただきます。
35、お次の一口で亭主は、帛紗を右手で取り、左手に打ちかえして腰につける。(婦人、共蓋の場合)
36、貴人の台茶碗が返ると、亭主は客付に回ってこれを取り込み、湯ですすぐ。
37、左手で茶碗を取り、湯を建水にあけ、貴人から、ここで 「おしまいください」 の挨拶があればこれを受ける。
38、茶碗を右手で下に置き、あらためて 「おしまいさせていただきます」 と、しまいの挨拶をする。
39、右手で柄杓を取り、水指から水を汲み、茶碗に入れ、しまいの茶筅通しをする。
40、茶筅を茶碗の横に置き、建水に水を捨て、右手で茶巾を取って、茶碗に入れる。
41、茶筅をとじ目を上にして茶碗に入れる。
42、建水上座の煤竹茶筅をその跡に置き換える。
43、貴人台を両手で取り上げ、勝手付に仕舞いつける。
44、次茶碗がかえり、湯ですすぎ、また点てて出す。お次の上客から 「おしまいください」 の挨拶がかかると、「白湯でもいかがですか」 の挨拶をし
45、水を入れ、一度打ち「の」の字と茶筅通しをし、
46、水を捨て、千鳥板を懐中し、
47、次茶筅も仕組み、
48、右手で茶杓を取り、左手で建水を下げる。
49、帛紗を捌き、 茶杓を清め、次茶碗にふせて置く。
50、帛紗の茶粉を建水の上で払い、腰につける。
51、棗を右手で、水指の右寄りに置き合わせる。
52、次茶碗を、棗の左側に置き合わす。
53、釜から柄杓をとり、水指から水を汲み、釜に水を一杓さす。そのまま柄杓を釜に入れ、湯をたっぷり汲み、湯返しをする。
54、柄杓を構え、釜の蓋を閉め、柄杓を引く。
55、水指の蓋を閉め、正客から「お棗、お茶杓拝見を」の拝見の挨拶があれば、受ける。
56、柄杓を居前から右手で取り、棚に荘る。
57、蓋置きを右手で取り、左手にのせ、水指の正面に向く。蓋置を右手に持ち替えて、棚に荘る。
58、次茶碗を台茶碗と建水との中間、勝手付に割りつける。
59、棗を持って、客付きに回り、棗を膝前に置き、帛紗を捌いて清める。
60、帛紗を膝前に置き、棗の正面を正し右手で左側に出す。
61、帛紗は腰につける。
62、水指正面に回り右手で茶杓を取り、左手に持ち替え居前に回り、右手で棗の右に置く。
63、水指正面に回り、次茶碗を右掌に、左手で建水を持って勝手に退く。
64、続いて、貴人の台茶碗を持ってさがり、茶道口建付に置いて、貴人に一礼する。
65、水次を持って入り、棚前左に手なりに置く。
66、水指の蓋を右手で取り、左手で扱って、水指の左横に立てかける。
67、茶巾を水次の口にあて持ち上げ水指に水をつぐ。(丸卓の場合は棚にのせたまま更好棚の場合は下ろしてつぐ)
68、茶巾を水次の蓋上に戻し、水指の蓋を扱って閉める。
69、水次を正面から持って下がり、襖を閉め、拝見の返るのを水屋で待つ。
● お次は棗、茶杓を貴人に取り次ぎ、自らも拝見をし、終わると、定座に返す。 
70、亭主は拝見物を取りに定座に座り、正客からの拝見物の問いに答える。
71、右手で棗を取り、左手にのせ、右手で茶杓を持つ。
72、立ち上がり、拝見物を持ってさがり、茶道口に坐り、建付に拝見物を置き、総礼して襖を閉める。


貴人とは、官位の高い人のことをいい、
【貴人点】とはそのような方々にお茶を差し上げる時のお点前といいます。
そういう機会はほとんどありませんが、小習十六ヶ条第一ヶ条として学びます。

京都では秀吉にゆかりのあるお寺で、天目台に載せられた形で呈茶をしているところがありました。
2015京都にて

天目台に載せられた茶碗を天目茶碗と言います。
巷では今、お宝鑑定団に出た天目茶碗に2,500万の値が付き、世界に現存する4つ目として注目をあびました。
その後、世にいう、黒釉の表面に大小の斑紋が現れ、虹のようにきらめく、天目茶碗の中でも最上級の耀変天目ではないのではないかと、研究者から物言いが付きました。

大佛次郎氏から譲り受けたMIHO MUSEUMにも国宝に指定されたという天目茶碗があるそうですが、こちらは、光彩が弱いので油滴天目ではないかと言われているようです。
茶碗の中の宇宙 天目茶碗

15世紀頃のものです。
雑器が高値で取引されたおかしな時代でもあります。
鑑定、真偽難しいものなのでしょう。
詳しくはこちら

さて、今日の茶花は、水仙でした。
凛とした佇まい。
和の花は、武士が刀を置いて入った茶室に雅やかだったのでしょうね。
先生がおっしゃいます。
「日本水仙がいいのよね」「香りもいいし」と。

以下、炉・薄茶・貴人点の備忘録です。
お菓子は高杯に干菓子を盛り、左手を足の真ん中、右手は皿に添えお席入りと同時に持ち出します。

点前
1、茶碗を載せた貴人台を建付けに置き、襖を開け、両手を揃えて一礼する。(真)
2、右手左手と貴人台をの縁に手をかけて取り上げてから、右手の手をホウズキと茶碗に添えて持って運び、棚の正面に坐る。
3、右手を台縁右方に持ち替えて、左手を少し手前にひかえて、勝手付左方に両手で仮置きする。
4、次に天板の棗を右手で下ろし、棚前正面、右寄りに置く。
5、仮置きの貴人台を右手横、左手前と取り上げ、左手横、右手前と持ち替えて、棗と置き合わせる。
6、左膝から立ち上がり、水屋にさがる。
7、建水を左手に持って席入りし、襖を閉め、炉の左隅を中心として斜めに坐り、手なりに建水を置く。
8、左手で柄杓をとり、切り止めに右手を添え、鏡柄杓、右手で建水の中の蓋置を取り、柄杓の内側を通り、畳の縁より3目ずつのところに置く。
9、柄杓を蓋置きに斜めに引く。
○ 半東は、このあたりで茶道口を開け、一礼してにじり入って、踏込畳に斜めに座って両手をついて控える。
10、左手で建水を炉縁の線上まであげて、居ずまいを正し、
11、貴人台を右手前、左手横と持って取り上げ、右手を横にして膝前少し向こうに移動させる。
12、棗を半月に取り、茶碗と膝の間に置く。
13、左手で腰の帛紗を取り、さばく。そのまま帛紗を握り込み、左手で棗を取り、清める。
14、そのまま帛紗を握り込み、棗を左手で上から持って棚の手前右角に置く。
15、帛紗を捌き直して左手に持ち、右手で茶杓を取り、清め、棗の上に置く。
16、右手で茶筅を取り、棗の右側に置き合わせる。
17、帛紗を左手の人差し指と中指の間にはさんだまま、柄杓を右手で取りかまえ、右手で帛紗を取り、釜の蓋にのせ、開け、露をきる。
18、蓋を炉縁の角を避けながら、蓋置に置き、帛紗を左膝前に仮置きし、蓋の上に茶巾をのせる。
19、柄杓を持ち直し、湯を汲み、茶碗より合一つ分上に持ってきて、湯を茶碗に入れ、釜にあずける。
20、右手で茶筅を取り、左手を軽く茶碗に添えて茶碗を右手で一度打つ。
21、右手左手と両手で台縁を持って手前に寄せ、
22、左手を茶碗に添え、茶筅通しを二度上げ三度打ちして、穂先を清め、茶筅を元の位置に戻す。
23、茶碗を右手で取り、左手も添えて取り上げ、左手片手で建水に湯を捨てる。
24、茶巾を右手で取り、茶碗を大きく三回半拭き清める。
25、茶碗に茶巾を入れ、左手を添えたまま茶碗を台にのせ、茶巾を釜の蓋の上に置く。
26、右手で茶杓を取り、左手を畳に軽くおき、頭を下げ「お菓子をどうぞ」とすすめる。
27、棗を左手で上から取って、右手で右横を持つ。棗を手のひらにのせ、茶碗の左上で蓋を取り、右ひざ前に置く。
28、茶を二杓ほどすくい茶碗に入れ、茶杓を持ち替えて茶碗の縁で静かに打って茶を払う。
29、棗の蓋をし、右手で扱って左手で置き、茶杓を棗の上に戻す。
30、右手で水指の蓋の摘みを取り、左手で横に持ち替え二手で、水指の左側に置く。
31、柄杓を持ち、湯を汲み、茶碗に入れる。残りを釜に返し、静かに柄杓を釜にあずける。
32、その手で茶筅を取り、茶を点てる。茶筅は元の位置に戻す。
33、貴人台を右手左手と持ち、取り上げて客付に回り、台縁を右向こう左手前と上で回して定座に出す。左膝右膝と一膝退いて両手を畳につけ控える。
○ 半東は、このお茶を取りに出て、貴人にさしあげる。
(右向こう左手前と台を下で回して一膝退き一礼し、元の座に戻って控える)
●貴人の喫み方は法なしといいますが、お稽古の場合は、お茶が出されると、まず取り次がれた貴人台を両手に取り上げ、縁内次客の間に取り込み、、次客に「お先に」と次礼し、正面に置き、「お点前ちょうだいします」(真)と挨拶し、貴人台を右膝頭に置いて茶碗を取り上げ、左手にのせ感謝の気持ちでおしいただき、正面をさけ時計回りに回しいただく。
34、亭主はこれを受ける。(行のおじぎ)
35、客の一口で亭主は帛紗を左手で取り、打ちかえして腰につける。
36、貴人台が返ると、右左と一膝進んで貴人台を取り上げ、左手横縁に直して両手で持ち、居前に回り下に置く。
37、湯を汲み、茶碗に入れ、柄杓を戻す。
38、左手で茶碗を取り、湯を建水にあけ、正客から、ここで「おしまいください」の挨拶があればこれを受ける。
39、茶碗を右手で下に置き、あらためて「おしまいさせていただきます」と、しまいの挨拶をする。
40、右手で柄杓を取り、水指から水を汲み、茶碗に入れ、しまいの茶筅通しをする。
41、茶筅を茶碗の横に置き、
42、建水に水を捨て、右手で茶巾を取って、茶碗に入れる。
43、茶筅をとじ目を上にして茶碗に入れ、
44、右手で茶杓を取り、持ったまま左手で建水を下げる。
45、帛紗を捌き、 茶杓を清め、茶碗にふせて置く。
46、帛紗の茶粉を建水の上で払い、腰につける。
47、棗を右手で、棚の右寄りに置き合わせる。
48、貴人台を右左と両手で取り上げ、右手を少し控えて、棗の左側に置き合わす。
49、釜から柄杓をとり、水指から水を汲み、釜に水を一杓さす。
50、そのまま柄杓を釜に入れ、湯をたっぷり汲み、湯返しをする。
51、柄杓を構え、釜の蓋を閉め、柄杓を引く。
52、水指の蓋を左手に取り、右手に持ち替え二手で閉め、正客から「お棗、お茶杓拝見を」の拝見の挨拶があれば、受ける。
53、柄杓を右手で取り、天板に荘る。
54、蓋置きを右手で取り、左手にのせ、棚の正面に向く。
55、蓋置を右手に持ち替えて、天板に荘る。
56、貴人台を右横左手前で、勝手付に割りつける。
57、棗を取り、左手にのせ、客付きに回る。
58、棗を膝前に置き、帛紗を捌いて清める。
59、帛紗を握りこんで蓋を取り、蓋裏をしらべ、蓋を膝前に置き、棗の口を向こう、手前と帛紗で清める。
60、帛紗を握りこみ、蓋を閉め、帛紗を膝前に置き、棗の正面を正し右手で左側に出す。
61、帛紗は腰につけずに、そのまま右手で取って左手にのせたままで、
62、水指正面に回り、左掌の帛紗の上に茶杓をのせて、居前に回り、右手で棗の右に置く。
63、建水を持ち、左足を立て、立ち上がり、敷合わせで左足でこえてさがる。
○ 半東は建水を持って立った時、棗、茶杓を自分の前に出された順序に取り込み、正客に拝見に取り次ぎ、控えている。
64、右手左手と貴人台の縁に手をかけて取り上げて、右手の手をホウズキと茶碗に添えて持って、さがる。
65、水次を持って入り、棚前左に手なりに置く。
66、水指の蓋を右手で取り、左手で扱って、水指の左横に立てかける。
67、茶巾を水次の口にあて持ち上げ水指に水をつぐ。(更好棚の場合は棚から下ろして水をつぐ)
68、茶巾を水次の蓋上に戻し、水指の蓋を扱って閉める。
69、水次を正面から持って下がり、襖を閉め、拝見の返るのを水屋で待つ。
● 正客は棗、茶杓と縁内に取り込み、亭主が水屋に入ってから次礼して、棗、茶杓の順に縁内で拝見をし、終わると、帛紗を茶杓から離し、出された反対に返す。 
○ 半東は、拝見が終わると、これを亭主に戻す。 
70、亭主は拝見物を取りに定座に座り、正客からの拝見物の問いに答える。
71、まず、帛紗を腰につけ、右手で棗を取り、左手にのせ、右手で茶杓を持つ。
72、立ち上がり、拝見物を持ってさがり、茶道口に坐り、建付に拝見物を置き、一礼して襖を閉める。


2017年初稽古。
長緒、予習してきたつもりでしたけれど、先生、「新年、気を引き締めておやんなさい」とばかりに、ダメ出しを連発され、生徒の私はその度、あーですか?こーですか?と、予習の成果を発揮できた瞬間はありませんでした。

あぁ、でもこれで良いのです。
自己流で、間違ったお点前、美しくないお点前を習得したらば、それこそ軌道修正が大変なのです。
私は今、修正中、そして新たに挑戦中ですから…。

『稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一』
利休百首のもっとも有名な句ですが、
意訳は、稽古というのは、初めて一を習う時と、十まで習い 元の一に戻って再び一を習う時とでは、人の心は全く変わっているものです。十まで習ったから、これでよいと思った人の進歩はそれで止まってしまい、その真意をつかむことはできないとの教えです。
は〜、永遠の戒めです。

お軸は「年々好日々好」
いい日があったり、わるい日があったり、日々はその繰り返しですが、一日一日を新たな気持ちで迎え、精一杯過せば毎年、毎日がかけがえのない素晴らしい日になるという
「ねんねんこう にちにちこう」
今年も『好日』を送れるプラス思考で頑張りましょう♪

シャープな姿、ロウバイと白玉椿。
先生の茶花は、どう鋏を入れたらこうなるのかと、感心いたします。素敵!

新春のお菓子は、うぐいす餅でしたが、先生が裏千家のお集まりでいただいたという末富さんのお干菓子(左)をご相伴させていただきました。
今日は先輩がなさった炭点前の香合、薄茶貴人点での棗が宝珠でしたが、
こちらもそれを意匠化ものでしょうか?

修行の最上級の忍辱(侮辱や苦しみに耐え忍び、心を動かさないこと)を終えると、
龍が持っている宝珠を手に入れることが出来るという説があるそうですが、
宝珠とは、災難を除き、濁水を清くするといわれ、思い通りになる珠で、
仏塔の相輪の上や仏堂の頂上、橋の欄干などの装飾にも使われていて、一般的に、下が球形で上が円錐形にとがった玉ねぎのような形をしています。
あの武道館の屋根も宝珠ですが、私には今日拝見したお道具の絵柄、富士山にも見えました。
お干菓子は富士山に見えます。

風炉 長緒


お食事後、二階へ上がります。
美味しいランチをいただき忘れてしまいそうでしたが、今日は初釜でした。
昨年は、こちらのお教室に通うようになってすぐの初釜でとても緊張した記憶がありますが、今年は懐石料理店のお茶室をお借りしての社中の初釜、赴きも異なりました。

2016年 初釜

待合らしい一角もありました。

二階のあちこちにも花。

そして寿の設い。

このようなあしらいもみられました。
新春をイメージした様子をみるのは、日本らしさでもあるのでいいですね。

二階も客室でしたが、一番奥のお部屋が茶室でした。

人数が多いこともあってか、横並びに座る形で、お点前を拝見いたしました。
正面に床の間、お軸は『鶴舞千年松』
続きは「亀遊万年池」
不老長寿を願う鶴と亀の縁起のいい詩だといいます。

茶花は、青竹に椿、サンシュ。

お正月ならではのお目出度い茶道具振振(ぶりぶり)香合。
江戸時代の男児の正月の祝儀用の玩具を模したものだそうですが、おめでたい絵が描かれています。

結び柳。
年の始めに無事一年が過ごせますようにの願いを込め『一陽来復』の意でもあるそうです。

お点前は、台子。
今回初釜を仕切る土曜日の生徒さんがされるというので、12月お稽古をさせていただきましたが、お道具もお借りできる鶯啼庵さんの会記によると、及台子といわれるものが使われていました。

島台茶碗でお濃茶をいただくのも初釜のみのお楽しみです。

上生菓子は鉢の木製花びら餅。
お干菓子も新年を迎えるに相応しいお品を薄茶を頂く前にたくさんいただきました。

台子点前 濃茶
台子点前 薄茶


冬至ですね。
今夜は柚子湯。
写真、お稽古に登場いたしました水菓子です。
にらみ菓子というそうです。
食べない菓子だから「にらみ菓子」
まったく洒落ています。

今年最後のお稽古は花月、且座(しゃざ)式をさせていただきました。

七事式(しちじしき)の一つで、
客三人と東(とう)(亭主)・半東(はんとう)(亭主の補佐役)の五人で催します。

正客(しょうきゃく)は香をたき、
次客は花を生け、
三客は、炭をつぎ、
東は濃茶、半東は薄茶を立てます。

順序は花を入れる→炭手前→香をたく→濃茶点前→薄茶点前という流れです。

誰がどの役をするかは、水屋で折据をひき決めます。
茶の湯の世界でおこなわれる主要種目を、ギュッとコンパクトに体験する式ですが、流れるように立ったり座ったり、動きをみながら行います。
勉強になりました。

私は前回、先生から後押しをしていただいて、皆さんに勝手を言って炭手前をさせていただきました。
東が準備してくれた炭をふくさを付け、釜敷を懐中して行いますが、本で予習していってもやってみると本当に違うもので、灰撒きは特によくわかりませんでした。

お軸は、
「壺中日月長(こちゅうじつげつながし)」

「壺中」は壺の中の別天地、仙境をいい、それが転じて悟りの妙境をあらわし、
「日月長」は悟りの世界には時間の流れが無くて悠々としていることをあらわしているそうです。

日々生きていると豊かさや本当の幸せを見失いがちですが、心の持ちようで快適になるということでしょうか?

白玉椿にロウバイ。
ロウバイは12月の花。でも本当に咲き始めるのは2月頃ですね。
先生はどこかで見つけていらっしゃいました。


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